Yondaful Days!

好きな本や映画・音楽についての感想を綴ったブログです。

岡村靖幸3度目の逮捕について

絶好調には程遠い精神状況のときに、追い討ちをかけるような辛いニュース。

厚生労働省関東信越厚生局麻薬取締部が歌手岡村靖幸容疑者(42)を覚せい剤取締法違反(所持)の疑いで現行犯逮捕していたことが6日、わかった。同部によると、岡村容疑者は5日、東京都新宿区内の自宅で覚せい剤を所持していた疑いがもたれている。

 岡村容疑者のコンサート事務局とファンクラブスタッフは公式サイトで「本人の犯した度重なる反社会的行為により、社会に対し多大なるご迷惑をお掛けしましたことを、お詫(わ)びいたします」と謝罪。予定されていた公演の中止とファンクラブの解散を明らかにしている。

特にコメントしない。
コメントしないが、2005年の逮捕のときからの自分のブログでの落胆と期待を振り返る。いろいろ不安だったが、やっぱり岡村ちゃんを信じてたんだと思う。

2005年7月の2度目の逮捕の頃〜

これで、ここ数年は、岡村ちゃんの姿を拝むことは出来ないだろうということに、まず落胆した。が、少し考えてみると、もう復帰できないんじゃないか、という気持ちが強くなった。

今回の復帰と一連の活発な活動は、岡村ちゃんの「心」が強くなったことが大きな要因なんだろうと解釈していたからだ。そのために山に籠もってセミナーみたいなものを受けてきたようだが、それもOKだと思っていた。

しかし、それが薬の力を借りてのものであれば、2004年の完全復活自体が「偽り」だったとも言える。

覚醒剤については、昨年見たテレビ『中学生日記』の印象が強い。以前にも書いたが、薬から立ち直り社会復帰した主人公の兄が、結婚するところで物語は終わるが、ラストで大写しになるのは、式場のトイレで兄が使った「覚醒剤」の空袋。結局止められなかったのだ。

復帰しているミュージシャンもいるが、人一倍心が弱いように見える岡村靖幸が、悪魔の誘惑から逃れられるとは思えない。

勿論、ファンとしては、岡村靖幸の「弱さ」まで含めて好きなので、今回の事件を持ってファンをやめる、というようなことはない。しかし、ファンから同情されるような人間として彼が復活するのは絶対に見たくない。やはり、これまで通り、「スーパースター」としての復活を気長に待ち続ける、というほかはない。それに必要なのは、作品の質以上に、岡村靖幸の人間としての復活だと思う。

2007年の岡村靖幸再復活〜

そして、2005年の逮捕から長かったが、岡村靖幸が21世紀に入って2度目の復活を遂げたことは素直に嬉しい。

覚せい剤依存からの更正は、かなり困難なものだと認識しているが、今回のMUSICAのインタビューは、岡村ちゃんを信用してもいいのではないか、と期待させるものだった。9月にはニューシングル発売も決まっているようだし、インタビュー内では年内のツアーについても触れられている。今度こそ順調にいってほしい。

今回のツアーは、「祝・復活」というよりは、もしかしたら、岡村ちゃんにとって「苦難の日々」なのかもしれませんが、自分で決めたことなのだから、何とかやり遂げてほしいです。

「よく考えてみてよ僕がアンサーだぜ」(『はっきりもっと勇敢になって』2007)という歌詞は、一見、「Baby俺ほどの男は そうはないはずさ」(『SuperGirl』1991)のようなナルシスティックな歌詞に見えるが、結局最後に決めるのは自分、という、自分への言い聞かせの意味なのであろう。上にも書いたように、今回のシングルは、そういう意味で「決意表明」だし、「自分への約束」が多分に現れた内容だと思う。しかし、出演映像からは、その取り組みが順調であるとは、とても思えず、明らかにイバラの道を歩んでいる様子が見て取れた。

ファンとしては、心の中で応援しつつ見守るしかない、まさに「祈りの季節」といったところだ。

確かにリバウンドはあるものの、ある程度バランスしている感じで、健康状況もよいように見えた。

そして、ぴあでもニュース23でも、一時期の迷いを越えて、ある種の開き直りかもしれないが、前向きな姿勢が見て取れて、とても安心した。ニュース23での「2度あることは3度ある、と思っている人もいるようですが・・・」(覚せい剤の使用について)という厳しい質問にも、真面目に答えていたし、とにかく安心した。岡村ちゃんは大丈夫だ!

ただ、自分は、覚醒剤などの薬物中毒というものは、そこから、それほど簡単に抜け出せる性質のものとは思わない。岡村ちゃんが誘惑を振り払って、同じような過ちを二度と犯さないことを切に願う。

11月のツアー

3年ぶりのライヴ、確かにセットリストに新作は無い。声も完全復活ではない。

しかし、やっぱり、岡村ちゃんのライヴは最高!