鼻の奥の細胞で糖尿病が改善?!

鼻の奥にある、神経の元になる細胞を使って、糖尿病の症状を改善させることに、産業技術総合研究所などの国際チームがラットの実験で成功した。
 人間への応用が期待される。欧州の医学誌に7日発表した。 産総研の浅島誠フェローと桑原知子主任研究員らは、ラットの神経細胞で、インスリンの分泌にかかわる遺伝子が働いていることに注目。鼻の奥や脳にある神経幹細胞を特殊な方法で培養すると、効率よくインスリンを分泌した。
 培養した神経幹細胞を、糖尿病のラットの膵臓すいぞうに移植したところ、15週間血糖値が下がり続けた。移植細胞を除くと血糖値は再び高くなった。移植した幹細胞は神経細胞に変化するという。移植しないラットは約8週間後に死んだ。
 鼻の奥から神経幹細胞を採取することは大がかりな手術を必要としない。患者自身の細胞を移植できるため、拒絶反応の心配もない。研究チームは、神経細胞がより効果的にインスリンを分泌するようになる薬剤の開発を進めるという。
(2011年10月7日21時31分 読売新聞)
いや、これは凄い研究成果ですね。
糖尿病は国民病などとも表現されるほど患者数が増え続けていますから、この研究により画期的な新薬が出来たら、「なでしこジャパン」なんかより何倍も国民栄誉賞にふさわしいと思いますよ。
「これで安心してグルメな生活を続けられる」という楽天的な発想も、まぁ個人的には好きですが、やはりどんな病気であれ予防が一番ですし、なってしまったならばしょうがない、初期のうちに自分でできるだけのことはやりましょう。
糖尿病のリスクを高めるのは、何もグルメと運動不足ばかりではありません。
妊娠だってインスリンの必要量を高めますので、糖尿病のリスクと言えなくはないし、かぜや肺炎、腎盂炎などの感染症によって起こる場合もあります。
また、副腎皮質ホルモンや高圧利尿剤、経口避妊薬(ピル)の服用が発症因子となることもあります。
と、いろいろな要因はありますが、じゃあ自分でできる予防法はなんなのだと言うと、結局は肥満防止しかありません。
適度な運動とバランスの良い食事と適度なストレス発散ですね。
あ〜あ、、、健康を維持するってあまりにも平凡なことばかりですね。
どんなに最新科学の言葉を借りて論を尽くしても、最終的には「快食」「快眠」「快便」に尽きるのです。
さて、では糖尿病にかかってしまった場合、初期・中期ならばまだ東洋医学を試してみる価値あります。
古来、中医学では糖尿病のことを消渇病といって、ちゃんと治療法が記されています。
一般的には以下のツボが使われます。
脾兪・胃兪・脊中・天柱・風池・天枢・大巨・陽稜泉・足三里・陰稜泉・三陰交・曲池
ツボな名前なんか書かれてもマニアじゃあるまいし分からないですよね。
さて上記のツボの中でも特に”脊中”へのお灸は効果が大きいと認められています。
背中の、胸椎第11番と12番の棘突起の間にあります。
これも分かりにくいですね。
でも、そのツボに毎日お灸をすえることはずっと昔から日本人はやってきているのです。
糖尿病でお悩みの方は、ぜひお近くの鍼灸院に通ってみて、その脊中のツボを教えてもらってください。
毎日通うのは無理でしょうから、ご自宅でお灸を続けてみてください。
めんどくさいなどと言わずに、ご自分の体なんだから、それに始めてみたら簡単なことなんです。
一日のうちにほんの30分でもリラックスする時間を作ることは、心身ともにいいことですからね。
はり・温灸治療院 楽居堂 IN 世田谷・経堂
http://www.chiryoin.jp