エッシャー通りの赤いポスト

監督:園子温

園子温の原点回帰を見た。ワークショップだったり、無名役者を大量に使ってやりたい放題に暴れている。良くも悪くも過剰でパワフル。初期の無鉄砲さを感じた。ただオーディションが無駄に長い。終盤の撮影も長くこれで時間が長くなった。テーマはストレートでエキストラ。主役でなくエキストラに焦点を当てた作品。彼らだって彼らの人生があるということか。モーガン茉愛羅が意外に良かった。ただ園子温はプライベートがなあ。。。

マリア狂騒曲

監督:井土紀州

元カノ殺した男への復讐。井土紀州だから観た。死んだ元カノが幽霊で出たり、変な女マリアと共闘したりと話は割と面白かった。ただ吉岡睦雄がクセが強い。彼が出てるとどうしてもふざけた感じになってしまう。でもそのスルメみたいな個性が魅力でもある。もっとシリアスな作風にした方がよかった気はするが、まあこのコメディ調でもそれなりには楽しめた。ちょいおまけ。

その消失、

監督:狩野比

中盤まではあまりよろしくない。演出も演技もどこか素人臭い。ただ終盤からこの映画のやりたいことが見えてきて多少面白くはなった。やりようによってはもう少し面白くなった気はするが、やはり前半が足を引っ張っている。女優陣はいいけど男優陣が微妙だった。どこか「オールドボーイ」的なオチは嫌いじゃないのだが、これだと復讐になっていないのでは。自分自身への罰ってことなのか。。。

ショッカー

監督:ウェス・クレイヴン

80年代、そしてウェス・クレイヴンらしいホラー。思ったほど面白くなかったけど、設定とかは嫌いじゃない。次々に電波になって人に乗り移ったり、電波になってテレビの中に入り込んだりとアイデア自体は悪くないのだが、どこか滑稽で安っぽい作りに見えてしまうのが80年代。はっきり言っていろいろ設定がおかしいのだが、勢いで押し切ったバカホラー。

デモンズ

監督:ランベルト・バーヴァ

監督はマリオ・バーヴァの息子で脚本にダリオ・アルジェントとなんか濃厚。典型的な80年代のホラー映画。映画館を舞台にしたゾンビ映画で、血がドバドバ内蔵ぐちゃぐちゃなやつ。ひたすら残虐シーン一辺倒で、もはや内容はないが勢いだけはある。ホラーとしてはこれでいいと思うが、映画としては平凡。。。

ガラスの花と壊す世界

監督:石浜真史

アンチウィルスを擬人化して萌え化したアニメ。「マトリックス」みたいな感じか。アイデア自体は面白いと思う。人類がAIに突き進む終末的な未来と衰退など、ありがちな設定ではあるがよく出来ていると思う。1時間強と中編なので観やすいけど、萌えが苦手だとキツイかも。

Sexual Drive

監督:吉田浩太

「納豆」「麻婆豆腐」「背油大蒜増々」の3つのオムニバス。一番好きなのは「麻婆豆腐」。全体的にまあまあな短編なんだけど、全てに出てる芹澤興人の変態キャラが面白く、奇妙でシュールな笑いがクセになる。それなりに面白くなったのは彼のおかげ。サディズムマーボーというパワーワードがウケた。しかしさとうほなみってこんな美人だったっけ。。。ちょいおまけ。