ロボット入門 舘 すすむ

ロボット入門―つくる哲学・つかう知恵

ロボット入門―つくる哲学・つかう知恵

ASIMO AIBOなどより人間に近い,ロボットができ始めて,TVなどでもロボット技術を競う番組が出てきました。本書は「ロボットの歴史を紐解き,現在をつぶさに考察して,この21世紀を見据えてみたい」の意図のもとで書かれています。ロボットの最古の記事は紀元前8世紀ホメロストロイア戦争を題材にした叙事詩「イルアス」に出てくるといいます。三輪型の車輪を持った移動ロボット,人間の型をした介助するロボット,それに物を作るロボット。これはまさに現在のロボットの理想ではないでしょうか。タイムマシーンを使い昔へ戻ったかのような内容です。

ロボットといえば,車工場で溶接などを自動的に行う,産業用ロボットがまず頭にきます。人間の手の役割をするマニピュレーターが延長して作動する人間型の装置の誕生だったのです。また,「機動戦士ガンダム」のような人間がロボットに中に入って操縦する「エグゾスケルトン型人力増幅機」が誕生するが,最大のデミリットは機械が誤動作や壊れると中の人間も潰れてしまうということ!これは問題大きすぎます。

鉄腕アトムでも出てきたかと思いますが「ロボット3原則」Issac simovは現在まで普遍な原則です。1)第一条 ロボットは人間に危害を加えてはいけない。また,その危険を看過することによって,人間に危害を与えてはならない 2)第二条 ロボットは人間に与えられた命令に服従しなければならない。ただし,与えられた命令が,第一条に反する場合は,この限りではない 3)第三条 ロボットは前掲第一条および第二条に反する恐れのない限り,自己を守らなければならない。これらの狭間に悩み苦しむのがターミネーターでしたね。スターウォーズに出てくるR2−D2 とC−3POも世界に認知されたロボットですね。人間と共存し,それ以上の性格も持っています。これからのロボットの未来はどうなっていくのでしょう。アールキューブという考えのロボット,遠隔操作ロボット,ネットでも操作できるロボットもその一つ型のようです。でも最大の課題は「人間に危害を加えない」ことのようです。