星が丘日誌

2012-02-24

「孤独のグルメ」と「名画座かんぺ」


f:id:redballoon:20110621070726j:image:w360f:id:redballoon:20110621070654j:image:w360
ブログ、止めたわけじゃないのです。まだやってます。これでも、まだ。


人事、身心、金銭、などなど、皆さまもままならぬこと、いろいろおありでしょう。いやはや、大人ってタイヘン。な、世の中であります。


そんな中(どんな中だ)、このところとりわけ「いい仕事してるなー」と、自分も思い、また周囲の人々も認めているのが、なんといってもテレビ東京の「孤独のグルメ」と、古書往来座・のむみちが作っている「名画座かんぺ」です。どっちも東京ローカルな話題ですみません。


孤独のグルメ」はですね、毎回欠かさず観ています。ドラマ良し、俳優(井之頭五郎役の松重豊さん)良し、原作者の久住昌之さんが出てくるのもいいし、とにかくあんなにツイッターのTLに「うまそう」「食いたい!」「食いすぎ」のコメントが並ぶ番組もめったにありません。みんながほんとうに求めているものがそこにある。だから受ける。そのシンプルな構造が心地良いのです。


で、われらが「名画座かんぺ」ですよ。いちおう説明しておくと、A4の紙を八ッ折に畳んだ情報媒体で、新文芸坐神保町シアターラピュタ阿佐ヶ谷フィルムセンターシネマヴェーラ渋谷銀座シネパトスの1ヶ月間の上映プログラムが表組みになって一覧できるというものです。この6館の共通点は、おわかりですよね? 常時、(主に)日本映画の旧作をバンバン見せてくれる映画館で、観客の顔ぶれもかなり重複していると思われる6館なのです。だから、この「カンペ」の存在は、この6館にやってくる人にとっては、ほんとうにうれしい情報で、「待ってました」ということになっています。


裏面には、各映画館の電話番号やイベント情報、ちょっとしたメッセージなども載っていて、全部手書き! これを毎月1人で調べて、書いて、コピーして、折って、劇場はじめ古書店、個人に至るまで配り歩いて……(配布は多少ね、みんな手伝えるけど) しかも当然、無給。どころかコピー代とか、数千円の赤字。いやはや、たいしたものです、ホント。


表紙の瀬戸さんの版画がね、また、いいでしょう?


これにね、衝撃を受けた人が少なくないわけです。TBSラジオでも紹介されました。ツイッターでも大人気。映画館の人も(多少の温度差はあれ)とても喜んで、足りなくなったら自分とこでコピーして折って…… いま、東京ではこんなすばらしくアナログなメディアが受けているのです。


でね、やっぱり考えるわけですよ。「buku」で失敗(!)した身としては。「名画座かんぺ」スゲーなと。負けたぜと。


で、月々の個人負担はなんとかしたいね、と思うわけです。同時に、ここに読み物やら、広告やらスポンサーやら、そういうものをくっつけて大きくしたり、ペイできる仕組みづくりを考えたり、そんなことをしたらもう、台無し、ってこともたぶん多くの人が思っている。でもね。でもねー。


なんか、できないか。今までとは違う筋肉使って、なんか楽しく、持ち出しなしで、どうにかならんか。そういうのことは、職業柄というか性というか、どうしても考えちゃう。


そっとしておかなくちゃいけない。騒いじゃいけない。のだけれど、個人のブログくらい、いいんじゃないか? と思って、書きました。


名画座かんぺ」くらい、「みんなが求めているもの」を作って、それで食っていけるような、そんなメディアを作れたらスゲーです、ほんとに。1円にもならぬメルマガやってて、そう思いますよ、ホント。


心地いい衝撃です、「名画座かんぺ」は。


ちょっとホメすぎたなあ。もうホメない、これ以上は(笑)。とりあえず、もちっと効率的に配る手助けはできると思う。金もね、なんとかしたい。ね。





こないだ高円寺の「ペリカン時代」でかかっていたPaul Davisの「I go crazy」。上京した当時によく耳にしました。なつかしさ、いっぱい。『なんとなく、クリスタル』(!)のオープニングテーマでした。
D

トラックバック - http://d.hatena.ne.jp/redballoon/20120224/1330095195