小島剛一さんとの東寺・本願寺散策と、アトリエ劇研への惜別と

10月15日更新

今年も、小島剛一氏とお会いする機会を得ることができました。遠方からのおこしでもあり、今回は京都駅八条口の新幹線乗り場で合流と相成りました。今回は京都駅の近場にあたる東寺と西本願寺を見てまわりながら、あれこれと話をしました。西本願寺では、一方で埋め木さがしに興じながら、閉門間近の様子を眺めてさまざまなことを話しました。ブレグジットをはじめ、話題は尽きるところがありませんでした。
夕刻に小島氏と別れて帰宅した後、フェイスブック上に「アトリエ劇研」クロージングパーティーの記事を見つけ、慌てて下鴨高木町の「アトリエ劇研」へ。学生時代、この小屋で芝居をするのは「大人の階段」を一段登った証明のような、そんな印象を持っていたものでした。この小屋で芝居を見るたびに、最初に音響・照明のオペレーションブースを見上げて、「ああ、高いなぁ」と毎回呟いていた、そんなことを思い出しました。「無門館」の表札を右手に見て、そして中・・・は、多数の演劇関係者でごった返していました。この小屋で芝居の上演を観ることも、あるいは公演に駆け付けた大量の自転車を横目に見つつ家路を急ぐことも、もう無いのだと思いながら、惜別の盃を、その場にいた方々と干したものでした。

美辞麗句よりも、この一枚こそが、アトリエ劇研には相応しい、そんな気がします。照明と、その中でたたずむマイクスタンドと。