#10 釜中之魚!いそげバベル2!

ところでなにやってるんですか赤星サン(ウルトラ系の脚本家さん)(二番めくらいに好きです、どうも少し癖のある人のほうを好むので能力の高さとかではないですw)。そして一体なにがやりたいんだ、どこに向かうんだ『絶対可憐チルドレン』アニメ版!?
とりあえず、小学生ターゲットというのはいいとして、女の子を狙っているんですかそれとも男の子を狙っているんですか、少年誌だからどっちかというと男の子かな、とも思わないでもないんですが、どうも両方狙ってどっち付かずになっている感も。
(男の子はあんまり女の子キャラクタに感情移入しないそうっす、少なくとも玩具展開とかそういう方向には発展しにくいのだとか、だと女の子のほうが妥当なんだけど。)
(あと、話自体はちょっと難しいので、大きなおともだちや女の子向けかと。)


まあ一応、現在進行形で≪バベル≫が設備を整えている、という辺りには納得。
それをちょっとずつ見せていく、というのは少年向けとしてもよろしいのではないかと思うんですが、なぜ特撮の(もともと脚本家はアニメと特撮ドラマなんか兼ねてますが)脚本家さんを呼んでの無駄な特撮テイストなのかと。ひょっとして、潜水艦メイン回?
ちゅーか、この回は原作では皆本さんが兵部の催眠の後遺症から、薫ちゃんへの対応を誤って潜水艦の中での体温低下を引き起こしてしまい(要するに大人の女としての映像が頭に焼きついてしまっていて近寄れなかったと)(でも、女性なら女性でその辺は本来気遣うべきだと思うんだよねぇ、ミスったよなぁ、皆本さん)。
その後悔と苦悩に付け込んで兵部が皆本さんを手中にしよう、という(あらやらしい表現)画策をしていたよん、というなかなかの見所回だったのですが。
切り返しの鮮やかさもなにも、罠自体もあんまり印象に残ってない。違うだろー。

#15 哀歌

すっごく正直に言うと、話のアウトラインのようなもの、全体的な流れとしては嫌いじゃないというか、いいんじゃないかなー、と思わないでもないんですが、なんか見せ方がうそ臭いというか、、、んー、天地さんってキャラでやる話じゃなかった気が。
ちょっと冷たいところのある薪さんでも、事件に入れ込みすぎて苦しむ青木さんでもそれなりの出来になったんじゃないかと思うんですよね。
なんというのかなー、天地さんが「いい人」だというのはわかるんですが、面白くないというかなんというか、酷い言い方ですが、生身にいたら多分好きだろうけど(そして好かれるでしょうが)物語りの中でインパクトあるかっちゅうとない。
前にあった、フツーの刑事さんだったからこそ(若い刑事と人体改造の女の子の話)、というテーマの話でもない限り、なんかこう、綺麗にまとめられすぎてしまったというか。
青木さん視点で彼女の行動を追って、それでもラストで彼女が止めた、みたいな感じだったほうが良かったのかなぁ、とまあ、例えばなんですが、なんかどうしても「まとも」な彼女だと可哀想な相手に“同情”したっていうふうに見えてしまうんだよなぁ。
ただ、それが犯人を動かすことがないかというと、あっていいと思うし。
だからむしろ、ラストの辺りの展開自体はちょっと好き、でもそれを、母親の愛、とまとめてしまうのは逆に軽いっていうか、残念なんだよなぁ。


事件全体としては空港にて乳児を抱いた母親が人質に取られ。
とある病死した政治家の“第9”による脳検査を要求、事件絡みではない以上、人生のどこを見ればいいんだ、とぼやいていた彼らは、犯人と政治家の間の過去を見ることに。
たまに聞きますが、赤ん坊の記憶って本当にあるのかなぁ。

#15 青龍の呪い

どういうわけなのかスジニが浚われてしまったものの、「女一人のために!」と玄武の師匠がまず言い張り、そうだな、と王が頷き、全軍を帰すよ、ということに決まり。
とりあえず師匠はチェムチさんを助っ人にゲットして救出に向かい(ツンデレめ)。
王は単独で城に乗り込んで行ってしまう、という展開はむしろ予想通りです。
なにやってんだ一体! というのは貴方がた二人が言い張っても若干説得力はないですが、立場の違いからするとそんな無理はないのか(しかし兵力の核と頭脳の核だろうアンタらも)、むしろ連係すべきだったような気もしますが、それも王は気が進まないのか。


一方、クァンミ城主、というかそろそろ青龍の化身と言ってもいいような気もしてきましたが、ものすごく強いのに「なんで放っておいてくれない...orz」というタイプだったんですね、仮面を取っても仮面、という風体のくせに(フィクションに対する表現にしてもぎりぎりというか酷いですね)繊細なんですね。
ただ、なんでもなにも軍艦を作る重要拠点だからではないかと思います。仕方ない。
で、幻影の森の中で落ち込んでたら捕らえて来ていたスジニが。
予想はしてましたがスジニはそんな特に異形だからって差別したりはしないですね、逆に美男でも大して反応ないところがとても素晴らしいとも思います。
そしてさらにそこに単独で身分を偽ってきた王が、昔から青龍を育てている(我が子のように慈しむってタイプだな!)臣下が話しかけ、身分を看破され、もしも太王であるのならば自分の主の呪いが解けるかもしれない、と言われます。
そういや、青龍の神器が埋め込まれるまで可愛かったなー、とかあらぬ期待。
あんまり美男とか好きじゃないんですが、話全体が硬派な場合は歓迎したいww

#14 赤いハイヒールの女

んー、これどうしてわざわざ“第9”に捜査が廻ってきたのかわからなかったんですが、そんなことはともかく、例の初登場回のあとしれっと出てくる嫌味系上司のほうにびびってみましたw あー、あの「実験」って別にいいんでしょうか。。。
(さすがに判明してたらちょっとまずい気がするんですが、公表されなかったか。)


一言で言って痴情の縺れで、男が殺され、その最後の記憶が赤いハイヒール。
そのハイヒールがブランド物なのでかなり持ち主を絞り込めたものの、妻とホステスの愛人と、現在口説いている真っ最中の秘書にまで行き渡っているとなるともはやそれ自体は捜査方針の絞込みにもなににもなりゃしない。
というか結局、死者から読み取れたデータって本気でその赤いハイヒール一個だったんですね、はっきり言って、これ殺人課に事件をバトンタッチするべきだったような気もしないでもないんですが。いやまあ、普段からの愛人がどうの、というところにも原因があると思っての措置(そして有名人絡みなのでスピード解決)ならわからんでもないか。
そのうち、妻の愛人が殺されるような事態にもなるものの、うーん。
正直、事件そのものが面白かったかというとそんなことはなかったような気もします、いや、動機が予想もしていなかった内容だった、というのは事実なのですが。だからってそれが面白いかというとそれは別の話というか。
なんかしらのヒントというか、複線があったんでしょうが、それを考えてもなぁ。
つか正直、同性愛を隠れテーマにした作品って結構最近ぽちぽち見ているもので、ええ、そこでその組み合わせ? と思う程度で驚きとかないよね。耽美とか隠微とかの方向性を狙っていたのかなと思うんですが、設定だけじゃちょっとなぁ。

#14 難攻不落の城

よくよく考えてみたら今までのところ、百済(クァンミ城はこっちか)とか高句麗(主な舞台)とか全く触れてなかったことに今更ながら気付いたんですが、クァンミ城主以前に「他の神器があるかも」という伝説に伝わる理由による、ホゲ軍と王の百済侵略が数話前から始まっていて、今回はキハも先行したホゲ軍の後を追っているはずだったのに。
先代王を殺したとタムドクさんに思われ、妊娠が発覚しても告げることも出来ず、≪火天会≫からも逃げられない、という絶望から(よくわかります;)崖から身を投げ。
朱雀の力か、お腹の子か、王とのつながりからか命が助けられ。
お付きの(独自の判断してるっぽいよね、なんか?)言葉で開き直ることを決めた、というところまではいいんですが、なにぶんにも国や王や超自然の相手なもので、まず神殿に戻り大神官を操り後継者に収まり殺し。
火天会からの意向は無視し、都合のいいところだけは聞き、王を殺して自分の思い通りになると言い切ったホゲを王位に、となると、、、同情はしにくいですね。うーん。
(でも、そこまでしないと、というのは全く理解ではないわけでもない...orz)


で、王は妊娠を知らないからかキハを忘れるためかスジニといい雰囲気を醸し出しているんですが、正直兄妹みたいに見えないでもない、というかスジニ童顔だよね。
百済進軍もかなり好調だったんですが、クァンミ城主一人に押し負けて、自分の手勢を減らすことがなによりも痛い(戦略的に正しいです)(情もあるだろうけどそれ以上にね)王が撤退を決めたところ、血気走った部族長が戻り突進して行ってしまい。
なんとか救援には間に合ったものの、やはり命からがらで全員で逃げ出し。
スジニが捕らえられてしまうようなことになって以下次号。

#13 来訪者(後編)

あー、うん、なんとなく「犯人」の気持ちも全くわからないでもなかったというか、子どもにしか見えないもんね、薪さん、悔しいよな!(そういう問題なのか)
その後の28人殺しだの、10人を自殺に追い込む、だのとの関係があるかと言えばないと思うんですが、、、ないよねぇ? あるって言い張ってても特にないと思う、まあ、薪さんの仕事を知ったらそれなりに考えるかもしれないけど、快楽殺人って単に思い込んだだけでは出来ないと思うんだよね、本気でそれを望む部分がないとさぁ。
(他の犯罪は生まれつきだとは思わないけども、快楽殺人犯だけはどうしても“元”の性質だと思ってるのですね、遺伝子がどうだのとは言いませんが)(実際遺伝で同じ家系に現れた例とか全く知らないし。)


つーか正直、原作で読んだ時には雰囲気に流されてなんとなく納得していたんですが、こうしてアニメで見直すと“親友”鈴木さんの気持ちもよくわからないし、犯人もなんちゅーかそこまでかなぁ、とか思ってしまうのは28人分の執念には付き合ってないからか。
まあただ、さすがに薪さんの気持ちだけはわかりました。
冷静に考えてなんにも出来ないんですが、そしてさすがに同情がおかしい状況でもないんですが、それでも、と考えてしまうのはそしてそのせいで結局何十人もの人が、親友まで死んだ、と思っていたらそれは辛いし苦しいと思うんだよなぁ。
でもこう、親友はそこから逃がそうとしたら駄目だった気もします。
うん、だからこそ青木さんが現れる、というか必要だったということなんでしょうが。
ああ、それとも単に「こっち見て」ということだったのかなぁ、犯人。
結局だったら思いを適えちゃったということになるのかなー、まあ、いいんですが。