思考の遊戯・続

「雑読雑感」の管理人・レグルスの読書メモ、映画のネタバレ感想など

菅谷信一『不況知らずのランチェスター最強経営力』を読む

印象に残ったところ

中小零細企業の「一位づくり」の基本戦略でもっとも大切なのは(略)
1需要(ニーズ)がある(市場がある)
2自社が商品やサービスを提供できる
3競合が弱い」

「同業より異業種がやっていることから学ぶことです。」

「1顧客のニーズ・解消したい悩みごとをリストアップする
2自社が顧客に提供できることを明確にしていく
3競合他社の数・営業力・質を調べる」

「商品・エリア・客層で「一位」を探す」

「魅力発掘シート
1時代がどんなに変わっても、絶対に変えたくない方針、ポリシーは何ですか。
2既存客はどうして御社(あなたの商品・サービス)を選んだと思いますか。
3御社はこれまで、どのようにしてお客様を獲得してきましたか。
4御社がライバル会社に優っているところと異なっているところを教えてください。
5御社のお客様は、御社の商品・サービスのどんな点を喜んでいますか。
6あなたがこの仕事をしていて嬉しかったことは何ですか。
7御社のお客様の特徴や共通点は何ですか。」


殊能将之未発表短篇集』☆☆☆★

小粒ながら、作者らしい(広義の)ミステリー短篇集。厳密には、井上雅彦のホラーアンソロジーに入っていてもおかしくないものばかりだ。

『犬がこわい』☆☆☆
本書中では最もミステリらしい作品。犬が苦手な主人公が遭遇する日常と非日常。読み終えてみれば本作がミステリであることは明瞭。

『鬼ごっこ』☆☆☆
スプラッタ・ホラーにしても、次々に人を殺して行くのはリアリティなさすぎ……と思わせて、暗示的なドンデン返しのあるホラー。

『精霊もどし』☆☆☆★
本書中ベスト。愛する妻を黒魔術で蘇えらそうとする友人の要請を断りきれない主人公。友人の妻は現れたものの、皮肉すぎる終盤の展開は山田風太郎を思わせる。

ハサミ男の秘密の日記』☆☆★
解説によると、『ハサミ男』の主人公のモデルである友人に向けた、日記風の小説のような断り状、という変わった体裁のもの。本来、短編小説として世に出る類のものではない。第一、出てくる人物の素性や背景は、第三者が読んでもよく分からないのだ。