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2006-08-27 Sun

水沼貴史監督就任後初のスーパーサッカーを楽しみにしていたのだが、案の定、寝てしまい見られなかった・・・。

[]島本和彦『新・吼えろペン 5巻』★★★★★

新吼えろペン 5 (サンデーGXコミックス)

新吼えろペン 5 (サンデーGXコミックス)

続編マンガの5巻だろうが、全ての人にオススメする大傑作だと思う。

最近の『吼えろペン』は面白いものの、漫画家としての楽屋オチみたいな内容も多く、今ひとつ入り込めない内容が続いた。しかし、今回は、全ての仕事人に通用する悩みがテーマになっている。

収録されている3つの話は、それぞれ別の話だが、作者の相反する想いがぶつかりあっていることが共通している。これは、第19話「成功への決意」でのアシスタント・マルピーの台詞に端的に示されている。「先生は、売れたいんですか?ええ作品を書きたいんですか?どっちですか?ふたつは選べませんよ!」

炎尾燃(つまりは島本和彦)の答えは、結局どっちつかずなのだが、マルピーは「せやからアカンのですよ先生!!売れるモンを書かんと!」と決意し、事務所を出て行く。

特に、漫画家は、売れている作家ほど「自分の書きたいのはこういう作品じゃない」と思い悩むものらしい。しかし、自身の作品に納得が行かずにアルバム発売時期を二度も延期させて、なお悩む売れっ子ミュージシャンに炎尾燃がぶつける言葉(第16話「よみがえった楽曲自信」)が物凄い。

「キミに足りないのは勇気だ!駄作をつくる勇気だ!」

「駄作で金をもらってこそ本当のプロ!納得の行く仕事だと?笑わせるな。」

その心は、駄作覚悟で出した作品が、案外ファンの心を捉えたりするものだから、自分自身のハードルは下げて「3回のうち1回いいものができればOK」という気持ちで臨むべきだ、ということ。

結局、一般の仕事以上に、漫画家は「締め切り」が重要な意味をもち、限られた期限内にどれだけいいものを出せるか、という中で日々自問自答しているからこそ、出た言葉なのだろう。

ちなみに二つ目の話は、新しいマンガ雑誌の編集長を引き受けた炎尾が、締め切りを守らない漫画家たちを泣きながら殴る展開が最高!

「おれはお前を殴っているんじゃない!!おそらくおれ自身を殴っているんだ!」

もうね、あれですよ。これまで島本和彦のマンガを買ったこと無い人もみんな買って下さい。

そして、まだ聞いたこと無い人は、島本和彦の熱い肉声「サンタになれ!」を聞いて、やる気を出してください。http://www.geocities.jp/mes_chansons/simamoto.html

僕も久しぶりに聞いて、かなりのやる気が湧いてきました。

[]木村元彦オシムの言葉』★★★★

オシムの言葉―フィールドの向こうに人生が見える

オシムの言葉―フィールドの向こうに人生が見える

気になるベストセラーは、少々お金を払ってでも流行っている時期に読むのがベストだと常々思っている。(実践できていないわけだが)

例えば、近くの図書館では、いまだにダ・ヴィンチ・コードが予約一年待ちだが、一年待っても読みたい!と思うほど現段階で持っているエネルギーが、一年後も持続できているはずがない。ダ・ヴィンチ・コードが面白いかどうかは別として、結局行き場無く、自然消滅してしまったエネルギーはとても勿体無いものだと思うのだ。はっきり言って、流行している時期に「読んだけど面白くなかった」というために買うという選択肢すらあると思う。

〜〜〜

閑話休題

最近のオシム・バブルは凄まじく、この本で紹介されているサッカーのエピソードの大半は、新聞記事などを通して、広く知られているものばかりだ。そういう意味では見所は、ボスニア内戦に関する部分である。

世界のどこでやるよりもホームでの試合が困難だった時期のユーゴスラビアを最強のチームに育て、家族を2年半の間、別々にしてしまったサラエボ包囲網の中でも、ギリシアで指揮を取り、チームをリーグ優勝に導いてしまうのは、それこそ名将と呼ぶにふさわしい。

しかし、だからこそ、もう少しボスニア内戦のところを掘り下げて書いて欲しかった感じがする。少なくとも、巻頭に地図を入れておくべき。それだけでも、この時期のこの地域への理解が全く違うと思う。

ただ、木村元彦自身が言っているように、『誇り』『悪者見参』を見れば、そこら辺の詳しい話がわかるはずなので、そちらにも手を伸ばしたい。

また、ボスニア内戦以外では、通訳の間瀬秀一の話(7章)が面白い。現役時代を全て海外のプロチーム(アメリカメキシコグアテマラ、エルサルバドル、クロアチア)で過ごし、オシムの通訳となってから、自分がJリーグの監督になる、という新しい目標を持った彼の話は、こちらもまた別のサクセス・ストーリーとして読める。しかも、1973年生まれで、自分とひとつしか違わないということで、大いにやる気を起こさせる話。

なお、オシム日本代表になってからは、通訳で苦労しているという声が聞こえてくるが、木村元彦が書くように「助産夫」としての彼の能力がいかに優れていたか、ということだろう。(間瀬秀一は現在も千葉に所属)

先日のクローズアップ現代で木村元彦山本昌邦出演でのオシム特集があったそうだが、見逃してしまった。これは本当に残念。

というか、NHKの情報誌ステラが週刊なのが解せない。隔週刊であれば購読するのだが・・・。いや、定期購読で年間12500円なら買ってしまうか。現在迷い中。

atnbatnb 2006/08/27 11:07 実際に、あるミュージシャンが「曲を作るときにすごく迷うときはあるけれど、締め切りまでに決断してリリースすると、納得がいくものだ」と聞いたことがあります。▼「売れること?いい作品を作ること?」という二者択一は、よく見られるテーマだけど、最近こういう二者択一が本当にそうなのか、疑わしいと思うときがあります。多分に理想的に見えるかもしれないが、「いいとこどり」を狙うのが、創意工夫の基本にあるように思えます。島本和彦、ちょっと興味が出てきました。

rararapocarirararapocari 2006/08/29 04:10 「売れること?いい作品を作ること?」というのは、当然二者択一にはならずに4通りの組み合わせがあるわけですが、この巻を読むと、漫画家というのは、結構シビアな「二者択一」の中に生きていることを知ります。このテーマを取り上げるのは難しく、どちらが重要という結論でも、負け犬の遠吠えだったり、素人考えっぽくなってしまうと思うのですが、島本和彦の料理の仕方は巧いです。▼オススメは、これか、単独の『燃えよペン』でしょうか。

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