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2018-02-11 Sun

[]山口裕子さんの衝撃、イチゴマンの衝撃〜『キティの涙』

キティの涙

キティの涙

家から近いということもあり、毎年1度は娘とサンリオピューロランドに行っている自分にとって、キティちゃんは身近な存在。

そんなキティの本を前から読みたいと思っていたが、何冊か候補にあったうち、まずは軽めな、この本を読んでみました。

実際に読んでみると意外や意外。内容はなかなか骨太で、育ての親(生みの親ではなく)である山口裕子さんのことがよくわかる、重厚な本でした。


確かに不満もたくさんあります。

まず、タイトルとカバーではどのような本なのかが分からないというのは大きいです。

実際には、ほとんどの内容はハローキティの3代目デザイナーにして「育ての親」である山口裕子さんの自叙伝なのですが、タイトルとは簡単に結びつきません。

また、シンプル過ぎるタイトルからは、「磯野家の謎」のような蘊蓄本・謎本の類も想像しました。自叙伝なので、確かにその一面はあるのですが、図表などは本の中から徹底的に排除されているため、知的好奇心が満たされません。例えば…

  • 山口裕子さんがハローキティの3代目デザイナーになってから、売れるようにキティのデザインを時間をかけて変えて行ったのですが、具体的なデザインの変遷が示されません。
  • 山口裕子さんが、キティの次に流行らせた「シナモロール」(2001〜)、キティの飼い猫「チャーミー」(2004〜)については、それぞれ1章を費やして書かれているのですが、本文中では肝心のイラストが示されません。(読み終えてから口絵にイラストがあることに気が付きました。が、本文中には常に余白にキティのイラストが入っているので、何故ここでシナモロールを入れないのか?とやはり思ってしまいます)
  • また、キティのデザインにもエッセンスが取り入れられるNYのキャラクター「ファイド ディド」やポール・フランクの描く「ジュリアス」などについても説明がありません。イラストを示すのは、もしかしたら著作権金額)的な意味で難しいのかもしれませんが、注釈をつけて説明してもいいように感じました。

内容的には面白いところが沢山ある本なので、もう少し構成の工夫が出来なかったのかと思います。脚注をたくさんつけるスタイルであれば、不満はもっと少なかったのではないかと思います。


ただ、それを補って余りある山口裕子さんの情熱・行動力には、とにかく尊敬の念ばかり。


以前テレビでみたときの外見のインパクトが強すぎて、天才肌で、現実感覚のない人なのではないか?と勝手に思い込んでいましたが、そのイメージは山口裕子さん自身が嫌っていたものでした。

デザイナーのなかには一日中絵を描いていた人もいた。

私はそういうお絵かき少女にはなりたくないと思っていた。もっといろんなことを多方面から考え、商品の流通を知り、どういうものが人々に愛されるのか、そういうことを全部わかってこそ、本当の商業デザインができるのではないか、と思っていた。ずっと机に向かっていては飽きてしまうというのもあったけれど…。p90


当初は、キキララ(リトルツインスターズ)やマイメロに比べてマイナーだったキティを一躍スターにしてみせただけでなく、その後もサイン会を通じて、ファンからの意見を聴き、取り入れていく姿勢は、アーティストではなくビジネスパーソンとしての一面を強く感じさせます。

でも、どこかに、キティの持っている現実感覚のあるユーモア(下のイチゴマンの絵に代表される…)も感じさせられて、山口裕子さんを初めて知るには良い一冊でした。

でも、もう少し深くキティや山口さんのことも知りたいので、関連本は引き続き読んでいきたいです。


ちなみに、キティが人気になるまでのエピソードと、山口裕子さんがどんな感じの方かは、ほぼ日のインタビューで分かります。


イチゴマンの衝撃

10年近くサンリオピューロランド通いを続けている自分にとって、一番衝撃的だったのは、イチゴマン。調べてみると2012年くらいに颯爽とデビューして、その後は全く登場しないので、残念に思っていたのですが、調べてみると、web漫画が現在も連載中であることが分かりました!


さらなる衝撃を受けたのは、脚本を平成仮面ライダーシリーズの井上敏樹が手掛けているところ。第一話から面白く、あっという間に最新の21話まで読んでしまいました。(下は第一話の一場面!!)

ピューロランドで舞台劇を観たときも思ったんだけど、イチゴマン自体が完全無欠のヒーローではないところが面白く、ダークグレープマン(漫画では5話で登場)というかっこいいキャラクターがいい味を出していて好きです。デザインもスタイリッシュ。続きが楽しみです。

なお、特別編(こち亀コラボ)では、山口裕子先生自身が登場する大盤振る舞いです。お見逃しなく。

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