Hatena::ブログ(Diary)

地下書庫X階 このページをアンテナに追加

2010-05-21

第2回UTGドミニオン会レポ(決勝編)

| 10:25 | 第2回UTGドミニオン会レポ(決勝編)を含むブックマーク 第2回UTGドミニオン会レポ(決勝編)のブックマークコメント

前編はこちら。


■第2回UTGドミニオン会レポ(予選編)


決勝戦(ドラフト編)


決勝戦は参加者がサプライを選んでいくドラフト戦。予選1位から4位まで順番に一つずつサプライを選んでいき、その後4位〜1位まで順番にサプライを選び、残り2枚のサプライはランダムで決定されます。決勝の手順についても予選順位がそのまま反映されます。


予選編で書いたように予選1位をとったのは僕だったので、まずは僕からサプライを選ぶことに。基本的に僕の得意な場は安定した場。さらにいえば、運や他者の動きにそれほど依存せず自分がやることやってれば勝てる場が理想で、できることなら少しでもそれに近い場であってほしい。


そこで僕が最初にチョイスしたカードは「中庭」。選んだ理由としては、まず3-4でも2-5でも初手中庭中庭ができるのでどちらかになった場合に極端に遅くなるという事態を避けられること。中庭ステロイドはカード戻しで手持ちの金量を調整できるため、引き運のブレに依存しにくいこと。中庭ステロイドは自分が最も慣れている戦術の一つで、速度の目安やサプライとの相性を見極めやすいこと。仮に中庭ステロイド同士の争いになったとしても、1番手なら高い確率で勝てる自信があったこと。などなど。さすがに、この後選ばれる6枚のカードが素直なものとは思ってなかったですが、それでも中庭ステロイドという選択肢があることは大きいと思っての選択でした。


次にカードを選択するのは予選2位の@shinzakiさん。「私も妨害は好きじゃないんですけどね〜」とつぶやきながらしんざきさんが颯爽と選んでいったのはなんと「拷問人」。やめて! 2-5と3-4のブレを大きくするのやめて!!(その時点での僕の心の叫び) このしんざきさんの黒いチョイスによって、僕は「これは次のカードに書庫を選んだものかなぁ」と頭を抱える羽目に。


そして3番手の前回優勝者@retletさん。かなりの長考の後、れとれとさんが選んだカードは「庭園」。強い勝ち筋を増やされたのはやだなー、という心持ちではありましたが、最低でも2人以上で食い合う可能性を考えると、この時点ではまだそれほど強い警戒心を持つチョイスではありませんでした。


最後に予選4位の@pittrapさん。最後ではありますが、それだけに2枚連続で選べる立場だったpitさん。そんな条件下でチョイスされたのは「書庫」「役人」。正直書庫は嬉しかったんですが、役人はかなり嫌でした。庭園との相性が良い上に中庭ステロイドの速度を落とされる。さらに複数人が取れば、妨害効果はかなり強烈に。面倒な場になりつつあるなーとこの時点でうすうす感じていました。


そして@retletさん再び長考。その末に選んだのはなんと「公爵」。僕ここで露骨に嫌な顔。これで庭園とも公爵とも相性がいい役人の競争率はますます上がり、かつ強い勝ち筋を増やされたことによって必ずしも中庭ステロイドが安定した手ともいえなくなってしまう。他者の動きに大きく依存する場になってしまったこともこれで確定。この「公爵」「庭園」の流れに関してはホントやられたと思いましたね。僕がやられて一番嫌なことをされたな、と。


続く@shinzakiさんが選んだのは「寵臣」。これについては良くも悪くも強い感想はありませんでした。流れ的に多分使われない見せカードだろうなと思ったので。(実際使われなかった)。


そして最後に私。正直頭を抱えていました。果たして何を選んだものか。ここで今回代理主催のオオタさん(@komachitan)から「1番手なんだから自分が一番強いと思うカードを選べばいいんだよ」とアドバイスをいただき、意を決して選んだカードは「漁村」。狙いは中庭ステロの場合に8金出やすくすることとあとは割とフィーリングで。後日、@retletさんから「僕がルネさんの立場なら礼拝堂とって全てを台無しにしたかな〜と。」という話をいただいたのですが、確かにその手もあった! 自分礼拝堂場はそこまで好きではないんですが、手番初手であることを考えるとそれでもよかったのかもしれない。


ランダムサプライから出てきたのは「地下貯蔵庫」、そして@retletさんの十八番、「秘密の部屋」。公爵&庭園プレイとも相性がいいし、どことなく運命めいたものに不気味さを覚えましたね。


 こうして決定されたサプライは、


地下貯蔵庫/秘密の部屋/中庭/漁村/役人

庭園/公爵/書庫/寵臣/拷問人


第一印象は「強力な勝ち筋が多く、非常に難しいサプライ」。特に公爵と庭園両方と相性が良いカードが揃っているのが厄介。しかし、それらが食い合ったら食い合ったで他の戦法の選択者が勝つ可能性が高いという。他者の動きを見て、如何に漁夫の利を得るかが肝要かなと思いました。


決勝戦(試合編)


開幕の5枚は3金。「せっかく中庭選んだんだから、初手中庭/中庭で中庭ステロやりたい!」とも思ってたんですが、これは1番手ながら開幕の様子を見る好機と判断し、漁村を選択。相手の動き次第で次を中庭にするか役人にするか決めるつもりでした。


@shinzakiさん、@retletさん、@pittrapさんが購入していったのはそれぞれ「役人」「銀貨」「漁村」。様子見の意味ほとんどなかったです、うわーん。まぁそれでも@retletさんの銀貨買いは恐らくステロというよりは公爵への布石と見たほうが自然。そして役人の@shinzakiさんは公爵か庭園どちらかにいくだろう、そして@pittrapさんがそれの両方を放置ということはないだろう。以上の推測から僕は中庭ステロで漁夫の利を狙うべきと判断し、2手目「中庭」を決断。ただ、どうせ中庭ステロにいくなら最初から思い切って中庭中庭で良かったのかもしれない。中庭中庭の方が速度的には速くなる可能性が高いことを思えば、ここで様子見とひよったのはあまりよろしくなかったのかも。


そしてそれぞれの2手目は「漁村」「役人」「役人」。僕以外の3人が役人という事態はサプライ的に予想はできていたとはいえ、結果的に相当速度を落とされた。重なった時の役人は強い。


この後、やはり中庭1枚では心もとないのでもう1枚追加。さらに金貨買いつつ6ターン目に8金に届く展開に。少し悩んだ後、「役人がいる上に3山切れ濃厚。買える時に買っとくべし」という考えに至り、1個目の属州購入。@shinzakiさんは役人打ちつつの5金たまった途端拷問人購入してました。こわい。@retletさんは役人打ちつつ秘密の部屋とお金を足して公爵プレイ一直線の流れ。@pittrapさんは役人打ちつつ早速庭園購入に移るという清々しいまでの庭園プレイ一直線。しかし、勝ち筋が多いだけに誰も妨害しない場合が恐ろしい。


その後もステロイドプレイを続けるも、3役人の邪魔がじわじわとボディブローのように効いて、中庭ステロに普段程のスピードが出ない。得点を2つ山札に戻されることが少なくなく、そうなった場合、中庭使ってもほとんど効果を発揮できないという苦しい展開。それでも何だかんだいいつつ中庭ステロイドは強く、何やかんやで定期的な属州購入には成功…と思った所で拷問人を使った@shinzakiさんが属州を購入していく。あ、あれ……?動きからして公爵プレイを予想していたのに……!?


そして2枚目の属州を買った後、6金に届くターンあり。金貨を足すか、公領を足すか。3山切れを考えれば3枚目の金貨は必ずしも必要ではなかったのですが、ここで僕は普段の中庭プレイ時のように金貨を購入。さらに、2金の機会があったので回転率を上げるべく、地下貯蔵庫をデッキに足す。


引き続き3枚目の属州購入。そろそろ公領や庭園の枚数も怪しくなり、3山切れが見えてくる。ここでそろそろさすがにとばかり、5金届いた時に公領を購入。しかし、@pittrapさんの庭園を邪魔する動きがほとんどなく(@shinzakiさんが2枚庭園を購入しただけ)、一方で@retletさんも公領を順調に購入しており、長期戦が怖い展開に。何とか@pittrapさんが30枚届く前に終わらせたい所だが……!?


漁村を利用しての中庭2発で強引に8金に届かせ4枚目の属州購入。そして、ちょうどその頃庭園公領のサプライが枯渇。そこで、3山切れに最も近いのはどれかを見る為にサプライの枚数を確認。秘密の部屋が残2であることを把握し、これを切らすべく購入。秘密の部屋が残1に。


そして、秘密の部屋を切らす気満々で回ってきた次のターン(16ターン目)。しかし、やってきた僕の手札は漁村分併せてちょうど8金!! ここで長考モードに入る僕。


「8金出てるから属州買えばいいんじゃネーノ?」

「いや、でも下手に属州買ってるうちにかえって不利になる可能性もある」

「@pittrapさんのカード枚数何枚ぐらいだったっけ?」

「うーん、(山札見つつ)微妙なラインだが多分まだ30枚に達してないんじゃないか? ターン的にも」

「そろそろ@retletさんも公爵揃えてきてるぞ」

「多分属州買って+6なら次のターンで公爵がそれ超えるってことはないと思うけど……あ、でも@retletさんの公領枚数とかちゃんとカウンティングしてなかった!」

「何やってんの! こういう所でうっかりしてるからいつも肝心な時の詰めが甘いんだよ!」

「うるせえ!」

「まぁ、いずれにせよ庭園が30枚いくと厄介だと思うぞ。それに、属州4枚公領1枚買ってるから普通に考えれば充分勝利ラインさ。」

「うーん…まぁそうか…? そうだよな、多分勝ててるはずだよな……。」

「いっちゃえいっちゃえ〜☆」

「うーん、この際迷ってても仕方ない、か……。ええい、ままよ!!」


かくして、8金の手札で購入したのは「秘密の部屋」。この瞬間、3山切れでゲーム終了!! お疲れ様でした。


決勝戦(結果発表編)


僕の点数は属州4、公領1、屋敷3の30点。庭園の@pittrapさんはカード枚数が28枚とやはり30枚には達しておらず、公領1、庭園10、屋敷5で26点。これはいけたか……!?と思った矢先に隣の@shinzakiさんの手札拝見。「そうだ!@shinzakiさん、よく考えたら@pittrapさんの邪魔で庭園2枚買ってるじゃん! しかも属州2枚に加えて属州2枚相当の公領4枚持ってるし! え、えーと、ちょっと待てよこれもしかして庭園2枚で微妙に僕の点数を上回るけいさ(ry


@shinzakiさん「31点!!」


desuyoneーーーーーーー!!


@shinzakiさんの内訳は属州2、公領4、庭園2、屋敷3。庭園は20枚台の2点ですが、併せて4点となり、僕の公領3点を差し切っていた形。しかしあの買い方でこれだけ揃えていたとはいやはやさすが……


@retletさん「32点ある!!」


!?


@retletさんの内訳を拝見。買っていた公領は…5枚ぐらいかなと思ってたらなんとなんとの6枚。公爵は2枚で併せて30点とこの時点で僕の得点に追いつく計算。さらに屋敷3、呪い1を足した結果……確かに32点。くそーーーーーーーまーーけーーたーーーーー!!!!!


というわけで第二回UTGドミニオン大会は@retletさんの優勝となりました。@retletさん、連覇おめでとうございます!!


決勝戦(反省編)

さて、どこでミスってこうなってしまったのか? ざっと思いつく限りの要因を挙げてみる。


  • 初手が中途半端だった、最初から割り切って中庭中庭の純正中庭ステロイドにすべきだったのではないか? 役人でさらに速度が落ちることを考えると、なおさら中途半端な漁村中庭は致命的。初手なんだしひよらず自分からガンガン攻めていくべきだった。
  • 三枚目の金貨はいらなかったのではないか? 三山切れ濃厚な以上、属州を恒久的に買い続けられるデッキ構成にする必要はない。サプライの減りを考えてもあそこは公領を買うべきだった。
  • 一度2金の時に地下貯蔵庫を足した所。あそこは秘密の部屋にすべきだった。秘密の部屋が切れる可能性は高かったし、3役人のせいで貯蔵庫は効果的に働かない。ここで秘密の部屋を買っていればラス番前の余分な一手はなかった。

ざっと思いつく大きなミスはこの辺。特に下の2つはミスしていなければ順位を左右した可能性が高い。まったく、以前書いた「ドミニオン属州を買うゲームではありません。終了時点で相手より1点以上上回るゲームです」の記事を自分に投げつけたいですね! というわけで属州買うことばかり考えてるとこうなりますよ、という反面教師としてご一考いただければ幸い。……く、くやしいっ!!


あとは@retletさんの足した庭園公爵が効いてましたね。あれによってサプライを乱されたのが本当にキツかったです。しっかりやられると嫌なことをやって自分の勝ちを引き寄せる手段はさすがとしか。@shinzakiさんも一見安定しない買い動きに見えながらあそこまで得点を伸ばしているのはさすがのセンス。@pittrapさんの「俺と競ったら一緒に負けるぞー!」狙いの神速の庭園買いもかなりのプレッシャーでしたね。いやはや、皆さん本当に強かったです。


そういうわけで、今回自分の未熟さを改めて再認識したので、しばらく木ドミ会なりゆるドミ会なりで修行の旅に出てきます。じ、次回“錬金術編”では絶対リベンジしてやるんだからねっ!!!

寿屋寿屋 2010/05/27 13:04 臨場感あふれるレポお疲れ様でした。
しかし脳内会議には笑った(失礼)

互いの狙いと得点計算がはっきりとした勝負でしたね。
次回ドミが楽しく遊べるレポだと感じました。