とりあえず読んだ本

この頃村上春樹が多い。でも比喩の多い文体が頭にこびりついて離れなくなりつつあるので、とりあえず小休止しようかなとも思う。どうせ作品は逃げないし。
英訳には結構合っているようだ。

風の歌を聴け (講談社文庫)

風の歌を聴け (講談社文庫)

ねじまき鳥クロニクル〈第1部〉泥棒かささぎ編 (新潮文庫)

ねじまき鳥クロニクル〈第1部〉泥棒かささぎ編 (新潮文庫)

Hard-Boiled Wonderland And The End Of The World

Hard-Boiled Wonderland And The End Of The World


吉村昭がこういう短編集を書いているのは知らなかった。「破船 (新潮文庫)」を再読。「生麦事件」は未読。古本屋で購入。

天に遊ぶ (新潮文庫)

天に遊ぶ (新潮文庫)

生麦事件(上) (新潮文庫)

生麦事件(上) (新潮文庫)


最近、↓のような当事者の書いた記述を読む機会が増えている。世間的には臨床的にも研究的にも関心が随分向いている。これはずっと前からあるものだから、もっと前に読むべきだった。しかし、この人は自閉症ではなくアスペルガー障害ではないのか。言語発達が非常に豊かだし…もっとも読み進める内に、そもそも自閉症スペクトラムの範疇に入っていいのかとも感じることもあるが、その生きにくさの質や、表情読解の困難さ、肉体的対人接触における恐怖感、といったものからするとそれでいいのかな。本人のblogがあるので、見てみようと思う。

自閉症だったわたしへ

自閉症だったわたしへ

Polly's pages (aka 'Donna Williams')

「自閉的側面」というものが、決して自閉症特有のものではないことには最近周りの人を見てよく考える。自分自身もどういう言葉にどう人が反応し、どんな表情が適切かは学習したものが多いことを感じる。普通にそうなのかは判別しづらいんだけれども、人のことをずっと器用に感じることは多いな。それにだからなのか、実際にする、しないはともかく「標準」を意識する機会も多い。まぁ職業的に必要だからでもあるか…。