アリゾナのTucson(ツーソン)という街のリゾートホテルに、3泊4日で滞在しています。

日中の最高気温は35度まで上がる砂漠気候で、ホテルの敷地内には高さが3〜4mもあるサボテンがところどころに生えています。裏庭はこんな感じでサボテンの原っぱのようになっていて、別の惑星に来たような雰囲気(写真)。高温ですが湿気がないので、汗はすぐに乾いてしまい不快感はありません。

もうコートが必要なくらい寒いミシガンから来てみると、同じ国とは思えない気候と植生の変化に驚きます。一般的なアメリカ人は海外旅行をあまりしないため「外国に関心がなく内向きだ」という批判を、日本に住むリベラルなアメリカ人からしばしば聞きました。でも国内でこんな風にバラエティに富んだ光景を楽しめるのなら、わざわざ海外に行く気がしないのも、もっともだなあと思いました。

ホテルの部屋はテラスハウスのようになっていて、2人部屋が1泊160ドルとかなり割安。すぐ近くには六本木ヒルズの中にもありそうな雰囲気のきちんとしたレストランがあり、無国籍料理のようなものを出していました。メニューには水菜やエノキ、ワサビといった日本でおなじみの食材の名前もあり、薄味で予想以上に美味しかったです。2人でお腹一杯食べてチップ込みで80ドルだったので、東京の感覚からすれば割安と言えます。

日本のガイドブックや女性誌のリゾート特集でも馴染みのない街でしたが、観光客が少ない土地へ行きたい人にはおすすめできると思いました。フェニックス空港から車で約2時間。砂漠の中の高速道路をひたすら真っ直ぐ走ります。途中には老人ホームと思われる"Active Adult"向け住宅の宣伝広告がいくつもあり、温暖な気候を求めて退職者が移住してくることが見て取れました。