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『メルカバ戦車』
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言わずと知れたメルカバの試作車から、マーク４まで、そしらナメラ等の装甲車も（おまけとして？）掲載されている。
いずれも間近から捉えた臨場感あふれるダイナミックな演習や、休戦時のもの。変な例えだが、『劇場版ガルパン』を観るような興奮がある。
第二章は開発史、各部構造の特徴が文章と白黒写真（バトルダメージや生産ラインなど、これまたどれも興味深いものばかり）、および線画イラストで解説されている。
バトルダメージなど、複合装甲の断面まで分かる。

ちなみにナメラ装甲車は、単なるおまけではなく、メルカバの車体をベースにしているから。なお、ナメルがあって、それの後継機がナメラ。誤植と間違うくらいのややこしさである（スペルも最後にaがあるかないかの違いしかない）。
しかし、それにしては戦車回収車などの、メルカバ自体のバリエーションは写真に一部あるくらいなのが惜しい。
後は写真にはバッチリ写っているマインローラーの図説も欲しかった。

しかし、七十年代に登場し、これだけの頻度で開発、改修がなされているのを見ると、第二次大勢中のドイツ戦車を思わせる。これは、正に戦争がなされているからに他ならないのだが。

WAR MACHINE REPORT(ウォーマシンレポート)(46) 2016年 07 月号 [雑誌]: PANZER(パンツァー) 増刊 かんき出版 2016-06-29