思い出の小箱のお話

ふざけやがって・・・
何がふざけてるかって

弟が小6で今年度卒業するんです
それでね、卒業制作を作るっていうんで、
おれが小6のとき卒業制作で作った、オルゴール入りの木箱を参考にするために
学校に持っていきたいのこと

ちなみに弟達も同じようなものを作るようで、
家に同じようなのがある人はもってこいって言われたんでしょうなぁ

既にもって行く気満々で木箱を持ち出そうとする弟
訳を聞くと上記の通りのこと
この時点で貸すのはちょっと拒んでいた　おれ
でも仕方ないから貸すことにする

ちなみにどんな木箱かというと
ポケモンのレックウザとピカチュウとモンスターボールが
浮き出るように彫られているもの

昔からポケモンが好きだったから、ポケモンにしたけど
けっこう気に入ってて、ずっと大事にしまっていた物
小6くらいだと段々、ガキのくせに
「えーポケモンかよーｗｗｗ」みたいなとこがあったから
たぶんポケモンなんて彫ってたのは少数
いやもしかしたらおれくらいだったかもしれない

まあみんな似たり寄ったりだったけどね
漫画やアニメばっかりでしたよ

オルゴールの曲はワンピースのＯＰであった「ヒカリへ」という曲
たしかザ・ベイビースターズっていうバンドだったと思う
何曲かの中から一曲選曲できて、
ちょうど好きな曲であるこの曲があったのでこれにした

そんなちょっとした思い出が詰まってるこの木箱を預けた

渡したのは木曜日くらいだったけど、今日思い出したように
弟に木箱の事を聞いてみた

以下そのときの会話

れ「あれ以外に持って来てた人はどれくらいいたの？」

弟「うーん6個くらいかなぁ」

（あぁやっぱりそんなもんなのか・・・）

れ「で、あれの評判はどうだったの？」

弟「なんかピカチュウがヘタとかモンスターボールが
　　台形になってるとか言ってる人がいた」

これでもうカチンときて
れ「はあああぁっぁぁぁっぁぁｌ！？！？！？
　　あれ彫るの大変なんだぞ！？わかってんのかぁぁ！？
　　しかもあれは台形じゃねぇぇっぇ！！！！直方体だボケナス！！！！！
　　それにモンスターボールじゃねぇ！！
　　ポケモンコロシアムやＸＤであったアイテムＢＯＸやぞオラァ！！！」

弟「」

弟「いや、おれが言ったんじゃないって！」

この辺から何言ったか覚えてない
冷静になってはいたけど

なぜまだそんな木箱を彫ったこともないクソガキ共に
間接的にバカにされなければならないのか
とりあえず箪笥ごめん　八つ当たりしてごめん

モンスターボールとそのアイテムＢＯＸも彫ってたから似たようなものだったし
仕方ないとはいえ、ピカチュウはレックウザに比べて小さいから彫りにくかったんだよ
大体、そんな貶されるほど酷い出来栄えではなかった

そりゃ今とその当時じゃ、作り方とか使う材料とか少なからず変わってくるだろし
今出来るものと比べてしまったら、汚い物に見えるだろう
でも苦し紛れにモンスターボール入れたりしてがんばってたのだよ・・・

「ポケモン」というジャンルのおかげでこんな批判もらったってのはわかるけど
どうにも納得がいかなかった
自分なりにちゃんと仕上げたものだったし、何しろ気に入ってた
もしおれがその場に居たらどうせ面と向かっては言えないくせに・・・と思いながらも
まあ所詮は小学生だからなと、どうにか自分の中で丸く治めた

くだらない話だけど、自分が作ったものバカにされると凹むし腹立つというお話でした

一つ言えるのは、弟はこんなこと言い出す必要が絶対なかった