介護福祉士になるには?厚労省、2013年度から資格制度を変更

介護福祉士になるには?厚労省、2013年度から資格制度を変更

*2015年1月17日更新版。

厚生労働省は、介護福祉士になるための要件を変更します。初任者研修を経て介護福祉士になる場合、次のようなキャリアパスになります。

介護職員初任者研修課程(130時間)

介護福祉士養成のための実務者研修(450時間)

介護福祉士(国家資格)

認定介護福祉士(新設予定)

※初任者研修を飛ばして実務者研修を修了することも可能。
※実務者研修の受講資格はとくになし。ですが、学校によっては、「実務経験があること」や「ヘルパー2級、初任者研修などを修了していること」を前提とするところがあります。

2017年(平成29年)の試験から、初任者研修(ヘルパー2級)を経て介護福祉士になる場合、実務者研修の修了実務経験3年が必要になります。

(参考)
社会福祉振興・試験センター介護福祉士国家試験 受験資格
 http://www.sssc.or.jp/kaigo/shikaku/route.html

※実務者研修は、当初2016年1月の試験から、介護福祉士試験受験者に対して義務付けられる予定でした。ですが、この措置は1年延期される見通しになりました。朝日新聞の記事によれば、「介護分野の人手不足」を理由に、1年間先送りされるようです。

(参考)
朝日新聞:介護福祉士、鍛えたいけど人手不足 研修義務化再び延期
 (2014年1月28日)

また、大きな変更点の一つに、介護福祉士の次の資格として、新たに「認定介護福祉士が創設されることがあります。電話で管轄団体の公益社団法人日本福祉士会に、2013年4月に電話でお話を聞いてみました。回答を一言でいうと、いつから始まるのか、その時期や資格取得要件などについては検討中とのことでした。

それ以外にも、資格取得について、変更点が結構あります。介護職員基礎研修とヘルパー1級、2級の資格が、2012年度(平成24年度)末で廃止に。2013年度からは、介護職員基礎研修は介護福祉士養成のための実務者研修」介護福祉士実務者研修、介護職員実務者研修)に、ホームヘルパー2級は「介護職員初任者研修」に変わっています。

ちなみに、介護職員初任者研修課程では、筆記試験が課されます。ホームヘルパー2級のときは、無試験だったのですが。この試験は、国家試験ではなく、各学校が独自に行う「確認テスト」のようなものです。ですので、詳しいことが知りたい場合、おのおののスクールに聞くのが正確です。

介護職員基礎研修から「介護福祉士養成のための実務者研修」の資格への移行措置としては、50時間以内の範囲で、授業などを新たに受ける必要が出てきます。一方、ヘルパー2級については、そのまま仕事を続けられる、とされています。

ここらへん、次の資料なんかを読むと、図解入りでわかりやすいです。

(図解)
・今後の介護人材養成の在り方について(概要)(厚生労働省のPDFファイル)
 (2011年1月)
 http://www.mhlw.go.jp/stf/houdou/2r98520000011uv3-att/2r98520000011uwt.pdf

(図解)
訪問介護員の養成と現任者のスキルアップ(日本ホームヘルパー協会)
 http://nihonhelper.sharepoint.com/Pages/yousei.aspx

社会人の場合、ひとまず初任者研修の資格を取って就職し、それからステップ・アップしていく人が多いです。


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■よく比較検討してから学校を決めよう

介護の資格学校は、受講費用がまちまち。たとえば初任者研修の場合ですと、料金は6万5千円から16万円と、かなりの幅があります。ただ、就業サポートがあったりなかったりと、授業料だけでは決められない面もあります。

ですので、一通り情報を集めてみてから、学校等を決めるのがよいと思います。 よく知られている介護資格の学校としては、ニチイ学館や、三幸福祉カレッジソラストハクビ未来ケアカレッジといったところがあります。


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・[http://d.hatena.ne.jp/rakkochan+jikopr/20120217/p1:title=【厚生労働省】ヘルパー2級と介護職員基礎研修、24年度末 廃止決定]