- 東京ブギウギ(笠置シズ子のカバー)
- こいよ
- R&R
- ふられた気持ち
- 美貌の罠
- 恋の彗星
- ミニー・ザ・ムーチャー(キャブ・キャロウェイのカバー)
- 悪い種
- 守護天使
- のすたるぢや
- プライマル
- 東京キッド(美空ひばりのカバー)
- スターダスト(ナット・キング・コールのカバー)
- 冗談
- アダルトオンリー
- 大車輪
- 接吻
- 買い物ブギ(笠置シズ子のカバー)
- The Rover
- JUMPIN' JACK JIVE
- ムーンストーン
(encore)
- ブギー4回戦ボーイ
- フィエスタ
- Tender Love
(encore2)
- BODY FRESHER〜東京ブギウギ
感想。
踊る太陽ツアーがあまりにもよかったので、どうなるかと思っていたが、大満足。
開演前、場内には「港町十三番地」「素敵なランデブー」などの美空ひばりの曲が流れていて、変な感じ。今回、ゼップなのに席(パイプ椅子)があるので、観客に座らせて、延々と美空ひばりを歌って聞かせるというマイナスに賭ける*1ようなライブになるのかと一瞬不安がよぎったが、ツアータイトル変更(OUT OF KEY改めVINTAGE SONGS TOUR)と若干のカバー曲が挟まるにとどまり、全体的には前回の方がサプライズが多かったかも。(椎名林檎のカバーとか朗読とか)
振り返ると、テンポの遅い「こいよ」や「R&R」はあまり好みではなく、初めはピンと来なかったが、東京キッド以降は疾風怒濤の演奏で最高。特によかったのは「大車輪」「買い物ブギ」「ムーンストーン」。
田島貴男は、自分の曲は勢い任せで雑に歌う傾向にあるから(だからライブアルバムが出ないんだと思う)、カバー曲を複数入れるという構成は成功。前回朗読をやった「悪い種」もそうだが、丁寧に歌うと、田島貴男のボーカリストとしての資質が前面に出て良いと思う。今後もこういった構成を続けて欲しいなあ。
前回ツアーを見た直後の僕の読みとしては、今後の方向性は『風の歌を聴け』時代に回帰するようになるのかなあと思っていたが、12月発売予定だったシングルが出なくなってしまったことと、今回新曲をやらなかったことを考えると、まだ方向性が定まっていないようだ。本人の頭にも、やや原点回帰的な方向性が一番現実的だが、「守り」と見られるのは嫌だという葛藤があるのではないでしょうか。
あと、田島貴男自身の今後の方向性としては、岡本太郎だけでなく、町田康にも影響されて、詩集を出したいとか思っているのではないかと睨んでいます。
*1:岡本太郎の言葉。最新アルバム『踊る太陽』は岡本太郎の影響が大きいアルバム。田島貴男の太郎への思いは以下のページ参照http://www.1101.com/taro/