ピンホールカメラで日食撮影に挑戦


「3/19のお昼頃、日本のごく一部(福岡・札幌など)で部分日食がみれます。ピンホールカメラの原理で、日食が観察できます。小さな穴のあいたポストカードで観測して写真を送ってください」という案内をリビングワールドの西村佳哲さんからいただいたので、事前に送っていただいたピンホールカードを手に、日食撮影に挑戦した。さて、結果はというと以下の通りである。最初に西村さんからのメール。次が私の返事メール。


添付した画像は、本日12:00頃の雲の様子です。気象衛星・ひまわりから見た地球。福岡に、鹿児島にも、雲がかかっていますね。北海道の形はハッキリ見えますが、函館と札幌の方から「雲が」というメールをいただきました。北京から参加してくれた方もいたのですが、「めずらしく雨が!」というメールをいただきました。リビングワールドに、雨男か雨女、あるいは雨猫がいるのでしょうか…。


福岡は11:29頃に食が最大になるということでしたので、事前準備をばっちりした上で、11:15分頃から東公園で待機。しかし、厚い雲にはばまれ、日食はとらえることができませんでした。写真は、東公園から仰ぎ見た太陽君のぼんやり映像です。もう一息という感じがご理解いただけると思います。東公園には、1904年に完成したという像高10.6メートルの巨大な日蓮聖人立像がありますが、日蓮さまの力をもってしても(笑)、雲を晴らすことができませんでした。日蓮聖人の掌の上の太陽が、ちょっと重たげです。お送りいただいたカードは、2009年の次ぎの出番まで大事にとっておきます。


ピンホールから日食をのぞき見るという小さな行為を通して、人びとの気持ちがつながり、地球や太陽の恵みを思い起す ─。「地球を抱きしめたくなる」ような感覚を見つけ出し、それをすくい上げることから始まる西村さんの仕事はとても魅力的だ。


*リビングワールド「ピンホールカード」→ http://www.livingworld.net/works/pinholecard/