ディズニーランドという聖地  能登路雅子

rensan2010-11-01

ディズニーランドという聖地 (岩波新書)

ディズニーランドという聖地 (岩波新書)

Walter Elias Disney(1901-1966)

人気のDuffyとの記念撮影
1955年にカルフォルニアアナハイムに開園してすでに55年にもなろうとしています。その後1971年にフロリダ州に出来,1983年には東京ディズニーランド,1992年にはフランスパリに,2005年には香港にも出来,世界に5つのリゾート,夢の王国ができています。2014年には上海にもオープンする予定らしい。筆者はディズニーランド関係の仕事をするようになりこの「魔法の王国」の成り立ちから人気の秘密などに関心をもつようになり執筆したとあります。東京ディズニーランドではハロウィーンのイヴェントを終え,次にクリスマスのイヴェントに入り,常に成長を続けていて,子供も大人もとりこにし続けています。つい先日の朝日新聞にDuffy人形(2008年発売)の売り上げもあり2010年の中間決算は74.6%増の277億円,売り上げ2.9%増の1797億円と過去2番目とのこと,周りに立つホテルなどへの波及効果も考えたらすごいものです。

Duffyのショーには1-2時間待ちは普通?

Walter Elias Disney(1901-19669)「地上で一番幸せな場所」(The Happiest place on earth)を実現することを目指し造り上げたといいます。そこには「現実世界を見なくて別の世界を見る」という一種の現実逃避ともいえる空間を造りあげたのです。映画のプロデューサーであった彼は,映画作りの手法にてひとつの立体スクリーンと見たててディズニーランドを造りあげていったのでした。入り口からメインストリートに入っていくのは「強化遠近法」と呼ばれる方法で縮尺を使い,奥行きが深く感じられ,前方にある城が幻のように浮かび上がるように見える仕掛けもしているとのこと。また面白いことにも触れています。Walter Elias Disneyは冷凍されて体は保存されていて脳の蘇生技術が完成した暁にもう一度生き返らせる。源義経が中国にわたりジンギス汗になったとかの伝説があるように,ディズニーランドが人工の楽園であり続けると同時にウォルトディズニーも「不老不死の生命という魔術と科学の究極の夢」を与え続けるアメリカの象徴となったのです。

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