Hatena::ブログ(Diary)

副長日誌 - 私的記録

2009-08-31

赤松中学『緋弾のアリア IV』(MF文庫J)

 今度は誰/何の子孫が出てくるか、もう何でもありだな、いや、もうこのくらいでは驚かんぞ、と思ってたんだが、イ・ウーの語源にはさすがに噴いた。弾丸を○で受け止めたり緋弾が出たりはするっと読めたけど。それと、ホームズの子孫と対立する教授(プロフェシオン)があの人でないという展開もかなり意外。

 しかしイラスト少ないぞ。いや、単純に点数としては平均的な気もするが、入ってるべきところに抜けてる気がする。せっかく文章側が山ほどサービス用のフックを用意してるのに、なんで編集は食いつかんのだろう。

緋弾のアリア (4) 堕ちた緋弾 スカーレット (MF文庫J)

緋弾のアリア (4) 堕ちた緋弾 スカーレット (MF文庫J)

SW2.0 ×2 いまいっちょじゃのう

北沢慶『ソード・ワールド2.0 剣をつぐもの2』(富士見ファンタジア文庫)

 ラストの継承の格好良さとか、めちゃ好みやねんけどなぁ。連作短編とかならまだしも、長編で2冊続けてラスボスが三下や小悪党のクズ人間て……カタルシスなさ過ぎ、盛り上がらん。普通に面白いんやけどそれだけ。たぶん、次が出たら買うけど出ずに打ち切りになっても「ふーん、そう」と思うだけ、みたいな。いつもはあんまり早いうちにでかい話になるとそれはそれで文句をいうんやけどな、主人公パーティのレベルからして、でかい話やないと似合わんやろ、これ。

藤澤さなえ, グループSNE『ソード・ワールド2.0リプレイ たのだん(3)』(富士見ドラゴンブック)

 とりあえず、会話の恥ずかしさではWaltzを越えたかも。

 しかし、うーむ、あとがきでGMも筆者もいろいろ言ってるように、実際にゲームをやる人が読むとまた別の感じ方になるのだろうけど、「読み専」的には、プレーヤー視点のリプレイはいまいっちょでしたな。普通の小説なら一人称視点であっても適切なタイミングで適切な情報が読者に伝わるように作者がいろいろと工夫をしているところが、全部サイコロで決まってしまうと、こうなっちゃうってことか。

2009-08-30

India's moon mission comes to an abrupt end

 残念なニュース。姿勢制御トラブル→太陽電池の向きがずれる→電力不足、とかかな? しかし現地時間1:30に通信が途絶して16:44のニュースでProject DirectorThe mission is definitely over.という発言が伝えられるって、はやぶさやのぞみに関するISASの悪戦苦闘っぷりを見てきた感覚からすると、なんかえらく諦めがいいなぁ。こんなもんなのかしら?

 いやもちろんISROを貶す気はないし、「あちこち壊れたりトラブったりしてるが通信は双方向で確立し制御可能」と「通信途絶」の間の違いも理解してはいるけれど。それともまさか、「ここでこけたら次の目処は立たない」本邦と、「長期的な視野に立ったロードマップがあり、それに基づいて次の計画も立ってる」インドの余裕の差がこんなところに現れているんだろーか……

追記

 月探査情報ステーションブログ » 【速報】 チャンドラヤーン1,通信途絶、探査終了によると、

「現在のところ、ミッションを中断している。通信が回復するかどうかは何が故障したかによる。何が故障したのか現在調査中で、明日には内容が判明するだろう。」(ナイール総裁)
月探査情報ステーションブログ » 【速報】 チャンドラヤーン1,通信途絶、探査終了

だそうで、あっさり諦めたというわけでもないのかな。

梅村崇『時に消えたキミと歪曲の十日間―デイ・トリッパー』(徳間デュアル文庫)

 面白い、後味も良い、情報の読者への明かし方もよくできてる。ちょいと主人公は考えなさすぎだとは思うが、設定的にも対人関係的にも前例のない状況に放り込まれた高校生ならむしろこのくらいの方がリアルな気もする。が……SF成分はフレーバー程度の青春ミステリとして読めばいいんだろうけど、気になってしゃーないのぅ。

 人類との共通の起源を示唆されていない異世界人が見た目は人間そっくりで(でも意図的に外形を変えたにしては通常のホモサピエンスにあり得ない色彩や器官があって)、それっぽい用語で語られる時空の構造の変動はなぜか地球の公転周期に同期して発生する、主人公が徹夜したら何が起こるんだ? この話の設定だと。うーむ、SFとしてこれで通じるのは70年代までだよなぁ。こういうなまじもっともらしい疑似科学なタームを使った設定にして穴だらけになるよりは、「ラベンダーの香りを嗅ぐと時を越える主人公と未来人」で良かったんじゃなかろうか。

 あとヒロインのイラストはちょっと……目の下の隈を強調してるとしか思えんぞ。

2009-08-29

史上初の「盗聴ウイルス」が出現、Skypeユーザーを狙う - ニュース:ITpro

 HTTPSに対してキーロガー、画面ストリームの暗号化にテンペストで対抗するようなもんだな。「暗号化してるから安全」に対しては他の注意点と共に、常に「どこからどこの区間が暗号化されてるのよ」も意識しましょう、という教訓ですな。

おかざき登『二人で始める世界征服 4』(MF文庫J)

 ラノベ界にはなんかお約束でもあるのかね。あの物理現象をクライマックスに使いたがる癖と、それを中盤の日常パートの中できちんと説明しておかなきゃならんという掟があるかのようだ。

 てなわけで第4巻で残りあと1巻。うーむ、なんからしからぬ後味の悪さを残してくれる本筋であった。どうか次巻でちゃんと笑えるエンディングになってくれますように。高槻さんはこのまま普通の人で終わるのかなぁ? ちょっと扱いが無惨なような、でも物語構造的にはこういう普通の人代表が必要なのかしら。

二人で始める世界征服4 (MF文庫J)

二人で始める世界征服4 (MF文庫J)

2009-08-28

鮎川歩『クイックセーブ&ロード』(ガガガ文庫)

 傍目八目的には、二章末でおおむね何があったかは分かったんだから、三章頭ではとりあえず「何も干渉しなければどうなるか」を確認しじっくり作戦を練ればいいと思うんだが、何度もリセットし楽な方向へ進んでるうちに、そういうことを強靱にやり遂げられなくなちゃったんだわな。てか、まさにそれを表現するために間抜けな行動をとらせてるわけだ。正直、邸宅内でのあまりの間抜けっぷりに「なんぼ何でもこれはあり得んやろ」と投げそうになったくらい。

 いやぁ、投げなくて良かった。ちょっと短い間に『その日彼は死なずにすむか?』『サクラダリセット』が続いたおかげで微妙にインパクトに欠ける感はあるけど、優秀賞の受賞も肯ける良いものでありました。

クイックセーブ&ロード (ガガガ文庫)

クイックセーブ&ロード (ガガガ文庫)

MAKE: Japan : 宇宙服衛星SuitSat:宇宙でハッキング

 楽しそうだなぁ。捨てずに持ち帰ってオークションにでもかければ結構なお値段になるだろうに、ってのは心が汚れ過ぎかな >俺。*1 もっともその前に、シャトル退役後は当面、大物を持ち帰る手段は存在しなくなるか。

*1アポロ17号の宇宙船内服が1億3000万、アポロ17号に比べればイベント性やネームバリューが落ちる分と船内服でなく「本物の宇宙服」である分を勘案すると、さて、いくらぐらいになるのかしら。

2009-08-27

『伝説巨神イデオン 総音楽集』(キングレコード)

 いやもう、これまでも何度も何度も何度も聞いたはずの内容なのに、またリピートしまくり。特に手元からCD以外のメディアの再生環境が消えちゃって以降聞いてない分*1が懐かしくて堪らない。ま、結局流用BGMは無理だったとか【イデ】伝説巨神イデオンPart54【復活】で指摘されてるような細々としたミスとか版権的にはOKなはずなのに入ってないブリッジとか解説書でキャラルが「キャナル」になってるとか、不満はないでもないが、それでも、出してくれたことに感謝。

 総音楽集BGM集II BGM集III ドラマ編
(K20G-7076〜7)
交響曲接触篇発動篇未収録BGMコレクション
(K22-G7166)
PTOLEMAIC SYSTEM
(K30X 7075)
コスモスに君とDisc1-11      18
星々たちの物語Disc1-22      5
伝説のこだまDisc1-33      1
闇からの手Disc1-44      9
発動Disc1-55      8
イデオン(アイ・キャッチ)Disc1-66       
銀河の黒い流れDisc1-77      14
ふれてごらんDisc1-88      13
デス・ファイトDisc1-99      10
チルドレンDisc1-1010      3
復活のイデオンDisc1-1111      2
はるかなイデオンDisc1-12 1      
バッフ・クランの矢Disc1-13 2     4
弦がとぶDisc1-14 3     7
揺れる心Disc1-15 5     15
はずむチルドレンDisc1-16 6      
因果地平へDisc1-17 7      
星々たちDisc1-18 9     12
ギャラクティカ・クラッシュDisc1-19 11     11
イデの流れDisc1-20 12      
コスモス哀歌Disc1-21 13     16
胎生Disc1-22 14     17
予告編Disc1-23      Side1-5 
前兆Disc2-1    1   
接触Disc2-2    2   
甦る巨神Disc2-3    3   
圧倒する力Disc2-4    4   
ソロシップDisc2-5    5   
マヤヤDisc2-6    6   
カララDisc2-7    7   
伝説の英雄Disc2-8    8   
見えない手Disc2-9    9   
戦うイデDisc2-10    10   
イデの意志Disc2-11    11   
イデの示しDisc2-12    12   
子供たちDisc2-13    13   
イデの発現Disc2-14    14   
増大するイデDisc2-15    15   
逃亡は続くDisc2-16    16   
セーリング・フライDisc2-17    17   
始動Disc2-18      Side2-1 
疑惑Disc2-19      Side2-2 
白兵戦Disc2-20      Side2-3 
運命の人々Disc2-21      Side2-4 
ブリッジコレクションDisc2-22      Side2-5 
復活のイデオン(TVサイズ)Disc2-23      Side1-1 
DsドライブDisc2-24  Side1-4     
虚空へDisc2-25  Side2-2     
決闘Disc2-26  Side2-3     
ブリッジコレクションDisc2-27  Side3-4     
接触Disc2-28  Side3-5     
コスモスに君と(TVサイズ)Disc2-29      Side1-6 
イントロダクションDisc3-1     1  
愛の哀しさDisc3-2     2  
救出Disc3-3     3  
狂気Disc3-4     4  
昇天Disc3-5     5  
加護Disc3-6     6  
超兵器Disc3-7     7  
イデの導きDisc3-8     8  
エレジーDisc3-9     9  
懐疑Disc3-10     10  
怨念Disc3-11     11  
Disc3-12     12  
コスモスへDisc3-13     13  
飛翔Disc3-14     14  
カンタータ・オルビスDisc3-15     15  
海に陽にDisc3-16     16  
葛藤Disc3-17      Side2-6 
崩壊Disc3-18      Side2-7 
終局へDisc3-19      Side2-8 
復活のイデオン(TVサイズ・歌詞2番)Disc3-20  Side1-1     
バトルフィールドDisc3-21 8      
プレッシャーDisc3-22 4     6
覚醒Disc3-23      Side1-2 
ブリッジ・コレクションDisc3-24      Side1-4 
亜空間エコーDisc3-25 10      
巨神の護りDisc3-26      Side1-3 
復活のイデオン(カラオケ)Disc3-27      Side1-1 
コスモスに君と(カラオケ)Disc3-28      Side1-6 
交響曲イデオン - 第一楽章Disc4-1   1    
交響曲イデオン - 第二楽章Disc4-2   2    
交響曲イデオン - 第三楽章Disc4-3   3    
交響曲イデオン - 第四楽章Disc4-4   4    
海に陽に (カラオケ)Disc4-5        
セーリング・フライ (カラオケ)Disc4-6        
復活のイデオン(TVサイズ)(カラオケ)       Side1-1 
コスモスに君と(TVサイズ)(カラオケ)       Side1-6 

2009-08-29追記

 「復活のイデオン(TVサイズ)(カラオケ)」「コスモスに君と(TVサイズ)(カラオケ)」については伝説巨神イデオンPart51の>>900に基づいて修正(LP自体は手元にないので)。

伝説巨神イデオン 総音楽集

伝説巨神イデオン 総音楽集

月面衝突探査機「エルクロス」、不具合で燃料が無駄に | 月 | sorae.jp

 燃料の残量は衝突ミッションを実施できるギリギリの量しか残っていなかった。ミッションへの影響について、運用チームは「ミッションを達成できるが、今後、優先度の低いミッションはキャンセルする可能性が高い」って、なんというか変な言い方だけど、一番やっかいで手間のかかる状態になっちゃったんだろうな。一番大きい目標は達成可能、サブのシナリオを含めたミッションコンプリートは無理だけど全てをあきらめるほどでもない、と。今頃、どのミッションを残してどれを捨てるか、パズル的な究極の選択状態を味わってるであろう運用チームに、海の果てからエールを送る。

*1:『伝説巨神イデオン PTOLEMAIC SYSTEM』と『交響曲「イデオン」』に入ってるもの以外。

2009-08-26

平坂読『僕は友達が少ない』(MF文庫J)

 あらすじで『ラノベ部』よりこっちにリアリティとシンパシーを感じる駄目人間的には、タイトルだけで精神点かSAN値を削り取られそうで、どんだけ痛い話かビクビクしながら読んだんだが、あれ、普通に面白いよ。もっとも普通というよりは「残念な面白さ」みたいな気もしないではないけど。

 それにしても、あとがきによれば今回は本当に純粋に楽しく読めるものを書かせていただ*いたとのことで、それで↓かよ。実に半端なくイイ性格やな >作者。

「一冊で漫画より長い時間楽しめるし、ライトノベルはすらすら読めるのが多いから一人で時間潰すのにちょうどいいんだよ」
「寂しいやつの生活必需品というわけね」
p.211
「ちょっと調べたところでは、物語の基本は起承転結、あるいは序破急だという。その骨格がしっかりしていることが大切らしい。なんの起伏もなく登場人物たちがただ喋っているだけの物語など絶対に駄目だと書いてあった
p.213
僕は友達が少ない (MF文庫J)

僕は友達が少ない (MF文庫J)

北杜のヤマネ 宇宙へ ステーション滞在構想

 なんかちょっと謎の記事。実現すれば人以外のほ乳類が宇宙に滞在する初めての試みって、有名なクドリャフカをはじめとする旧ソ連の犬と米国のジュピターロケットマーキュリーカプセルの猿たち、他にもAnimals in space - Wikipedia, the free encyclopediaによるといろんな哺乳類が飛んでるんだが。周回したとか生還したとかの制約条件を加えても、それぞれ前例があるし。*1 JAXAの宇宙教育センターが噛んでてなんでこんな記事になるのやら。

 それと、現在、ヤマネの人工繁殖に取り組んでいる同博物館は、生態系を保護するため野外研究が中心だった。人工繁殖は今回初めてって、下手すりゃ手法が確立し打ち上げスケジュールを決めて飛ぶ頃には、ISSの寿命がくるんじゃなかろうか。もっとも、構想では、無重力の空間で冬眠可能か、骨や筋肉にどんな影響を与えるのかなどを研究という内容にどう人工繁殖が関連するのかも、そもそも理解不能なんだけど。

*1:ひょっとして齧歯目としては初めて? と思ったら間の悪いことに、同じ日にこんな記事が……

2009-08-25

窓の杜・Vectorでウイルス感染発覚 - スラッシュドット・ジャパン

 こういうネタはさすがに/.だと興味深いコメントが集まるな。*1 ライブラリのソースもMD5とかで常にチェックしないとならないご時世、ってことかな?#1628460というコメントに非常に同意。そろそろPFWなりホストベースIPSの機能として、「My Document配下以外の全てのファイルの変更を検出、ただしベンダーの正規の署名があれば許す」みたいなもの*2が必要になるんじゃなかろうか、と思う。

貴子潤一郎『灼熱のエスクード4 DADDY、BROTHER、LOVER&LITTLE BOY』(富士見ファンタジア文庫)

 予想通り、というよりこれしかあり得ないエンディング*3へ完走しました。まぁ、説明台詞で済まされちゃった部分も多々あるし、ピンチの切り抜け方が全部「強力な助っ人突然登場」or「一か八かの賭があっさり成功」だったり一般人は誰も知らない地下施設で携帯とGPSが使えてたりするのはさすがに気になったし、まだなんか解かれてない謎が残ってるような気もするんだけど、次々に再登場して役目を果たしていく連中ふくめ脇役が格好良すぎたので全部OKということにしよう。

*1:が、ケン・トンプソンのバックドアに誰も言及してないのはちょっと意外。

*2:イメージとしては「常駐監視するTripwire」かな。

*3:途中で「もう一つの手段」が仄めかされたときにはどうなるかと思いましたが。

2009-08-24

川口士『星図詠のリーナ 2』(一迅社文庫)

 いやぁ、お姫様がガテン系にクラスチェンジするとは思わんかった。徹底的に理性と科学と技術で世の中を変えていくような方向性には『レーズスフェント興亡記』を思い出してみたり。もっともあちらはとことん引き籠もる存在が主役だけど。それと、バイプレーヤーがいちいち渋い。オルク傭兵氏が(イラストさえ見なければ)実に良い役どころでした。

 ただ、2巻続けてお姉様が良いところを攫っていったのはちょっと……まぁ、これでリーナがお姉様に匹敵する実務能力まで持ってたらそれこそチート主人公過ぎるんで仕方ないんだろうけど。まぁでも、この方も加わる次の道中が今から楽しみではある。まさかさすがに旅慣れてはおるまいな。

星図詠のリーナ (2) (一迅社文庫)

星図詠のリーナ (2) (一迅社文庫)

2009-08-23

帰ってきたウルトラマンダイナ?

 via 大怪獣バトル ウルトラ銀河伝説 THE MOVIE Part5。いやぁ、アップローダーから流れるのが惜しくて思わず保管してもうた。あのときリーク写真って、やっぱそういうことだったのか。

f:id:rev-9:20090823072504j

f:id:rev-9:20090823072506j

凡作×2

西村悠『神様の言うとおりっ!』(電撃文庫)

 ネタとしては面白いんだけど、*1 なんかいろいろとパターンを狙いすぎな気が。ラブコメとドタバタギャグとしんみりハートフルを同時にやろうとして、綺麗にマッチングせずバラバラ、ってな感じ。あとがきからもほの見えるとおり、*2 これが「魔改造」か……

葵東『魔法の材料ございます ドーク魔法材店三代目仕入れ苦労譚』(GA文庫)

 テンポ良し、三代目の過去とかの匂わせ方も上手い、くしゃみ地獄や悪酔いする魔法といった小技もなかなか。が、題名から期待してた「魔法材店繁盛記」ではなく至って普通の冒険譚だった上に、サシャ側のお話があまりにとってつけた風すぎて減点。キャラも、三代目とお留守番の良さをプッツンお姫さんのでたらめさが打ち消してる。差し引きして「まあまあ、次作に期待」ぐらいかなぁ。ちなみにGA文庫:新人情報局; 「魔法の材料ございます」の葵東さんに聞く! INDEXによると作者のお気に入りはお姫さんの方なんだそうで、次巻があるとしてもそうなっちゃうのかな、ちょっと残念。

カサハラテツロー『スコペロ 1』『スコペロ 2』(MFコミックス フラッパーシリーズ)

 スペースコロニーが舞台で福江純氏が監修とのことで読んでみた。基本的には「ちょっと変わった舞台のスポコン学園もの」なんだけど、いろいろと小ネタがいいね。あと、「日本国が科学技術への高い信頼と理解にたち数十年単位の長期的な政策運営を行った結果、宇宙開拓のイニシアティブをとるに至った」という設定がちょっと泣けてくる。現実には絶対にあり得ないと知るが故に。

 ところで、コロニー一個まるごとが全寮制女学園なのに、何故「高等部女子寮」という看板が存在しうるのであろう?

スコペロ 1 (1) (MFコミックス フラッパーシリーズ)

スコペロ 1 (1) (MFコミックス フラッパーシリーズ)

スコペロ2 (MFコミックス フラッパーシリーズ)

スコペロ2 (MFコミックス フラッパーシリーズ)

*1:とはいえ、あまりに『神のまにまに!』とかぶり過ぎじゃないか?

*2:作家が編集部からの魔改造の誘いにふらふらと身を任すプロセスが……

2009-08-22

どんなミッションでも遂行可能、オリオン有人宇宙船の意外な能力 - Technobahn

 なんというか、スペースシャトルを経てもなお、「何でも出来る万能の機体」に憧れるのかなぁ、という感じを受けてしまった。ま、どうやら方向性は予算の許す限りコンステレーション計画を推し進める*ということになったようで、こうやってアピールしロビー活動を繰り広げた甲斐があったってことなのかしら。*1

細音啓『黄昏色の詠使い X 夜明け色の詠使い』(富士見ファンタジア文庫)

 うむ、良い大団円、綺麗なハッピーエンドでございました、まる。

 以下は余談。ふと冷静になって役どころを考えてみると、ネイトとシャオ以外は敵も味方も同行組も居残り組も全員、応援団なのだよな。「仲間の力」ものに見えて、実はそうでもなかったのかも。あと印象に残ったのは前哨戦におけるエイダの必殺技……この子は一番の脳みそ筋肉担当だと思ってたのに、いつの間にこんな狡猾で卑怯な技を身につけたのやら。良いキャラだよなぁ、これでお別れとは勿体ない。

 あと、全編を通してやはり気になるのが「イ短調=異端の長」と「灰色=敗者の色」。この世界で人間同士/人間-真精間とで日本語が使われてるのか、はたまた偶然の同音異義語なのか、それとも実はきちんと高度な設定があってこれこそが新シリーズにまで繋がる全ての謎を解く鍵だったりするのか……

黄昏色の詠使いX  夜明け色の詠使い (富士見ファンタジア文庫)

黄昏色の詠使いX 夜明け色の詠使い (富士見ファンタジア文庫)

2009-08-21

日昌晶『覇壊の宴』『大いなる墓標―覇壊の宴〈2〉』(富士見ファンタジア文庫)

 こんな設定(展開)はイヤだ!part129での紹介が妙にツボだったので入手。これは実に素晴らしく嫌な展開が満載された怪作であった。よくこんなものを準入選にしたもんだ >ファンタジア長編小説大賞

 ディメンジョンゲートの向こうの中世魔法ファンタジー風異世界と繋がってしまった我々現代地球人のやらかすことといったら、産廃や核廃棄物の処理場建設に軍の派遣、こっちの生物種の持ち込みによる生態系破壊。あげくは現地人から化鳥=鴉と呼ばれる地球人。しかも舞台設定だけでも嫌な話全開なのに、その上で繰り広げられるストーリーも動き回るキャラクターもまた、ラストのオチに至るまで嫌なネタ満載。あまりにも嫌な話だったんで速攻で続巻も確保。

 で、期待に違わず二巻目も嫌なネタがどんどん増える増える。新勢力ネイチャーエンジェルスの過去の所行リスト並べるのとか、楽しそうだよなぁ >作者。登場して人間性の欠片を見せ好感が持てるようになったキャラから順に退場していくし、*1 容赦のなさも見事。せっかく3巻に向けてのネタを仕込んだエピローグなのに、ここで打ち切られてるのが実に残念。もっとも、これが売れ行き良好だったとはとてもじゃないが思えんけど。

覇壊の宴 (富士見ファンタジア文庫)

覇壊の宴 (富士見ファンタジア文庫)

*1:ただしギャグ時空に包まれて不死身の鈴木さんを除く。

2009-08-20

ニュース - 科学&宇宙 - 暗黒エネルギーを不要とする新理論(記事全文) - ナショナルジオグラフィック 公式日本語サイト

 暗黒エネルギーは幻か?と似た話かな。宇宙に特別な場所はないというコペルニクスの原理を覆す考えが多くの研究者にとって受け入れ難いのは間違いないという意見には確かに同意なんだけど、少なくともある程度より小さいスケールで見れば宇宙全体が均等で一様なノッペリしたものではない以上、「我々がいるところはちょっと平均から外れた変わったところかもしれない」という仮説が成立する余地自体はあるだろうと思う。

 てか、コペルニクスの原理を指導原理として科学仮説の真偽を議論するってなんか間違ってないか? コペルニクスの原理って論理的整合性や反証可能性オッカムの剃刀と同列に並べられるもんじゃないよな。どっちかというと、「これまでの流れ的*1に、宇宙における我々の位置はそうあるべきだ」という信仰みたいなもんじゃなかろうか。

築地俊彦『神曲奏界ポリフォニカ こんふゅーじょん・ぶるう』(GA文庫)

 こんだけ間を開けて、いきなり「続く」かいな。面白いんだが、なんか最低外道主人公がそうじゃなくなりそうな、あるいはその言動になんかそれなりに真っ当な理由がついてしまいそうな気配がして困る。クルナが最低最悪外道邪悪主人公としてその役どころをまっとうしてくれますように。

*1:天動説→地動説で太陽が宇宙の中心→天の川銀河が中心→現在の認識。

2009-08-19

友野詳, 田辺あひる, 番棚葵『夜の殺戮者―ダイノコンチネント』(徳間デュアル文庫)

 プロローグでいきなり怪しげな声が……まさかいきなり、現代のホモ・サピエンスと意思疎通が容易に可能な程度のメンタリティの持ち主が黒幕とかいう安直な方向へ向かうんじゃなかろうな。人間とディノサウロイドではそのメンタリティの違い故、例えタッチャー=接触テレパスの能力を持ってしてもそう簡単に意思疎通できるわけではない、なんてことをきちんと描写してる作品なのに、いきなり「吟遊詩人モードで滔々と真相を語るGM(ゲームマスター)」みたいな存在が出てくるとは。こうなると、「百鬼夜翔」で悪名を轟かせたワールドクラッシャー・友野詳だけになぁ、不安が募りまくり。本作自体はまぁそれほどではなかったけど、それでもなんかIVDSネタで「ワールド内ワールド」を作って好き勝手暴れるんじゃないかという予感がしないではない。

 2編目の田辺あひる氏、小説か、これ? プロットとかシナリオとか言わんか。心理描写も情景描写も何一つ響いてくるものが無い。それともこれこそ本作のシェアードワールド設定を全面的に活用した斬新で画期的な手法なんだろうか? 主人公が接触テレパスであることに全面的に依存した心理・人物描写って……

 3編目、番棚葵氏。まとも、というか普通。1話目の不穏さと2話目の出来の悪さのあとではまさにオアシス。そう、とりあえずはこの程度に設定なり裏の真相なりを小出しにしつつ、単発としても大きな話の一部としてもどっちとでも転べるような、「単体としてもまともな話」を積み重ねて、シェアードワールドへ読者を馴染ませようとするもんじゃないか、普通。

アルマース社、2013年に商業宇宙飛行 | その他 | sorae.jp

 どうせ俺が手を出せる値段じゃないんだけど、それでも商業オービタル宇宙飛行を2013年に開始というフレーズは痺れるなぁ。しかも旧ソ連製なら信頼性は抜群だろうし、と思ったら計13回打ち上げ、うち10回が単独試験、残り3回はサリュート宇宙ステーションとのドッキングを行っている。ただ、いずれも有人宇宙飛行を実施していないとな? えーと、人柱募集とか格安でやってくれませんか?

2009-08-18

彩坂美月『未成年儀式』(富士見書房)

 なかなか良かった。が、迂闊に感想を書いたり中身を誉めようとすると、思いっきりネタバレになりそうやなぁ。ま、不満もないことはない。*1 しかしそういう点をカバーしてあまりある良いものでした。富士ミスは最後に良い作家を残して逝ってくれました。

未成年儀式 (Style‐F)

未成年儀式 (Style‐F)

*1:先行脱出組と居残り組のお話がそれ以降完全に別進行になって接点が無くなっちゃったり、一番裏でいろいろ動いて事態をややこしくした人のお話が中途半端な決着しかついてなかったり。

2009-08-17

与謝野馨さん「隕石の脅威...そりゃ大変だ」(動画) : Gizmodo Japan(ギズモード・ジャパン), ガジェット情報満載ブログ

今回のインタビューの中でも、傑作なのが建設費用のくだり。「500億円くらいで出来ちゃった。そんなに高いものでもないし」と語っているんですよ。庶民の感覚からいえば、途方もない額ですが、学問の推進だけでなく、被害を及ぼすかもしれない隕石の追跡など、人類全体の利益を思えば、確かに安いのかもしれません。
与謝野馨さん「隕石の脅威...そりゃ大変だ」(動画) : Gizmodo Japan(ギズモード・ジャパン), ガジェット情報満載ブログ

 一方その頃……

 報告書によると、97年にNASAの天体監視の予算は年間約100万ドル(9500万円)あった。しかし、99年に160万ドル(約1億5千万円)の予算が計上されたのを最後に、その後の予算がなくなった。現在はほかの予算からの流用が続いている状況で、必要な数の望遠鏡を整備できないため、この目標の達成は不可能と結論づけた。
asahi.com(朝日新聞社):地球への天体衝突、監視できない…NASA、予算不足で - サイエンス

 何とかならんもんかなぁ……

大迫純一『神曲奏界ポリフォニカ プロミスト・ブラック』(GA文庫)

 お約束最高! べた展開万歳!!

「もっと小説でもお読みになった方がいい。こいつは、奇跡なんかじゃありません」
「こいつはね、お約束、ってぇんですよ」
pp.279-280

 まぁ、この台詞自体は、精神のありようが普通の人間より強く肉体に作用する存在であることを表す伏線への煙幕な気もしないではないんだけど。でも、定番も王道も、ええものは何度繰り返されてもええものなのだ。というわけで、また先へ延びてしまった「過去解明編・最終回」が早く読めますように。格好良くてええものになるのは分かってるんだから。

神曲奏界ポリフォニカ プロミスト・ブラック (GA文庫)

神曲奏界ポリフォニカ プロミスト・ブラック (GA文庫)

2009-08-16

asahi.com(朝日新聞社):地球への天体衝突、監視できない…NASA、予算不足で - 宇宙探査 その2

 そういえば先日Asteroid Watch - jpl.nasa.govというサイトが新たに立ち上がってたけど、こういう状況に対するアピールの意味もあったのかしら。

 まぁけど確かに考えて見りゃ、何でそもそもアメリカが一人で頑張るのかっつー話。それはそれとして、NASAが予算不足というのはちょっと世も末感が漂う。*というコメントに尽きるわな。少なくとも「先進国」を自称する国には、えらそうに自称した分ぐらいの負担をするノブレス・オブリージュぐらいはあっても良いだろうに、侘びしいのぅ。

山口幸三郎『神のまにまに! 2 咲姫様の神芝居』(電撃文庫)

 読みやすく、面白くなった。口車一本でやっかいごとを片づけていく技にも磨きがかかったようで、これはよい。クライマックスの絵的な綺麗さも見事。が、微妙に怪しげな「上」の話が表に出てきそうで続きには一抹の不安を感じないでもない。そんなもんと関係無い人永君とへっぽこ様の珍道中をもっと楽しませていただきたいなぁ。

2009-08-15

asahi.com(朝日新聞社):地球への天体衝突、監視できない…NASA、予算不足で - サイエンス

 あんぎゃ〜〜、えらいこっちゃ。しかし、予算不足で目標達成が不可能になっていることが、米科学アカデミーの委員会の調査でわかったってどういう状況だ? 外部機関が調査しないと、法律で義務づけられている任務をNASAが達成可能かどうか分からないって、単に金がないという以上に悲惨な状態なんじゃなかろうか。もちろん「金がない」こと自体もかなり悲惨だってのは、↓のニュース群からも伝わってくるけど。

『電撃文庫MAGAZINE』2009年9月号(アスキー・メディアワークス)

支倉凍砂狼と香辛料 行商人と鈍色の騎士」

 相変わらず旨そうである。それにしても、羊ってそんなことが可能なほどパワフルな生き物だったのか。まさかハスキンズやユーグの一統の血を遠く引く謎生物じゃあるまいな。

時雨沢恵一キノの旅『違法な国』」

 こんな、風刺としてオブラートに包みきれずに牙が剥き出しになってるようなお話も書く人だったのか。ストレートでモロな方向なら、いっそ例に出すお話を全部『キノの旅』のこれまでの各国の話にすれば面白かったかも。違法な例には事欠かんだろうし。

成田良悟「世界の中心、針山さん 工場長のドリームチェイス」

 いきなり予告外で予想外の収録。なんでこの人はこうもいつもいつも、こんなバカ話をこんな良い話に仕立て上げてくるのやら。お見事でございました。

電撃文庫MAGAZINE (マガジン) 2009年 09月号 [雑誌]

電撃文庫MAGAZINE (マガジン) 2009年 09月号 [雑誌]

2009-08-14

支倉凍砂『狼と香辛料 12』(電撃文庫)

 絵柄としてはすごく綺麗で素敵だったんだけど、うーん、商才以外の方法で片がついちゃったからかそれともいちゃラブ成分が薄かったせいか、ちょっと淡泊で外伝っぽい印象の一冊であった。いや、ちゃんとこの世界の大きな情勢の動きと、これから北へ進んだときに巻き込まれるであろう出来事の伏線が語られた重要なお話なんだけど。ところで、「金の林檎」は重要アイテムなのか一発ネタか、どっちだろう?

狼と香辛料〈12〉 (電撃文庫)

狼と香辛料〈12〉 (電撃文庫)

いまいち×2

久遠くおん『桜の下で会いましょう』(HJ文庫)

 爽やかな小品、といったところで悪くはない。世界の謎だのややこしい背後の組織だのへの言及をミニマムに抑えて主役たちに話を絞って描写してる*1のも好感度高し。*2

 が、これも大賞同様、「期待の受賞作」としては淡泊だよなぁ。それにしても大賞も優秀賞も「実年齢は高いが世間知らずの人外ロリ」って、どんだけ『たま◇なま』にあやかりたいんだよ >HJ文庫。あと、少なくとも本作についてはHJ文庫編集部が改稿指導に関してまともに仕事をしてないんじゃないかと疑わざるを得ない。「ふむ、こっちの大根の方がよさそうだな」 - いつも月夜に本と酒で逐一挙げられてる突っ込みポイント、全ての点に全面的に同意ってわけでもないが、商業出版物として金を取れる水準に達してるとはちょっと思えん。作品全体の雰囲気や流れが気に入っただけに、非常に残念。

西尾維新『オリジナルドラマCD 佰物語』(講談社BOX)

 面白いんだが……コストパフォーマンス最悪。おまけに阿良々木さんの友達の(居ない)話はぐさぐさ刺さる。正直、この内容に税別2800円だして買って痛いところをゲシゲシやられて楽しむって、マゾ気質やなぁ >俺。ま、一冊まるまる、羽川さんの凄さに感服した上で、予定されてる残り二巻にワクワクするための一冊、かな。

*1:それでも翼が不憫な扱いに過ぎる気もしないではないが。

*2:大賞作のほうが、風呂敷を広げすぎて風に煽られ明後日の方向に飛んでいった感があったのと好対照かも。

2009-08-13

asahi.com(朝日新聞社):インド、2013年にも火星探査 - 国際

 蛍火1号への対抗心か、やる気満々。なのは良いんだけど、重量500キロ程度で、推進力として原子力の利用を検討って、何をどうするつもりなんだろう。RTGでイオンスラスタなら、「推進力」ではなく「動力源」だよな。科学部の記事でなく海外特派員だから仕方ないかとも思ったが、ググって出てきたソースっぽい記事でも、considering using ion-thrusters, liquid engines or nuclear power to propel it further towards Mars*と、「イオン推進or液体燃料ロケットor原子力」みたいな書き方なんだよなぁ。謎だ。

上遠野浩平『ヴァルプルギスの後悔 Fire2. Spitting Witch』(電撃文庫)

 『騎士は恋情の血を流す』に続いてのスーパー上遠野大戦。さらにエピローグの続きがそのまま『電撃文庫MAGAZINE』に掲載されるという、これはもう狙ってやってるんだよな。既刊のあっちからもこっちからも登場人物とシーンと伏線が集まってきて、あっちを参照しこっちをチェックしながらじゃないと何が何だか訳分からん。MAGAZINEの「第十三炎『似たもの同士』」のほうには更に怪しげな立ち位置の新キャラまで投入されてるし。

 しかし訳分からん状態のまま、とりあえず頭から尻尾まで全編クライマックスとばかりに詰まった能力バトルっぷりを読み進むだけでも面白いところが、さすがとしか言いようがないわ。お見事。無敵キャラが追い込まれるのがこんなにワクワクするものだとは。

ヴァルプルギスの後悔〈Fire2.〉 (電撃文庫)

ヴァルプルギスの後悔〈Fire2.〉 (電撃文庫)

2009-08-12

有人宇宙活動の幻想:宇宙政策シンクタンク_宙の会

 ふむ、こういう「人類は現状のホモ・サピエンスの物理的・生物学的特徴をそのまま維持すべし」という立場からは、地球表面とまったく同じ環境以外への定住などナンセンスということになるのか。強い心身一元論的な立場とでもいうのかな? こういう立場だと、スペースコロニーや世代宇宙船はあり得ても、重力制御が実現しない限り*1テラフォーミングはあり得ないわけね。

この中で「火星に現状のままでは人が住めない」とありますが、たとえ「トータルリコール」のような地下カプセル化された世界でも、或いは万一所謂テラフォーミングが出来たとしても、私はさらに強いNegative Discovery として現状だけではなく「火星に人は定住できない」と言ってよいと思います。それは科学目的の有人火星探査が出来ないと言っているのではありません。(それは無人探査と有人探査の利害得失を検討した上で決めれば良い話です。)
何故「火星に人は定住できないか」。それは火星への人類進出を描いたレイ・ブラッドベリ「火星年代記」のラストに明示されています。即ち「火星人を見せて」という子供に父親が「ほら、そこに居るよ」と運河を覗きこませると、そこには自分達の影が映っていた、という有名なシーンです。
これは何を意味するか。それは単に情緒的な話ではなく、地球人がもし火星に定住できたとした場合の物理的事実を物語っています。仮に酸素、温度、対放射線等々火星上で人類生存の総ての環境が整えられたとしても、唯一克服不能なのが、地球に較べ3分の1しかない重力の問題です。火星移住の一世は兎も角、二世世代以降は1/3G世界の人間であり、地球に来ることは難しい、即ち「火星人」として生きるしか無い訳です。(月の場合、1/6Gですから言うに及ばずです。)

 理解は十分にできるけど、賛同はできないなぁ。これはもう宗教的な違いだろうね。俺的には「人類のミーム」が永遠に受け継がれることが最優先で、それを担う主体が生物学的にホモ・サピエンスであるか否か、炭素・水・DNAベースの有機生命体であるかそれ以外か、なんてのはかなりどうでもいい。人類はそのミームの消滅を防ぐために「種の拡散」を行うべきであり、そのために必要なら生物学的or機械的人体改造でも義体化でも電脳化でもなんでもあり、願わくばその中に現在の俺という認識主体と連続する何かが含まれていますように、だな。

藤原祐『アカイロ/ロマンス 5 枯れて舞え、小夜の椿』(電撃文庫)

 うふふ、いよいよ電撃の黒い太陽にして全日本暗黒ライトノベル連合特攻隊長の本領が出てきたよ。巻き込まれ主人公にとっても、自分の置かれた立場に伴う責任に必死なヒロインにとっても、ここまでドツボで最低最悪な展開はそうはないだろうな。記憶の曖昧さをはじめとする散りばめられた伏線にも雅お姉さんを追い求めるというもう一つのストーリーの主軸にも最悪のオチがついて、ここで「待て次巻」ですと!? しかも「秋の終わりか冬の初め」とは、読者まで絶望させる作者畏るべし。

NASA火星無人探査車、最大の隕石発見 : ニュース : 宇宙 : YOMIURI ONLINE(読売新聞)

 この件、数日前からちらちらと見かけたお話だけど、たまたま火星にあったというだけで、隕石それ自体なんてのは地球上でもありふれてるよなぁなんて思ってたんだが、↓ということであったのか。なるほどなぁ。

 NASAの研究チームは「火星の大気が今より濃く落下速度が低くないと、この大きさの隕石は地面に衝突した時にバラバラになってしまう」とみている。風化の具合と合わせ、過去の火星の気候を解明するのに役立ちそうだ。
NASA火星無人探査車、最大の隕石発見 : ニュース : 宇宙 : YOMIURI ONLINE(読売新聞)

*1:ただし裏技として、『終局のエニグマ』(ネタバレになるので反転)的な施設の建設という解はあり得るかも。

2009-08-11

国際天文学連合、64の流星群の公式名称を決定 - 国立天文台:アストロ・トピックス(495)

 ジャコビニ流星群という名称が公式でなくなる……おやまぁ、はじめて名前を覚えた流星群だってのに。*1 これは確かにちょっと寂しい。冥王星の降格に反対してた人たちの気持ちがいまになって少し分かったような気分。

上遠野浩平『騎士は恋情の血を流す The Cavalier Bleeds For The Blood』(富士見書房)

 よーちゃんもしずるさんもなかなか出てこないんでやきもきしたが、でてきて納得。しずるさん強すぎ、ものの2〜30ページで統和機構(ただし下っ端)が手も足も出なかったMPLSに完勝。そりゃ、最初っから出演してしまったら長編小説にならんわ。

 それにしても忘れてる登場人物多すぎて困った。もちろん忘れてても本書を単独でそれ自体として読んで楽しむ分にはなんの支障もないように書いてるのはさすがな作者の腕なんだけど、他シリーズとのリンクがどうしても気になる体質のくせに記憶力に難のある読者としては、上遠野浩平の世界Wikiが欠かせない体になってしまった。

騎士は恋情の血を流す    The Cavalier Bleeds For The Blood

騎士は恋情の血を流す The Cavalier Bleeds For The Blood

米議会でPu-238の再生産予算が否決、今後の原子力電池の生産は不可能 に - Technobahn

 5月に言われてた件、ついにNGと決まっちゃったのか。

 エネルギー省で保有分のPu-238は、2011年打ち上げ予定のMSLと2020年頃に打ち上げ予定の次期惑星探査衛星用の2機分しかなく、今後、計画される惑星探査衛星でソーラーパワーに依存できないディープスペース探査機の開発は、原子力電池以外の新たな電力供給源の開発から着手する必要性が生じることとなる。

てことは、開発スケジュール的には、ここ数年以内ぐらいに少なくとも「これなら行けそう」という目処ぐらいは立てなきゃならんのかな。何とか上手い方向に流れが変わってくれますように。

*1:もちろん「アストロ球団」経由で。

2009-08-10

井上雅彦[監修]『異形コレクション 怪物團』(光文社文庫)

 いつもにも増してグロゲロい。が、微妙に「ただそれだけ」感を感じないでもない。一番面白かったのは黒史郎「緑の鳥は終わりを眺め」かな。穴から出てくるのがアカモロだったらどうしようかと思った、が、何が出てくるか??? というところで切るのはさすがですな。しかし米軍が仕切る米州内の出来事でも呼び名はグローバルか。リアルだ。

 で、今巻のワーストは朝松健かな。ネタ的にかなり早いうちにオチが読めてしまうのはともかくとして、必殺技が黄門様モードなのにはくじけた。なんぼそういう時代が舞台とはいえ……

怪物團―異形コレクション (光文社文庫)

怪物團―異形コレクション (光文社文庫)

2009-08-09

藤春都『空想/のべりずむ』(HJ文庫)

 前作同様に主要参考文献一覧がつく珍しい一冊。ひょっとして主人公なり「マジカル☆てまりん」なりの、本能的に妄想が一気に暴走するタイプの創作の仕方に憧れながら、しかしそれができずに緻密にこつこつと積み上げて計算ずくでこのお話を書いてたりするのかしら。いや、それにしては名前もあり性格付けもされたクラスメートたちの空気っぷりはあんまりかな。

 しかし学生作家が書かれると、本作の主人公といい井上心葉といい藤倉暦といい、どうしてこうどいつもこいつも、創作論にもそれ以外のことにもうじうじ悩みまくったあげくに3歩進んで2.9歩下がるような遅々とした歩みしかできないタイプになるんだろう。*1 天才性を自他共に認めてぶっ飛んでいくような作家を書くのは、やはり作家としては最も困難なのだろうか。やはり足利アキラと三奇人を生み出した森田季節は逸品じゃのう。

空想/のべりずむ (HJ文庫)

空想/のべりずむ (HJ文庫)

*1:というか、創作者を主人公にすると多かれ少なかれそういう傾向になるような気もするな。

2009-08-08

今世紀最大の科学ミステリー? 火星で見つかった「モノリス」 - Technobahn

 なんかどうも複数のネタが混じってる臭いんだよなぁ。ググるアポロ11号月面着陸40周年を記念して行われたTVインタビュー*に該当すると思われる発言の文字おこしが出てくるんだけど、

We should go boldly where man has not gone before. Fly by the comets, visit asteroids, visit the moon of Mars. There’s a monolith there. A very unusual structure on this potato shaped object that goes around Mars once in seven hours. When people find out about that they’re going to say ‘who put that there? Who put that there?’ The universe put it there. If you choose, God put it there…
‘There’s a monolith’ on Mars moon reveals astronaut Buzz Aldrin

これって、「もっと宇宙探検に力を入れて、行ったことないところへ行ってみようよ。そしたらきっと面白いものがあるよ」という宇宙開発推進派のスポークスマン的立場に立った至極当然のポジショントークだよな。で、その中でものの例えとして「フォボスに行ったらモノリスがあったりして」とユーモアを交えてるだけみたいな。

 一方、Mars monument 'proof of life' | The Sun |Newsで元ネタとされてるLunar Explorer Italiaは……イタリア語だと斜め読みすらできんな。とりあえずサイトの性格を示してるっぽい部分を自動翻訳(1, 2)した感じでは、どうもUFOとアブダクションの信者っぽい気配が漂ってくるが。

 結局、オルドリン氏のユーモアと、イタリアのサイトの「大発見」を、フォボスと火星本体の区別もできないタブロイド紙がごっちゃにして、それをTechnobahnが紹介すると、こういう記事になるってことかね。

2009-08-07

花房牧生『アニスと不機嫌な魔法使い 4』(HJ文庫)

 相変わらず楽しい。p.136の「ほんと? ……罠?」がツボに嵌りまくり。ジークは被害担当艦どころか墓穴掘りマスターだし、お姉様方は「イイ性格」揃い。いよいよ役者がそろって裏の事情も一通り明らかになって、さぁ第二部だ! というところで一休み、先行き未定になってしまうのは悲しいなぁ。いつか続きが読めますように。

アニスと不機嫌な魔法使い4 (HJ文庫)

アニスと不機嫌な魔法使い4 (HJ文庫)

ベテルギウスの質量放出の謎にせまる

 元記事を見てから、早くどっかで日本語の詳しい解説が出てこないかワクワクしてたのが、やっと出てきた。が、依然として謎の縮小の件との関連は不明。素人目にはこの二つの観測結果がなんの関係もないとはとても思えんのだけど、わざわざ触れる必要もないほど無関係であることがリリースや記事を書く人たちにとっては自明だったりするのかしら?

Robot-ニュース--「月探査に関する懇談会」の第1回会合が開催

 やはり気になる謎の「二足歩行ロボットへの固執」と「『有人』への警戒感」。傍聴してきた方たちの書かれたものを見ても、やっぱ方向性に疑念を持たざるを得ない状況ではあるようで……

山根「文科省としては、『やらない』という方向に議論をまとめるために、反対派の桑原さんを会長に据えたのかも知れない。そうやって議論を誘導したわけだ。で、宇宙開発利用専門調査会で有人宇宙活動の推進を主張した私と久保田先生は、次の任期から委員からはずされた。お払い箱になったというわけ」
傍聴記録:月探査に関する懇談会 第1回会合: 松浦晋也のL/D
私が傍聴した感じでは、否定的な委員の方が多かった。賛成していたのは、井上委員(東大名誉教授)、葉山委員(トヨタ)、そして毛利委員くらいか。まぁトヨタにしてみれば、大きなお金が落ちてくるわけだから、賛成するのも「そりゃそうか」という感じだが、ロボットが公共事業化するような事態だけは勘弁して欲しいものだ。
月探査に関する懇談会 - 大塚実の取材日記

2009-08-06

月探査情報ステーションブログ » 中国、嫦娥2号を2011年に打ち上げ予定

このように、中国は月探査について非常に着実かつシステマティックな進め方をしていることは注目されます。また、そもそも嫦娥1号にバックアップ機を作っていたということ自体、月探査、ないしは宇宙開発に対して非常に現実的かつ手厚い体制をとっていることが伺えます。
月探査情報ステーションブログ » 中国、嫦娥2号を2011年に打ち上げ予定

 どうしたって、本邦の迷走ぶりと比べたくなってしまうよなぁ。やれやれ、ですわ。

凡作×2

スズキヒサシ『焔のシグナティス』(MF文庫J)

 キャラクターの捻り方とかちょっと珍しい感じ*1ではあるけど、なんかいたって普通なラブコメ学園異能バトル。わざわざ『タザリア』を書く手を止めて別レーベルに売り込んでこんなもん? よっぽど『タザリア』の展開に煮詰まりでもしたのかはたまた作者の執筆ペース以外の要因でスケジュールが遅れて手空きにでもなったか、とかそういう要らん想像に及んでしまうくらい普通。

 リネア様を筆頭とする強烈で濃ゆいキャラクターで引っ張るのとは別の方向をあえて目指したのかもしれんけど、それならそれで、せめてこよりの動機を仄めかすか、*2 あるいは早風が霊魂の子と過去に何かあったことにすればもうちょっと盛り上がるような気がするし、エピローグに宇佐見さんをきちんと絡ませれば読後感や次巻への期待がかなり変わるんじゃないかなぁ。

涼原みなと『赤の円環』(C★NOVELSファンタジア)

 謎の不思議箱庭世界。その謎が謎のまま残されるのは良いとして、ラストの出来事が長期的に意義のある出来事になるのかそれとも目先の解決にしかならんのかもはっきりしないのが、なんとも消化不良。何でもかんでも逐一説明すりゃ良いってもんじゃないのは分かるが、せめてこの世界を作った連中が何を考えてたか、なんのためにあの仕組みを用意しておいたかについて、多少は仄めかしても罰は当たらんだろうに。設定も世界の描写もキャラも陰謀合戦も面白いんだけどなぁ、すっきりしなさ過ぎてなんとも。

 それと、本の構成には大いに難あり。巻末の地図(図面?)を見つけるまではどうしようかと思ったわ。こういうもんは巻頭に分かりやすく付けてくれんと。見つけにくいのも困るがそれ以上に、参照しようとして巻末を開く度に本文のラストが目に入りそうになってネタバレ回避にヒヤヒヤしてしまったわ。

*1:主に妹が。

*2:もちろん単独任務へのこだわりではなく、この業務に就くこと自体へのほう。

2009-08-05

高殿円『プリンセスハーツ 初恋よ、君に永遠のさよならをの巻』(小学館ルルル文庫)

 天然脳みそ筋肉すげぇ。好みとしてはどっちかといえば陰険合戦や宮廷陰謀劇のほうが読んでて楽しいんだが、ここまで突き抜けられると清々しい。

「だれもかれもが己の事情を前に押し出し合っている。そのために、ああだこうだと謀略謀略、また謀略、だ。めんどうくさいことこの上ない」
「ルシード、それはあまりにあけすけな物言いでは…」
「あけすけでもなんでもいい、要は、毒蛇と毒蛇が互いの牙を競ったところで、誰が感銘を受けるかということだ」
p.88

 で、ラストでいろいろと怪しげで不安げな仄めかしがなされて、いよいよ大展開、かな? 管理する人が可愛がられて監視・調教される天然さも含め、楽しみ。

ITにおける世代間ギャップ、どんなものがある? - スラッシュドット・ジャパン

 若いエンジニアと雑談したとき、Windows 3.1の頃にウィルス対策ソフトがあったと話したら驚かれた*1……いまや、驚くことができる程度に当時を知ってる、「Windows 3.1の頃はこうだった」なんてことをある程度以上の確信をもって語れる奴って、若手とは言えないんじゃなかろうかね。95が世に出てからですら、既に干支が一回り以上してるのだよ。

*1:当時使ってたのは……ジェードのスキャンワクチンだったっけか。

2009-08-04

「お尻痛い」若田さん“宇宙後遺症” : ニュース : 宇宙 : YOMIURI ONLINE(読売新聞)

 「無重力の宇宙では、いすを使わなかったから、いすに座ると、お尻に圧力がかかって痛い」と、長期滞在に意外な“後遺症”があったことを披露した。短い宇宙飛行の後は、感じなかった経験という。
「お尻痛い」若田さん“宇宙後遺症” : ニュース : 宇宙 : YOMIURI ONLINE(読売新聞)

 ということは、床擦れや寝違えとも無縁な世界なわけだよな、きっと。これに「2ヵ月間換えなくても大丈夫な下着」の技術を組み合わせると、俺がおむつを手放せないクソじじいになる頃には軌道上に新たなるフロンティアが開けてるんだろうか。未来はぼくたち老人のもの鹿野司なのだな、きっと。もっとも、軌道エレベーターかせめて成層圏カタパルトが実用化されないと、打ち上げ時のGで老朽化した全身の骨が粉砕されるかもしれんが。

【PC Watch】 三菱化学メディア、MOディスクの販売を終了

 フロッピーのドライブが終了の報が入ったと思ったら、今度はMOのメディアも終了か。これでリムーバブルメディアはUSBメモリかメモリカード、いずれにせよフラッシュメモリ(と超大容量用途にリムーバブルHDD)だけが残るのかな。そして映像ソフト書籍の付録もSDカード。主ストレージはもちろんSSD。思ったより早く「全部メモリチップ」「ふつースピンドルレス」な時代が来るのかも。

2009-08-03

こんな良いものがあったとは知らなんだ。

 via サーバー型RSSリーダー比較スレ 2feed。定型パターンに当てはまるようなら後者のほうが簡便、凝ったことをやりたいなら前者、だな。

山形石雄『戦う司書と絶望の魔王』(集英社スーパーダッシュ文庫)

 一冊まるまる過去編回顧編謎解き編。新キャラも新事実もすべて過去のもの。まる1年以上待たせてこれで「次巻、最終編を待て」ですか……正直、挫けそう。主人公が8冊目、*1ヒロインが9冊目で初登場って、どんな構成ですか、このお話。いや、前巻の中身が脳みそから蒸発する前にこれを読んでいたら、絶賛してたと思うんだが。我らが邪悪の化身にしてラスボスたるハミュッツ様のご活躍がまだありそうなことに一抹の期待を残して、次巻を待つ。

戦う司書と絶望の魔王 BOOK9 (集英社スーパーダッシュ文庫)

戦う司書と絶望の魔王 BOOK9 (集英社スーパーダッシュ文庫)

ブラウザはUIを隠して表示領域を広く--ウェブアプリケーション時代に向けた取り組み:スペシャルレポート - CNET Japan

 「表示領域は1ピクセルでも広く」派は俺だけじゃなかったんだ。ちょっとうれしい。ま、掲載されたメディアがmax-width固定レイアウトのCNETだというところが皮肉が効いてるが。

 うちだと現状でこんな感じ。

f:id:rev-9:20090803102902p:image

 見た目に効いてきてるor何らかのアイコン等が表示されてる拡張は以下の通り。ツリー型タブとWindowsのタスクバーを「自動的に隠す」設定にすれば更に広くなるけど、横幅ばかり稼いでもあまり実用上のメリットがないのと、勝手に見えなくなるタイプのインターフェースが嫌いなので現状ではパス。縦方向にこれ以上稼ごうと思ったら、メニューをCompact Menuを使って小さくし、空いたスペースにGreasemonkeyかuserCromeJSのスクリプトを駆使してページのタイトルを表示、そしてWindowsのタイトルバーを非表示、あたりかな。

*1:もっとも次巻の展開によっては、1冊目の彼が主人公なのかもしれんけど。

2009-08-02

丈月城『カンピオーネ! 4 英雄と王』(集英社スーパーダッシュ文庫)

 ハーレム異能バトルもの数あれど、最強主人公が自らハーレム状態を自覚した上でそこから逃げ出したがるって、考えてみれば二重にパターン破りなのだな。しかもハーレム体質であること自体に意味があったとは! それにしても、次巻が学園編ってことは、ひょっとしてここまで4冊がまるまる序盤のキャラクター紹介編だったことになるのかしら。豪快っちゃあ豪快な構成だが、なんかパワーに押し切られてしまってそれでも全然OKな気がしてくるのはなんでだろう。

カンピオーネ!〈4〉英雄と王 (集英社スーパーダッシュ文庫)

カンピオーネ!〈4〉英雄と王 (集英社スーパーダッシュ文庫)

スピリットの救出、8月上旬に実施 | 火星 | sorae.jp

 すげぇ、ほんまに不屈のスピリットやねぇ。

運動?慣れ?実験薬?若田さんの元気探る : ニュース : 宇宙 : YOMIURI ONLINE(読売新聞)

 帰ってきてからも実験台なのはわかってたこととはいえ大変そうだけど、面白い知見が出てくることに期待。昨年6月にも、ISSに3か月滞在した米国のギャレット・リーズマン飛行士が記者会見に出席し、「僕は背が低いから、体中に血液を送り出す心臓に負担が少ないんだ」と話したことがある*という記事もあったけど、そうすると競馬の騎手と、レイバー乗りはちっこい奴に限るってね後藤喜一とか小型軽量だからよ旭川さつき"というサイズ/重量的な意味に加え、循環器系の負荷的な意味でも「チビスケ万歳」になったりするのかしら。

2009-08-01

JAXA|若田宇宙飛行士帰還のスペースシャトル「エンデバー号」(STS-127/国際宇宙ステーション組立ミッション(2J/A))の着陸について

 お帰りなさい、お疲れ様でした。

すい星が地球に衝突しても生物は死滅しない、米研究 国際ニュース : AFPBB News

 ??? はて、これは画期的な研究なのか、はたまた過去5億年の間に大規模な彗星の衝突が2-3回起こっていることと「いま現在我々は生きている」ことを並べただけの文学的な修辞みたいなもんか、どっちだろう。

 せめて「彗星として存在しうる理論上の最大サイズ」*1 *2と「そいつが軌道力学的に可能な最大の相対速度でぶつかったときに想定されるダメージ」の推定から導き出したってんなら理解できるお話なんだけど、↓を機械翻訳してみた感じでは、「過去5億年大丈夫だったんだからこれからもずっと大丈夫」という以上のことを言ってるようには読めないなぁ。

*1:オールト雲距離での太陽系原初の揮発性成分の多いチリの密度、そこから導かれる汚れた雪玉の重力による成長速度、それに45億年を掛け算、で原理的にはそれなりのサイズのところに上限が存在しそうな気はする。

*2:もちろん、そもそもの話の前提として彗星に限定ね。なんぼ何でも月を生んだジャイアントインパクトだの35億年後の火星との衝突だのを生き延びられる生命体は、少なくとも自然の進化の産物としては存在すまい。

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