Hatena::ブログ(Diary)

副長日誌 - 私的記録

2009-01-31

民間初の有人宇宙船「SpaceShip One」 - Technobahn

 記事では非常に高度な操縦テクニックが要求される*初期のジェット戦闘機並にセンシティブな操作が要求される*と難しさをこれでもかと強調してるけど、この計器の少なさからするとかなりの部分が有視界でパイロットの判断頼りってことかしら。たしかに、比べるとスペースシャトル*1なんかは、「人間は計器の指示どおりにすれば良いんだ」感が漂ってくるなぁ。

月の極域で太陽光が当たる日数が判明〜「かぐや」搭載レーザ高度計による観測の成果〜 - NAO AstroTopics No.443

 永久日照地域がないことがはじめて明らかになりましたとのこと。これで、これから書かれる月SFでは、複数の発電基地を作るか、発電タワーを建てなければならないことになったわけか。

岡崎裕信『アクマ・オージ 2 リヴァイアサンの大灯台』(スーパーダッシュ文庫)

 超自然的要素が絡むような絡まないようなぎりぎり紙一重のバランス感が奇妙にツボだった前巻から、今回、ついにいっちゃったかと思えたんですが、またこれは微妙な寸止めを。つか、ストーリーだのキャラクターだのじゃなく、不思議要素不在な世界という制約を付けたうえで典型的なラブコメ入り異能バトルを書いてみる、という実験こそが作者のやりたいことだったりするのかしら。

YouTube - 大怪獣バトルNEO 第7話

 本編の感想をなんか書こうと思ったら、。キール星人グランデと青野さんの声のザラブ星人の次回予告のインパクトにすべてを吹き飛ばされました、まる。

2009-01-30

米国で日本SFの翻訳出版専門レーベルスタート野尻抱介や乙一ら - アニメのニュースと情報

 作品は「Haikasoru」と名付けられレーベルで、今年夏からスタートする。スタート当初は4作品、小川一水さんの『時砂の王』、桜坂洋さんの『All You Need Is Kill』、乙一さんの『ZOO』、野尻抱介さんの『太陽の簒奪者』が発売される。その後は、年12冊のペースで刊行を続ける。

 ……この創刊ラインナップにふさわしい品質の作品が年12冊のペースで確保できるんだろうか、というあたりがいちばん興味深い気もするな。もちろん大御所の旧作品や境界ジャンルを含めればどうにでもなる数だろうけど、日本の若い世代のSF小説に特化し年12冊……どうかこのレーベルが弾切れにならないくらいのペースで良い作品が出続けてくれますように。

2009-01-29

木村心一『これはゾンビですか? 1 はい、魔装少女です』(富士見ファンタジア文庫)

 俺も大概「変な話」好きなんだが、これは……紙一重で地雷か? いや、地雷じゃないな、隠されてない。あまりに「これは危険物です」と自己主張しすぎるので、かえって怖いもの見たさで近づいてしまって、やっぱり吹き飛ばされました、みたいな。

 でもそれにしては、なまじっか話の運び自体は正統派的でキャラクターの感情の動きが最終的にいい話に落ち着いてる分、吹き飛ばされたあとの吹っ切れ感が足りない気もする。改稿して「読める話」にする前のバージョンを読んでみたいな。たぶん、「売り物にするにはちょっとあんまりだ」「でも嵌る人には最高の破壊力」だったんじゃなかろうか。次巻を買うかどうかは、うーん、その月に他を何冊買うか、懐と読書時間に余裕があるか否か、次第かな。

 とかつらつら書いてるうちに、作者はボタンをわざと掛け間違える天才かもしれん*という評を見て海よりも深く納得。

「太陽の暗黒面」を探究するNASA『STEREO』プロジェクト | WIRED VISION

 記事タイトルのインパクト、というか奇妙さに惹かれてしまった。なんで、と思って原文を開いてみて了解。ピンク・フロイドのファンがいるのね、きっと。

2009-01-28

紙面で見る宇宙開発史 : 宇宙 : YOMIURI ONLINE(読売新聞)

 面白いことをはじめてるな。本文までくっきり読めて大変にGood。

平坂読『ラノベ部〈2〉』(MF文庫J)

 うん、面白い。今巻は過去編の方が良い味だな。古傷合戦もなかなかに痛いし、相手の土俵に乗ってのマシンガントーク攻撃は痛快でよい。

 が、個人サイトとライトノベルの距離が近くなっている件についてとそのリンク先やTB元を読んだあとなんで、なんかもにょる部分もないではない。ま、本作や『AURA』ぐらいにメタネタを更に三回転ぐらい捻って斜め向こうへぶっ飛んでくれる分にはOKだけど、ただ単にメタって見ました、実在サイトや小説名を出してみました、お友達作家をもじってみましたみたいなもんが乱造されたりするんであれば、金だして買う身としてはちょっと勘弁して欲しい気はするな。

ラノベ部〈2〉 (MF文庫J)

ラノベ部〈2〉 (MF文庫J)

2009-01-27

森田季節『原点回帰ウォーカーズ』(MF文庫J)

 カレラによってタネが明かされたあとで遡って考えると、三奇人による再演ってなんのために必要なのか、さっぱり分からん。*1 にもかかわらず、読み返しても各章のクライマックスが再演になってることに違和感を感じないんだよな。不条理を不条理のままに読ませてくれるとでもいう感じ?

 なんか、この人に俺が感じてた味が分かったような気がする。西尾維新を振りかけた筒井康隆だ、これ。レーベルと対象年齢の制約でバッドエンドを封じられてるだけで、制約抜きでやらせたら、更にすごいものを書くんじゃなかろうか、この人。「零流小説家」を登場させ、その作中作を具体的に描写してみせるってのも、別の意味ですごい気もするが。

 ま、素直にこの続編でもまったくOK。というか、一作で使い捨てるにはちょっと惜しい奇人変人大集合だし。今巻で空気だった龍の人、いまいち見せ場のなかったKの人と「その他の登場人物」にあがりながら出演できなかったご家族、あたりも、活躍の場が欲しいところだな。

原点回帰ウォーカーズ (MF文庫J)

原点回帰ウォーカーズ (MF文庫J)

スラッシュドット・ジャパン | LHC で発生するブラックホールは数分間持続するかもしれない?

 再計算によると、LHC で発生する小さなブラックホールは、すぐに崩壊するのではなく数秒から数分間存続する可能性を示す結果となった……はて、「できる」のが前提なのか、はたまた「まぁあり得んだろうけどもしもできたとしたら」なのか、そしてこれまでのホーキング輻射に関する知見との違いはなんなのか、誰か早いとこ日本語で読める解説を書いてくれないかなぁ(完全に人任せモード)。

*1:あえて理由付けを探せば、「今回はこうやったけどダメでした」というおさらい? しかしわざわざ舞台背景を画像化し小説家にあえて脚本を書かせ一人芝居をさせる、という手間をかけなきゃならん意味は、三奇人が三人だから、以外には思いつかんのだよなぁ。

judgeerjudgeer 2009/01/28 18:35  こんにちは。
 (「原点回帰」について)この作品、終盤盛り上がった所で、前半を振り返ると奇人変人をあれだけ投下した意味は何だったろうかと考えてしまうのですが、さりとて前半部分が不要かと言うとそうとも断言できず、不思議な気分にさせられますねぇ。この前半と後半の関係を、フィクションを卓袱台返しすることでカップルの原点回帰が達成されたとするItary亜人さんの読み解きが一番秀逸なように思います。(http://blog.ajin.jp/2009/01/26/%E5%8E%9F%E7%82%B9%E5%9B%9E%E5%B8%B0%E3%82%A6%E3%82%A9%E3%83%BC%E3%82%AB%E3%83%BC%E3%82%BA)

2009-01-26

pya! USSエンタープライズ

 痛三輪車、とでもいうジャンルかしら。検索したら紹介動画どころか公式サイトまであるな。ミラーやウィンカーがついてるだけあって、どうやら実際に公道を走行可能らしい。

MX 610 Laser Cordless Mouse

 一年半ぐらいしか使ってないのに、左クリックが3回に1回ぐらいはダブルクリックになりやがる。価格.com - ロジクール MX-610SV レーザー コードレス マウス (シルバー&ブラック) のクチコミ掲示板によると、どうやらこのチャタリングは持病というか固有の欠陥で、裏のねじを外し、マイクロスイッチを押している突起部分に、機械グリスを少量塗る*と直る、原因と思われるのは、スイッチの突起部分の遊びのよう*だそうで、だめだこりゃ。

2009-01-25

JAXA|いぶき搭載カメラ/運用管制室の画像・映像

 これは美しい。壁紙決定。JAXA|相乗り衛星の概要と見比べるのもまた楽しや。

http://www.jaxa.jp/countdown/f15/live/img/photo_sat_3_01L.jpg

神坂一『スレイヤーズすまっしゅ。 2 アカデミー・フェスタ』(富士見ファンタジア文庫)

 クオリティ変わらんなぁ、という誉め言葉。『アビスゲート』マダー?(・∀・ )っ/凵⌒☆チンチン そろそろ黒神坂分が切れてきたよぅ。

 ところでこれ*1 すんごくカオスです……「怖いもの見たさ」という言葉は、↓の本のためにあるのかも。

あたしの名はリナ=インバース。けっこー有名な、天才美少女魔道士なのだ! 今日もお仲間のナーガと盗賊いぢめにせいを出していたら、おせっかいなガウリイがあらわれ、いっしょに旅することに。大冒険、始まるよ!
スレイヤーズ1: 書籍: 南房秀久 | 角川書店・角川グループ

原作者より追加情報来た

「つばさ文庫の児童書版スレイヤーズ、世間ではナーガが出るとの話題で持ちきりですが、シルフィールも出ます」
『めが・ぶら』神坂先生の最新情報

2009-01-24

『マップス・シェアードワールド 2 ―天翔る船―』(GA文庫)

 葛西伸哉, 笹本祐一, 新城カズマ, 友野詳, 西野かつみ, 山本弘, 長谷川裕一, あらいずみるい, 環望, あろひろし*という作者リストにちょっとビビる。あらいずみるいあろひろしの描くリプミラ*1ですか……文章組とあわせ、前巻以上にとんでもないものが出来上がりそうだ。

手島史詞『影執事マルクの迎撃』(富士見ファンタジア文庫)

 びっくりどっきり奇人変人契約者大集合、実に素直でなく回りくどい人たちですこと。続刊が決定したのか2巻目にしていろんな設定やら過去やらが一気に増えて、ちょっとおなかいっぱいどころかやや消化不良気味。が、口絵にもなってるお二人の共同作戦があまりに素敵で格好良いのですべてOK。

 しかし『週刊契約者』は……週刊誌紙の編集・印刷・配布が継続的に行える文明水準なのかしら? せめて月刊なら、って、そういう問題でもない気もするが。

影執事マルクの迎撃 (富士見ファンタジア文庫)

影執事マルクの迎撃 (富士見ファンタジア文庫)

*1:もちろん出版されるまではなんのイラストか分からんけど。

*2:打ち上げロケットとして、の意味で。

2009-01-23

ソユーズによる宇宙旅行は2009年3月で終了 | 民間宇宙飛行士 | sorae.jp

 金額的にいえばそもそも俺とは一切の縁のない世界の出来事ではあるんだけど、やはり寂しさを感じるな。民間人がお遊びで周回軌道、またはそれより上にでていける時がふたたびやってきますように。そして願わくは、それが俺の生きている内に俺の懐具合でも何とかなるものでありますように。

2010年頃にはヴァージン・ギャラクティック(Virgin Galactic)が水平離陸方式ロケット「スペースシップツー(SpaceShip Two)」を使った宇宙観光旅行が開始となる予定ともなっており、宇宙観光旅行はロシア宇宙局の停止宣言をもって終了するのはなく、一部の冒険好きの富豪を対象としたものから、裕福層の一般大衆を対象としたものへと裾野が拡大することになりそうだ。
ロシア宇宙局、年内の飛行を最後に宇宙観光旅行事業の運営を停止 - Technobahn

 しかし、↑みたいな、サブオービタル飛行を「宇宙旅行」と呼ぶことへの違和感って、あんまり一般的じゃなさそうだな。こういうケースでの宇宙旅行と、例えばロシアでミグで超高空飛行をさせてくれるやつなんかの境界線はどこなんだろう。やっぱ高度100kmあたり?

橘公司『蒼穹のカルマ 1』(富士見ファンタジア文庫)

 いかんな、宣伝に騙されるところだった。紹介サイトやら帯の「あなたのような人間がいるから……」とかいう煽り文句やらからでは、ありきたりのシリアスっぽい戦記風の香りしか感じられず、危うく買わずに済ますところだったじゃないか。

 口絵の上司っぽい人の台詞であれっと思い、Case-02の途中ぐらいから、まさかこういう展開に行くのか、と恐れたまさにその方向へ行ってくれて大爆笑。いいねぇ。さすが『スレイヤーズ』からブレイクしたレーベルの受賞作だけのことはある。読み終わって振り返るに、受賞時点のタイトルからの変更も、↑の宣伝も、正に俺のようなのに誤認させて釣る策略に思えてきた。お見事。

 さて、次は文化祭かな、それとも運動会かな。第百八形態まであるくせに、第三形態であっさり妥協を申し入れる可愛いヘタレ魔王には出番はあるのか。ドラマガの短編を見る限りはネタ自体はいろいろ貯めてそう。「同じパターンばっかり」といわれないくらいに引き出しの多い作者さんだと良いなぁ。

蒼穹のカルマ1 (富士見ファンタジア文庫)

蒼穹のカルマ1 (富士見ファンタジア文庫)

2009-01-22

大西科学『晴れた空にくじら 2 戦空の魔女』(GA文庫)

 新キャラ載せて、新たな人間関係くわえて、なんか幼稚園か老人ホームかというような恋愛模様も出てきて、ロシア人士官との因縁なんかも出てきて、砲術官に造兵官とかの設定増やして、「メカが壊れたって根性で人力で」と燃える展開で、そこまでしてもほんまに地味やなぁ。もちろん派手派手で萌える展開にされてもそれはそれで困るわけで、これを淡々と出してくれるGA文庫さまさまですわ。

晴れた空にくじら 2 戦空の魔女 (GA文庫)

晴れた空にくじら 2 戦空の魔女 (GA文庫)

2009-01-21

bk1の二ツ星ランク

 計1500円未満の注文なのに送料が加算されなかったのであれっと思ったら、いつのまにやらbk1ポイント倶楽部の「二ツ星ランク」とやらになってたらしい。しかも調べると、昨年中にもう何冊かだけ余計に買ってれば、特急便手数料も無料になる「三ツ星ランク」になれるところだったようだ。

 うーむ、bk1も商売っ気の足りない。昨年末の時点で「あと○○円お買い物いただければ来年は三ツ星ランクです」とか一声かけてくれれば、ふらふらと何か買ってただろうに。

榊一郎『神曲奏界ポリフォニカ クリムゾンS 2』(GA文庫)

 あぁ、こっちも良いところで寸止めかい。しかしこうして過去編を読むと、本編のフォロンって、あれでも成長していたのだね。うじうじぐずぐずっぷりがなんとも。

 ま、そんなことよりおまけ短編がよろしいですな。あやうく、魂に何か消えないものが刻み込まれそうになりましたとも。やはりバカというのはまっしぐら一直線なもんなんですなぁ。しかしこっちにイラストがないのはなんでだ!

神曲奏界ポリフォニカ クリムゾンS 2 (GA文庫)

神曲奏界ポリフォニカ クリムゾンS 2 (GA文庫)

2009-01-20

Star Trek: U.S.S. Kyushu - Episode Promenade (TNG-123 I, Borg)

 なんべん見てもええ話やなぁ。ラストのブルーの、ちょっとこっちに顔を向けたようなそうでないような微妙な仕草、これだけでご飯三杯はいけるわぁ。

大迫純一『神曲奏界ポリフォニカ リベレーション・ブラック』(GA文庫)

 黒マティアが怖い怖い。いや、もともと黒シリーズだけど。今回、珍しくミステリー向きでない俺の脳でもそれなりに早い段階で事件自体は分かったけど、ついでにトリックはかなり無理筋なんじゃないかと思うけど、過去話がすごすぎて、もうそんなもんはどうでもいいです、はい。あと2冊かけて過去話が更に詳しく掘り下げられると言うことで、これはもう、ひたすらワクワクしながら待つ。

2009-01-19

研究者がMD5の衝突によりAuthenticodeで署名された実行ファイルを生成 - Zero Day - ZDNet Japan

 そうか、MD5を騙せるってことはこういうこともできるようになるわけか。ドライバの署名もそうだけど、PFWとかHIPSの実行ファイルチェックもヤバくなるってことだな。やれやれ。

TRUMPET / MENTOR

 via ★★ 宇宙開発総合スレッド <23号機> ★★昨日打ち上げられたデルタ4ヘビーがらみのネタより。化け物だな。ぜひどっかの気合い入れた観測屋さんに写真を撮って欲しいかも。

The satellite is likely an "Advanced Mentor" design, according to GlobalSecurity.Org, a military think tank. Earlier versions were designated Orion.
(中略)
The three earlier Mentor spacecraft introduced a very large 'wrap-rib' deployable antenna design spanning up to 350 feet, says GlobalSecurity.Org.
Spaceflight Now | Delta Launch Report | Eavesdropping craft critical for monitoring terrorists

地上から系外惑星の大気観測に成功、世界初 国際ニュース : AFPBB News

系外惑星についての情報はこれまでほぼすべて、宇宙にある米航空宇宙局(NASA)のスピッツァー宇宙望遠鏡(Spitzer Space Telescope)が収集したものだが、スピッツァーの冷却に必要な寒剤が間もなく尽きるため、その機能は大幅に制限されてしまう。

 あらま、もうそんなに経つのか。もちろんEstimated Lifetime: 2.5 years (minimum); 5+ years (goal)*なんだから予定どおり、というか想定中の最善ではあるんだが。

2009-01-18

チーム八幡坂『みみっく!』

 おし、入手した。これはごついな、文庫サイズで534ページ。以下、琴線に触れたものを適当に。

森田季節「うたかい」

 『ビター・マイ・スウィート』にはクールで血の温度が半度ほど低い印象を感じてたんだけど、こういう「熱いバカ話」もいけるのか。これをトップにもってきたのは上手いな。なかなかの破壊力でございます。

赤松中学「無手勝」

お、遅いわよ! バリバリってすぐにでてくるんじゃなかったの!?
p.58

 ひとり「七人の侍」。この人もなかなか引き出しが多い。こっそりこの話の子孫が『アリア』に脇役で出てきたりすると大笑いなんだが。ところでイラストが時代考証を全力で無視してないか?

三浦勇雄「ファイブ」

 捻ってるけどストレートな、とでも形容したくなるいい話。

星家なこ「望月沙耶香の進路相談」

 ここで切るか。いや、切らなきゃ短編にならんのは分かるが、余韻を持たすのも好きだし下手に先を書いて陳腐になっても悲しいが、しかしここで切るか!?

松野秋鳴スクール水着のおっさん」

 ひでぇ。題名もイラストもひどいが、話が輪をかけてひでぇ。SANが下がるほどひどいわ。*1

平坂読「滅亡惑星調査記録$#801*43号(日本語翻訳版)〜創聖の新世紀セーラー服リリカル機動魔法勇者戦艦ガンダゲリオンF〜」

 話そのものよりあとがき部分が面白い。何の捻りもないベタな守りに入っちゃってる感て。ところでとーとつに、長谷川裕一氏とコラボすると面白そう、という妄想が湧いてきました。

比嘉智康「あるライトノベル作家のモチベーション」

 ……いちばんイタい話でした、まる。

*1:この項の「ひどい」は誉め言葉です。

2009-01-17

心配性なので防御線を追加

 先日来ちょっと怖くなって来たんで多重防御の層を追加。

SSL Blacklist - CodeFromThe70s.org

 2009-01-01 - naoeの日記自堕落な技術者の日記 : MD5証明書に警告を出すFirefoxアドオン - livedoor Blog(ブログ)の勧めで導入。今のところよく使うサイトでこれで警告の出るものはなかったな。てことは既に俺が騙されて嘘の世界に深く引き込まれてるんでない限りは、「ブラウザとこの拡張が警告を出さないSSLは信用できる」と考えてOKだろう。

「ツール」→「オプション」→「詳細」→「暗号化」→「証明書を表示」→「認証局証明書」で"COMODO CA Limited"配下のものを選択→「設定」でチェックを3つとも外す

 とはいえこういう大間抜けをやらかされては信用するわけには行かんので、ちょいと我ながらパラノイア気味な気もするが、安全側に倒しておくことにする。

ついでに、SSLであることを目立たせる。

  1. browser.identity.ssl_domain_display を 1 に
  2. Mozilla Re-Mix: Firefox 3でhttpsサイトを読み込んだ際のロケーションバーに色を付ける方法。*1

中山文十郎, 藤田和日郎『うしおととら①』(ガガガ文庫R)

 潮にとらに麻子に真由子にかがりに雷信に紫暮、いやぁ懐かしい懐かしい。イクフサでとらを思い出した*2ところにタイミング良くこんなものがでてるとは。あとがきで原作者も絶賛してるけど、これもどうやら社交辞令ではないな。じつに良い出来だ。『絶対可憐チルドレン』も良かったけど、ガガガ文庫のノベライズは他も皆この水準なのかな?

 それにしても、文章にすると、人死にの多さが際だつね。漫画なら背景の一部扱いになるようなエキストラの被害っぷりがなかなかに容赦ない。もうすぐ出るらしい2巻目も期待。

うしおととら (ガガガ文庫R)

うしおととら (ガガガ文庫R)

*1:ただし安全を現すのが黄色ってのは違和感があるので"#B7FFB7"に変更。

*2:そういや、獣の槍の使い過ぎで字伏になるのって、ジャーム化みたいなもんだったんだな。で、髪を梳いて戻ってくるのがロイスの使用かな。

2009-01-16

英国人が選ぶワースト10カヴァー曲になんとあの最新ヒットもランクイン・・・|NMN 音楽ブログメディア

イギリスで「過去最悪のカヴァー・ヴァージョンは?」という投票が行われ、ネット投票で過去にも1位の実績のある俳優ウィリアム・シャトナーが歌った曲が再度トップに輝いた。
これは保険会社<Churchill>が2,400の顧客を相手に調査結果をまとめたもので、過去にも“最悪の演出曲”としてネットの組織票で1位に輝いたことのある俳優のウィリアム・シャトナーが1986年にカヴァーしたビートルズの「ルーシー・イン・ザ・スカイ・ウィズ・ダイアモンズ」がトップを獲得。
とにかく気持ち悪い”語り”と『スタートレック』のカーク船長役を意識したスペーシ−な世界観がこれまでも何度も非難の対象となりつつカルト的な人気を誇っていた。
英国人が選ぶワースト10カヴァー曲になんとあの最新ヒットもランクイン・・・|NMN 音楽ブログメディア

 via スタートレックミニ情報。ここまですごい評価をされると、何とかして聞きたくなるな。ということでググったらさっそく出てきた。うん、これはなんというか、最後まで聞き通すのに度胸のいる代物やなぁ。

スラッシュドット・ジャパン | FSF、Windows Vista に対して「勝利宣言」

 元ネタにはうわ、これはキモい。100%敵失で勝ったのはXPと7とOS X。自身はその勝利になんの貢献もしてない闘いに勝利宣言ですか。さすがはカルト集団。*とコメントした俺だが、なんかさすがに哀れになってきた。/.Jですら同調や擁護が皆無、ボッコボコのタコ殴りとは。

次バージョンのβ版を公開したら現バージョンはダメ、とか言い出したら、オープンソースのソフトウェアなんかは常にダメってことになりませんか。
さすがに今回の「勝利宣言」は馬鹿すぎる。
Re:表で改めて書きますが by Anonymous Coward
なんだか涙拭けよと声を掛けてあげたくなってくる「勝利宣言」です。
Re:勝利? by Anonymous Coward
 戦争なんかで、実際には負けてる時ほど「我々はこんな勝利をおさめた!勝利の日は近い!」なんてプロパガンダな放送が流れるイメージが。

 ましてやそういう放送で宣伝される内容って戦略レベルじゃなくて局地的な戦術レベルでの勝利だったりするわけで、そういう意味ではFSFって「プロプライエタリなソフト全般に対抗する」ための活動っぽいのに、単に「マイクロソフトの特定OS」という局地的な勝利宣言がまさにそれっぽい印象があるかも。
Re:むしろ、 by Cellea

中村融[編]『千の脚を持つ男―怪物ホラー傑作選』(創元推理文庫)

 出てくるのが普通の人間ばっかりで、超常能力も魔法も変身もなしに怪物が片付く*1のが新鮮に感じてしまった。クトゥルフやらファンタジーやらヒーローものにすっかり染まりきってるな >俺。考えて見りゃ「ミステリーゾーン」も「アウターリミッツ」も「ウルトラQ」もこうじゃないか。

 「お人好し」がいちばん身も蓋もなくて好きかな、ぎりぎりで予想してた安直なオチを躱されたし。

千の脚を持つ男―怪物ホラー傑作選 (創元推理文庫)

千の脚を持つ男―怪物ホラー傑作選 (創元推理文庫)

*1:倒す、とは限らずに撃退するor何とかお帰りいただくも含めると、9編中5編。

2009-01-15

Spaceflight Now | Breaking News | Secret inspection satellites boost space intelligence ops

 via USAF、故障したDSP-23にDARPAの衛星を接近させて検査する計画 - 宇宙ニュースの小部屋静止軌道上で500ポンドなんてちっこいのが他の衛星とランデブーできるってすごいんじゃ、と思って英文記事を自動翻訳してみたら、やはりそれなりの大事らしい。

"The Chinese will complain to the international community in Geneva, Switzerland" says Greg Kulacki, Chinese program manager for the Union of Concerned Scientist's Global Security Program.
They will be concerned about whether a covert U.S. ASAT development could stem from the Mitex system, but also "about how the U.S. is always complaining about the need for transparency in Chinese space operations, but then is itself conducting secret operations like this," Kulacki says.
Spaceflight Now | Breaking News | Secret inspection satellites boost space intelligence ops

 まさかよもや、↓で「見られたら困る」ものが見るかもしれんからThe Chinese will complain*なんだ、とかの怖いことじゃありませんように。

この確認で、マイクロメテオロイドの衝突やアンテナの異常など外観から分かる異常があれば判明できるとしている。
USAF、故障したDSP-23にDARPAの衛星を接近させて検査する計画 - 宇宙ニュースの小部屋

2009-01-14

ScanNetSecurity - 海外における個人情報流出事件とその対応 第187回 警戒が必要 金融機関Webサイトのハイジャック (1)リダイレクト先に要注意

 事件の原因についてだが、クレブズは、CheckFreeのWebホスティングをしているNetwork Solutionsのシステムから、アカウント情報の変更を行うために必要なユーザ名とパスワードが盗まれたことによると書いている……ぐげ、これは怖い。去年から話題のDNSハイジャックやら最近のMD5コリジョンによるSSL偽装なんかと組み合わせられると、もう、何でもありだな。どう対抗すべきなんだろう? Firefox DNS Flusherみたいな感じでアクセス相手のIPアドレスを常時チェックし、RIRへ問い合わせて割り当て国・団体を表示するとか、aguse.jpとかSiteAdvisor*1みたいなもんで常時チェックとか、かなぁ。

かぐや画像ギャラリー | 月全球の重力異常データ

 観測データを用いて作成した 月重力場モデルってことは、さすがに生データの公開じゃないのか。それにしても、なんかきっとすごいことなんだろうけど、まるで凄さが理解できないのが悲しいなぁ。

小野不由美『くらのかみ』(ミステリーランド)

 不思議現象が関わることでがらりと様相を変える事件の構図、ってのは確かにあまり類例のないもので、ミステリーを読んだのかSFだったのか、奇妙な読後感。これで未読な小野主上の単行本はおしまいか、と思うと寂しさもしきり。

 しかしこういう、田舎に親戚一同が集まる空気って、いまどきの対象年齢の子に通じるものなのかしら。田舎と親族のドロドロが分からんでもないおっさん的には、「実はここって外場村かも」とか想像しながら読んで怖さ百倍ですが。

くらのかみ (ミステリーランド)

くらのかみ (ミステリーランド)

*1:いまだに対応ブラウザがMozilla Firefox 1.5-2.0*だよ……

2009-01-13

SpaceX、発射台へのFalcon9ロケットの設置を完了 - Technobahn

 これまでに打上げの完成系にまで組み立てられてことも、垂直に立ち上げたことも一切なく、今回、「Falcon 9」はSLC-40の専用発射台で初めて本当の姿を披露*……ここまで強調されると、かえって、「これはきっとあっさり一発成功するだろう」と思えてくるな。

2009-01-12

スラッシュドット・ジャパン | パーキンソン病の脳ペースメーカー手術に思わぬ落とし穴

 タレコミにせよそれを採用して部門名を付けた編集者にせよ、実に良く訓練されたゼロリスク教徒ぶりだな。脳ペースメーカーで体が自由に動かせるようになって、自分がパーキンソン病であることを忘れてしまい、自宅の屋根の修理中に転落し、両足を骨折したのが重大な副作用で、振戦が完全に無くなるのでなければ問題がある、と。タレコミ人も編集者も、仮に自分が重篤で生活に多大な支障の出る病気になったとき、「症状を大幅に軽減する手段はある」「100%安全で100%完全に直る治療法はない」と言われたら、無処置を選ぶんだろうか。

 だいたいその転落のエピソードって、元文献を読んでないから知らんけど、ひょっとして「こんな勘違いがあるほど劇的に効く治療法なんです」という意味で紹介されてたりするんじゃねえの?

水鏡希人『静野さんとこの蒼緋(ふたご)』(電撃文庫)

 『君のための物語』での「ぬはぁ!」なデビューからほぼ一年、満を持しての新作? もちろん、世界観も雰囲気もお話も独自で特異な作品を書いた人が、次作では一転してあえて良くあるパターンに挑むってのはそれはそれでそれ自体は良いとも悪いとも決めつけられるもんじゃないし、その良くあるパターンが「学園でラブコメ、異能風味」なのも、こんだけラノベを読んできといていまさら驚くようなことでもない、んだが……

 て、我ながら妙に辛いな。こういう作品自体は嫌いじゃないし、ダブルパンチなんかも良い味を出してるんだが。うーん、目次ページのイラストでいきなりオチをバラしてんのが悪印象なのかも。ま、イラストがなくってもp.31の時点でバレバレっちゃあバレバレではあるんだけど、しかし本文であればそれは「分かり易すぎる伏線」だが、目次のイラストでは「早すぎるネタバラし」だよなぁ。

静野さんとこの蒼緋(ふたご) (電撃文庫)

静野さんとこの蒼緋(ふたご) (電撃文庫)

2009-01-11

成田良悟『バッカーノ! 1931 臨時急行編―Another Junk Railroad』(電撃文庫)

 今回はちょっと薄味、何人かのキャラたちの「その間、何してたん?」編ってところか。ま、ジャグジーとクレアが良かったんでOK。しかしフィーロがすっかりボケ役兼コメディ担当だのう。可哀想に、まさかここから新婚旅行までに70年かかろうとは。

初期の話のネタながら、ちゃんと既刊全部読んでないと分からない所が流石だったぜ
バッカーノ!成田良悟と2chファミリー 36人目

2009-01-10

「ブラックホール」は銀河よりも先に存在していた(宇宙と天文学全般) / 科学ニュースあらかると - ブラックホールと銀河の形成

 やっとなんとなくこの発見の意義が分かってきた。きっとこうだ。宇宙の初期、まだ一面に広がる中性水素ガスと電磁波以外何もなかった頃の物質の分布のムラが、銀河とかそれ以上のスケールのものを造るほど大きいものよりも、せいぜい大質量で短寿命ですぐに超新星爆発を起こしてブラックホール化する恒星を作る程度のサイズのほうが優勢だった、そういうことが宇宙背景輻射以外の観測データから判明するかもしれない、ということだな。

Group SNE | ユーザーコンテンツ | エッセイ | 日々つれづれ

 なんかいろいろと夢の広がるお言葉が。ちょっと遅いお年玉かしら? さて、このうちどのくらいが本当に実現するかのう……

 ソード・ワールド2.0も、ついに長編小説など背景世界が動き出します。ゲーム面はサプリメントで大型のものが登場。さらに、キネティックノベルのほかにもコンピュータゲームが登場しますので、続報ご期待ください。
(中略)
 また、お待たせしているシェアードワールドノベルもようやく登場しそうです。シェアードワールド作品は、この他にもまったくの新作と、これまでいったん終了している大作ひとつが年後半にはリヴァイバルしそうです。
 そして、今年は小説でも新人の力作や、これまでお待ちだった作品をお届けできそうです。新人では河野裕、諸星崇ら(他にもいっぱい)、お待たせは友野詳(ユエル新作、もちろん、シルヴァーレインも続々)、清松みゆき(混沌完結)です。そうそう、どうなってるんだとお叱りのあった「ウイズ・ドラゴン」も藤澤早苗とぼくとで第3巻を出せそうです。ぼくの個人作品では「ボードゲームジャンクション」のまとめと、「六門世界RPGリプレイ」の早期出版をがんばります(モンコレTCGやソード・ワールド2.0のコンピュータゲームもあって、ゴーストハンターはもうちょっとお待ちを)。

2009-01-09

クルーグマン:恒星間貿易の理論 - P.E.S.

 経済学的な面について考察できる素地はないんで、もっぱらSF的な面について。ブクマでも「何」の貿易なら恒星間でも引き合うか、は考察の外か、残念*とコメントしたけど、実際、恒星間を移動するエネルギー(にかかるコスト)に見合う交易品って、ちょっと思いつかないんだよな。*1 商業レベルで恒星間飛行を行える技術水準でそれだけのエネルギーを使えば、設計図さえあれば複製できないものはないように思える。可能性があるとすれば「複製では意味がない」「オリジナルであることに価値がある」芸術作品の類ぐらいだろう。

 で、もう一つだけ可能性があるのは、d-ffさんが唯一価値ある積荷は情報*とコメントされているように、その「設計図」そのもの、つまり情報だろう。が、これも考えてみると悩ましい。もちろん想定している舞台の設定次第なんだけど、元のクルーグマン論文が想定している宇宙では、情報のやりとりは光速で自由に行え、宇宙船は亜光速でしか飛行できないらしい。だとすると情報は通信でやりとりすれば済んじゃうんだよな。

 情報を宇宙船で運びたいような状況があり得るとすると、通信の傍受と暗号解読の技術が非常に進んでいて、貿易のネタになる、つまり金になるような情報を通信でやりとりしては他人に儲けをかすめ取られるような状況かな。しかしその場合でも通信で送ることには情報の鮮度というアドバンテージがあるよなぁ。お、そうか、じゃあ宇宙船で運ぶものは、送りたい情報に比べて充分に長い乱数表だけにして、情報自体は使い捨ての乱数、つまり事実上無限長の鍵で暗号化して送信すれば良いんだ。*2 

 というわけで、クルーグマン宇宙では芸術品と乱数表を積んだ交易船が飛び交う、ということになりました。とか言いつつ、惑星間、恒星間貿易について考えるスレあたりとネタが被ってないか、戦々恐々。

水森サトリ『星のひと』(集英社)

 リアル世界のちょっと心温まるいい話か、はたまた草太・草一郎ペアのような謎存在が実在するファンタジー世界での奇人変人大集合か。どっちにせよ、青春小説だねぇ。おっさんはモゾモゾしながら読みましたよ。

星のひと

星のひと

*1:というかそもそも、FTL航法による所要時間とエネルギーの劇的な削減がない限り、科学探査と移民以外の恒星間移動って割に合わないんじゃなかろうか。

*2:無限長の鍵での暗号化が解読できないってのは技術的な制約じゃなく数学的なもんだから、たとえ恒星間文明でも解読できはせんだろう。

2009-01-08

比嘉智康『ギャルゴ!!!!! 5 』(MF文庫J)

 最終回(巻)であ!!!!!って……「キリンも象も氷になった!!」?

葉村哲『この広い世界にふたりぼっち〈2〉 人形カラシニコフ』(MF文庫J)

 こういう形で続けてきたか。「漂泊の神」っていうんだっけか、いつの間にやら二つ名が轟き渡ってる(p.201)ほどの存在と化してしまってるみたいだし、うっかりか弱い人の子と妙に絡んだりするよりは、こういうロードムービーでも良いかもしれんね。『二人』でいることそのものが幸福である。閉じた世界の少女と狼p.263のお話を幸福な結末を迎えるまでは続けるってことは、いつでも終われるけど無限に続くループなのかもしれないから。

 それはさておき、p.184あたりで惚気るシロが可愛すぎる。ホント、今巻ではヒロインポジションだなぁ。ラストも可愛いこと。テーマとか物語構造とかのお話は俺の脳みそではむずかしすぎるんで、なんか「へぇー」っと思った感想にリンク。

冬樹忍『たま◇なま 〜キミは、なぜ生きている?』(HJ文庫)

 立て続けに『たま◇なま』を誉めて勧めるエントリを読んだのでうれしくなってリンク。白い人討伐指令を受けた蒼美空、四国に集まる「宝石憑き」たち。物語最大にして最後の幕が上がる*って確かに最終巻っぽいなぁ。全8巻対称形仮説は外れたか。いや、まだ最終話が2巻分とか、この巻がストーリーモードの最終話、次にまるまる一冊こたつモードの最終刊、という線は残ってるかな?

2009-01-07

「警察がスパイウェアで個人のパソコンを捜査」:世界で拡大 | WIRED VISION

 英国住民が犯罪に関与している疑いがあって欧州の他の国々から要請を受けた場合、英国の警察が、対象者のコンピューターにスパイウェアをインストールする捜査機関は対象者のコンピューターにウイルスを含んだ電子メールを送信したり、住居に侵入してキーロガーをインストールしたり、あるいはワイアレス・ネットワークの近くに監視用の車を差し向けてトラフィックを傍受したりできる……すごいことになってるなぁ。しかしこれ、ある程度以上まともにセキュリティ対策をやってる相手に対しては、そう簡単にできそうにないような気もするけど。

 それともスラッシュドット・ジャパン | 英国ではハードディスクの暗号化キーの黙秘は法律違反のように、「警察が法と令状に基づいて行う正当な捜査の妨害は許さん」という方向へ行くのかしら?

上遠野浩平『酸素は鏡に映らない』(講談社)

 ……これを本物の「少年少女」に読ませた感想が聞きたいわ。何を考えてこの話を「かつて子どもだったあなたと少年少女のための……」なんてブランドで出す気になったのやら。チャレンジャーなのが作者か出版社なのかは知らんけど。ま、すれたおっさん読者としては、名無しさんは笑わないでも彷徨って、いろいろ読み返してみるべぇか。

酸素は鏡に映らない (ミステリーランド)

酸素は鏡に映らない (ミステリーランド)

2009-01-06

山白朝子『死者のための音楽』(幽ブックス)

 『GOTH モリノヨル』がアレだったんで、「乙一が別名で書いてんじゃないの」という風評を聞いたこれで口直し。

 で、風評は間違いだね、これは。黒でも白でもない、これはまた何か別の色のものだ。少なくとも、これを映像作品にしようなんて発想にはなるまい。それと、謳い文句のようなホラーでもないね。死者のための音楽 - 琥珀の坂で言及されてるように、ホラーなら「未完の像」を未完で終わらせちゃあかんやろ。

 が、「何でない」なんて話はさておき、「黄金工場」なんか、絵を想像するとクラクラしてきて実に気持ち良いね。「鬼物語」のオチも付けず伏線もそのまんまの放り投げっぱなしも素敵。この二編以外も良いな。これはまた、作者買いする人が一人増えたわ。

山白朝子短篇集 死者のための音楽 (幽ブックス)

山白朝子短篇集 死者のための音楽 (幽ブックス)

天の川銀河は予想以上に高速で回転、質量も1.5倍 国際研究チーム 国際ニュース : AFPBB News

 太陽系は銀河系の中心を、これまで予測されていた時速約80万4000キロよりも同約16万1000キロ速く周回している……えーと、換算すると44.7km/sの違い、か。なんか数字だけ見ると太陽の(そしてそれを含む銀河系の)ハッブルフローに対する特異速度 570±60 km/s地球がCMBに対して約700km/sで運動していることに比べても無視できない量に見えるけど、宇宙背景放射に関する知見なんかにも効いてくる話なのかしら、わくわく。

2009-01-05

森田季節『プリンセス・ビター・マイ・スウィート』(MF文庫J)

憎まれ口って相手にしてもらえなかったら、ホントにつまらなくて、バカらしくて、かっこ悪いこと、筆舌に尽くしがたいですね。
p.217

 悪口のレパートリーが一気に増えるこの一冊。前作にも増して「これは良い」以外にしばらくなにも浮かんでこないわ。正直、「続編? アレに余計な続きを書くくらいなら」と思ってたんですが、私が浅はかでした、すいません。

 次作も今月末には出るとのことで、この水準を保ってハイペースで出してくれるなら、実に素晴らしい。

 ところで『ベネズエラ』ではカナとリアが具体的にどうやって喰うのかは気にならなかったんだけど、本作、途中まで「ミギーの同類? 手と口ってことは後藤さん?」とか思ってたら、まさかウェイトリー(弟)とは……

プリンセス・ビター・マイ・スウィート (MF文庫J)

プリンセス・ビター・マイ・スウィート (MF文庫J)

遂に姿を現した「ファルコン9」 | ファルコン | sorae.jp

 なんか見慣れない感じ、と思ったら、米国なのに横倒しだからか。これから引き起こして発射台に据えるんだろうけど、どっかで動画で紹介してくれますように。

2009-01-04

JournalSpaceの悲劇:バックアップ取らずに全データ喪失、倒産

これはSQLサーバーのバックアップ手段をRAIDだけに頼ることに決めたIT担当の男の責任だ(そう、会社から盗みを働いて僕にとっ捕まえられて、辞める時サーバーを何台か焼き畑にしてくれた男と同一人物だ)。PHPコードを含むHTTPサーバーの自動バックアップは彼が設定したのだが、何を思ったか、SQLデータにはバックアップシステムを用意していなかったんだ。

 は、アホだ。そいつ一人に全部やらせてた側の責任じゃねぇの? なんのために個人事業じゃなく会社という組織を作って仕事してんだ? 業務の分担と共有と手順書化ができてりゃ、担当者全員がグルで悪意を持ってやらかしたとかじゃない限り、絶対に誰かが気付くだろ。コンピュータのデータのミラーリングやバックアップの意義は理解できても、人的資源の冗長化のためのコストは惜しんでおいて、いざ何かあると個人の責任に帰する、こういう連中を見てるとムカついてしょうがない。ま、こんなクソ会社なら、消滅したほうが世のため人のためだわな。サービス停止、おめでとう。

佐々原史緒『創立!? 三ツ星生徒会 1 そのとき恋3がはじまった』(ファミ通文庫)

 せっかくの心機一転新作だというのに思わず「暴風……」とか呟いてしまうのは、死んだ子の年を数えるようなものか。*1 ともかく、超常の力とかじゃなく、知恵と勇気と気合いと根性で何とかするお話でよかったー。黒いプニプニが出てきたときはどうしようかと思ったけど。まぁともかく会話が楽しい。ラブコメ三角関係はどっちかといえば得手じゃないんだが、さくさく読める読める。是が非でも売れまくって不透明な状況から浮上して完結まで楽しく読めますように。とりあえずはラブコメ局面に「フリルの悪魔」参戦希望、かな。

*1:いや、まだ死んでない。カバーの表記が「全2巻」ではなく「1〜2」になってるのには大いなる意味があるはずだ。

2009-01-03

林譲治『ルナ・シューター〈2〉』(幻狼ファンタジアノベルス)

 いつものことながら女性陣が怖い怖い。その裏で動く組織の論理が更に怖くて、でもその実働部隊である男どもは実にヘタレ。にしても本作はいつもにもましてエグい方向へ来たな。とりあえずは期待通りに非人道的で非人間的でハードな方向へ進んでくれるようで楽しみ。ただ願わくは、鳥頭でも前巻を読み直さなくても何とかなるくらいの間隔で、次巻を読ませていただきたく。

ルナ・シューター〈2〉 (幻狼ファンタジアノベルス)

ルナ・シューター〈2〉 (幻狼ファンタジアノベルス)

乙一『GOTH モリノヨル』(角川書店)

 確かに期待水準よりは上の出来で、確かにあのGOTHで、確かに寿ぐべき2年半ぶりのオリジナル小説なんだが、あまりのコストパフォーマンスの悪さにくじけそう。32字×15行のスカスカのページ組みで75ページ、*1 カバーを外して指が擦れただけで印刷のかすれる安っぽさ全開の装幀で1600円。後半の写真家なり被写体の熱烈なファンならともかく、小説を期待して買った読者としては、壁に投げたい気分。

 映画「GOTH」の試写を観てインスピレーションを受けた乙一が、急遽、「GOTH」の後日談と言える新作小説を書き下ろした*って、ひょっとして映画なりの外部からの刺激がなければ書く気にならないってこと? 小説再生工場の件といい、ひょっとしてなんか致命的なモチベーションの低下なりスランプなりに陥ってるのかしら。小説家としての能力を誰かのスタンドによってThe Bookに封印されでもしたんだったりして。

*1:しかもそのうち数ページ分は、賛美歌とWikipediaの引用。賛美歌はともかくWikipediaって……

2009-01-02

コロンビア、最終事故報告書を発表 | スペースシャトル | sorae.jp

 どのような装備を用いたとしても、生存できた可能性はなかったのであれば、世界中の宇宙船デザイナーこの報告書を読み、多大の犠牲を払ったこの厳しい教訓から学ぶべきことは、「スペースシャトル型はダメ」ということになっちゃうよなぁ。主翼のカーボンパネルがダメージを受けた時点で希望はゼロ、断熱材が剥離するようなパーツが、再突入時に重要な部分より上にある状態で発射されるという、システムのデザイン自体の問題であった、と。

Star Trek The Next Generation 第108話 "Unification, Part II" 「潜入! ロミュラン帝国(後編)」

「データ少佐、私たちが彼らのコンピューターに、アクセスできることは?」
「彼らは気付いていません」
「じゃあ彼らを混乱に陥れる事態を作ろう」

 目の前に転がってるDVDボックスをさておいてスーパードラマTVの録画を視聴中。なんか異様にこの会話が素敵だなぁ。バルカン人とスーン型アンドロイドの組み合わせがここでしか見られないのがもったいなさ過ぎる。もちろんこればっかじゃ無敵すぎて飽きるだろうけど。

 ところでTOSの新作映画、ニモイが出演するってことは、この話の続編からタイムループ、とかだったりするのかしら。ネメシスがアレだったんでロミュラン話はすっ飛ばしても良いような気もするけど。

大森望・日下三蔵[編]『虚構機関―年刊日本SF傑作選』(創元SF文庫)

 好きで追いかけてる作家さんの作品は追いかけてるが故に既読のものが多く、したがって本全体に占める「好みに合い、かつ、未読である」作品の割合が必然的に下がってしまうという罠に嵌ってしもうた。ちょっと残念。

北國浩二「靄の中」

 オチの切れが命、みたいな作品なんで、うっかり感想を書くとネタバレになりそうだけど、えげつなくて身も蓋もない話は好きだなぁ。

林譲治「大使の孤独」

 ミステリー仕立て、の割には題名が出オチのような気が。さすがにこういう本に連作短編の一つだけを収録されるとちょっとツラい(ってのは作者なり作品の問題じゃなく選者の責任ではあるが)。予告されてる同シリーズの長篇次回作p.406に期待。

虚構機関―年刊日本SF傑作選 (創元SF文庫)

虚構機関―年刊日本SF傑作選 (創元SF文庫)

2009-01-01

岩本隆雄:『星虫ストーリーズ1 星虫/イーシャの舟』

 姉妹編の 『イーシャの舟』との合本で大復活! さらに、書き下ろし短編も収録!!……抱き合わせ復刊に書き下ろし短編のお年玉。2月20日といえば『封仙娘娘追宝録 11 天を決する大団円(下)』 の日でもあるではないか。やぁ、なんか根拠レスに今年はいい年になりそうな気がしてきた。

赤松中学『緋弾のアリア〈2〉 燃える銀氷(ダイヤモンドダスト)』(MF文庫J)

 黒雪さんおいしかったです、げっぷ、おなかいっぱい、まる。いやいや、もう頭空っぽにして楽しめばOKですな。主要登場人物はみんな、フィクション・ノンフィクションを問わない歴史上の有名人、という路線でいくのかな。であればレキは、後ろに立つとヤバいあの人の二代目、は安易だから避けて、北欧(おそらくはフィンランド)の血が入っていて、酷寒の中でも震えもせず命中精度が変わらなかったりするのかしら。

 ところで、何でも栞が数種類作られてランダムで入ってるみたいで、えーと、力を入れるのはよろしいんですが、そういう商法をされると同じものを複数買いそうになっちゃうじゃないですか。自重するか、どっかに再録希望です >MF文庫J

2003 | 12 |
2004 | 01 | 02 | 03 | 04 | 05 | 06 | 07 | 08 | 09 | 10 | 11 | 12 |
2005 | 01 | 02 | 03 | 04 | 05 | 06 | 07 | 08 | 09 | 10 | 11 | 12 |
2006 | 01 | 02 | 03 | 04 | 05 | 06 | 07 | 08 | 09 | 10 | 11 | 12 |
2007 | 01 | 02 | 03 | 04 | 05 | 06 | 07 | 08 | 09 | 10 | 11 | 12 |
2008 | 01 | 02 | 03 | 04 | 05 | 06 | 07 | 08 | 09 | 10 | 11 | 12 |
2009 | 01 | 02 | 03 | 04 | 05 | 06 | 07 | 08 | 09 | 10 | 11 | 12 |
2010 | 01 | 02 | 03 | 04 | 05 | 06 | 07 | 08 | 09 | 10 |