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シューティングゲーム探究記

2009-01-28(水)

[][]ゲームセンター=非行の温床

ゲームセンターが非行の温床とされた経緯について調べてみました。調べている間に「所さんの20世紀解体新書」という本を見つけ、その中で糸井重里が「遊べるところがないから、仕方がなくホモバーまでインベーダーをやりに行った」と発言していて思わず噴きました。ネタに事欠かない人だなぁ。


スペースインベーダーの人気はとても激しいものでした。喫茶店のみならず、スナックやレストラン、ホテルにまでも筐体が設置され、日本人は金と暇さえあればインベーダーと戦っていると表現してもよいほどブームになりました。当時の調査によれば、一人当たりの平均にして月4,900円をインベーダーゲームにつぎ込んでいたそうです。ピーク時には全国に30万台以上筐体があり、1台につき1日10,000 〜 15,000円ほど稼ぐとも言われていました。あまりにのめり込んだ児童がその日のうちに3,000円以上もつぎ込むという異常な事態も引き起こしていたそうです。

スペースインベーダーを遊ぶためのお金を必要とするあまり、児童の中には窃盗や空き巣を働くなどの犯罪を起こしてしまう者も現れました。窃盗や空き巣以外の犯罪に手を染める人間もいました。5円玉にセロテープを巻きつけて偽造100円玉を作り、ゲーム機の投入口へ入れて遊ぶ手口が増えて行ったのです。その手口が増えて行ったのは丁度、児童達が春休みに入った時期と重なる3月下旬辺りのことだったそうで、1979年5月に発行された毎日新聞や朝日新聞がその事件を扱った内容を取り上げていました。それらの新聞が伝えた内容によれば、渋谷区にあったゲームセンターにおいて、設置していた11台のインベーダーゲーム機の中から偽造100円玉を20枚発見されたのが最初で、以降、そのゲームセンターでは見張りを立てて偽造100円玉を使用した小学生を捕まえることに成功したのですが、それでも偽造100円玉は減ることはなかったそうです。平日は1日30枚程度が見つかるような日が続き、休日では1日50枚も利用されていることもあったそうです。そのように 次第に被害額が大きくなっていったことから同ゲームセンターは渋谷署に届け出をしました。そのことで偽造100円玉の手口が明らかになったのです。警察がさらに調べてみると浅草や新宿、成城学園前などでも同様の手口を使った偽造100円玉が見つかり、口コミで広がったものではないかと推測したそうです。

このような偽造100円玉はインベーダー以外でも悪用されるようになり、同年4月末日には中央線国分寺駅の自動券売機で大量に見つかるようになりました。その偽造100円玉が顕著に利用されていたのが中央線の国分寺〜新宿間、山手線各駅のうち、主に学生が利用する駅であったため、日本国有鉄道(国鉄:現JR)は5月7日より見張りを立てて監視を始め、実際に偽造100円玉を利用している19歳の少年を逮捕したとのことです。この頃の券売機は硬貨の認識能力も低かったのですが、以降は改良されていき認識能力が上がっていったため、この偽造100円玉を使った犯罪は徐々に減っていくことになります。

このような社会的問題を受けて、警察庁もインベーダーゲームの実態を調べると同時に全国都道府県の各県警に対し、非行の監視や暴力団介入の取り締まりを指示するようになります。このような経緯もあり、教育委員会やPTAもゲームセンターを「非行の温床」「犯罪の温床」としてと見做すようになっていきました。学業規則に「ゲームセンターへ行ってはいけない」と明示する学校も出てきたほどです。業界団体も「15歳未満は保護者同伴ではなければゲームセンターに入れない」という自粛処置を取るまでに至りました。インベーダーに関わる犯罪は他にもあり、それも非常に悪いタイミングで起こりました。それは5月の上旬から中旬にかけて覚せい剤を利用した者がテーブルタイプのスペースインベーダー筐体の脚部に麻薬を隠し、高等裁判所で判決を下されるといった事件です。このようにしてインベーダーは徐々に悪者として見なされていくようになります。

参考文献

昭和史辞典 金融恐慌からインベーダー・ゲームまで(毎日新聞社刊)、毎日新聞、朝日新聞、読売新聞、裁判判例

木村木村 2009/01/29 16:01 非行の温床と言うより、当時のゲーセンはほぼヤクザのシノギでしたから。入り浸ってた少年少女がそこから犯罪の道に走ることもよくありました。

replicornreplicorn 2009/01/30 19:54
そのような環境を「温床」というのでは?

SweetSweet 2009/02/02 02:58 かの「ゲームセンターあらし」の中でも、この問題が描かれてましたね。

replicornreplicorn 2009/02/02 15:15 読んだのが昔過ぎて思い出せませんが、入れなくなったりしたんでしたっけ?

mmmm 2009/02/03 03:29 こんな偽造100円玉とか全然関係なくて
当時、夜も21時もまわると行くところのなくなった10代がテーブルと椅子と灰皿のあるゲーセンでゲームやりもせず固まって集まって朝までだべってて、普通に不良の温床だったわな。コンビにも無かった時代だしな。

七氏七氏 2009/02/03 15:03 要はやりだまに上げる口実が必要だったってこったな。パクられたのもリアル消防で好都合。

replicornreplicorn 2009/02/04 01:31 ↑*2
ゲーム代を欲しいという理由だけで14歳以下の児童すらも犯罪に手を染めた点が問題視されたというところでしょう。ゲームセンターに行くようになって不良行為に手を染めるようになったからこそ問題なわけで、元々がそういう質だった少年などがたむろしていてもゲームセンターに絞って問題視する必要はないでしょう。ゲームセンターの外に原因があった場合は特にそうだと思います。


具体的に「このゲームのために」という犯罪がそれまではなかったということでしょうね。

mmmm 2009/02/04 01:41 ゲームセンターに絞って問題視する必要があったんですよ。他に10代が立ち寄って夜を明かせる施設はなかったんですから。ゲーセンをベースにカツアゲとか低学年の族仲間を増やしたり、そういう場だった。

replicornreplicorn 2009/02/04 19:15 警察白書(昭和54年第2章-1)から引用すると「少年の転落や非行化の温床となりやすい享楽度の高いスナック、喫茶店、深夜飲食店等の諸営業が増加し」とあり、たまり場に関する調査「表2−21 たまり場への出入り経験」ではゲームセンターへの出入り以外にも喫茶店やスナックなどへの出入りも問題視されていました。それは無許可で風俗営業まがいの経営を行う店舗も多く、営業時間も23時以降も認められている深夜飲食店だったからです。法的に深夜と言えば「0時以降から日の出まで」を指します。ですから「ゲームセンターしかなかった」ということは言い切れません。

ですから、暴走族に関連したもので「たまり場であるゲームセンターに対して全国一斉に実態調査」され、「関連教育機関やゲーム業界団体含めて警察と連携」を取り、「非行の温床というレッテルを貼った」などを記す典拠を挙げていただくが望ましいです。警察白書、犯罪白書を読んだ限りではそれらに言及する記載は見受けられませんでした。

暴走族はそれ自体が「非行の温床となる集団」として扱われていたことも考慮する必要があると思います。

replicornreplicorn 2009/02/04 19:19 ついでに言えば、当時の深夜飲食店は230,000軒であり、内ゲームセンターは約1,200軒です。

mmmm 2009/02/06 02:38 それはまさに屁理屈です。何も注文せずに深夜のスナックや喫茶店で朝まで粘れる訳ないでしょう。ゲームセンターとスナックや喫茶店が行く場所が無い若者にとって同じ機能があるとでも思ってるなら仕方ないですが…

replicornreplicorn 2009/02/06 19:52 屁理屈だと一蹴したければどうぞ。私は「他に10代が立ち寄って夜を明かせる施設はなかった」と断言されたことに対して根拠を示しただけに過ぎません。それを訂正することもなく、「何も注文せず粘る」などの条件を増やしたり、店舗ごとの機能性を持ち出したりして論点を変えていくほうがどうかしています。

mmmm 2009/02/07 10:45 そうです。ご自分で気づかれたように
>このような社会的問題を受けて、警察庁もインベーダーゲームの実態を調べると同時に全国都道府県の各県警に対し、非行の監視や暴力団介入の取り締まりを指示するようになります。このような経緯もあり、教育委員会やPTAもゲームセンターを「非行の温床」「犯罪の温床」としてと見做すようになっていきました。

というのは「白書」に記述されるほんの一部の側面でしかなく、実際はその機能上の問題が当時生活していた人たちの間では暗黙で認知されており、ゲームセンターの規制における100玉偽造の問題は「白書」に残しやすい問題に過ぎません。実際に非行の温床として機能していたためにその対策としての営業時間と入場年齢の制限であり、それらで100玉偽造が解決れるものではないのは言うまでも無いでしょう。一番重大な機能は「ゲームがやりたいから少年がお金をなんとかしようとして非行に走る」ということではなく、非行集団がたむろしていた事です。

replicornreplicorn 2009/02/07 12:11 偽貨の話だけで規制になったとは書いてませんし、上のエントリは白書を文献にしたわけではありません。また白書にはそのような内容は記載が見つけられませんでした。適当な発言は控えてください。

風営法改正の話をされているならもっと後の年代で語りますから話を混ぜないようにお願いします。

七氏七氏 2009/02/09 10:56 誤読するほうも悪いが誤読させるほうも悪い。しかもまったく議論になってない。

で、営業制限して族は減ったんか?偽造硬貨はハードの進化で対策したのはわかるが。

replicornreplicorn 2009/02/09 19:19 ご指摘ありがとう。のちほど文章の表現を改めてみます。

議論にならなかったのはmmさんが自分の言いたいことをまとめきらない内に発言した点と、断言したことに対して反証したことを意に介さず屁理屈として流して、あくまで自論を理解させようとした点でしょうか。 Wikipediaのノートでもよく見かける光景です。

営業制限で暴走族が減ったかどうかは知りません。ただ、ルールを守るくらいなら公道で暴走などしないでしょう。私自身も風営法が改正されてもゲームやりたさに23時を回っても遊んでることがありました。コインシューターの進化で偽造硬貨は減りますが、それに対処した偽造5円玉というものも現れました。他、カチンコなんてものもありましたね。

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