人種差別殺人が無罪のロシア・1

昨日、NHKBSでロシアのニュースを見ていたら、ベトナム人の留学生が友人のバースディパーティーの帰り道、人種差別主義集団のロシア人たちから襲撃され、30ヶ所以上刺されて殺害された事件の裁判で、全員が無罪になったと報道されていた。
アジア人だから、という理由だけで殺したキチガイ集団が無罪になるなんてビックリだけど、もっとビックリなのは、この種の「ヘイトクライム」のリンチ殺人の裁判の無罪判決がこれで3例目だったこと。アフリカ系の留学生殺害裁判と、9歳のタジク系少女殺害裁判でも、犯人の人種差別主義者たちは無罪判決を受けているのだ。信じられないことに、ロシア国籍の9歳の少女が集団リンチで刺殺されても、被害者がアジア系なら、犯人(白人)は無罪なんです。
なんでこんな判決になるかといえば、それはロシアが陪審員制だから。
ロシアはソビエトから移行した時、欧米に見習って陪審制に変更したけれど、制度を真似ても陪審員の価値観はソビエト連邦時と何ら変わらない。それどころか、荒んでいるから、惨殺された外国人留学生やマイノリティの少女より、「まだ若い」人種差別主義者で鬼畜ロシア人の将来を心配して、無罪判決を下してしまうらしいです。要するに、ロシアの陪審員も、リンチ殺人をするような人種差別主義者と心情的には同じなんです。
しかし、もっと不思議なのは、この卑劣極まりない人種差別殺人の裁判が、3件も続いて無罪になったことが、世界的なニュースにならないこと。検索をかけてみたけど、このニュースはどこもにも載っていませんでした。(ロシア国内では報道されてるのに・・)
どの国でも、人種差別による殺人は時々起こるものだけど、それが裁判で無罪になるなんて滅多に無い。・・・・と言うか、こんな非道な判決はロシアぐらいと思うので・・・・世界的に黙殺されているのがとても不可解です。
とにかく、一応民主主義のロシアでは、有色人種だから!という理由で、白人から集団リンチを受けて嬲り殺しに遭うことを、司法が認めていることになります。事実上、白人が集団で、有色人種を殺し逮捕されても、全然、罪には問われない国がロシアなんです。
・・・・・・そんなロシアに渡航される予定のある「イエローモンキー」の日本人の方々は、充分・・・・・お気をつけ下さい。
http://www.anzen.mofa.go.jp/info/info.asp?num=2004C497&ST=M%22

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ロシア:排外的民族主義者によるとみられる外国人留学生の殺害  

※ 本情報は、海外に渡航・滞在される方が自分自身の判断で安全を確保するための参考情報です。
本情報が発出されていないからといって、安全が保証されるというものではありません。 
※ 本情報は、法令上の強制力をもって、個人の渡航や旅行会社による主催旅行を禁止したり、退避を命令するものでもありません。 
※ 海外では「自分の身は自分で守る」との心構えをもって、渡航・滞在の目的に合わせた情報収集や安全対策に努めてください。 
 
 2004年10月13日、サンクトペテルブルク市内の路上でベトナム人留学生が若
者の集団より襲撃を受け、殺害されるという事件が発生しました。本件は、排
外的民族主義者による犯罪の可能性が強いと報じられています。

1.
(1)10月13日夜、サンクトペテルブルク市内の路上にて、ベトナム人留学生
  が若者の集団より襲撃を受け、殺害されるという事件が発生しました。報
  道によれば、サンクトペテルブルク市ペトログラーツキー地区レフ・トル
  ストイ通りで、パブロフ記念第一医科大学に留学中の20歳のベトナム人留
  学生が、友人の誕生パーティーから大学の寮へ帰る途中で約20人の若者の
  集団に襲撃され、刃物で刺されて殺害されました。

(2)さらにサンクトペテルブルク市では、同月中旬以降、アフリカ人留学生
  を狙った襲撃事件も2件発生しており、本件についても排外的民族主義者
  によるものとみられるとの報道もあります。

(3)この他、外国人排斥を標榜する集団(いわゆる「スキンヘッド・グルー
  プ」等)による事件がモスクワ市などでも散発しています。

2.つきましては、ロシアに渡航・滞在する方は、以下の安全上の留意事項を
 踏まえて慎重な行動をとるようおすすめします。

(1)いわゆる「スキンヘッド・グループ」やサッカーチームのサポーター、
  ロックコンサート帰りの集団等の若者集団には近づかない。特に、民族主
  義団体の集会現場やその周辺には絶対に近づかない。

(2)一般的に危険性が高いとされている次の場所への立ち寄りは、時期や時
  間帯を十分考慮する。

 (イ)人通りの少ない場所、裏道、たまり場となるおそれのある広場、公園等。

 (ロ)各種駅(地下鉄を含む)構内およびその周辺、電車、路面電車、スタ
   ジアム、ロックやラップのコンサート会場周辺、大学生寮など。

 (ハ)若者や多国籍(特にアジア・アフリカ系)の人が参集する飲食店、カ
   フェバー、ディスコ、アジア系・コーカサス系の市場など。特にモスク
   ワ市では下記の場所に注意して下さい。

 (ニ)旧アルバート通り、国立ロシア図書館(旧レーニン図書館)、マネー
   ジ広場周辺など、一般的に「スキンヘッド・グループ」出没の可能性が
   高いとされている場所。

 (ホ)プーシキン広場など、過去に大規模な「スキンヘッド・グループ」等
   の集会が開催され、今後も自然発生的にこれら集団が参集する可能性が
   高い場所。

(3)その他一般的注意事項

 (イ)報道等を通じ、一般にリスクが高いと認められる場所や日時には、不
   要・不急の外出はできる限り避けるよう心掛ける。

 (ロ)夜間・早朝等の外出はできる限り避けるとともに、外出の際は複数人
   で行動する。

 (ハ)目立つ服装は避け、外出先での派手な行動は慎む。

 (ニ)外出の際は携帯電話を携行するなど、連絡手段を確保するとともに、
   家族や知人に外出先などを事前に知らせておく。

3.なお、ロシアに対しては、現在「危険情報」が発出されていますので、そ
 の内容にもご留意下さい。


(問い合わせ先)
 ○外務省領事局海外邦人安全課(テロに関する問い合わせを除く)
  住所:東京都千代田区霞が関2-2-1
  電話:(代表)03-3580-3311(内線)5140
 ○外務省領事局邦人テロ対策室(テロに関する問い合わせ)
  住所:東京都千代田区霞が関2-2-1
  電話:(代表)03-3580-3311(内線)3100
 ○外務省海外安全相談センター(国別安全情報等)
  住所:東京都千代田区霞が関2-2-1
  電話:(代表)03-3580-3311(内線)2902
 ○外務省 海外安全ホームページ: http://www.mofa.go.jp/anzen/ 
 ○在ロシア日本国大使館
  住所:Kalashny Pereulok 12, Moscow, Russia
  電話: (7-095) 291-85-00、291-85-01
  FAX : (7-095) 200-1240
  ホームページ: http://www.ru.emb-japan.go.jp/japan/index.html 
 ○在ウラジオストク日本国総領事館
  住所:Ulitsa Verkhne-Portovaya 46, Vladivostok, Primorsky Krai,
      690600, Russia
  電話: (7-50985) 1-1001、1-1003(国際衛星回線)
  FAX : (7-50985) 1-1002(国際衛星回線)
 ○在サンクトぺテルブルク日本国総領事館
  住所:Nab. Reki Moiki 29, Sankt-Peterburg, 191065 Russia
  電話: (7-812) 314-1434
  FAX : (7-812) 110-6970
 ○在ハバロフスク日本国総領事館
  住所:Ulitsa Pushkina 38A, Khabarovsk, Khabarovsky Krai, 680000, Russia
  電話: (7-50985) 2-1002(国際衛星回線)
  FAX : (7-50985) 2-1003(国際衛星回線)
 ○在ユジノサハリンスク日本国総領事館
  住所:Lenin St. 234,5th Floor,Yuzhno-Sakhalinsk, Sakhalinskaya
      Oblast 693000, RUSSIA
  電話: (7-50985) 61002(国際衛星回線)
  FAX : (7-50985) 61003(国際衛星回線) 
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