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2008-09-28 Sun

[]書名さえも伏せておきます 〜鈴木知之『xxxだもん』

以前、図書館で借りなかった『楽しい昆虫料理』だが、関連エントリを書いたあとで内容に興味が湧いたにもかかわらず、いつも「貸し出し中」という状況に激しく後悔することになった。

これに懲りたため、今回、たまたま「返却本」コーナー*1で出会った『xxxだもん』は、かなり迷いつつも、とりあえず借りることにした。

以下、昆虫系がダメな人には刺激が強すぎるので、「続きを読む記法」を使ったうえで数行開ける。

続きを読む

*1図書館でまずチェックするのは、新着本と返却本です。返却本は、偶然の出会いながらも、他の人が興味を持って読んだ本ということで「良本」に出会う可能性が高いと思っています。

yokoyoko 2008/09/29 01:16 記事の下の広告に出ている本から、もしやとは思ったのですが、×××と伏字は3つだしなぁ、と思い、クリックしてしまいました。うぎゃー!写真が!しかし、内容は気になるので読ませていただきました(笑)。アレを食べるなんて!信じられません。私は、昆虫がそれほどダメというわけではないのですが、コレだけは絶対ダメです。こういう心理の人って多いと思うのですが、なぜなんでしょう?そのあたりの考察はこの本にはありませんでしたか?(絶対に図書館で出会っても手に取ることはできないので教えてください)

originalovebeeroriginalovebeer 2008/09/29 03:18 この記事の下のスガシカオのジャケットさえも、一瞬おぞましく見えるようになってしまいました…。インパクト強烈。世の中にはいろんな書物があるものです…。

>こういう心理の人って多いと思うのですが、なぜなんでしょう?

幼少期にはそれほど苦手ではなかった記憶がある自分の経験も照らして考えると、実は先天的なものではないのではないかと思います。直感するに、「不潔」のイメージと直結するからのではないでしょうか? 出没箇所がかような場所なわけですし。蝿も同様な感じがします(ショウジョウバエは比較的おぞましくない)。

kaz_minekaz_mine 2008/09/29 09:10 後天説の補強例として自分の体験を書きますと、トーホグで生まれ育った自分は心理的アレルギーはありません。ゴキブリを目にした経験が数えるほどしか無いのです。何度だって書けちゃいます。ゴキブリゴキブリ。うへへ。
数少ない経験から推測するに、飛行能力を含めた「動作の思いがけなさ」、そして「ワサワサ感」が不快感の元なのではないでしょうか。似たような推論をしているエッセイを読んだ記憶があるのですが忘れました。思い出したらどんなにいやがろうとも教えてあげます。うへへ。

rararapocarirararapocari 2008/09/29 23:32 すぐに3つもコメント+友人からの苦情メール(笑)をいただき、ありがとうございます。
と同時に、複雑な気分ではありますが・・・(入魂のスガシカオエントリが霞んでしまうため)

■yokoさん
少し麻痺して来たので分からなくなっていましたが、やっぱり表紙写真はインパクトあるのですね。しかも、どういう親切か分かりませんが、表紙の虫たちは、浮き出し加工?になっており、至れり尽くせりです。是非、書店もしくは図書館で手にとってお確かめ下さい。
>昆虫食
どう考えたって、ゴキブリは食べられないと思います。これは同意します。Wikipediaでは「ほぼ全世界で食用・薬用として用いられ」「東アジアでは油揚げが一般的」などの記述がありますが、昆虫の撮影で世界を飛び回る作者の聞き込み調査では、現在では、ゴキブリを食べる地域はほとんどない(聞いたことがない)とのことです。
自分は、イナゴ程度なら食べたことがありますが、あれも今食べられるかどうかは微妙です。
>こういう心理の人って多いと思うのですが、なぜなんでしょう?
これについて特に記述はありませんでした。
作者は昆虫大好きでゴキブリも飼っているので、そういう常識的な部分に思いが至っていない可能性があります。というか最終章(5章)の力の入れようには頭をひねります。(笑)

■originalovebeerさん
>実は先天的なものではないのではないかと思います。直感するに、「不潔」のイメージと直結するからのではないでしょうか?
「不潔」は理由の一つですが、先天的な部分とは異なるかと思います。
聖書などに詳しければそちらの方面からの話もできるのかもしれませんが、自分としては「地を這うもの」(他に蛇、ムカデなど)に対する嫌悪感があるのではないかと思います。

■kaz_mineさん
>トーホグで生まれ育った自分は心理的アレルギーはありません。ゴキブリを目にした経験が数えるほどしか無い
住んでいる場所(階など)にもよるのかもしれませんが、自分も仙台では、国分町でしか見たことはありません。そのため、1年前に岐阜の家(戸建)に泊まったときに、アレが枕元を駆け抜けたことがあり、パニック状態になりました。というか、西の暑い地域にはもう住めません。
>飛行能力を含めた「動作の思いがけなさ」、そして「ワサワサ感」が不快感の元
同意見です。
crossreview(ブログエントリ左横にバナーあります)にも書きましたが、ものすごいスピードで地を這う動きが恐怖を生むのだと思います。今回は写真集なので、動かなかったのが救いでしたが、もし「動く写真集」だった場合、本屋に火をつける人が多数出てくる可能性すらあると思います。

■そういえば
ゴキブリといえば、楳図かずお『洗礼』です。結構いやな使われ方をするので、強く記憶に残っています。個人的には楳図かずおのベスト作品ですので、興味のある方は是非ご一読を。

LindaLinda 2008/09/29 23:54 昔読んだ楳図かずおの漫画で、xxxご飯を食べさせられているシーンがあって、それが強烈に頭に残ってるんですよ。ストーリーは覚えていないのに、このシーンだけ。これが「洗礼」なんですかね?若い頃は、ホラーが結構好きだったのですが、今はもう全くダメになってしまいました。

rararapocarirararapocari 2008/09/30 01:17 それがまさに『洗礼』ですね。そういえば、ムカデも出てくるし、「恐怖」の基本要素は抑えたストーリーになっているような気がしました。ただし、楳図かずお作品は、大体そうなのですが、全体のストーリーは美しく、ラストまで読めば、嫌な気持ちにはならない清々しい作品になっています。また読みたくなってきました。

2008-09-27 Sat

[]スガシカオの方程式(9)〜届くメッセージソングと届かないメッセージソング

コノユビトマレ

コノユビトマレ

Progress

Progress

新譜『FUNKAHOLiC』で一番のお気に入りは、先行シングルでもある「コノユビトマレ」。

「コノユビトマレ」は、インタビューなどで本人も口にしているようにメッセージソングである。

「Hop Step Dive」の時もそうだったのですが、誰かへのメッセージソングを書こうとする時、ぼくはいつも激しく戸惑います。わかりやすい未来や希望や永遠を歌うことが、それでも結局誰かの背中を押すことになるのだろうか??それとも現実を厳しく歌うことでリアルなメッセージを残すべきなのか??・・・いつも深い迷路に入ってしまうのです。で、考えに考えたあげく「コノユビトマレ」という場所にたどり着きました。 この曲はアレンジやPVこそPOPでとっつきやすいイメージがありますが、ぼくの中ではギリギリのメッセージソングのつもりです。 「ハンドル手放すな」 という言葉が、沢山の人に届いてくれるとうれしいです。

Suga Shikao Official Website

このエントリでは “「ハンドル手放すな」 という言葉を、沢山の人に届ける”ために、「コノユビトマレ」に施された工夫について、過去の楽曲「Progress」との対比から考えていく。


PVで読み解く「コノユビトマレ」

コノユビトマレのPVは、動きがあって何度見ても飽きない内容だ。映像の中で、しつこく使われる「メガネ」というアイテムにも象徴されるように、この曲はディスコ調の楽曲と変な振り付けなど一つ前のアルバム『PARADE』収録の「午後のパレード」のPVとの共通点が多く、正式な後継者?といえる。

ただし、表面的には似ているPVも今回の方がストーリー性があり、概ねこんな感じ

  • 悩む若者たち(女子高生、OL、サラリーマン等)
  • 忍び寄る黒い影
  • メガネをかけたダンス集団
  • 悩む若者たちも、それぞれがメガネを手に取り、集団の仲間に入っていく

ということで、PVから読み取れるメッセージは「悩んでいないでバカになろうぜ」(笑)というもの。

歌詞の内容からは、もう少し深いメッセージが伝わってくる。


届かないメッセージソングとしての「Progress」

ところで、自分は何かというと「閉塞感」をテーマにしている作品に惹かれがちで、このブログの過去のエントリを見ても、福満しげゆき僕の小規模な失敗』やカズオ・イシグロ『私を離さないで』などを、閉塞感という観点から熱をこめて取り上げている。

流行りに合わせて「自分を客観的に見」*1てみれば、それは自分の日常に不満があるからなのだろうが、そういう不満も抱え込んでやり過ごしてしまう。それでまた自分が嫌いになる。

そういう負の連鎖にはまり込んでしまってしまった場合、なかなかメッセージは届きにくい。


これも前のアルバムになるが、「Progress」という曲がある。サビは以下の通り。

ずっと探していた 理想の自分って

もうちょっとカッコよかったけれど

ぼくが歩いてきた 日々と道のりを

ほんとは“ジブン”っていうらしい

世界中にあふれているため息と

君とぼくの甘酸っぱい挫折に捧ぐ・・・

“あと一歩だけ、前に 進もう”

紹介記事では以下のように語られている。

一方で、これまで通り貫いた面もある。「きれいごとを書かない。無責任に夢は追わない」という心がけだ。

「Progress」は、その信念が伝わる1曲。NHKプロフェッショナル 仕事の流儀」の主題歌で、応援ソングだが聴き手を大げさに鼓舞せず、自分の失敗や甘酸っぱい挫折を盛り込んだ歌詞が新鮮に響く。

「無根拠に明日いいことがあるように歌ったり、それを希望という言葉に置き換えるのは日本のポップスのすごく悪い所。応援するにしても、もっとリアルに『あと一歩だけ、前に進もう』っていうメッセージを発したかったんですね」

産経新聞 ENAK 

自身の言葉でも語られるように、この曲も、「コノユビトマレ」同様、スガシカオ流を貫いた「メッセージ・ソング」だった。

ところが、挫折をテーマにした番組とはいえ、内容的には成功者が道のりを振り返るという形式をとっていること。それに加えて、プロジェクトXという怪物番組の後番組のテーマソングであるということで、この作品自体が「スガシカオもここまできたか」的な大作であること。さらには、綺麗事は書いていないながらも、説教を聞くモードに入らないと受け入れにくい、こそばゆい歌詞などが災いして、「閉じてしまった人」には伝わりにくかったのではないだろうか。

ある程度、自分に自信が持てるときに聴けば純粋に感動できるのだが、不安があるときには、あまり素直に受け取れないし、聴きたくない。「閉じた人」を天岩戸から出す力に欠ける、そんな曲だったように思う。あくまで自分自身の印象だが・・・。


誰かのために何かできる人

「閉じてしまった人」にもメッセージを届ける。

そのためにスガシカオが取った戦略は、馬鹿騒ぎをして、天岩戸から出してしまうことだったのではないか。

「悩んでいないでバカになろうぜ」というPV脳天気な曲調は、閉じた人を開かせる餌なのだと思う。


そうやって岩戸から出た人に対するメッセージはサビの部分に表れており、タイトルの理由にもなっている。

(1番サビ)

どこにも居場所がないって思う人 ぼくのこの指とまれ

ムリヤリもう 探さなくていい

希望見つけるのやんなっちゃった人 ぼくとかくれんぼしようよ

必ず君みつけるよ

(2番サビ)

誰かといても寂しいって言う人 ぼくのこの指とまれ

ムリヤリもう 笑わなくていい

いつかの悲しみが消えない人 ぼくとにらめっこしようよ

笑いかた思い出すまで

(ラスト)

自分のことあまり好きじゃない人 ぼくのこの指とまれ

ムリヤリもう かわらなくていい

誰かのために何かできる人 明日まで競争しようよ

君の方がずっと早いよ

こう並べると、ラストの落とし方の巧さが際立つ。

ラスト以外の「どこにも居場所がないって思う人」「希望見つけるのやんなっちゃった人」「誰かといても寂しいって言う人」「いつかの悲しみが消えない人」「自分のことあまり好きじゃない人」に向けてのメッセージは、要約すると“頑張らなくていい”というもの。ものすごく受け入れやすい意見だが、これだけならば、引きこもりだって何だって“そのままでいい”ことになり、結局は、プラスのメッセージにならない。

だからこそ、ラストの異質な「誰かのために何かできる人」という言葉が光る。

これまでのくだりからすれば、これは相手を限定しているのではなく、「どんな人でも」誰かのために何かできることが少しはあるだろう、ということを示しているといえる。袋小路に入り込んでしまったときでも、「誰かのために何かできる」ことだけを、まず頑張ってみよう、ということを歌っているのだと思う。

「ハンドル手放すな!」という強い歌詞もそうだが、伝えたいメッセージを終盤に持ってきているのは、はじめからでは伝わりにくいことを意識してなのだろう。個人的な感覚からすると、「Progress」と比べると、断然に聴きやすいメッセージソングだし、ただ単に「頑張れ」以上の中身がある。

今回のアルバムは、楽曲こそアッパーなものが多いが、歌詞は全体的に、過去への想いや人間の負の部分に焦点をあてた引きこもり系のものが多いように思う。そんな引きこもりファンクの中で、自分にとっては、灯台のように周りを照らす光となる一曲が「コノユビトマレ」だ。この曲がなかったらアルバム全体の印象も違っていたように思う。*2


シリーズ全体の目次

こちらを参照のこと。


参考(過去日記)

*1:このエントリの下書きを書いたときが、ちょうど福田首相辞任会見のときで、「私は自分自身は客観的に見ることができるんです。あなたとは違うんです」という言葉が流行していたときだった。少し日が経って、流行りでも何でもなくなってしまったが、一応、そのまま残しました。

*2スガシカオもはまっていたというperfume『GAME』でいえば、「ポリリズム」みたいに核となる曲。

LindaLinda 2008/09/27 15:24 「FUNKAHOLiC」、車の中でヘビロテ中です。凄くイイ!!運転しながら体が動いてしまう。
「コノユビトマレ」は私もアルバム中で1番の曲です。最高のメッセージソングだと思います。この曲のことを誰かに伝えようと文章にするのは、凄く難しそう。rararapocariさん、凄い!「誰かのために何かできる人」のところは、思わず大きくうなずいてしまいました。「ハンドル手放すな!!」というメッセージは強烈で目が覚めます。歌詞カードでは「!!」です。
ただ、rararapocariさんとちょっと違った受け止め方をしている部分があります。人によって受け止め方は様々だと思いますので、そのひとつだと思って下さい。メガネをかけて、おどけて踊る人達は「ほら、笑って」と言っているようにみえます。これを見るだけでグッときてしまうのですが。でも、なかなか笑うことができない。でも、メガネをかけたら・・・ちょっとだけ違う自分になれて笑うことができた。いつかメガネを外しても笑える日が来たらいいな・・・みたいな感じ。「午後のパレード」の時から、このメガネマンを見ると、泣けてきそうになります。
「クローバー」の頃のシカオちゃんには、慰められていたような気がして、今のシカオちゃんには励まされているような気がします。メッセージソングを作らせたらシカオちゃんの右に出る人はいないと思います、今のところ。シカオちゃんの言う「無根拠に明日いいことがあるように歌ったり、それを希望という言葉に置き換えるのは日本のポップスのすごく悪い所」というのは、激しく同感です。でも、シカオちゃんの顔を見ると、なぜか「変態」の二文字が浮かび上がってきちゃうんですけど。

rararapocarirararapocari 2008/09/28 06:11 ものすごく嬉しいコメント、ありがとうございます。
やっぱり『FUNKAHOLiC』いいですね。
初期のヒリヒリした感じは減っているかもしれませんが、スガシカオではベストのアルバムだと思っています(もしくは『clover』と競る)。
上では、かなり歌詞に特化した書き方をしていますが、曲がいいです!自分はストリングスが入るとすぐに評価が甘くなるのですが、曲、PV、歌詞がすべていいという最強の楽曲だと思います。
こういう風に、1,2曲核となる曲が出来てから、聴きこんでいって「この曲もいいじゃん」と、4番目、5番目が台頭していく感じが、自分の思う理想のアルバムですが、『FUNKAHOLiC』は、そのパターンにはまっています。
ライヴは行けなさそうですが、3パターンのうち、FUNKFIREは特に行ってみたいですね。

2008-09-23 Tue

最近、読んだ本は、とりあえずcrossreviewに入れるようにしているが、その中で印象に残った本二冊。

[]最期まで自分を心配してくれる人間は誰?〜山本文緒『きっと君は泣く』

きっと君は泣く (角川文庫)

きっと君は泣く (角川文庫)

大学時代は、よく「本の雑誌」を読みながら、チェック作品を書き出してリスト化したりしていた。

その頃から読もう読もうと思って、縁の無かった作家も多数いるが、山本文雄はその中の一人。

今回、見開きの「著者近影」を見るまでの10年以上、男性だと勘違いしていたが、れっきとした女性。本作『きっと君は泣く』だけでなく、『パイナップルの彼方』『ブルーもしくはブルー』など、女性的なタイトルの作品を書く男性というギャップが、自分にとっての山本文緒の魅力の一端を担っていたから、「いい勘違い」なのかもしれない。

文庫版背中にある「あらすじ」は以下。

椿、23歳。美貌に生まれた女に恐いものはない。何もかもが思い通りになるはずだった。しかし祖母がボケはじめ、父が破産、やがて家や職場で彼女の心の歯車はゆっくりと噛み合わなくなってゆく。美人だって泣きを見ることに気づいた椿。弱者と強者、真実と嘘……誰もが悩み傷つくナイーブ人間関係の中で、ほんとうに美しい心ってなんだろう? 清々しく心洗われる、『あなた』の魂の物語。

「きっと君は泣く」というのは、読者が120%泣ける話とか、そういうのではなく、あらすじにあるように、イケイケだった主人公・椿が「泣きを見る」という話。椿はそれに気づくことで、表面的ではない友人や恋人を初めて得ていく。

中盤以降、中学時代からの腐れ縁である「グンゼ」と、祖母の入院先の若い医者「中原先生」の二人が椿のボーイ・フレンドとして頻繁に登場することになるが、ラストで勝敗が決まる所が見もの。自慢の祖母がいて・・・という出だしは『西の魔女が死んだ』を思い起こさせただけに、祖母がボケるという、椿にとって「死んだ」よりも残酷な展開は刺さった。

美容整形HIVについての取り上げ方がやや古いため、嘘っぽい話になっているが、人間関係をどう紡ぐか、というテーマは普遍。性格や職業などの属性よりも、最終的には魂の結びつきに行きつく、といったところか。


なお、椿と犬猿の仲から距離を縮めていく看護婦魚住(愛称・大魔神)は、その描写から漫画MAJORの主人公 吾郎が初めに入った高校・海堂学園2軍トレーナーでオカマの早乙女泰造を思い出した。あと、中原先生の声は、おでんくんおでん屋のおじさんの声のイメージ。

もしも自分が裁判官だったら〜長嶺超輝『裁判官の爆笑お言葉集』

裁判官の爆笑お言葉集 (幻冬舎新書)

裁判官の爆笑お言葉集 (幻冬舎新書)

これほどまでに、タイトルと内容が異なる本も珍しい。

爆笑という要素は1%あったかどうか・・・。裁判官が無味乾燥判決文以外に、被告人や社会に向けて発したメッセージを集めた語録。最高裁判所裁判官の国民審査では、訳も分からず印をつけさせられる身としては、裁判官という人への興味が沸くという意味だけでも、非常に意味のある本。

ひとつひとつの「語録」への解説は、無駄がなく、淡々としたものであり、そこが読みやすさの理由にもなっている。少し前に読んだ『へんないきもの』の早川いくおの、回り道が楽しい生き物解説とは正反対である。

ところで、今回、本の内容以上に、作者・長嶺超輝さんに興味を持って読んだ。

1975年長崎県生まれ。九州大学法学部を卒業後、弁護士を目指し、塾講師や家庭教師の指導と並行して司法試験を受験。七回の不合格を重ねて懲りる。現在はライター業の合間をぬって裁判傍聴に通う日々。

「語録」というスタイルを取っているこの本には、裁判官の名前と併せて発言当時の年齢の表記があるが、自分はこれにぐっときた。これを入れると入れないとでは、この本の価値が薄れるとさえ思う。

おそらく、司法試験に挑戦しながら裁判傍聴を続けた作者は、いつまで受験を続けるかの判断のひとつの基準として、一線で活躍する判事の年齢を確認していたのだと思う。50代が多いが40代前半や30代の判事の発言も収められており、作者と同じく30代半ばに差し掛かった一読者である自分としても「自分ならどういうメッセージを発することができるか」という視点がスリリングだった。

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2008-09-16 Tue

[]吉田修一『日曜日たち』〜始まりとしての日曜日

日曜日たち

日曜日たち

吉田修一『日曜日たち』は、「日曜日のエレベーター」「日曜日の被害者」「日曜日の新郎たち」「日曜日の運勢」「日曜日たち」からなる連作短編集。

5話は全く別々の話だが、日曜日を冠したタイトルだけでなく、どの物語にも端役として少しずつ登場する二人の兄弟がいることで、一連の物語として読める。最終話では、彼ら兄弟にスポットライトが当たり、ハッピーエンドとなることから、まとまりもよく後味のさわやかな作品として読めた。


なぜ日曜日?

ところで、なぜ「日曜日」なのか。読んでいる途中は気にならなかったが、図書館に返却してから気になってきた。まず、すべての短編に共通するのは、親しい人との「別れ」だった。そして「別れ」だけでなく、そこから這い上がり、やりなおすという「新生」が大きなテーマとなっていたように思える。実際、日曜日はイエス・キリストが復活した日であり、遥か昔から、「始まりの日」だったのだ*1。そう考えると、「別れ」と「新生」、過去との別れと未来の始まりの象徴が日曜日ということなのだろう。

逆にいえば、日曜日を「終わり」として意識するか「始まり」として意識するかで、日常生活というものは、大きく様相を変える。久恒啓一先生が、“仕事は「日曜の夜」から始めなさい! ”というのも、実感としてわかるし、そういう風に意識し、習慣づけていかなくてはならないなあ。

仕事は「日曜の夜」から始めなさい!

仕事は「日曜の夜」から始めなさい!


7と言う数字

ところで、一週間が7日間であることは、仕事(人間の日々の営み)の区切りとして非常に合理的である気がする。6日なら、8日なら、という細かい差になると微妙だが、5日では短すぎ、10日では長すぎる、というのは実感できる。

一週間が7日である理由は、実際には、月の満ち欠けに関連+宗教的なもの*2なのだろうが、人間が把握・コントロール可能な単位の時間である、というのも一つの理由だろう。

話がかなり飛ぶが、雑誌ダ・ヴィンチ10月号*3の連載漫画 七色メガネ「ダーリンの頭ン中」では、虹は何故7色かという話が取り上げられており、興味深く読んだ。

  • 「7色」と決めたのはニュートン
  • 理由(1) 曜日が7つ
  • 理由(2) 当時確認されていた太陽系天体は7つ(太陽、月、水金火木土)
  • 理由(3) 音階(ドレミファソラシド)が7つ
  • などの理由により、赤・青・黄・緑・紫に「オレンジ」「藍」を追加して7色にした。
  • ただし、藍は見えにくいので、アメリカでは1941年頃から「6色」とされる

ニュートン(1643-1727)の時代は、物理学者が虹の色の数まで決めていたと思うと、専門分業化が過度に進んだ現代社会はちょっとさみしい気がする。

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2008-09-15 Mon

グリコのポスターの26歳のイクラちゃんを見て、はじめて小栗旬がかっこいいことを理解しました。(テレビCMは見てません)

[]スガシカオの方程式(8)〜単調な生活と自由

1年半ぶりに更新の「スガシカオの方程式」。何回か、新譜『FUNKAHOLiC』の絶賛レビューというかたちで続く予定。

このシリーズのスタンスは「何故、スガシカオが売れるか」ではなく「何故、自分はスガシカオの曲(歌詞)が好きか」を掘り下げるもので、普遍的なものを追求しているわけではありません。

・・・などと言い訳しておきますが、共感するところのあった人には勿論コメントをいただきたいし、異論反論ある方は、どんどんご指導ご鞭撻いただけると幸いです。よろしくお願いします。というかコメントください。

FUNKAHOLiC(初回生産限定盤)(DVD付)

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エレベーターという名の日常

FUNKAHOLiC』ですぐに気に行ったのが「13階のエレベーター」。

ぼくの家は13階 人気がなくて

家賃が安い エレベーターで30秒

ずっとひきっぱなしのマット 何か染みついている

30秒息を止めたら そこは13階

このエレベーターで 死ぬまで行ったり来たり

という出だしの歌詞は、内容と合わせてか、わざと同じことを二度いうような「行ったり来たり」*1。こういう技巧的な部分は、やっぱりスガシカオすごいなあと思う。

さて、サビの「この息苦しいエレベーターから出してくれよ」「この息苦しい毎日なんとかしてほしいんだ」までくると、エレベーターは、凡庸な日常生活の象徴だとわかる。

先日読んだ吉田修一『日曜日たち』収録の「日曜日のエレベーター」でも、変りない日常風景を現すものとしてエレベーターが使われていたが、エレベーターというものから漂う不安感は、多分、その「便利さ」ゆえなのだろうと思う。いわゆる文明の利器に囲まれて暮らしている現代人は、「便利さ」ゆえの「単調」、自分がベルトコンベアーに乗せられているような、ブロイラーに入れられているような、楽ちんだけど変化に乏しい生活に飽き飽きしている。


自由って何

このテーマは、先行シングルのカップリング「アメリカのロックスター」と完全に重なっていて、「アメリカの〜」では以下のように歌われている。

カラオケで歌うLOVE SONGっぽい 急展開もない週末

起承転結でいえば いつまで“承”ばっかりつづく??

この二つの曲には、「自由って何」というテーマも共通しており、何となく「豊か」な感じに飽和してしまった現代日本社会の病理をうまく表していると思う。*2実際、自由って何かという疑問は、結構難しい部分を含んでいる。

13階のエレベーターでは「自由+Through=狂う」という歌詞もあるが、放っておいてほしいけど構ってほしい(Throughしないでほしい)なんて、何て贅沢な悩みなんだろう!でもその通りなんだよな。


シリーズ全体の目次

こちらを参照のこと。

*1:なぜ「30秒」かといえば、「じゅうさん→さんじゅう」という音の響きを重視したからなのだろうが、実際13階まで行く遅いエレベーターなら30秒くらいかかりそうなところが凄い。

*2:自分で使って何だが、「病理」はないだろ!と、気取ったモノ言いに自ら突っ込みを入れる。

azecchiazecchi 2008/09/17 00:34 小栗旬のカッコよさ、僕もわかっていない人です。そのポスターが見れるサイトとかってあります?

rararapocarirararapocari 2008/09/17 01:07 グリコの商品サイトで確認できますね。これはかっこいいと思います。
http://www.glico.co.jp/otona/premio.htm
ちなみにイメージとしては、タラちゃん(28歳)の瑛太が一番フィットします。

2008-09-14 Sun

[][]怖くなかった『崖の上のポニョ

崖の上のポニョ、見てきました。

すごく面白かったです。超楽天的な終末映画といったところでしょうか。

公開当初の「怖い映画」っぽい風評に加えて、うちの奥さんの「ママトモ」(文学・芸術に造詣の深い、しっかりとした40代女性)が、クトゥルー神話の影響を真面目に語っていたという話を聞き、かなり警戒していたのですが、予想を覆して面白かった。

印象を言えば、絵本と沖縄美ら海水族館東京都現代美術館エヴァンゲリオン最終話と友人の結婚式をいっぺんに見た感じ。

怖がると思っていたようたは、ちゃんと最後まで観ることができてよかった。嫌がっていたシーンは、フジモトが怖い感じで登場するシーンと、宗介がポニョ保育園に持っていってからのシーン(お母さんに怒られる!と変な意味で怖がっていた)、あとは、ちょっと怖いかたちのポニョ(第二形態?)くらい。

自分の中では控えめにいっても傑作だったので、ご祝儀*1として、帰りに本屋で二冊購入。

ロマンアルバム 崖の上のポニョ(宮崎駿監督作品)

ロマンアルバム 崖の上のポニョ(宮崎駿監督作品)

仕事道楽―スタジオジブリの現場 (岩波新書)

仕事道楽―スタジオジブリの現場 (岩波新書)

*1:ライヴなどの出来が良かった場合、自分は「ご祝儀」として、グッズを多めに買います。今回、映画館売りのグッズは、それほどいいものが無かったので、本屋さんで買いました。

トラックバック - http://d.hatena.ne.jp/rararapocari/20080914

2008-09-12 Fri

[]私の頭の中のマレーシア

前のエントリのコメントで、id:azecchiさんには誤解していると指摘された自分のマレーシア像を復習してみることにする。

イメージ1

首都クアラルンプールを中心に、都市部は綺麗に着飾った外向きの表情をしていても、少し田舎に行くと、こんな感じの人に襲われたりする。

マッドメン 1 (集英社クリエイティコミック文庫)

マッドメン 1 (集英社クリエイティコミック文庫)

そう、自分の第一のイメージは諸星大二郎の代表作『マッドメン』*1だったのだ。ところが、ちょっと調べると、表紙にもなっている主人公コドワ君は、マレーシアではなく、ニューギニアからやってきたことがAmazonの解説からすぐに判明。

多分、マッドメンの「マ」と、ニューギニアの「ia」のあたりが合わさって、「マレーシア」に変換されていたのかもしれない。あれだ、あれ。オグシオとかスエマエみたいなもんだ。


〜〜〜

それ以外で考えると、自分がマレーシアに抱いていた(現地の人に失礼な感じの)イメージは、「マレーの虎」から来ているような気がする。

イメージ2

少し田舎に行って竹藪を覗いたら、トラと目が合って身動きが取れない状態に・・・。

結局、コドワ君に助けられて、事なきを得た。

みたいな・・・

マレートラという種類がいるから、これは間違っていない。

そういえば、マレーの虎ってなんだろう、と調べると・・・

マレーの虎=怪傑ハリマオ*2

そう、ハリマオのイメージが自分を誤ったマレーシア像に導いていた。


〜〜〜

とはいっても、自分がイメージしているのは、怪傑ハリマオではなく、「あしたのジョー」のハリマオ。

ハリマオ

マレーシア出身の野生児ボクサー。色黒で小柄な体格。言葉は現地語しかわからず、精神年齢も高い方ではない。チョコレートが大好物で、興奮して暴れる彼をなだめるのに使われている。ジャングルの村にやって来たイギリス人からボクシングを教わり、現地において野性味あふれる精神や運動能力を駆使して活躍した。

あしたのジョーの登場人物 - Wikipedia

あしたのジョーの登場人物の中では、もっとも少年漫画らしい、現実に縛られない動き(空中回転パンチなど)をするキャラクターで、シリアスな展開に入る後半の中では、かなり異色なキャラクターだったように思う。それゆえに、虫でも平気で食べてそうな野性児ハリマオの印象は、マレーシアという国の名前と一緒に、自分の心の奥深くに刻み込まれていたのかもしれない。

ということで解決です。解決ハリマオです。*3



〜〜〜

なお、大学生時代に男七人で東南アジアに旅行したことがあり、そのときの経路が、バンコクサムイ島クアラルンプールジャカルタジョグジャカルタ(ボロブドゥール遺跡)→シンガポールだったはずだ。ただ、一番印象に残っていないのがクアラルンプールなので、宿泊もせずに、飛行機の待ち時間にうろうろしただけなのかもしれない。

靄にかかった記憶を辿れば、そのときの印象は、シンガポールと同様、近代都市のイメージが強く、アドベンチャーを求める若い学生には物足りなかった。というか、本当に忘れた。

なお、もう一方のツマラナイ都市シンガポールは、どうでも良いショッピングモールで飽き飽き過ごした夕方、でかいマーライオン像の目から山に向かってビームが出るのを見て感動した。というか、それもうろ覚えで、本当は、ビーム出なかったかも・・・。

*1:話は難しくて忘れてしまったが傑作。

*2:怪傑ハリマオについてはほとんど知識がありません。マレーで育った日本人諜報員?とのことですが、せっかくなので、本でも読んでおきたいところ。ちなみに、自分にとって「怪傑」といえば「ズバット」です。

*3:こういういい加減な記憶や知識でほかの国(や地方)を判断してしまうことを考えると、一連の毎日新聞の事件は、やはり許せない。誤解したままにしている自分のような人間も×ですが。

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2008-09-10 Wed

[]子どもに質問されたくないニュース

大麻事件のその後の報道を見ると、露鵬が「相撲界は汚い」と言っていた理由は「内緒にする」と言っていた告白内容がいつの間にかオープンになっていたためだとわかった。これはトホホな感じだが、角界にとっても、露鵬自身にとっても、争いの場を法廷に持ち込むのは、双方にボロが出る可能性が高く、あまり良策ではない。そういう意味では、処分前に十分な説得が必要だったはずなのだが、相撲協会や部屋では、そういった個人の行動を強制できるほど力がないようだ。

したがって、問題は、協会や親方の威厳が地に落ちている中で、今後の再発防止をどうするかというかなり難しいテーマとなる。


しかし、街頭インタビューでは、わざとなのか「理事長の判断が遅い」「もっと早く辞任しろ」という声ばかりで、あくまで「責任を取ること」が大事であるかのような報道が目立った*1。(もちろん、これまでの相撲協会の不祥事対応がそれに重きを置いていたため、それへの反動として、責任論への言及が多かったことは想像できるが)

責任追及は、極端に言えば、その場限りの(追及側の)自己満足のために行われ、問題解決にあまり寄与しないことをわかってはいても、視聴率第一のテレビ番組では、どうしても「誰かが怒っている絵」を優先してしまうのだろう。ちょっと残念。


ところで、今回のような事件に対して、スポーツ選手は、子どもたちに夢を与えるから、その行動も子どもたちの手本となるよう、自らを律しなくてはならない、という声も聞かれる。

正論だ。

ただ、正直言って、それよりも、子どもたちに説明しにくいニュースは福田首相辞任の方だろう。

先週の週刊こどもニュースでは、すんなり取り上げられていたが*2、「最後の言葉」も含めて、あまりにみっともなさ過ぎて、子どもには見せたくない。

どうやらわれわれは問題の焦点をあわせ損(そこ)なっていたようです。一国の長たる総理

が1年足らずで辞めるのなら、3年も勤めあげる若者は問題児どころか、国民栄誉賞ものでは

ありませんか。

日本列島プチ改造論 パオロ・マッツァリーノ 第94回 総理はなぜ1年で辞めるのか

総理はなぜ1年で辞めるのか?本当にそこが問題だ。

若者はなぜ3年で辞めるのか? 年功序列が奪う日本の未来 (光文社新書)

若者はなぜ3年で辞めるのか? 年功序列が奪う日本の未来 (光文社新書)

でもって、その後の展開が、自民は派手に代表選をやるものの、結局は解散後の選挙対策だと考えると、テレビを見る気も、新聞記事を見る気も失せる。一方で民主は、代表選で小沢氏が無投票3選を決め、こちらも魅力を感じない。次回の自民VS民主の争いが、バラマキ*3対決になるのだとしたら、いっそのこと無投票を選ぼうか。

[][]怖くて借りることができなかった図書館本3冊

1〜2週間おきに、ようたと図書館に行っているのだが、最近は、自分の本よりも、ようたの本を選ぶのに時間をかけている。

勿論、ベストセラーなど、ある程度の知識はあるにしても、Amazonなどでの細かい評価がない分、「本の目利き」度を試されている気分になるので、いろいろな本を手にとっては棚に戻し、ということを何度も繰り返して選りすぐっている。

そんな中で、かなり興味はあったが、借りることのできなかった本を3冊。


ミミズのふしぎ (ふしぎいっぱい写真絵本 (3))

ミミズのふしぎ (ふしぎいっぱい写真絵本 (3))

これは、表紙の写真がすべてを物語る。中身もミミズのアップ写真が満載で、これまで知らなかったミミズの表情を知ることができるのだが、自分はあまり知りたくなかった。パラパラとめくって、さっと棚に戻した。


これは、返却棚にあった本で、絵柄も可愛いし、外国人作家の作品を借りることが少ないので、ちょうどいいと思ったのだったが、内容が・・・。

エヴァとエリサはとても仲のよい姉妹で、いつも一緒です。でもある日、エリサは突然死んでしまいました。おねえちゃんのいない国で、エヴァは自分のかなしみを、じっと見つめつづけます。

ようたには難しすぎるテーマなので、今度見つけたらひとりで読むことにしよう。


楽しい昆虫料理

楽しい昆虫料理

児童書ではないが、タイトルに衝撃を受けた本。「楽しい」+「昆虫」+「料理」、素朴な素材が3つ集まって破壊力抜群の力を得た。

Amazonでの内容紹介に載っている料理名もすごい。

<和風>

カマキリベビーのせ揚げ出し豆腐,セミの煮付け,タガメそうめん,ナメクジの酢みそ和え,バッタの香梅煮,子持ちカマキリの南蛮漬け,ハチの子とゴキブリ雑煮,納豆,虫ミックスお好み焼き,むしうどん

<洋風>

甲虫のホイル包み焼き,セミの子のスモーク,クモと卵のファルシー,サクラケムシといんげん豆のトマトソース煮,コオロギカレー,アリの子のオムライス,スズメバチとカイコのパプリカ詰めリゾット

<中華>

昆虫八宝菜,かに玉風コオロギの甘酢あんかけ,イナゴと豆腐の焼き餃子,ミールワームゴーヤチャーハン,アリの子まん

<韓国>

ポンテチヂミ,アリとハチとサクサンのチゲ,虫のキムチ漬け

<エスニック>

アリのトムヤム,タイワンツチイナゴの生春巻き,バグミックスタコス

<デザート>

栗虫ようかん,虫最中,バグチョコミックス,ムシクッキー

ほか79レシピ掲載

タガメそうめん」「コオロギカレー」「虫納豆」などシンプルな名前が確実に食欲をそぐ。ダイエットにおススメの本かもしれない。

ネタとしては面白いが、奥さんが本気で怒りそうだし、自分も写真を直視出来る自信がなかったので、表紙とタイトルのみを堪能した。

*1:あくまで印象です。自分の番組選びのセンスがない、というご指摘はもっともです。

*2:出演者の子どもたちは、皆さん「大人」なのか、しっかりと理解していたようです

*3:明確な財源の根拠があるものならば、バラマキとは言わない。埋蔵金でも何でも良いから根拠を明確にした上で、ばらまいて欲しい。

azecchiazecchi 2008/09/11 23:09 ミミズはかなり興味があります!!買おうかな…。昆虫料理、この作者はゴキブリの雑煮とか、作ってホントに食べたのか?!って感じですね。ゴキブリて。

rararapocarirararapocari 2008/09/12 01:39 azecchi様
コメントありがとうございます。
>この作者はゴキブリの雑煮とか、作ってホントに食べたのか?!って感じですね。ゴキブリて。
よく考えてみると、食べるときにかたちが残っている残っていないにかかわらず、外で取れるか家の中で取れるかというのは、大きな違いがあります。大自然の中で捕った虫なら、「自然の恵み」として食べることも可能かもしれませんが、ゴキブリは、あまり大自然の中で取れるイメージはなく、あくまで家の中で捕れるもの。タガメやケムシは見てくれが悪くても、何とかトライできますが、ゴキブリはさすがにトライできません。あと、今回なくてよかったけど、家の中の虫仲間では、「カマドウマの姿焼」とかあったら自分は卒倒します。
azecchiさんのところでは、もしかしたら芋虫料理とか食べる機会が多かったりしませんか?

azecchiazecchi 2008/09/12 20:12 それはマレーシアをちょっと誤解してます(笑)。

rararapocarirararapocari 2008/09/12 23:30 誤解については、次のエントリで言い訳をしていますので、是非聞いてあげてください。
でも、「マレーシア 虫料理」で検索すると、こんなページが出てくるんですよ。
http://wee.kir.jp/malaysia/mly_siet.html
もう一度お聞きしますが、実は、今まで虫と知らされずに食べていたということはありませんか?

kaz_minekaz_mine 2008/10/14 12:56 カンボジアでは普通にコオロギを食うそうです。

rararapocarirararapocari 2008/10/15 00:53 kaz_mineさん
情報、ありがとうございます。
そうは言っても、バッタ系は食べたことのある人も多いのではないでしょうか?自分は父方の実家が長野県の農家だったので、小さい頃はイナゴを食べた記憶があります。したがって、揚げコオロギであれば、イナゴの親戚みたいなものなので(理解の)許容範囲です。
ただ、カマドウマはダメですね。「ダメ!絶対!」ですね。

ところで、コメント欄の使用イメージですが、コメント記入時に出てくる「家」の形のURL記入欄には、自分のブログやHPのアドレスを入れるのだと思います。なので、今回のようにリンクを示したい場合は、コメント文章の中にURLを書き込む方法がわかりやすいと思います。

2008-09-08 Mon

[]それでもボクはやってない〜真相はボルシチ

(どうしても我慢できず書いてしまいました。)

今回の一連の事件、「露鵬」と聞いてはじめは「あの悪人顔の力士ならさもありなん・・・」と思っていたが、すぐに、「悪人顔」は露鵬ではなく黒海であることが判明。簡易検査の結果後にテレビ画面に映る露鵬白露山の真面目そうな表情を見てからは、彼ら兄弟を応援する気持ちに変わっていた。自分はついこの前、仙台巡業で彼らを目の前で見たばかりだからなおさらだ。

しかし、結局、精密検査もクロ。両力士は最後まで大麻使用を認めないまま、解雇処分になってしった。解雇が決まってもここまで言うのだから、本当に「何かの間違い」である可能性もあるのではないだろうか。

露鵬関は「新理事長になった武蔵川親方一派の陰謀だ。私は最後まで無実。私は謝ってほしい。私はどんなに謝罪されても相撲界に戻るつもりはない。この世界はあまりに汚い。北の湖理事長は最高に律義な人です」と述べ、今回の解雇処分に憤りをあらわにした。

日テレNEWS24

自分はここでひとつの可能性を指摘したい。

東京近郊で、最近流行のロシア料理の店があるのではないだろうか。そして、その店の料理人は「鼻マスク」*1をしているのではないだろうか。そうだ、今回の事件の黒幕(武蔵川親方一派からの刺客)は、包丁人味平のライバル・鼻田香作その人に間違いない!

鼻田香作

 本編の中核をなすキャラクター。世界中のありとあらゆるカレー料理の修業を積んだというフリーランスカレー専門家、通称「カレー将軍」。6000種類のスパイスを嗅ぎ分ける嗅覚を持ち、保護のためか常にマスクらしきものを鼻部に装着している。

その造詣の深さ、能力の高さは三ツ星レストランのシェフでさえことカレーにおいては鼻田には及ばないと言わしめたほどである。

本編ではカレーによる世界征服を企み、マイク赤木と結託することになる。

 インド屋において、六種類の辛さを用意した「インドカレー」で当初は味平陣営を圧倒、味平が子供向けに開発した「ミルクカレー」で形勢が逆転すれば、「スパカレー」を開発して、難なく客を取り返した。だが味平が完成させた「味平カレー」を超える味はどうしても作れず、次第に追い込まれていく。そんな中、ついに完成した「ブラックカレー」は、味そのものの評判は、良いどころかむしろ悪い位だったが、一度口にした客はどういう訳かインド屋に毎日のように通ってブラックカレーを食べるようになって行く。実はブラックカレーには、麻薬に近い性質のスパイスが含まれており、そのせいで客はブラックカレーの「とりこ」になってしまい、自分でも気がつかないうちにブラックカレーを食べに通うようになっていたのである。

 「味平カレー」で爆発的に客を集めながら、それ以上にブラックカレーが客を集めているのを見た味平は鼻田に対して完敗を認めるが、それを聞いてたがが外れたのか、鼻田に麻薬中毒の症状が現れ救急車で運ばれる。ブラックカレーに麻薬が入っていた、チーフコックが麻薬中毒になったという噂はあっという間に広がり、結果インド屋は閉店を余儀なくされ、カレー戦争は大徳、味平陣営の勝利に終わる。

包丁人味平【鼻田香作について】 - Wikipedia

冗談はこれくらいにして。

露鵬が「怒りで体が震えるほど」だという別の報道も見るにつけ、彼らの大麻使用の是非に関わらず、相撲界で何かが起きようとしているのかもしれない(もしくは変革を生み出す何かが押さえつけられてしまったのかもしれない)と感じる。白黒つけることに重きを置き過ぎた今回の処分は拙速に過ぎたのではないだろうか。

*1:鼻田香作は嗅覚が鋭敏過ぎるため、通常時は鼻にマスクをしています。カイオウが魔闘気を封じるために、鎧を着こんでいるのと似ています。

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2008-09-06 Sat

[]リベットくん三昧その2

(前エントリからのつづき)

次の「作品」をつくる時間がとれなくて、少し放っておいたのだが、ようたは「ペンギンの紙ので遊ぼうよ」などとしばらくの間言ってくれていたので、結構気に入ったようだ。

ところが、ライバル出現。

あそんでゆこう (おさんぽえほん)

あそんでゆこう (おさんぽえほん)

図書館で借りてきた五味太郎の「おさんぽえほん」。

この本は、付録として男の子と女の子の紙人形がついていて、絵本の中の世界で遊べるようなつくりになっているのだ。

ちょうど、ペンギンのリベットくんと同じ程度の大きさながらも「絵本の中の世界」がある分、向こうが上。ようたは、勝手にお話をつくって、男の子と女の子を動かして遊ぶ日が続いたのだった。

巨匠・五味太郎に勝つためには、新たなリベットくんの製作が必要なのだ。

〜〜〜

ところで、最近かなり長い間ようたがはまっているものがある。

NHK教育テレビの「つくってあそぼ」だ。(我が家では「わくわくさん」と呼ぶ)

こんなの⇒わくわくゴロリのペットボトルでつくろう (NHKシリーズ―NHKつくってあそぼ工作絵本)

番組を録画したDVDや雑誌は、ようたが、それこそ擦り切れるほど見ている。

そこで、まずは、わくわくさんの相棒、クマのゴロリをつくることにした。

まず絵を描く。

f:id:rararapocari:20080831101440j:image

『いわいさんちのリベットくん』の本の中でおススメされていたグレーのマーカーで絵を描いてみた。(優しい雰囲気になるとのこと。)

腕とかは、適当に描いたため、短くなってしまったが、大きめに切ってから、リベット接合時に調整すればいいのだとあとから気づいた。

f:id:rararapocari:20080906075524j:image

ゴロリ(パーツ×4、リベット×3)

何だか思ったより時間がかかってしまったので、一休みしていたら、やはりようたから「わくわくさんもつくって」とのリクエスト。「ゴロリくんが寂しくなっちゃうよ」とのこと。

今回は、題材が人間なので、手足の長さなどのバランスが悪いとあからさまにわかってしまうので、少し下書きをしてあらかじめ長さを確認。リベット数もこれまでで最高の5ということで、かなり慎重につくった。

いやー力作。

f:id:rararapocari:20080906070407j:image

わくわくさん(パーツ×6、リベット×5)

※あとから撮影したため、もうボロボロだが・・・

余談だが、わくわくさんの実物はとても怖いのだ。

といっても、番組では常に「実写」で登場しているので、実物も何もないのだが、テレビを通して見るわくわくさんは、「ゴロリと仲良しの、工作のうまいお兄さん」として脳で処理されている。

なので、本などで、写真を見ると、ちょっとギョッとしてしまう。

f:id:rararapocari:20080831161035j:image

で、オチも何もないのだが、自分のつくったおもちゃで、ようたが楽しく遊んでいるのを見るのはとても気分がいいのだった。五味太郎にも勝利した。

f:id:rararapocari:20080831144847j:image

f:id:rararapocari:20080831162218j:image

f:id:rararapocari:20080831144836j:image

[]わくわくさん仙台に来る!

上では「怖い」なんて書いたけど、わくわくさんこと久保田雅人さんのHPを見ると、非常に真面目な方のよう。番組も1989年から続く*1長寿番組で、学校利用率80%、さらに一般視聴率10%以上というから、実はものすごい番組であることを知る。自分のときでいうと、社会科の授業でテレビを見た覚えのある「倉さん」や「長さん」*2は飛び越え『ばくさんのカバン』の「バクさん」とか『できるかな』の「ノッポさん」クラスの人なのかもしれない。

そんな、わくわくさんが9/14に、みちのく公園にくるみたいだ!

http://www.kubota-masato.com/information_01.html

これは絶対に行こう!と家族で今から張り切っているのでした。

*11961年生まれというこから番組開始時は28歳、このときは、わくわくさんのキャラ設定と久保田雅人さんの実年齢はほぼ一致していたのかもしれません。

*2:現在の「いないいないばぁ」のワンワンの中の人

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2008-09-02 Tue

[]リベットくん三昧

最近読んだ本で最大のヒット『いわいさんちのリベットくん』について紹介します!

いわいさんちのリベットくんキット付 ([バラエティ])

いわいさんちのリベットくんキット付 ([バラエティ])


岩井俊雄といえば、最近はTENORI-ONテノリオン)の考案者として知られるようだが、自分にとっての出会いは「どっちが?」3部作だった。図書館で見つけてすぐにようたが気に入り、購入後もひとりでも繰り返し読んでいたのを覚えている。その後、ウゴウゴルーガの制作にも関わっていたことを知るが、やはり自分にとっては「どっちが?」の人だ。

いわいさんちのどっちが?絵本(3冊セット)

いわいさんちのどっちが?絵本(3冊セット)

のっけから、話がずれたが、その岩井俊雄が『いわいさんちへようこそ!』で紹介したのが「リベットくん」という厚紙と割ピンでつくる自作おもちゃ。その後、反響に応えるかたちでリベットくんに特化してつくられたのが『いわいさんちのリベットくん』という本だ。

それまでリベットくん自体を知らなかったが、8月中ごろにこの本を書店で見つけて(いわいさんちブランドに惹かれ)即購入。キット付バージョン(1890円のやつ)は、すぐに組み立てられるリベットくんが沢山入っているので、帰宅後につくってあげると、ようたは大喜びで遊び出した。

f:id:rararapocari:20080903001252j:image

上の写真ははじめから入っているリベットくん(もっとある)

さて、やはり購入したからにはオリジナルを作らなくては!と意気込み製作した「オリジナル・リベットくん」1号は以下。

f:id:rararapocari:20080903001406j:image

オオグチボヤ(パーツ×2、リベット×1)

当時、図書館から借りてきて、ようた内ブームになっていた『へんないきもの』(書籍)のオオグチボヤ。付録のペンギンを飲み込んでしまうパックンフラワーのイメージだ。目論見通り喜んでもらえた。

こんな感じで遊ぶ⇒f:id:rararapocari:20080903001545j:image


オリジナルリベットくん2号もすぐに作成。

f:id:rararapocari:20080903001459j:image

ラッコ(パーツ×3、リベット×1)

へんないきもの』内のものを再度リクエストされたが、同書内の生物はウミウシ系や虫系などが多いので、ラッコにした。(というか、完全にぼのぼの・・・。)

本当はラッコのしっぽは長いのだが、パーツが増えると厄介なので省略・・・色塗りも予想以上に濃くなってしまったし、やっつけ感が目立ったのか、ようたの受けはあまりよくなかった。

(つづく)

過去日記

kaz_minekaz_mine 2008/09/03 02:49 何かに似てるなーと思ったら、アレでした。「いないいないばあ」のオープニングでした。
つまらんコメントですいません。

rararapocarirararapocari 2008/09/03 06:21 ご指摘の通り、いないいないばぁのオープニングは、まさしく「いわいさんちのリベットくん」が使われています。(本の中でも紹介されています)
幼児用番組でこそ特に力を発揮するような、やさしいデザイン・色づかいが岩井作品の魅力ですよね。そういう意味ではオオグチボヤとラッコは全然ダメなんですが・・・。

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