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2012-07-03

第23回社団戦第1日

| 23:34

7月1日,将棋社団戦に参加した。


社団戦とは,社会人団体リーグ戦の略で,職場,友人など,好きなメンバーで1チーム7人で闘う将棋の団体戦である。「社会人」という名がついていても,年齢制限はなく,子どもでも出場できる。7人1チームで1部から5部まで,合計150チームくらいあり,1000人以上の将棋指しが一堂に会して将棋を指す姿は,・・・である。


http://homepage2.nifty.com/toushouren/

上記リンク先のトップの写真をご覧いただくとわかるように,隣は肩が触れ合うほど,後ろは背中がくっつくほど密集して指す。しかも,将棋を指す人は,どちらかというと冴えないオッサンが多いので,空気も淀みがち。同じチームで写真のとおり,サッカーで使うビブスのようなものを着用する。


昨年は,たまたま大学時代の先輩から声をかけていただいた縁で,息子が3部リーグのチームに入れていただいた。1リーグに16チーム所属し,1日4局,1年に4日かけて15局指すことになる。7人中4人以上勝てばチームの勝利となるし,同じチーム勝敗数だったら,個人の勝数が順位に影響し,それが翌年のリーグ昇降級に影響する。

(昨年の様子の一部)

http://d.hatena.ne.jp/redips/20110627/1309181793


残念ながら息子がいたチームはリーグ再編成の影響もあり4部に降格した。


散々前置きが長くなったが,今年は,私もプレイヤーとして参加することになった。


将棋KIDSのパパを中心に,昨年「将棋連盟鰻支部」という,ただ酒を飲むだけの集まりが出来上がったが,そこで支部長H本さんを監督に擁き,新たなチームを組んでエントリーすることになった。ただ,強い人はすでにほかのチームに所属していたりして,集まったメンバーは,「子どもの大会には嫌というほど引率したことがあるが,自分が大会に出るのは初めて」というオッサン級位者が中心。監督は強豪なのだが,自分は敢えて指さず,スーパーサブとして仁王立ちを決め込んでいる。


通常,新規エントリーの場合は3部か4部からの参加となるが,級位者メンバー中心ということが配慮されたのか5部からの参戦となった。


大会のレベル感はアマ三段の息子が3部で昨年ほぼ指し分け。「初段あれば5部でも楽しめるよ」という話も聞いたが,4級以上の認定をもらっていない私は,事前に息子から「15連敗確定」と太鼓判を押されていた。


それでも少ない空き時間を利用して,24で対局してみたり(レーティングは300台だが・・),詰将棋を解いたりして,来たるべき本番に備えていた。


結局,レギュラーメンバーは監督除いて6人しか決まらなかったので,将棋KIDSパパの特権を利用して,助っ人の少年を3人調達した。彼らはもちろん有段者で,有力なポイントゲッターとなる。都合9人いるので,1日3局指せばよい(1局は休める)と知り,安心。


当日朝。息子とは違うチームだが,一緒に会場の浜松町へ向かう。チームの面々と会ってみてオッサン2名が欠席したことが判明し,結局レギュラー4人と助っ人少年3人がフル出場しなければならなくなった。直前の練習対局の調子がよかったため,三将の大役を任された(並び順で3番目)。


持ち時間は各30分。切れたら1手30秒。長く指せば1局1時間以上かかる。1番最初に負けてしまうのは情けないので,できるだけ時間を使って丁寧に指そうと心掛ける。


1局目。後手番。8四歩を指したことから相矢倉になるが,どうも途中からよくわからなくなる。ただし,相手のミスがあったのか,中盤で銀を殺せたので優勢を意識。しかし,そこから暴れられて,丁寧に受け過ぎたのか,時間は使い切って秒読みで間違いも犯してしまって負け。チームは少年が2勝挙げたものの,3−4で負け。


2局目。また後手番。2手目3四歩にしたところ,あれよあれよと横歩取りに。これまた,中原囲い4一玉型を作った後はよくわからなくなる。とはいえ,二枚飛車での攻めが決まるかも,と思って勝手にまた優勢を意識。しかし,中原囲いの右辺から逃げられると思って安穏としていたら,右辺から縛られてそのまま負け。チームも少年の2勝のみで,2−5で負け。


1局1時間もかかると本当にヘトヘトになり,これは15連敗も現実味があるな・・と思い始めるようになる。


3局目。またまた後手番。今度も相矢倉模様かと思ったら,相手は右玉。初めて指す形なので,よくわからなかったが,手薄になった相手の角頭を棒銀で攻めて突破できたので,またまた優勢を意識。このあたりの大局観の誤りが致命的で,結局これも負け。ただし,チームは3−3で迎えた残りの対局で,ぶんぱぱさん*1が粘勝し,チーム初勝利をもたらした。チームの勝利を心から喜ぶことができた瞬間というのは,高校時代くらいまで遡らないと記憶がないくらい。


4局目。またまたまた後手番(4局とも後手番だった)。2手目3四歩のあと,横歩取りに自信がなかったので,4四歩から矢倉に誘導。しかし,今回は相手が強すぎて,ほとんど何もさせてもらうことなく,相手方が20分以上時間を残し,完敗。ただし,チームは5−2で勝ち,望外の2勝目(少年3人が9−3で,オッサン4人が5−11だったことを強調しておく)。


予定どおり4連敗したのは私だけで,肩身の狭い思いをしたのだが,感想戦で「あの,棋力はどれくらいなんですか?」と聞いてみたところ三段,三段,五段だった(1局目は聞かず)。そりゃ,勝てるわけないよと思いつつ,途中までは善戦できたことにむしろ達成感,安堵感もあった。それにしても5部でもそんな有段者ばかりというのは運が悪かったのか,それとも,5部とはいえ,もともとそういうレベルだったのか。


チームが2勝したこと,苦しいながらも4局全員が戦い抜いたこともあって,打ち上げでも心地よくビールを飲めたのだが,やはり,次回こそは初日を出さなくては・・と思った。ちなみに,息子は4部では全勝すると意気込んでいたが3−1に終わった(チームも3勝1敗)。


細かい棋譜は忘れてしまったが,1局目から3局目はいずれも途中で優勢を意識したので,その局面を息子に見せて「お父さん,強い人相手に結構善戦しただろ,強くなっただろう?」と自慢したところ,いずれも「別に優勢でも何でもない。もう悪くなってる」とピシャリ。うーん,いい勝負をしていたと思っていたら,そうでもなかったのか,と落胆。優劣を判断できないところも弱さの大きな原因の一つだろう。


2日目はもう4週間後。楽しみと憂鬱さが交錯している。


将棋というフィールドでは息子に何もカッコイイところを見せることはできず,むしろダメ親父にしか見えないのだが,こうして全く同じ条件で戦うことができるのは,本当に幸せなことだと思う。なので,たとえ全敗し続けようとも,今年はとりあえず喰らいついていくつもり。

ほった@一橋ロー卒業生ほった@一橋ロー卒業生 2012/07/04 06:50 伊藤先生、社団戦お疲れ様でした。
一日四局は、本当に大変だったことかと存じます。

大先輩にあたる伊藤先生にコメントするなどおこがましいことですが、
将棋に関してのみ、先生よりもキャリアが長いので少し失礼致します。

右玉に対して、「棒銀のように銀を出て対抗するのは得策ではない」といった
各論はともかく、時間の短いアマチュアの将棋において格上に勝つには
やはり自分の得意な形に持ち込むというのが総論として言えると思います。

初心者で大学に入学して、2年ほどで24の四段になった先輩がいるのですが、
その先輩は、
?相居飛車ならば、先手でも後手でも、角を換えて角替わりにする
?矢倉模様、振り飛車系の将棋では全部右四間を指す
というフォームを将棋を始めた頃に叩きこまれました。
遅くに将棋を始めても、特定の戦型の経験値を多く積むことで、
早くから将棋を始めた人に対しても自分の得意な局面に誘導して互角以上に
戦えるようにするという考えがその根底にあります。
結局、その狙いは的中して、その先輩は大学将棋部のエースとして活躍されました。
あくまでも、一つの成功例ですが、先生の参考になれば・・・と思った次第です。

なお、24の高段者の将棋を観戦して、自分の読み筋とどれぐらい一致するかを
確かめるという勉強方法もあります。
序盤、中盤、終盤全部をカバーするので、おススメです。

伊藤先生に、生意気な口を聞いてしまい失礼しました。
もし、今度お会いすることができれば、法律事務所の就職活動について
アドバイス頂ければと思います。

redipsredips 2012/07/04 09:29 ほったさん,コメントありがとうございます。
生意気とかおこがましいとか,とんでもない。将棋の強さもキャリアも雲泥の差なので。アドバイス大変参考になります。

やっぱり得意な局面に・・という意識から,初心者,級位者には振り飛車が好まれるんでしょうね。私はなんとなく居飛車一本でやっていますが,特に勝ちたい対局のときは横歩取りが怖かったりしますし,地力がないので,力戦になっても慌ててしまいます(別に定跡形に強いわけでもないけれど)。

角換わりは,あんまりやらないですが,先手後手入れ替わる覚悟で先手から交換してしまうという手もあるので,誘導しやすいかもしれませんね。参考にさせてもらいます。

いけるいいけるい 2012/07/04 10:12 はじめまして、いけるいと申します。
いつもブログを拝見させていただいております。

私も同じく、5部(紅リーグ)で参加し、2戦2敗でした。
将棋倶楽部24のレート¥が1300〜1500の、他のメンバー達が指しわけくらいなので、
5部でもレベルが高く、厳しい戦いでした。

2日目のレポートも楽しみにしております!

redipsredips 2012/07/05 12:34 いけるいさま

コメントありがとうございます。1300-1500でも指し分けなのですね。300台の私が勝てるわけもなく。
でも,2日目以降もチャレンジしていきたいと思います。

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