蛍のころ 壱

昨年もブログにて七夕のお品をご紹介しました。
もう1年たったのですね…今年もまた七夕の席にあう掛軸を選んで参りました。

鈴木 松年「群螢図」
総丈194×50
絹本・彩色・状態並(オレ極少)一文字中廻金襴・上下袿(ヤケ少々、シミ点少々)牙軸・共箱
西京の人、父百年。京都画学校教諭、大正七年歿七十八歳
商品番号:91304581

黒の中の濃淡、
流れる川の構図の配置が、遠景近景を作っています。

唯一の色彩、
蛍の首の赤が暗い画面を引き締めて、
奥に沈みがちな鑑賞の眼を手前に引っ張り戻してくれます。

蛍の光る間隔は、西の蛍の方がせっかちだそうです。
東日本に生息するホタルが光る間隔は約4秒に1回ですが、西日本ではその2倍速く、何と約2秒に1回発光しているそうです。
人間と同じなんですね。などと言ってみます。


藤井 誡堂「清流無間断」
総丈180×30.3
紙本・状態並(オレ少々、ヤケ極少)一文字金襴・中廻緞子・上下袿(表具ウキ少々)共箱
大徳芳春院二十二世、大徳五百十五世、大徳寺塔頭三玄院住職、大徳寺復興に尽力し、また紫野焼の復興に功績を示す。昭和五十九年歿八十六歳
商品番号:91403586

「清流無間断」とは、
清らかな流れは絶えることなく流れ続け、青々とした木は季節を超えて一度も葉を枯らしたことがない、という一瞬の中にある自然の永遠をいいとどめたもの。
間断することなく、衰えることのない不断の努力が大きな実りをもたらす。という言葉です。
……我が身に沁みる言葉です。


蛍と言えば、ほ、ほ、ほーたる来いっ
と言う童歌がありますよね。
懐かしい。
「ほたるこい」は秋田地方の童歌です。


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また機会ありましたら蛍のお品ご紹介いたします。