Yondaful Days!

好きな本や映画・音楽についての感想を綴ったブログです。

01 Stevie Wonder『Music Of My Mind(心の詩)』

Music of My Mind (通常プラケース仕様)

Music of My Mind (通常プラケース仕様)

来仙公演に向けての復習第一弾。1972年、スティービー21歳のときの作品。
黄金の3部作といわれるのが『Talking Book』(1972)以降の3作なので、それへの布石となる作品といえる。
3部作以上にアルバムとしての全体の印象がよかった作品だと記憶していたが、聴きなおすと、まさにその通りだった。有名曲というのは無いのかも知れないが捨て曲無し。
特に機材をいじりすぎな感じが心地いいM-1、2曲のメドレーのような8分の大作M-2、優しい歌声のM-3、ギターのアルペジオみたいなキーボードのM-5、能天気な雰囲気のM-8、そして神々しいラストのM-9。
このアルバムから多用し始めたというシンセサイザー、スティービーの「こぶし」、愛と嘆き、自分が音楽に求めるものが多く含まれている「幸せ」なアルバム。
ところが、私生活では、前年に“一人目”の奥さん(シリータ)とたった1年の結婚生活を終えているという。21歳でこんなアルバムつくって、奥さんとも別れて・・・何て濃い人生なんだ!