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2013-07-21

World Open Shogi Championship 2013 in Belarus (1)

| 12:31

5月頃,将棋連盟のホームページで見つけてベラルーシで開かれるヨーロッパ将棋選手権・ワールドオープン将棋選手権に参加することを思い立った。


毎年,ヨーロッパ将棋連盟に加わる各国で持ち回りで開催されているようだ。大会は,ヨーロッパチャンピオンを決めるヨーロッパ将棋選手権(ESC)と,誰でも参加できるワールドオープン将棋選手権(WOSC)とに分かれる。日本からの参加者は,後者への参加に限られる。私もただ引率するだけではツマラナイので,プレイヤーとしても参加することとした。


現地に来てみて分かったのだが,2つの大会が同時並行開催されるといっても,ESCの成績がWOSCに組み入れられるので,結局3日で全員9局指して,その成績によって順位をつけるというもの。


最近では,ポーランドの女子大生,カロリーナさんが女流プロを公式戦で破ったり,研修会入りを果たすなど,ヨーロッパでも将棋が広がっていることをうかがわせる。そのカロリーナさんでもヨーロッパで勝つのは容易ではないので,トップレベルはアマ三,四,五段くらいにはなるようだ。今回は,開催がベラルーシだったこともあり,独仏の強豪がそれほど多く集まらなかった,とドイツからの参加者が言っていた。


モスクワ経由でミンスクに入った。トランジットでもビザが必要ということで,ロシア,ベラルーシの2か国のビザを用意していったが,モスクワの乗り換えでは国内線扱いなので,ベラルーシでは入国審査も何もなく,極めてスムーズだった。


ホテルから会場までは,公園をはさんだ反対側にあたるのだが,その公園が広大で,徒歩25分くらいかけて横断する。


大会の内容については別途取り扱うとして,大会運営やヨーロッパのプレイヤーについて気付いたことがいくつもある。


(1)持ち時間が長くてゆったり

持ち時間45分,切れたら30秒。日本のアマチュア大会ではせいぜい30分。1日で8局も10局も指すようなことはせず,最大4局まで(それでも朝10時から夕方7時過ぎまでかかる。)。棋力が高い人はもちろん,そうでない子どもでも日本と比べるとかなりじっくり考える。ときどき席を立って他の対局を見たりする人もいるが,基本的に落ち着いて考えることが好きなようだ。これまでの7局のうち,4局くらいは相手が秒読みに入っているし,私も2局は使い切った。


(2)エンターテインメント性あり

日本の将棋大会といえば,地味な感じがして,開会式も淡々と短く行われ,表彰式でも優勝者もオドオド,といった感じがする。大会が始まる前は,会場にQueenが流れたりして,ステージに主催者が現れて,パフォーマンスを見せたりする。一足先に終わったESCの表彰式では,ボクシングの選手を紹介するように,派手なコールを行い,紹介された人もこぶしを挙げて壇上に登る。日本もこれを見習うといいのではないかな。


(3)結果はオープン,迅速

少ない対局数で正確な順位をつけるのに適したスイス式トーナメント。もっとも,これは同じ勝数でも対局相手の成績によって順位を左右されるという側面がある。今回の大会では,1局終わるごとに,全対局者の成績を公開し,常にリアルタイムで順位がわかるような仕組みになっている。最初の2局くらいまでは棋力差のある相手とあたることもあるが,私の感覚では,途中からそのようなバラツキもなくなり,好勝負が増えてくる。

結果を手合い係に報告するとその場でPCに入力され,ポイントが計算されて手合いも自動的につくような仕組みになっているようだ。


*追記

(4)棋譜をつける人が多い

大会なのだが,多くの人が棋譜をつけている。持ち時間が長めだからこそなのかも。会場には,棋譜用紙(といっても,ただの数字が書いてある表)が置いてあって,自由に使うことができる。また,ランキング上位者の対局には常に記録係がついていて,iPadなどで記録を取っている。その棋譜はここで公開されている。

http://euroshogi2013.by/en/games


各国のプレイヤーとの交流や親子の戦績については,別途。これから最終日。

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