地球年代史のタイムカプセル、カナダのピンギュアリュイト・クレーター - Technobahn

 実はこのクレーターは一つ、非常に面白い科学的特長を備えている。
 上の画像を見て気づくかもしれないが、このクレーター湖は付近の河川や湖などの水系とは接続しておらず、完全に孤立した存在となっている点だ。そのため、このクレーターの沈殿物を調べることによって最後の氷河期以降の地球の気候変動などの変化を調べることが可能ではないかとも見られている。
 このクレーターの本格的な研究は21世紀に入ってから始まったばかりという。地球にはまだまだ、人跡未踏の地も多いのかもしれない。

 沈殿物もさることながら、ここに水棲生物って生息してるんだろうか? してるとしたら140万年隔絶された進化をしてるわけだし、してないとしたら少なくとも中央部のある程度以上深いところは、いかなる生物学的作用も受けてないってことだな。