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商標審決読みかじり

2011-10-20

[] グリンピースは4-1-6?

種類審判番号条文結論商標商品区分審決日キーワード
不服2010-295744-1-6登録グリンピース412011/7/20公益団体

【当審の判断(抜粋)】

引用標章は、国際的な環境保護団体の名称の1つである「Greenpeace Internatinal」の日本における名称を表すものとして著名な標章と認められる。

 そこで、検討するに、外観については、本願商標と引用標章とは、上記のとおり、片仮名部分においては語頭から3文字目において長音の有無に差異を有し、さらに、欧文字部分において末尾において「s」と「ce」の文字とに差異を有するから、十分に区別し得るものと認められる。

 観念については、本願商標からは、「青エンドウ」の観念を生ずるのに対して、引用標章からは、「環境保護団体グリーンピース」の観念が生ずるものと認められるから、明らかに相違するものである。

審査基準によれば「都道府県市町村都営地下鉄、市営地下鉄市電都バス市バス、水 道事業、大学、宗教団体、オリンピック、IOC、JOC、ボーイスカウト、 JETRO等を表示する著名な標章等は、本号の規定に該当するものとする。」だそうがだが、NPO法人が「国、地方公共団体等」に入るわけ?

2009-01-26

[]「警視庁」と「警視庁○課の女」は類似する?

種類審判番号条文結論商標商品区分審決日キーワード
不服2008-101934-1-6拒絶警視庁0課の女9+2008/8/15地方公共団体の著名な機関

当審の判断(抜粋)

ドラマ等のタイトルに「警視庁」の文字が使用されている例が多数あることをもって、本願の登録の適否を判断する基準とするのは適切ではなく、また、前記第3の1で述べたとおり、商標法第4条第1項第6号の規定は、「公益保護」を目的とする規定であることからすると、「警視庁」を表示する著名な標章と同一又は類似の商標であると認められる本願商標を「警視庁」となんら関係を有さない一私人たる請求人に権利付与することは、公益保護の観点からも適切ではなく、この点についても請求人の主張は採用できない。

職権審査によれば、「DVDのタイトルで使用される際には、「ZeroWOMAN」等の文字と常に一緒に使用されており、あくまで「警視庁0課の女」の文字は、サブタイトルとして使用されている程度、「警視庁0課の女」の一連の文字が、直ちに請求人著作による漫画・DVD等のタイトルとして認識されているとは認められない」だそうだ。8号と異なり、たとえ当該団体の承諾を得た場合でも登録されないとする6号の目的は、単純な人格権保護ではなく公益的保護ということだ。

2008-06-12

[]「FSA」ってなんの略語?

種類審判番号条文結論商標商品区分審決日キーワード
不服2004-650854-1-6拒絶FSA362007/9/26金融庁

f:id:reiko123:20080612204641j:image

当審の判断(抜粋)

求人は、「FSA」は、金融庁の英文名称の著名な略語であるとする十分な証拠はなく、むしろ、「FSA」の語が請求人である英国「金融サービス機構(Financial Services Authority)」を指称する表示として、我が国においても広く知られており、請求人を表す標識であると認識されていると考えられるから、本願商標「FSA」をその指定役務に使用しても他人の行う業務との混同を生ずるおそれはない旨主張する。

 しかし「FSA」の語が、我が国金融庁の英文名称の著名な略称であり、我が国の機関を表示する標章として広く認識されていることからたとえ、英国の金融サービス機構が「FSA」と指称される場合があるとしても、商標法第4条第1項第6号の適用の可否は、出所の混同のおそれを基準に判断すべきものでないことは、本号に掲げるものの権威を尊重する精神に照らし相当であるから、本件については、前記認定、判断を相当とするものであって、この点について述べる請求人の主張は妥当でなく、採用できない。

金融庁は英語で「Financial Services Agency)。2000年7月にこの名前が誕生。

2007-12-17

[]「ENEX」は省エネセンターの著名な公益事業の標章

不服2006-13885 条文:4-1-6 拒絶審決  2007/10/25審決日

商標「ENEX/エネクス」はMETIの関連団体である省エネルギーセンターの公益事業の標章であるため4条1項6号に該当するとした拒絶査定を支持した審決

当審の判断(抜粋)

「ENEX」の語は、前記のとおり、経済産業省の関連団体である財団法人省エネルギーセンターが、開催し使用するものであるから、まさに公益に関する事業であって営利を目的としないものを表示する標章というべきものである。

 また、商標法第4条第1項第6号の立法趣旨は、同号に掲げるものを表示する標章を一私人に独占させることは、同号に掲げるものの権威を尊重することや国際信義の上からみて好ましくないという点にあり(工業所有権法逐条解説〔第16版〕)、公益保護の規定と解され、第4条第1項第6号の立法趣旨、又は同号で規定する標章を一私人に独占させることについて、国民一般に与える影響の大きさをも考慮すれば、同号でいう「著名なもの」について殊更、厳格に解釈しなければならない理由はない。

(中略)また、「ENEX」が財団法人省エネルギーセンターが推進するエネルギー施策のための語である以上、該「ENEX」の文字を含む本願商標は、「それらに表象される主体の権威を損ね又はその象徴性を希釈化しあるいは公共性・公衆性を害するおそれが明らかであるような場合」にあたるというべきものである。

厳格に解釈すると「ENEX」は著名には至らない?