Footprints

弁護士・伊藤雅浩による仕事・趣味・その他雑多なことを綴るブログ(2005年3月開設)

問題解決能力

土曜日はスイミングスクールの日。今日も,上の階のガラス越しにプールを眺めていたところ,長男の挙動が途中でおかしくなった。


もちろん,声は聞こえないので,想像だが,


長男「おしっこ,いきたい」


先生「いいよ。じゃあ,そこにビート板を置いていってらっしゃい」


というようなやり取りがあったのだろう。長男はプールからあがってビート板を置いて,プールサイドをうろうろし始めた。しかし,これまで一人で知らないところでトイレに行ったことなどないし,スイミングスクールもまだ2ヶ月目で,どこにトイレがあるのかすら知らないだろう。


プールサイドを右に1メートル進んでは左に2メートル進んで・・・みたいな,文字通り右往左往していた。いつもは,プールに行く前に必ずトイレに行かせるところだが,ちょっと急いでて忘れてしまった。上から見ていて,長男の苦悩がわかるだけに,「行かせておけば・・」と悔やまれる。表情までは見えないが,泣きそうだったに違いない。保護者はプールサイドに下りられないので,手を差し伸べることもできない。


結局どうしたか,というと,自分の所属しているクラスの先生のところまで戻っていった。手遅れだったのか,トイレの場所がわからないから諦めたのか・・と思ったが,おおよそ以下のようなやり取りが行なわれたものと思われる。


長男「トイレ,わからない。ついてきて」


先生「じゃあ,いっしょに行こう。○○先生,ちょっと抜けますんで,よろしくお願いします」


クラスは10人弱の生徒に対し,コーチ(先生)が2名つくので,こうして一人の先生が手を引いてトイレまで連れて行ってくれたようだ。


自分でトイレを探して一人で行く,というレベルでの問題解決はできなかったが,人の助けを借りる,という次善の策によって解決したようである。本来ならば,このような危機を生じさせないために,必ず事前にトイレに行く,というのがコンティンジェンシー管理のあり方なのだが。