インベーダーブームのときの店舗比率

店舗構成比率

インベーダー部分をもう少し加筆したかったので色々と調べていました。

ゲームマシンによると、警視庁が1979年夏に全国一斉に調査した結果、調査対象件数7万店舗において設置されたゲームの台数は28万台に登ったそうです。私のテキストのほうは台数がtypoってるようなのであとで修正します。その設置されたゲームの中でインベーダータイプのゲームは23万台、約81%に相当します。いかにインベーダーが遊ばれたのかを示す数値だと思います。

当時は喫茶店を改造したようなインベーダーハウスなるものがありましたが、調査ではそのような店舗も含まれています。内訳は喫茶店が66%、喫茶店以外の飲食店が22%、ゲームセンターが12%となっていて、飲食店だけで88%という異常な数値になっていることが判ります。それまでのゲームセンターというのは儲かることはあまりなかったようですが、以後、ゲームセンターが増えて行き、このような喫茶店は消えていくことになります。

平均値を見ると1店舗当たり約3.3台のインベーダーゲームが置かれていたことになります。これを飲食店だけで見るには70,000x0.88=61,600店舗を乗じれば良いので、計算すると20万台強のインベーダーゲームが飲食店で賄われていたことになります。実際にはインベーダーゲームだけを100台以上置くようなゲームセンターなども存在していたので、実際にはもっと少ないでしょうが、8割程度と見ても16万台を超えてしまいます。

タイトー純正品の最終出荷台数は約30万台が通説ですが、テーブルタイプの単価が70万円としても2,100億円。開発に掛った費用はたったの1,000万円程度ですから、非常にコストパフォーマンスが良いですね。この収益のお陰でタイトーは関西に自社ビルを建てたようです。

インベーダーは発売する際に「売れなかったらお前が責任取れ」と上司に言われたそうですが、責任とって自分で買い取り、会社を辞めてから発売したらその上司は大変なことになっていたかもしれません。良かったですね、上司さん。