信長 坂口安吾

信長

信長

 坂口安吾

無類派作家 坂口安吾の傑作です。
この作品で「カッコイイ信長」に出会えます。


時代小説なのに、カタカナや口語の混じる独特の文体。そのリズムの良さ。1952年の作品なのに古さをまったく感じません。

物語の中の信長や家臣たちは余分なことを考えたり、悩んだりしない。同族同士の戦いの中でさえ、日々を楽しく懸命に生きている。明日をもしれぬ日々でも、明るく生きぬいていく。

若き日の信長公は、本当にこんな若者だったかもしれません。

宝島社の本での、信長のイラストも雰囲気がでています。

わたしのもっとも好きな信長小説のひとつです。