清流派と話していてもつまらない。

太学に入って清流派の集まりに出入りするようになった。

平原ではまともな仲間が見つけられなかったから洛陽の太学に行けばすごい奴がいるだろうと思っていた。

しかし、その目論見は甘かった。洛陽に来てやっと清流派という集団が見えてきたけど、実態は全然ぬるい連中だった。

まず、話してもつまらない。「ああ、逃避の場所として儒を選んだんだな」というのが丸わかりなほど、まともな返答ができない奴が多すぎる。会話の中で冗談を言うにも四書五経の引用だとか、難解な言葉(ただし、清流派内では全く難解ではない)を言う程度のことが「面白い」とされている。それですら誰かが言っていて「ここでこれを引用すれば面白い」と学習した上での引き写しでしかないし、全く自分の発想や意見というものを持っていない。新しい情報を仕入れる能力もすっかり低下してしまったようで、論語を市井の学者が言っているような解釈でしか斬れないし、注目されていないけどこの解釈が面白い、ここをこういう視点で見ると面白い、というものが全くない。

当然、私が自分の考えている意見を言うと、あっという間に「お前は面白い奴だな」という評価が定着しちゃったけど、何を言うか、お前らがぬるいだけだ。

そして、清流派は消費も著作もして自給自足するだなんて言うのは大嘘だというのがわかった。

行動している奴なんて本当に少数で大半の清流派はただ論語を読んで「一緒に学閥を構成している」という連帯感で人との繋がりを保ちたいだけ。今の清流派は「孤立したってこの書物が好きなんだ」なんて覚悟はないしむしろ逆で孤立したくないから書物を読む。

視野が狭くて自分の視野に入ってこないものへの差別意識が強い。見もしないで見下したり、何の根拠もなく清流派文化が上だと思っていたり。

これなら兵子や宗教家や占卜の奴らの方がまだ自分の意見を持っていて話していても面白い。面白いなと言える活動をしている人は清流派じゃないことが多い。

ちょっと前に敏感で優秀な若者は月旦や清談に行っているから兵法や占卜はつまらないなどと言う言葉を見たことあるが、今は月旦や清談にも行っていないんだなということがわかった。どこかは自分でもわからない。

要するに自分の掴んだ清流派像は話がつまらなくて、自分で面白いものを発掘したり意見を言ったりする能力がなく、視野も狭くて排他的で何の行動もしてなくて政治に文句を言うことだけは一人前でダラダラと論語を読んでいるだけって感じです。まさに腐れ儒者です。

建安年代は清流派の年だったと言うことができるけど、既に凋落は見え始めていて元号が切り替わる頃には清流派の時代ではなくなるだろうなと思いました。

とにかく最近は清流派に対する絶望しかないです。

元ネタ:http://anond.hatelabo.jp/20090203224844

↓上記文章へのレス群

ああ、俺そのパターンで親父の友人の家人殺したことあるわ。うまく逃げおおせたけど、ホントとばっちりだったわ。
http://anond.hatelabo.jp/20090204001707

自己レス。ミスった。ここじゃない。すみません皆さん。
http://anond.hatelabo.jp/20090204001804

元中牟県の県令ですが、特定しました

論語を適当に引用するだけで学問とするのは俺も変だと思ってた。流行の童歌を繰り返す子供と同レベルなのに。
http://anond.hatelabo.jp/20090204211010

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kousyuku あとで読む

daisuikei 清流派 清流派という言葉が普遍化して消費されつくしてしまって周辺が既にぼやけている。清流派と学者の違いって何?

kyosei 腐れ儒者とか言う前に九章算術理解してこいよ

bunjaku 雑談 清流派=つまらない、ではなく単に話している清流派がつまらないだけなんじゃね?仮にそうだとしても何故自ら憧れる儒者を目指さないのかが分からない。おんどれの道を突き進むのが儒者孔子だってそうだったろ? 他人様は関係ない。

kakuka 儒者, 儒者と一般人 儒者は知的な会話ができる人の割合が多いから、儒者と話すのは好きな方だYO! 確かにテンプレ化したつまらん話しかできない連中もいないわけじゃないが、それは兵家とかいわゆる墨家にも見られる現象。

aman 清流派と書生のすれ違い。 / 元黄巾党、農民、豪族、清流派、濁流派などなど、バラエティに富んだ者どもを配下とできた自分は幸せ者だ。

saisyuuhei 紋切り型というか、受け売りみたいな反応しかしない連中はたしかにいる。見識って一朝一夕で勝手に身につくものじゃないしな。話題のために論語を読むのを否定はしないが、儒は逃げ場じゃねえ!

ryuha 儒者 兵子に面白い奴がいるとかありえん。あいつらに知性などない。

bizenkou これはひどい id:ryuha 兵家舐めんな!

tony ブクマコメントで喧嘩始めるヒゲ野郎マジキモいんですけど

chouro お米食べろ!

garyou # |ω・)……

haruhi id:ryuha は俺がこんなに尊敬してるのに話を聞いてくれないから悲しい
http://b.hatena.ne.jp/entry/http://anond.hatelabo.jp/20090203224844

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腐れ儒者が攻撃されたときのパターン

元増田です。

皆さんブックマークありがとうございます。

よもやこんなに反応が返ってくるとは思いませんでしたよ。そして、その大半が馬鹿馬鹿しくて取るに足らない発言なので頭が痛くなってしまいました。こんなに反応があるのに人間がいない! ネットは広いのにどうしてこんなに人間がいないのだろう! いちいち反応していても時間の無駄なのでちょっと分類化して遊んでみました。

もちろんこれに当てはまらない真っ当な反応をしている人もたくさんいます。その人の言葉はきちんと噛み締めて、今後の糧にするのでご安心ください。

例えば「そんなところからは抜け出せばいい」と言ってくれた人。大丈夫です。今は太学を越えた優れた人間の集まりを作ろうとしていて、その人たちと一緒に仕官先を探しに各所へ乗り込みます。各群雄の陣営を見て回って、探し歩きました。いずれ太学だけでなく学閥や年代を越えたすごい集まりになるでしょう。

それでは私が分類した「腐れ儒者が攻撃されたときのパターン」です。

(1)定義避け
これは「××はこうだ」と攻撃された時に「本当の××はそうじゃない」と言って逃げる方法。相手の前提を無視して勝手に再定義を行い、恣意的に相手の前提を外して「本当の××」を打ち出して逃走する。さらには「お前は本質を見極められないタワケだ」と見下せるオマケ付き(このオマケが大好きでこの方法を繰り返している人は多そう)。

これは何にだって使えるが、しかし、いったい何が「本当の××」を保障してくれるのだろうか? 相手の言った「××」が「本当の××」でない可能性があるのなら、定義避けの連中が打ち出した「本当の××」だって「本当の本当の××」でない可能性が出てくる。そんなんじゃ袋小路だ。

相手に何かモノを言うのなら、まずは相手の前提を受け入れて共有しなきゃ発展性は生まれない。そうじゃなきゃいつまでも不毛な定義付け争いに終始してしまう。こういう奴は弔問の使者に行くのがお似合いだ。

(2)冷笑
相手の言っていることを全く無視して、主に相手の人格や行動を冷笑することによって優位を保とうとする。攻撃されて傷を負っていることを必死に覆い隠そうとして出る態度。

例えば今回なら「元増田もそういうのと程度が同じだってわかってるのかねえ」「『詰まんない詰まんない』言ってる人間が楽しい人間であった試しがない。」などが当てはまる。

相手の粗を探して細部まで読み込み、冷笑できる部分はないかと必死に探す。そこまで読み込むのなら普通に自分の意見を構築して発言すればいいのにそれはしない。いや、できないのかもしれない。

言うまでもなくこんなのは意見になっていないし、一連の行動は「相手を言い負かしてやったぞ、俺って素晴らしい儒者。俺はこいつの言っている腐れ儒者には当てはまらない」と自分の誇りを取り戻すための行動にすぎない。傷ついた心を自分で必死にベロベロ舐めているのだ。

そもそもこの人は戦場に出た途端に速攻で斬られて後方送りになってしまったようなもので、戦争に参加していないので無視すればいい。もしくは「ああ、この人はせいぜい墓守だな」と慈悲の目で見守るのがよいだろう。

(3)自己責任

相手の訴えている不満や現状を全て「自己責任」に帰すことで意見をねじ伏せる非常に乱暴な振る舞いだ。

例えば「君が入れる程度のの集まりには相応の人材しかいないんだよ」「普遍的な進路を選んだ時点で儒学を逃げ場にしてるのはお前も同じだ」「話は聞かせて貰いました!増田が全面的に悪い」などだ。

相手の言っていることや取り巻く状況を一切無視して、相手の立ち位置を批判して黙らそうとする。これも何にだって使える万能な言葉だ。

「詩歌がつまらないのは面白く読もうとしないお前が悪い」

「親が死んで三日三晩哭せない程の悲しみしか湧いてこないのは儒の理解が足りないのが悪い」

しかし、我々の口は何のために存在し、思考とは何のための時間で、対話とはいったい何のためにするのだろうか。少なくとも、相手を見下して気持ちよくなるためにするものではない。このような態度を取ってしまう人が、この漢の時代まで、いったい何を発展させてきたかを考えてみてほしい。このような輩は門番あたりが向いているのではないか。

(4)決め付け

相手の書いていない部分は全て自分よりも程度が低いと決め付けて安心しようという態度。

「自分の行動について書いていないから何もしていない口だけに決まっている」

「どこに仕官しているか書いていないから支配域の狭い勢力所属のはずだ」

ともすれば、「そうなんだろ。言ってみろ!」と尋問を始めてしまう人もいる。相手の言っていることを全く見ないその行為は、相手が自分よりも低い存在だと確認して安心したいだけである。

相手の個人的な部分を探ろうとしてどうなるというのだろうか? 唸るような実績を相手が出していたら意見を受け入れるのだろうか。なんという権威主義だろう。

しかし、何で自分の自尊心を守るためだけの発言なのに「言い負かした」気になってしまう人が電網には多いんだろう? 例えば虞翻さんの発言はすべてこれらを駆使しているだけです。

急いでぬるま湯に飛び込んで傷を癒しているだけなのに、まるでそれが格好いいかのように必死に装っている。傷ついたときが思考進歩を図る好機なのに。こういう奴は文章の読み上げ程度がお似合いだ。

他の面々も太鼓叩き、牧人、詔書の読み上げ、文書の使い、刀鍛冶、酒粕喰らい、左官屋、肉屋に銭取りしか能がない太守、供物や賽銭だけ取る社の神とか碌なのがいない。

私の才あふれる全裸太鼓演奏の前で頭から湯気を出しているあなた。あなたは私を見る前に鏡を見て顔を洗った方がいいですよ。

元ネタ:http://anond.hatelabo.jp/20090203224844

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kousyuku あとで読む

rikannokei 劉表儒者や群雄というより商売人だと思うんだけど承知の上で乗り込むのかな/その集まりが何を生み出すかよりそこで知りあった人と生涯の仲間になれるかどうかが大事だよ

sonkouyuu 増田 同僚に増田と似た人がいた。彼も僕ら普通の儒者と殿を馬鹿にしていたが、ある日「貴様らのような低級生物とは関わりたくない!」と叫んで消えていった。今は丞相府で働いているとか聞く。闘う場の差。

bijiku 増田 ↑九品中正法とかいう法律作ったらしいよ

bunjaku 読んでない "腐れ儒者が攻撃されたときのターン"だと空目しました。空箱を守備表示でターンエンド

garyou # |ω・)……

aman 儒者 面白かった。とりあえず求賢令に応募しようぜ。値踏みしてやる。/正直自分もこういうのの成れの果てなのであまり叩かれると不快だ。自他を省みても、こういう人格は何事かをなす前提だと思っている。

chouro 一人で悩んでないでお米食べろよ!

chubou 腐れ儒者 確かに虞翻はウザい

kouso 腐れ儒者, 豎子, 若造, 世の中のこともわかってない書生, ゴミ, クズ 実際口ばっかだったからこの増田をさっき処刑してやった

kouyuu あんな有望な人を……!

honeyemperor 口先だけマン こういうのは口先だけ威勢があって良くない。今に不満があるのなら朕のように国を興すぐらいの行動を起こさないと話にならない。

keiroku 惜しい人を亡くしました……

4sei3kou 腐れ儒者 生まれが悪いと学問があってもこう育ってしまうのだなー
http://b.hatena.ne.jp/entry/http://anond.hatelabo.jp/20090204142422

解説→id:rerasiu:20090209:p1