ICOM製リグをパソコンで操作する

ic7000

アキバでいいものをGETしてきました。パソコンとリグをつなぐケーブルです。ICOMでは純正でCT−17というものがあります(12,000円)CI−Vレベルコンバーターですが9−12V電源が必要で,端子がRS−232Cになっています。最近のノートパソコンにはこれがないものがほとんどになっていますので,USB接続がやはり便利です。少々の加工が必要ですけど,本体が安価(720円)でFBです。ネット上などでも同種のケーブルが販売されていますがこれほど安い値段で完成度と自作?の満足感が得られるのもないです。それに通販もしていますし,ソフトもダウンロードできます。これでハムログ,Zlog,それにHam Radio Deluxeが思いのままコントロールできます。

ハムログでは周波数が移るたびにFreqを修正してきました。SSBなのにFMとしたり,カードにもまちがった周波数やモードを印刷したことはないでしょうか。これで気にすることなくリグを操作するとハムログ内の数字も変化してくれます。また21.193Mhzなど細かい単位で出てきます,QSLカードで細かい周波数まで記録してあるのを見た記憶はありませんか。すべてリグとパソコンをつないでいるおかげなのです。ここで自作(加工)したのをご紹介します。

購入したもの 「UP−12C」 USB携帯電話充電,メモリー転送ケーブル(PDCタイプ)720円(千石通商) 2極ミニジャック 40円 (千石通商)
 KAIREN http://www.kairen.co.jp/ ドライバーのダウンロードと通販先
1.UP−12Cの携帯電話端子が必要ないので分解します。ねじをはずし,コードを引っ張ると4本のコードと網線が見えてきます。赤 緑 白 黒 網線があります。赤は5Vの端子で不必要なので切断し,絶縁する。白と緑をより合わせ半田つけします。網線は黒線と一緒にしてもかまわないでしょう。


2.携帯電話端子部の根元部が丈夫でいいのですがミニジャックのコード穴に入らないので削ったほうがいいでしょう。白+緑をミニジャックの中心側に,黒をアース側に半田付けします。これでUSB対応のCI−V変換ケーブルの完成です。

3.KAIREN社のHPよりドライバーのダウンロードをしてUSBとポートを認識しているか確認してください。マイコンピュータ(マウス右クリック)→プロパティ→ハードウェア→デバイスマネージャ→ポート(COMとLPT)にU232 Serial on USB port(COM4)が表示されていたらOK最後のCOMナンバーをメモしておく。

4.ハムログとの接続 まず,ケーブルを接続してからハムログを立ち上げる(逆だと認識しない)オプション 環境設定4 ICOM CI−V リグと接続 COM4←(ここに先ほどの数字を入れる) ボーレート4800bps 反応しないときは1200bpsに変えてみる。
ハムログのデーター入力枠を開き(CALLなど入れる画面)そこで右クリック 「入力環境設定」の「リグ接続設定」の画面に移る。IC746 IC375 IC760PRO それ以外はICOMアドレス指定(16進数)にチェックを入れ,下記の数字を入れる、機種がないようなら取り扱い説明書に書いてある、工場出荷時のアドレス番号を入れる。いったんハムログを終了して再起動。これでリグの周波数とハムログの周波数が同時に動くなら完成!

IC7000 70H,IC275 10,IC575 16,IC706MK2 4E,IC726 30,IC736 40,IC756PRO 5C,IC775 46,IC820 42,IC375 14,
IC706 48,IC 706MK2G 58,IC729 3A,IC756 50,IC760 1E,IC780 26,IC970 2E
]
5.次にHamRadio Deluxe との接続です。このフリーソフトはすでにVer4.0 SP4(2008.july)がリリースされどんどん新しいリグにも対応しているようです。今まで対応しているリグは下記のとおりです。日本での未発売の機種も含みます。
ICOM
7000,703,706,706mk2,706mk2g,707,718,725,726,728,729,735,736,737,
738,7400,746,746pro,751a,
756,756pro,756pro2,756pro3,761,765,7700,
775dsp,7800,781,821h,910h,r10,r20,r7000,r75,
r8500,r9000,pcr-1000
YAESU
100,1000d,1000mpmkv,2000,450,600,817,840,847,857,890,897,900,920,950,
990,ftdx9000
KENWOOD
140s,2000,440s,440s,450s,480,50s,570,60s,680s,690s,790,850,870,940s,
950,b2000,R5000

このソフトはフリーソフトながらリグの操作をパソコンでできるのはもちろん,ほかに,PSK31 DXクラスター,LOGBOOKなども付属しているとても高機能な性能を持っています。専門の本も出されているようなので参考にされてください。
なお,この記事は下記のHPを参考にしました。
http://www.qtc-japan.net/2001/

JR1OFPさんよりIC-706MK2GでZLOGを操作する記事をいただきましたので、掲載させていただきます。誠に有難うございました。

IC-706MK2Gのリグアドレス(58H)を使うと動かないので、対策としてリグアドレスを 58H => 5CH (IC-756PROのアドレス)に変更したら動いたので報告します。(IC-706、IC-706MK2では問題ないと思います?)これをやったのですが、最初はPCへの周波数取り込み等はできませんでした。試しにZlogのコールサインを入れる所に ",7100"と入れたらリグの周波数が変わり、その後はリグからの周波数やUSB/CW等のモードも正常に表示される様になりました。

手順を整理すると以下の様になります。

1. リグ側でリグアドレスを58H(IC-706MK2G) => 5CH(IC-756PRO)に変更する。(IC706のLOCKを押しながら電源ONし、 リグアドレスを選択し変更する。)一旦リグの電源を切る。
2. ZlogのOption=>Hardwew画面で Rig1の所をIC-756PROにする。
3. Zlogを一旦終了し、Zlogを再度起動する。
4. リグの電源を入れる。
5. (重要) Zlogのコールサインを入れる所に ",7100" と入れる。(これはリグの周波数を変更するコマンドで、これ をやらないとリグとつながらない。リグの電源を入れ直した時は毎回必要)

IC-706ではデフォルトの48HでOKです。ZLOGの設定HardwareのRig1に正確なCOM数字とRig名前 Cw/PTT port は4800でもOK,他の欄には余計なことは入れないでNone。Zlogを立ち上げたときは必ずCall欄に",7100"",21000"などの周波数でもOK。


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