海底資源調査、最短1カ月に 政府が高速通信網構築へ
政府はメタンハイドレートなどの海底資源の調査を加速するため、2015年度をめどに沖合の資源調査船と地上の間に高速の衛星通信網を構築する。海底の画像データなどを調査船が海上から地上に電送できるようにする。データを届けるため帰港する現行方式で最長2年かかる調査期間を最短で1カ月未満に短縮する。
こういった海底資源の利用がどの程度現実的なものかは別としても、2年が1ヶ月という短縮化は、さすがにメリットの方が大きいだろう。
既に当初の目的を達成して電波の処理能力に余裕がある通信衛星「きずな」を利用するとのことだが、「きずな」の当初の目的である「遠隔医療・教育の実証実験」というのも気になる。
習近平氏アフリカ歴訪 中国流の援助 開発変える
中国の援助の路線は欧米とは異なる
- 欧米はODAをNGOに託し、貧困対策や教育、保健などに特化。中国はビジネスに特化しており成長に直結。
- 欧米は透明性確保や人権面の条件をつけるが、中国は内政問題に介入しない。融資の条件も有利。
- 資源だけを調達して製品を売り込む中国に対して「アフリカの工業化を妨げる新たな帝国主義」との批判もあるが、評価する声が大勢を占める。
他の新興国(ブラジルやインド)も中国に続くということで、6月に横浜で開かれる第5回アフリカ開発会議での日本の戦略が問われているとのこと。アフリカでは、中国は結構不人気なのかと思っていたが、やはり評価する声が大きい、と。
半歩遅れの読書術(脳科学者 池谷裕二)
ここでは、岡ノ谷一夫『「つながり」の進化生物学』の紹介がされているのだが、それよりも冒頭の、自分は「相貌失認症」(顔の認識ができない)であるというカミングアウトのインパクトが大きい。2%の人が先天的にこの症状を持っているというから、50人に一人。知人友人の中に少なくとも数人はいる計算になりそうだ。
池谷さんは、学生の頃、クラスメートを覚えるのに数か月かかったとあるが、これはなかなか大変なことだ。
…と思っていたら、まとめサイトがあった。
一般的な症状は以下の通りです。・テレビや映画を鑑賞中、登場人物のスジがつながらない・ついさっき会ったばかりの相手でも、場所が変わると、先ほどの人だとわからなくなってしまう・相手を顔ではなく、主に、声や歩き方、鼻の大きさなど特徴ある顔のパーツ、服装などで判別してしまう相貌失認の程度は日常生活に問題がないものから、非常に深刻な場合まで幅広いです。
まとめで引用されているように、池谷裕二さんは『脳はこんなに悩ましい』の中でも、相貌失認について書いているようで、むしろこちらを読んでみたい。
- 作者: 池谷裕二,中村うさぎ
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- 作者: 岡ノ谷一夫
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読書欄
チューリングの大聖堂: コンピュータの創造とデジタル世界の到来
- 作者: ジョージ・ダイソン,吉田三知世
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背景にあったのは、第二次世界大戦における反ナチスおよび、その後の冷戦構造による人材の集結である。アインシュタイン、オッペンハイマー、ゲーデル、チューリング、ファインマン。これらの錚々たるメンバーが、人種や学問の壁を越え、プリンストンの高等研究所を中心とする舞台で、一堂に会すことになるのだ。
その中でもひときわ異彩を放っていた数学者集団がいる。6人のメンバーによって開かれた、高等研究所の電子計算機プロジェクトにおける第一回目の会合は、その後のコンピュータの運命を導き、現在に至る約60年間のデジタル宇宙の扉を開くことになるのだ。
HONZでは、副読本として西垣通『集合知とは何か』が取り上げられている。こちらは先週の新聞で書評が載っていたはず。チューリングテストにも興味があるし、難しそうだけど、まとめて読んでみたい。
- 作者: 開沼博
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- 作者: 津村記久子,深澤真紀
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