やっと最後のところまで来ました。
読んでくださったみなさま方、ありがとうございます。
いつも反応をくださる方々には感謝の気持ちを込めて。
Y.S.さま。いつもコメントを残してくださってありがとうございます。
そしてそして。
わたしたちが天川を訪れてこの最新の日記シリーズを書き始めた頃。
いつも日記を読んでくださっているKinKi友達の若いお嬢さんが、ご家族に『わたしも天川に行ってみたいなぁ』と話したところ…
お父さまが食いついてくださって、トントン拍子で話が進んで、早速行くことになりました!とご報告をいただきました。
彼女はもう独立しているので、久しぶりの家族での旅。
どんな風だったかなぁ?と気になっていたのですが、ご家族みんな、とても楽しまれたそうです。
一泊で行かれたそうなのに、本当にいろいろなところに行かれていて。
充実の旅だったそうで。
ふぇるまーたがかの地を訪れるきっかけのひとつになったなら、書いた甲斐があったというもの!!
天川の方々には本当にお世話になっているので、少しでも行く人が増えて、ご恩返しができるなら、こんなにうれしいことはありません。
わたしにとっても、友人からの『本当に楽しかった〜』という報告は、とてもうれしい出来事でした。
さて。
最終日は、大神神社を指して出発しました。
帰りの新幹線の時間から換算すると、どんなに遅くとも16時半くらいまでにはレンタカーを返して大和八木駅を出たいものだ…と思っていたのですが。
この日の予定は山登り。
一応「2〜3時間で登って降りて来れます!」と書いてあったのですが、何があるかわからないので、少しでも早く出よう!ということになって、9時半前には天川を出ました。
カーナビでは、大神神社まで2時間弱と出たのですが、カーナビの時間が長めに出るのはいつものことで、ゆっくり走っても、確か11時前くらいには大神神社の駐車場に車を入れていたと思います。
今年の我が家は、なぜか山登りがブームで、実を言うと今年に入ってから高尾山、青梅の御嶽山と登ってきました。
もちろんオットもわたしも、そうは言っても山登りは初心者の域ですが…
旅行に出発する数日前に、大神神社のホームーページを見ていたら、三輪山登拝のことが載っていました。
三輪山は神体山で、登下山に要する時間は普通、2〜3時間と書いてあります。
大神神社は何度か参拝に行ったことがありますが、敷地そのものがとても広くて、まだまだ行ったことがないところがたくさんあるし。
大好きな山登りとご神体への参拝が一緒にできるなら、こんなにしあわせなことはない!!
ということで。
今回はぜひ行ってみようということになりました。
これは多分、大神神社の二の鳥居です。
ここを通り過ぎて、参道をまっすぐ歩いて行きます。
日曜日なので、結構混んでました。
車を停めるのに、苦労をしている方たちも。
まずは拝殿でお参りをしてから…
登拝のための準備。
大神神社の拝殿からややしばらく行ったところにある、狭井神社というところで、まずは登拝の申し込みをします。
ちなみに、この神社は病気平癒の神様として信仰が厚いところなのだそうです。
神社までの道の途中に「くすり道」というのがあって、薬業関係者奉納の薬木、薬草がたくさん植えられていました。
ちょっと見づらいですが、画像向かって右の方に登拝の受付があります。
ここでひとり300円の登拝料を納め、登拝の心得や注意事項を聞きます。
主な注意事項は、神体山なので、敬虔な気持ちで登拝すること。
飲食禁止(水は大丈夫でした!)
携帯含む、カメラでの撮影などは一切禁止。
神様の山なので、ふざけたりしてはいけない。
すれ違う方々ときちんとご挨拶をすること。
などがありました。
そして、地図をもらい、鈴のついた三輪山参拝証の襷(たすき)を首にかけます。
参拝道の入り口の脇に、たくさん杖が置いてあって、それを一本ずつお借りして出発です。
登山道の入り口を入ると、わりとすぐに急な坂があってびっくり。
小さい子どもたちがすいすい登っていくのにもびっくり(笑)
お天気もよかったし、とにかく人がたくさんいて、迷う心配はなさそうです。
ご挨拶をきちんとするように!という注意はさらっと聞き流していましたが…
10mくらいで、こういうことだったのか!と思い知ります。
常に誰かとすれ違っているので、ずっと「こんにちは」を言い合っている感じ。
老若男女、誰とすれ違っても挨拶をかわします。
これが正直最初はとても気恥ずかしくて。
慣れるまで、少し戸惑いました。
そもそも普通に挨拶は大事にしている方だと思ってましたが、こんなに続けざまに誰とでもするという経験はなかなかなくて。
だんだんに息が切れてくると、それを言い合うのも苦痛な瞬間もあったりして。
そんなタイミングで向こうからちびっこたちがやってきて、「こんにちは〜♪」とさわやかに屈託なくご挨拶をされたりすると。
ああ、ダメだ!ダメだ!いつからこんなに穢れたオトナになっちゃったんだろう?と反省させられたりもして(笑)
言われる前に言うぞ!と意気込んでみたり(笑)
後半に行くにしたがってこの「こんにちは修行」にもだんだんに慣れ…
帰る頃には、いい経験をしたかも?と思いました。
山の地図に「ぬかるみに注意」と書いてあるところがいくつかあったのですが。
やっぱりここもまた、雨が少ないのがよくわかる感じで。
足元がぬかるむような箇所はほとんどなくて、歩くのはとても楽でした。
水不足にならないといいなぁとは思いましたけど。
途中途中に、9つの所在確認の標柱が立っていて、今どこら辺にいるかもちゃんとわかるし。
休憩所もありました。
急な山道で、やっと人ひとりが歩けるくらいのところも多々あって、上りの人と下りの人が譲り合いながらすれ違います。
この辺もあうんの呼吸で、とても気持ちよく歩くことができました。
そうは言っても大人の足でも意外とキツイ行程もあるのですが、総じて出会った子どもたちの元気だったこと!!
それからご年配のみなさま方のお元気そうなこと!!
家族連れもカップルもたくさんいたし。
わたしたちくらいの同世代夫婦ももちろん。
家族全員裸足という方々もいて、びっくりしたり。
そうこうしているうちに、気が付けばてっぺん近くの高宮神社に到着。
ここで標高が446.7mです。
参拝してさらにもうちょっと行くと、奥津磐座というところがあって、そこが467.1m。
この辺りは神域なので、ぐるっと行けるところまで行ってお参りして山を下りました。
またしてもオットの画像で失礼します(笑)
登拝後、襷を返す前に記念にパチリ!!
みんな同じ襷を掛けています。
そしてそして。
お気づきの方、いらっしゃるかしら。
オットが着ているTシャツは、天川で買ったもの。
(実はわたしも持っています!)
このステッカーと同じ柄です。
どこぞ風味のおもしろTシャツ&ステッカー。
おみやげに最適です!!
わたしたちが山を下りてきたのがだいたい午後1時半くらいで。
そこから、通り道だった久延彦神社に詣で。
大美和の杜展望台に立ち寄りました。
ここからの景色は素晴らしかったです。
やまとは 国のまほろば たたなづく 青垣 山ごもれる やまとしうるはし
古事記の倭健命の歌とされる、聞きかじりの句が、自然と口をついて出てきました。
「たたなづく 青垣」は幾えにも重なる青々と木々の茂った山々…という感じかな?
その山々に囲まれた大和こそは、本当に美しい。
という感じなのかしら?
詳しくはわかりませんが、なんだか眺めていたら、とても実感を持って迫ってきたので、そう書いておきたいと思います。
ややしばらくただただ眺めておりました。
素晴らしい景色でした。
もうちょっとズームするとこんな感じ。
大きく見える鳥居が、大神神社の一の鳥居です。
標識によれば「金剛山」「畝傍山」「葛城山」「耳成山」「岩橋山」「二上山」と並んでいるそうです。
神体山登山もとても充実していましたが、次回は山の辺の道をじっくり歩いてみたいね〜なんていう、新しい目標も生まれました。
帰ってきてからオットがいろいろ調べていたら、我が家が今回の旅で一番印象に残った「杉玉」について、新しい情報を見つけてきました。
wikipediaによると、そもそも杉玉の起源は、この大神神社と深く関係があるそうで。
今日では、酒屋の看板のように受け取られがちであるが、元々は酒の神様に感謝を捧げるものであったとされる。
と書いてあるではありませんか!!
知ってて大神神社へ行ったわけではないのですが、不思議なご縁を感じてうれしくなりました。
あとでじっくりと大神神社からいただいた資料を読んでいたら、大神神社の境内案内図の中に『活日神社』という神社があり。ここは崇神天皇に召され、三輪の神様にお供えする酒を造った高橋活日命をまつる。杜氏の祖先神として、酒造関係者からの進行が篤いと書かれていました。
ここも行ってみればよかったね〜なんて話しました。
薬井戸という、万病に効くという薬水が湧き出る井戸の前も通りましたっけ。
今年は雨が少なくて、水は汲めなかったのですが、水の神様のおわすところでもあり。
この辺の話ももうちょっと調べて行ったらおもしろそうです。
大神神社を出て、通りすがりのお店で、腹ごしらえ。
オットがそうめんとお団子、わたしはおなかがあんまりすいてなくて、わらびもちを食べてご飯にしてしまったのですが…
ゆっくり食事をして、レンタカーで大和八木まで戻っても、15時半前でした。
旅行最終日でも、詰め込まなければ山登りは十分に可能だと思います。
もちろんこの日は天候等諸条件が比較的恵まれていたということもありますが。
とても気持ちのよいところでしたし、三輪山登拝はおすすめです。
その後わたしたちは、そうは言っても歩き通しだったので、1時間くらい、予定より新幹線の時間を早めて帰りました。
今回もかなり行き当たりばったりでしたが、とても楽しい旅となりました。
また機会があるといいなぁと思います。
こういう旅をまたするためにも…
日ごろからの節約大事!!と思ったのでありました(笑)(笑)
しまりのない感じになってしまいましたが、この辺で(笑)