ペダリング再開。

3週間のビザ収集兼休息を終え、キルギス第二の都市、オシュへ。

だがこの道が、鈍った体には辛かった。

3000m級の峠が、二つ。
一つめは、ひいこら言いながらひたすら押した。急坂を20キロほど、ずっと。6時間、試練の時であった。

二つめは、それほどきつくない上り。草原の中を気持ち良く上っていると、突然の雹。
体の芯まで凍えていたところを、キルギス人のおじさんに助けられた。
わずか150m先のユルタも見えなかった。

彼には結局その日一晩お世話になった。
次の日、雲一つない快晴のなか、出発した。

道中、ビシュケクで一度会ったフランス人サイクリスト、ジルとその奥さんと遭遇。
僕は先を急いだが、同じルートを取る身,またすぐに会うだろう。

オシュの街は、到着の昨日から断水中。
いつ復旧かは,神のみぞ知る。結局、丸二日半、断水だった。


オシュ・キルギスタン(Osh, Kyrgyzstan) 
総走行距離 7028キロ