Hatena::ブログ(Diary)

副長日誌 - 私的記録

2010-07-31

はやぶさのカプセルの展示に埋もれそうだけど

姿勢制御の液晶デバイス。これは電源OFF�... on Twitpic電源ONでクリアになり、反射するようにな�... on Twitpic

 イカロスの姿勢制御用の液晶のon/off状態の写真って、かなり貴重?

 そしてこっちも貴重?な「ブラックイカロス」。

 見に行きたい思いはあれど、出不精の人混み嫌い的には、なんともはや。

流れるのが惜しいので保存シリーズ

 via 【宇宙ヨット】ソーラー電力セイル実証機イカロス15【IKAROS】。大概のものはどこかで誰かがレポート記事にしてくれるかもしれないけど、これは載らない気がしたので、ここで保存。

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葛西伸哉『無刃のイェーガー 2 ―気づかぬ少女と戸惑う少年―』(HJ文庫)

 中盤のフィオレッテがなかなかに美味しいところを持っていったな。この人の作品、微妙に説教臭い部分があって、こういう主人公の成長譚だと当然に主人公は成長途上の人物なわけだから、お説教パートが主人公から語られるとちょっと違和感があるんだよな。だもんで、フィオレッテのようなちゃんと良くできた人物がその役を担ってくれると座りがいい。あと、ツェルギオが完全にお笑い担当。

 しかし、それなりに面白かったんだけど、大きな話としてはまったくなんの進展もなかったな。ゲストが登場して引っかき回して去っていっただけ。うーむ、売れ行き抜群でどんどん続刊が続く、という雰囲気にはあまり見えないんだけど、いろんな謎解きやら世界の危機やらを書ききるだけの巻数は確保できるんだろーか。いろいろと面白い設定を考えてはいそうなんで、打ち切りで尻切れトンボにならないといいなぁ。

2010-07-30

JAXA|種子島周辺におけるロケット打上げ期間等の見直しについて

 トータルの打ち上げ数を増やさないままで通年化するって一瞬あれっと思ったけど、そうか、これで、惑星探査のような打ち上げウィンドウに強力な縛りのかかるミッションでも、糖尿病が減るんだ。あ、もちろん、商業打ち上げ受注も大事だけど。

ロボット月探査を提言 政府懇談会 - 47NEWS(よんななニュース)

 お、ちゃんと推進するには予算が競合する科学衛星などの開発とどう整合をとるかが課題となる*と解説されてる。GJ >共同通信。松浦氏によればみんなでわーいと諸手を挙げて、月探査という破局に突き進むのはぎりぎり回避できたかなという印象*とのこと。さて、どうなることやら。

『・・・・・絶句』の新装版が9月発売、上下巻にそれぞれ新作短編付き - 新井素子さん最新情報 by 素研

 ボーナストラックに新短篇が上下各1本ずつ、新あとがきがついて、この9月にハヤカワ文庫100冊フェアに合わせて刊行予定*……くっ、なんというオマケ商法。しかし釣られざるを得ない。↓で見かけたこれはほんまもんの大人買いや〜(昔買った本が時を経て再刊した際に買い直すこと)*という表現に笑いこけつつ同意。

海冬レイジ『機巧少女(マシンドール)は傷つかない 3 Facing "Elf Speeder"』(MF文庫J)

「おい恐竜娘! もういい加減にしろ! 相手を間違えるな! それだけの力があって、なぜ本当の敵と戦わない!」
「ばかなの!? 相手がもっと強いからよ!」
「だったら、頼れよ! 俺を!」
pp.211-212

 いやぁ、雷真くんがますますいい漢だ。正直、話の本筋がなかなか見えてこなくてちょいともどかしい感もあるんだが、彼の快男児っぷりと夜々がますます星の白金(スタープラチナ)*1するバトルが楽しい。

 ↑のもどかしさもあって、この先、夜会のルールを真面目に踏襲してあと85夜を素直に続けていくようなら正直うんざりではあるが、そうならないようにいろいろ仕込んでるような様子も読み取れるんで、上手いこと団体戦に持ってって欲しいもんだ。シャルにロキにフレイ、夜会で魔王になるためには倒さなければならないが気分的にはすでに仲間、という状態のキャラが増えまくっても身動きがとれなくなるだけだし。

機巧少女は傷つかない 3 Facing

機巧少女は傷つかない 3 Facing "Elf Speeder" (MF文庫J)

“菜々子さん”の戯曲 Nの悲劇と縛られた僕

 ……面白い試みだとは思うけど……MFとかCノベとかがやってるような、最初の一折りぐらいを「立ち読み」として公開するやり方ならともかく、全文を期間限定で公開って、「手元に置いておいて折に触れ読み返したい」、あるいはせめて「次巻もぜひ読みたいし、その時には読み返すだろう」と読者に思わせるだけのパワーがある作品でないと販促にならんような。*2 

 で、実際に読んでみて、本作にそれだけのパワーを感じたかというと……ゲフンゲフン。あと、やっぱ「ちょっと前のページに出てきた記述なり設定を確かめるためにパラパラやる」ことができないってのは、かなり致命的に思えるな。少なくとも、変わった設定とか謎解きとかが話の根幹に関わるような、あるいは時系列が頻繁に入れ替わるようにシャッフルされてる物語に関しては、このユーザーインターフェースじゃダメだ。*3 一応はそのために付箋機能を用意してるんだろうけど、それでも「指でパラパラ」には遠く及ばん。これがFlashとかでなく普通にテキストなりPDFなりHTMLで、いつでもコピペするなり、同一箇所を開いた状態でウィンドウorタブを複製したりできるんであれば、かなりマシなのかもしれんが。

 あと個人的好みとしては、全機能にキーボードショートカットが欲しい。少なくとも、『次のページ』『前のページ』にNとP、もしくはSpaceとSHIFT+Spaceぐらいは必須で。

*1:どんな相手のどんな特殊能力も、パワーとスピードと手数だけで突破していくんだもの。

*2:ついでに、途中で読むのを止めるためのハードルも低くなりそうで、それって、尻上がりに面白くなったりラストに凄いどんでん返しがあるようなタイプの作品だと不利だろうなぁ。

*3:事典とかリファレンスとかのその一項目で完結するもの、あるいは一篇が一見開きで完結する掌編集とかなら、このUIでもOKかもしれん。

2010-07-29

ICHEPでLHCの初めての実験結果を発表 | KEK

  • 標準模型(物質の基本となる粒子とその粒子間に働く力に関する現代物理学の研究から得られた知識の集大成)の中核をなす粒子の再発見が進んでいることが示されており、これは新たな発見に向けた必須のステップである。
  • 「『旧知の友人』たちである粒子を順調に発見していることは、LHCの実験グループが新しい領域に踏み込む準備ができているということだ」

 冷静になると、単に「すでに他所で検証済みの結果を追試することでキャリブレーションが進んでます」という事な気もするが、表現が実に素敵。

メディアワークス文庫、MF文庫J、etc - 2010年9月刊 - ラノベの杜

GA文庫
●桐咲キセキのキセキ1 【著:ろくごまるに/絵:渡会けいじ

 ついに来た!!! wktkが止まらない!!!! タイトルに「1」とか付いてるし!!!!!

 で、あまりの興奮に見落とすところだったが、下の方にもさらっと気になる記述が……

ハヤカワ文庫JA
●不動カリンは一切動ぜず (仮) 【著:森田季節

平坂読『僕は友達が少ない 4』(MF文庫J)

 今巻も楽しく残念でした、まる。予想外に登場してきたシスコンのお姉ちゃんがなかなか楽しい。いわゆるフラグ立てを地味に進めつつありながら素直でない二人がうじうじやってるところへ、いきなり参戦してさらに物事を引っかき回してくれたりすると面白そうなんだが。というかぜひ何とかしてさらに物事を混沌とさせて欲しい。前巻末の夜空さん渾身の一撃をこうまであっさりと受け止めてそのまま日常に回帰しておいて、今巻末の電話からいきなり「本筋」の話が進むとか、夜空ファンとしては許しませんよ。帯にもなったp.146の台詞に示される認識と、王様ゲームラストの動揺っぷり、可愛くて仕方がないじゃないか。

 『コミックアライブ』も付録目当てにきっちり買ってしまって、なるほどこれは確かに内容的に文庫への収録は多分ない*わ。しかしいくら付録とはいえこれで金を取るか? と一瞬思ってしまいそうになったんだが、

おまけ冊子3回よんで気がついたが、
これは雑誌の紹介に見せかけた、
「実は私は夢のなかでもタカがでまくりなんだが」
という夜空のデレカミングアウトだったわけか
僕は友達が少ない 平坂読総合 21 >>420 :イラストに騙された名無しさん:2010/07/28(水) 21:36:52 ID:MEPrFNhb

という指摘で作者に惚れ直した。凄いわ、この人。

僕は友達が少ない 4 (MF文庫J)

僕は友達が少ない 4 (MF文庫J)

2010-07-28

asahi.com(朝日新聞社):ほぼノーミス「天才ラット」誕生 東海大、30年かけ - サイエンス

 はてブのコメントがアルジャーノン尽くし。あえてマイナー路線に走って『(有)椎名百貨店』のムラマサとかコメントしようかと思ったけど、「きわめて高度ではあるがあくまでもラットの限界内の能力」という意味では、やっぱ相応しいのはアルジャーノンか。

 ところで、これの応用って「天才」を使えば、化学物質の影響が効率的に調べられると期待される妊娠中の親に化学物質を与えて、生まれた子どもの能力を調べれば、胎児への影響も調べられるみたいな方向しか考えてないのかしら。「ノーマル」と「天才」のDNA配列なり遺伝子の発現の様子なり脳の構造なりを詳細に調べて、「何がラットを天才にしているのか」を調べる、なんてのも面白そうなんだが。

高殿円『プリンセスハーツ 〜今宵はせめて夫婦らしくの巻〜』(ルルル文庫)

 一気にお話が展開したな。大きな話的にはまさに起承転結の転。陰謀合戦のクライマックスが見えてきて、これまで語られなかった過去話がいろいろ明かされて、そしてそれらを霞ませるほどラブラブ話も盛り上がって、なんでそこであんたは「山盛り」「もりもり」なのか。実に残念なお人である。

 レーベル的に恋愛方面でのバッドエンドはないとは思うんだが、「俺、この遠征が終わったら」「私、この外遊から帰ったら」と、互いに怪しげなフラグを立てまくっての次巻へ「続く」。さて、何がどうなることやら。後世にどう伝わってるか、いっぺん『遠征王』を読み直そうかしら。マシアスがどこか最高に美味しいところで、または最高に笑いものになるところで再登場するだろうことは予測がつくが、他の顔ぶれがいったいどこで何をやらかすか、いや、実に盛り上がって楽しみになってきた。

プリンセスハーツ〜今宵はせめて夫婦らしくの巻〜 (ルルル文庫)

プリンセスハーツ〜今宵はせめて夫婦らしくの巻〜 (ルルル文庫)

第24次長期滞在クルー、船外活動を実施 | ISS | sorae.jp

 本題ではないところだけど、今回の船外活動中、ISSの周辺から2個のデブリが検出されたが、ISSに影響はない*って、どういうものがどういう状態で見つかったのかしら? デブリシールドにぶつかって止まったものなら「周辺」という表現にはならんよな。てことはそのあたりをフヨフヨ浮いてた?

 一方はOne was tentatively identified as a cable clamp, left outside the station from a previous Russian spacewalk*だそうで、*1 それはまぁそんなこともあるか、と思えるけど、もう一つはなんだろう。たまたま偶然ISSとの相対速度がほとんどゼロになるデブリが発見できるほど近距離にって、どのくらいの確率で起こりえる事象なんだろうか。

CNN.co.jp:ISSの船外活動中に謎の漂流物、その正体は?

 続報というか詳報。こっちの記事によると、デブリが検出された*んじゃなくて、デブリを生み出したってことか。6時間半の船外活動の間に物体が1つや2つ流れていくのは珍しいことではない*そうで、そういや以前にもSTS-126で工具箱を周回軌道に乗せてたっけ。

*1:そんなもんをその辺にヒョイッと放ったらかしにするような作業のやり方なの? と思ったら、今回もThe old camera was safely jettisoned away from the station*とのことなんで、不要品を人力で投擲するってのはそれはそれで日常茶飯事なのか。

2010-07-27

葉村哲『おれと一乃のゲーム同好会活動日誌 その1 ごく個人的な世界の終わり』(MF文庫J)(透明部ネタバレ)

 あらすじ等から「この作者の新作だからとりあえず読むけど、そろそろ日常部活系も食傷気味だな」とか思いながら読み始めてぶっ飛ぶ。異能バトル、ただしその異能を振るうべき使い途はありません、って斬新すぎ。そしてあとがきに記される編集氏のあまりの辣腕ぶりに感動。名伯楽ってのはまさにこのことを言うのだな。pp.194-195の感動的な分析眼が作者の能力の反映であるとして妄想するに、この作者が素で書くと『ふたりぼっち』になって、『天川さん』や本作の日常ハーレムラブコメ要素は、いろんな既存作品を分析した結果を踏まえて理で書いてる、という感じなのかしら。

 ま、これだけ天然なキャラが理詰めで書けるんだとしたら、それはそれで凄い腕前なんだろうな。とりあえず、天然ジゴロ体質については雪道くん並みかそれ以上だということがよく分かった。「すげえな、十五倍美味いお茶がおれの目の前にあるのか」p.55なんて台詞が素で出てくるとは、宗司くん畏るべし。

過去最大級の無茶ブリ?

 これはつまり、イカロスに追いついてランデブーできる規模の内惑星方面探査機をとっとと作れ、という意味でよろしいのでしょうか >イカ坊さま。

本日のイカロス君 2010.07.27 - 岩日誌

 Twitter記法の調子が悪いのを承知の上で手抜きしてたら、真面目に手打ちしてくれてるのを見つけたのでリンク。

2010-07-26

丈月城『カンピオーネ! 7 斉天大聖』(集英社スーパーダッシュ文庫)(透明部ネタバレ)

「迷惑な神様がいて、俺にしか倒せないから俺が闘うのはいいんです。かまいません。でも、俺の力は俺だけのものだ。誰かの自由にさせるつもりはない。俺が気に入らないことに使う気はないし、そのことに文句を言われても聞く気もないんです」
(中略)
「女の子ひとり見捨てて、もっとたくさんの人を助ければいいとか言うヤツは、自分で神様と戦えばいい。俺の知ったことじゃない。でも、俺にどうにかして欲しいなら、俺の流儀に合わせてもらう。要はそれだけの話です。他人の力を当てにするなら。四の五のうるさいことを言うなってことですよ」
p.84

カンピオーネとして、また一つダメな方向にステップアップしてしまp.85う護堂くん格好いい。この後の決意表明も含め、いよいよ「魔王」として一皮むけたというか、このお話全体として「序盤戦終了」という感じ。ハーレム以外にも、お姉様と、気のあいそうな変人の友人と、相棒と、なんかいろいろとゲットしたし。

 しかしハーレムはどんどん強化されるし権能の新たな使い方は出てくるし、徹底的に、正義でもなんでもなく趣味のために戦ってる怪獣大戦争が楽しい。↑のような動機の身勝手さもそうだし、新たな力も、主人公が人々の思いを力にするって言ったら普通はもうちょっと違う雰囲気を想像するもんだが、「煽動して恐怖と怒りを引き出し無理矢理に束ねる」力ときたもんだ。いやぁ、神様ってえげつない。

 で、このシリーズ、尻上がりにどんどん面白くなってきた。次はいつもよりまったり穏やかなエピソードが続く予定あとがきらしいが、さて、この顔ぶれで何がどう「穏やか」なのか、実に楽しみだ。

Togetter - 「ガッツ星人の夏休み企画?『子供に絶望を与えるウルトラシリーズベスト5』」

 あ、面白い企画。どうしても前後編の前編とか最終回手前とかのウルトラマンが斃れる話が思い浮かぶけど、その中でも一番エグイと感じたのはガイアの#49「天使降臨」〜#50「地球の叫び」かな。*1 単に敗北するんじゃなく、「敗北を人類に責められるウルトラマン」ってのは、なかなかにショッキングであった。

ロシアが4年後に水星探査を計画、水星着陸も | 水星 | sorae.jp

「我々はフォボス・グルントの探査機を改造して、4年〜5年後に水星探査を行う予定です。ミッション内容については議論しており、水星表面の着陸も検討しています」

 まだ議論中ということだけど、水星着陸ミッションって、計画自体これが世界初なのか。実現すれば、金星に続き、「内惑星に強いソ連/ロシア」ってことになるのかな。しかし、火星向けに必要なΔVとフォボスの脱出速度から考えると、水星ってものすごく遠い目標な気がするんだが、「改造」程度で何とかなるものなのかしら?

*1:視聴したときはすでに子供からはほど遠い年齢であったが。

2010-07-25

asahi.com(朝日新聞社):NASA、「最高の火星地図」公開 拡大どこでも自由に - サイエンス

 火星の鉱物などの研究資料に使える上空を飛んで火星探査しているような気分にもという、二つの用途の落差がなんかツボに入って、しばらく笑いこけてしまった。

F.E.A.R., 伊藤和幸『ダブルクロス The 3rd Edition リプレイ・ジェネシス(4) 創世のメモリアル』(富士見ドラゴンブック)

 Episode07:相変わらず神月先生がいい男過ぎる、以上。

 で、最終回、こちらは神月先生というか師走トオル氏(pp.274-277)や矢野俊策氏(pp.240-241)のシナリオへの介入がお見事。人と人のつながりをネタにお話しを作る人たちの本能とでも言うのか、これ。

 というわけで、プレイヤーの芸風にほれぼれさせられる、良いシリーズでした。面白かった。

2010-07-24

瀬尾つかさ『白夢(スノーミスト) 4 雲壁の彼方へ』(富士見ファンタジア文庫)

 え、おい、ちょっと、何このエンディング。一瞬素直に「ああ、『帰ってきた』エンドか。ベタやけどええ感じや」と思ったが、良く読むと、なんか違うよ。なんで複数箇所の、しかも人口密集地を選んで出てくるんだ? まさか「帰ってきたけど、余計なやっかいごとも連れてきちゃいました」ってことか?

 というわけで、まだまだ書きたいことがいっぱいあって続けたいという作者の気持ちが痛いほどよく伝わってくる最終巻でした。うー、面白く読めたんだけど、やっぱできればこの作者なんだから、たかが東京都心部が一週間ほどだけ閉鎖なんてしょぼい事件で終わらせず、もっと豪快に風呂敷を広げまくらせてあげたかったなぁ。トナの出てる短編の文庫化も望み薄だろうなぁ、悲しい。

2010-07-23

観測史上最大の巨星を発見、元は太陽の300倍以上 国際ニュース : AFPBB News

 これまで考えられてきた太陽質量の限界を2倍に拡張する発見*この恒星の現在の質量は太陽の約265倍、誕生時には太陽の約320倍あったとされ、これまでの上限と考えられてきた150倍を大幅に上回る*長年の定説では、恒星は一定の質量を超えると不安定になり存在できなくなると考えられていたが、この巨大恒星の発見で恒星物理学の法則が書き換えられるかもしれない*……専門家にとっては常識なのかもしれないけど、恒星質量の上限(エディントン限界な光度で光るガスの量)って、観測的に求めるしかないものだったのか。素人の直感的には、マクロな系のガスの塊としてコンピューターシミュレーションでなんとでもなるような気がしてたんだけど、そんな簡単なものではないのね。

手島史詞『影執事マルクの道行き』(富士見ファンタジア文庫)

 能力バトルものとしてもラブコメとしても、実に安定して高レベルに楽しい。主人公の能力が完全に封じられる舞台で再生能力持ちと対決とか、実に美味しいシチュエーション。ラブコメサイドも、カラー見開きイラストにもなってる二人のガールズトークが、読んでて赤面するほど素敵ですな。この二人にこれだけ思われてるくせにあのヘタレ、と思ったら、今巻はなかなかに凛々しくて格好いいところを持って行き、久々に主人公らしいじゃないか、マルクくん。ま、その後にオチがあるのはいつものこととして。

 ところでプロローグの章扉、これ、「10:30 p.m.」じゃなくて午前だよな?

影執事マルクの道行き (富士見ファンタジア文庫)

影執事マルクの道行き (富士見ファンタジア文庫)

2010-07-22

豪企業、宇宙ゴミを捕捉・追跡するレーザー装置を開発 国際ニュース : AFPBB News

 なんか面白そうなんだが、AFPの科学系・技術系の記事は結構微妙だからなぁ。検索して出てくる記事も妙に少ない。いつもならこの手のネタには、Geek系ニュースに食いつくサイトが関心を持ちそうなもんなんだが。だいたい、直径10センチほどの小ささのスペースデブリまで捕捉・追跡し*なんてさらっと書いてるけど、Wikipediaによれば、現在、北アメリカ航空宇宙防衛司令部 (NORAD) の宇宙監視ネットワーク (Space Surveillance Network; SSN) 、ロシアの宇宙監視システム (SSS:Space Surveilance System) などでは約10cm以上の比較的大きなデブリをカタログに登録して常時監視が行われて*るってことで、米露の監視網と同レベルの性能を謳ってることになるんだよな。ほんまかいな?

流れるのが惜しいので保存シリーズ

 手ずからお湯を沸かすプロマネ……なるほど、プロジェクト(に関わる人たちを)マネージする人、なのだなぁ。

285 :名無しSUN:2010/07/22(木) 00:55:45 ID:HrCb0WTe
 シリーズ「宇宙開発最前線!はやぶさ物語」
 第2回「はやぶさ秘話」
 
 アナ:プロジェクトの中で一番辛かったことといえばどんなことでしょうか?
 
 川口:「あの〜、そうですね。プロジェクトは検討グループでやっているので、どちらかという
 
 とデイスカッションとかある意味では担当者と色々こう技術的な討論して、あるいはスケジュー
 
 ルもそうかもしれませんし、予算もそうかもしれません。こういうことではどうかということで
 
 先方のやる気を一生懸命出してもらってそういう形で進めてきたと思うんですよね。ですからと
 
 てもだからみんなとのモチベーションをよく引き出せたかなという気はするんですけど。
 
 ただ、プロジェクトが進むに従って通信が途絶するとかですね、かなり致命的な事態っていうの
 
 が出てくるんですよね。
 そういう時に結局これは止むを得ないんですけど、その携わっている人がどうしても足が遠のい
 
 てしまうということが起きますよね。
 
286 :名無しSUN:2010/07/22(木) 01:02:05 ID:HrCb0WTe
 アナ:例えば通信が途絶えてしまったりとか、イオンエンジンが寿命を迎えたのは2009年ですよね。
 携わっていた方が運用がその間停止すると寄りつかなくなるということですか?
 
 川口:そうですね、イオンエンジンの方は、エンジンはなかなか動きにくくても通信は順調だし交信は出来てるし、
 ですから対策の打ち合わせも色々転がるわけなんですよね。アクティビティは充分あります。
 この問題を克服するには色んなタスクを検討してもらうとか動きますよね。
 ところが、通信途絶の方はそうはいかないんですよね。
 通信途絶の方というのはとりあえず何していいかわからないような状態ですよね。
 音信不通ですから、だからウンともスンともいわない状態で。
 そっちの方が本当にですから検討してもらうにもですね、メンバーがやって来てもすることがないですからね。そちらの方が自然に足が遠のいちゃいますよね。
 これはですからプロジェクト全体の中で一番辛かったことですね。
 
 アナ:2005年から2006年にかけて1ヵ月半ということですよね。
 どうやってモチベーションを維持されたんですか?
 
 川口:結局遠のいてしまうのは遠のいてしまうんですけどね。ただ色々タスクというか検討事項というのを思いついたら色んな人にお願いして。
 お願いするとその人はそれをやるということは発生しますよね。
 それから小さなことですけど、運用室はまだ開店してますよっていう、閉じてませんよという為にはもちろん行くことが大事ですよね。部屋に行くことが大事だし。わざわざポットのお湯を入れ替えに行くとかね。そうするとここは常に人がいるという雰囲気がわかりますよね。
 行ってみてお湯を出してみるとお湯が水だったりするとこれは何日も来てない証拠じゃないですか。
 だからそういうことで、まだ閉店してないよというのは大事ですよね。そういうメッセージを発信することは。
 
 アナ:それを川口さんがリーダー自らがなさったんですか?
 
 川口:ああ、僕やってましたね。お湯替えてましたね。
 通信復旧したらお湯替えなくなりましたけどね(笑)。
 
 アナ:復旧して良かったですね。
 
 川口:笑い。
 
287 :名無しSUN:2010/07/22(木) 01:03:52 ID:HrCb0WTe
 アナ:でも、その数々のトラブルがあってどうしたらいいのか次の手はないというような所まで追い込まれてしまった時って奇跡を信じたいという気持ちになるんでしょうか?
 
 川口:ええ、そうですね。通信が途絶えた時ですよね。あの検討することは色々、色々ってまあ限られてますよね。あるわけですよね。
 だからそういうことはもちろん技術的な準備はもちろんするんですけど。
 技術的な準備というのはこういう範囲のわからなさだったらこういう方策、方針がありますということができるんですね。もちろんそういうことを検討して運用するんですけど、まあ論理的な話ですよね。
 ただこの範囲でなかったとしたらといったらもう全く手がなくなっちゃいますよね。
 ですからこの範囲でいいっていう判断は多分期待でしかないですよね。こうであって欲しいっていう。出来るだけ広くしたいんだけど、ずっと広くしてるときりがなくなってしまいますから、
 だからそうであって欲しいというよりは、そこから先は何とかそうであって欲しいという期待なので。
 
 
 アナ:そしてはやぶさがいよいよ帰ってきたわけなんですけど。
 その直前の「はやぶさ、地球へ!〜帰還カウントダウン〜」というページが出来まして。その中の4/15付けで川口先生が寄せたメッセージがあるんですけど、タイトルが〜「はやぶさ」、そうまでして君は。〜ということでちょっと文章を紹介させていただきますとね。
 
 「われわれプロジェクトは、彼をあきらめさせることなく、動くものはなんであれ動員してあらためて走りださせることに成功した。いや走らせてしまった。運用再開を喜ぶなかで、私は、若干複雑な気持ちも併せてもっていた。
 「はやぶさ」にはぜひがんばってほしい、と思う反面、その先に待つ運命は避けられないものかと思う。」
 と書いてらして、とても複雑なお気持ちになってらしたんですね。
 
 
288 :名無しSUN:2010/07/22(木) 01:05:23 ID:HrCb0WTe
 川口:そうですね。これはあの、その時2009年の11月に始まったことではないんですよね。
 小惑星を離れて航行を再開した時にはですね、化学ロケットの燃料はもう使えない状態だったんですよね。
 ですから本来であればというか、元々の打ち上げ前のシナリオはですね、母船は大気圏の中に突っ込んでバラバラになることはないんですよ。その前に母船はカプセルを分離したら自分は大気圏に入らないで上空を飛び去るっていう、そういうストーリーだったんですよね。
 
 ただ、本当は燃料が漏れてなくなってそれで、何とか運用を続けて来ていたんです。
 その時もう運命はそういう風にある意味決まっているんですね。
 カプセルをきちんと投入しようと思えばするほど、母船はだから完全に大気圏に突っ込まなければいけないということですよね。
 だからイオンエンジンが停止して残り約半年ですけど、なお運転しなくてはいけないと。
 運転することにもちろん全力を挙げたわけですね。
 最後はカプセルをかえさなきゃいけない。その努力というのは結局報われたというか、運転再開はできたんですけども。運転再開させて「さあ行け」というふうに言えば言うほどそれは母船はその先の運命がないよと言ってることですよね。
 
 はやぶさ自身はもう打ち上がってから、打ち上がった時には何にもいうことを聞かなければいかないというルールはないんですけど。
 もう色んな対応するために、色々教えこむんですね。
 こういう時にはこうしろ、こういう時にはこうしろと、こうやってこうなったらこうしろとか。二重三重のそのまあ言ってみれば躾けをするわけですよね。
 だからそうやって育て上げた子供のようなものなので。
 そうやって子供のようにして躾ければ躾けるほどさっきのイオンエンジンの運転もそうですけど、ですからちゃんと動けよと言ってちゃんと動いたわけですから。
 動いたっていうことは、だからほんとは逆をいえばその先は大気圏に突っ込まなきゃいけないよとそう言っちゃうことになるんですよね。
 だから、いい子であればいい子であるほど複雑ですよね。
 
289 :名無しSUN:2010/07/22(木) 01:08:41 ID:HrCb0WTe
 アナ:最後カプセルを投下した後でしょうか。地球の写真を撮って送ってきたんですよね。
 
 川口:そうですね。あれはもうプロジェクトでカプセルの分離の運用というのがその日の一番の大事なことですよね。カプセルをですからきちんと決められた方向に向けて、そして分離をすると、決められた時刻にですね。
 そういう運用をしているんですけど、その運用の打ち合わせの前からというか、ずっと前から最後は地球の写真を撮りたいと。それははやぶさに見せてあげたいということなんですけど。
 
 アナ:そういうことなんですか。
 
 川口:ええ。これ本当はですね。この運用はしなくていいんですよね。
 
 アナ:カプセルを投下すればもうそれでって。
 
 川口:そうですね。それこそ3時間前でそこで運用は終わっていいんですけど、だけど運用に携わっているメンバーはこの打ち合わせをしている時も誰からも異論は出なかったですよね。
 
 アナ:はやぶさに地球を見せてあげたかった。
 
 川口:そうですね。
 
 アナ:そのはやぶさが見た地球の映像をご覧になってどうでした?
 
 川口:ほんとにあの写真はほんとに涙目で見たような写真ですよね。
 
 アナ:そうですね。涙があふれてるようなそういう写真ですよね。
 
 川口:で、下の方が送りきれない部分があってデータがだからそこまで通信がとれなかったんですけど。
 あの〜まあ、ほんとに最後の最後にそういう意味ではふさわしいかもしれませんね。
 
 
290 :名無しSUN:2010/07/22(木) 01:13:10 ID:HrCb0WTe
 アナ:そういう意味では科学者とか研究者のお一人の川口さんの研究のありよう、感情をいっぱい込めて吐露されたっていうところがですね、私たちにとっては驚きでありでもやっぱり感動なんですよね。
 
 川口:うん、まあ、そういうことをすべきじゃないと言う方もおられるからあんまりあれなんですよね。だからもっとドライに考えるべきだという方もおられるんですけど。運用自体は決して感情に流されるというような運用はしてきたつもりはないですね。
 すべて論理的にやってきたつもりです。ですから画像を写すというのは、カプセルを分離する前には絶対に行わなかった、行えなかったですね。
 それまであらゆるすぐに必要でない電力はすべて節約するということで、カメラの電源も全部切ってましたしね。もうヒーターも切ってましたから。スイッチを入れて動くかどうかもわからないですよね。
 少しでもカプセルの分離にひょっとしたらダメージがあるかもしれない、探査機を不調に終わらせてしまうかもしれないようなアクションはすべてやらないようにして。だからカメラの電源も入れなかったんですよね。
 だからこれはドライな運用だと思うんですけど。残りのですから3時間、交信が出来るのは2時間位ですよね。その2時間位というのはこれはスタッフも多分共通の考え方だと思いますけど、カメラでぜひ見せてやりたいと。
 
 アナ:リーダーとしてどんな15年間でしたか?
 
 川口:充実していた15年ですよね。充実していたというのは忙しかったということもあるんですけどね。トラブルも多かったかもしれませんが、休む間もなかったというのが正直なところで。
 休む間がなかったというのはそれだけ取り組むべき課題も色々あったし、やり遂げた充実感があったかもしれません。皆さんプロジェクトのメンバーがやはりどんどん育っていきますよね。成長していって。
 私はだからプロジェクトが始まった時は41かもしれませんが、プロジェクトを計画した時は30代の後半でしたからね。そういう形でみんなこの運用で育っていって、こういう風にして運用するんだというのもわかりますしね。
 それから多分こういうレベルのことをすると、世界レベルというのはどういうレベルかというのかわかったと思いますよね。そういう意味で人材育成になったかなというところもあり、良かったなと思いますね。
【イトカワ】小惑星探査機はやぶさ Part76【ISAS】

伊藤ヒロ『アンチ・マジカル〜魔法少女禁止法〜』(一迅社文庫)

 豪快にして凄く変なものだな、うん。これは少なくとも「数年に一度」級の怪作だわ。舞台なり設定の素っ頓狂さと展開のどシリアスさのバランスというかアンバランスというか、『シスマゲドン』以来の衝撃かも。*1 一見してネタ満載のイロモノだけど、というかイロモノであることに間違いはないんだけど、魔法少女の元ネタもほとんど知らないしそのアメコミも映画も未見な俺が読んでも、凄いもんが出てきたということはよく分かる。これを書いた作者と、これを続巻前提で出版した一迅社に拍手。

アンチ・マジカル ~魔法少女禁止法~ (一迅社文庫)

アンチ・マジカル ~魔法少女禁止法~ (一迅社文庫)

*1:まるで似てないというか方向性としてはむしろ真逆なんだけど、なんというか、「怪作度」が同レベル。

2010-07-21

asahi.com(朝日新聞社):大気圏に再突入時「炎、怖かった」 野口さん、帰国会見 - サイエンス

 ロシアの宇宙船ソユーズで大気圏に再突入した際には、顔のすぐ横にある窓ガラスがオレンジの炎で溶けるのが見えたという。「トースターで焦がされるパンになった気分。シャトルと違い、リアルな怖さがあった」と話した。

 使い切りのカプセルなんだから、中に影響が及ばない限りは部材が不可逆なダメージを受けても問題なし。理屈では確かにそうなんだが、本当にそういう構造なのね。なんつーか、ソビエト式合理主義?

はやぶさウィークリーブリーフィング第2回 - 大塚実の取材日記

 2回目にして早速、毎週月曜に実施する予定だったが、しばらく大きな進捗はなさそうということで、さすがに記者の側からも見直しを求める声が出てきたそうで。うーむ、やっぱ研究なり開発をやったことのない人にとっては、こういうことは自明ではないんだなぁ。

ボーイング、次世代有人宇宙船「CST-100」の想像図を発表 | その他 | sorae.jp

 豪快かつ徹底的に「必要な機能のみに絞ってみました」デザイン。これ、搭乗してからステーションにドッキングするまでの間、まったく身動きができなさそうだな。まさに「人間という貨物を低軌道へ運ぶ」だけ。

 しかし、打ち上げはアトラス、デルタ、ファルコンなど、様々なロケットに柔軟に対応できる*ってさらっと書いてるけど、有人宇宙システムの構築に向けて (5)開発シナリオ--有人宇宙論壇シリーズ--:宇宙政策シンクタンク_宙の会なんかでのアボートシステムに関する検討とかを素人が眺める限りでは、ロケットの飛行プロファイルに合わせた緻密なチューニングなしには有人の安全性って保てそうな気がしないんだけど、果たしてどうなってるのかしら。

 あと、1枚目の写真になんか見たこともないステーションが載ってるけど、FARNBOROUGH: Boeing, Bigelow to build space station by 2015に模型のあるやつだな。ビゲローの風船を3つ、ドッキングモジュールに繋げるのか。

川口士『星図詠のリーナ 3』(一迅社文庫)

 読み始める前に川口士さんのさらに新たな本格ファンタジー作品なども始動中。先月の『桐野くんには彼女がいない!?』も好調*というのを見て、ひょっとして一作家一レーベルで3シリーズ同時展開とかやるの? これってひょっとしてかなり珍しい記録かな、あ、成田良悟氏@電撃文庫という怪物がいたか、とか思ってたら、なんと、ラストに「完」の一文字が。このキャラたちの

「色仕掛けってのは、色気のあるやつがやるもんだ」
「私たちにはないと言いたいの?」
asin:4758041644

こういう会話が読めるのはここまでとな。なんというか、思い切ったことをやるもんだ。↑の編集者ブログの様子を見る限り、売れ行き不振で打ち切りとかいう雰囲気ではないよな。「星図詠とは」「あの腕どうするの」あたりについての糸口がようやく出そろい、世界の謎とかまだ全然解き明かさずの段階であっさり? と思ったけど、よく考えればそうでもないのか。作者は設定を書きたいわけでも世界を描写したいわけでもなく、「こんな変わったお姫様がいました」というお話をしたかったと考えれば、リーナという人物の姉との関係が整理されダールとの内心の方向性が固まった時点で、書くべきものは書ききった、という見方もありか。

 とはいえ、もっと地図が埋まっていくさまを見たかったよぅ。すでに次の執筆予定は固まってるみたいだけど、それが一段落してからでも、第二部とか、せめて外伝とか、このキャラたちとこれっきりって、寂しいなぁ。

星図詠のリーナ〈3〉 (一迅社文庫)

星図詠のリーナ〈3〉 (一迅社文庫)

2010-07-20

鮫島くらげ『ななかさんは現実』(ガガガ文庫)

 久々に出会った超地雷。*1 二次元と三次元の恋の違いを描こうと挑戦した意欲作。そのテーマが明確に描かれて提示されている点が非常に好感を持てました*という選評から、ちょっとは気の効いた捻り方や変わった視点のある変なものを期待して手に取ったんだが……最後まで読み切ることすら不可能。

 サブカル系の既存作品のネタやオタクなネタを散りばめるの自体は嫌いじゃないんだが、現に『ニャル子さん』なんかは実に楽しく読めるんだが、単にこの作者の料理の仕方なり出し方が俺に徹底的に会わないのか、ともかく読んでてウンザリ。要は、『ニャル子さん』等は「おもしろい話にそういうネタを散りばめた」もので、本作は「そういうネタを散りばめて面白くしようとした」もの、その両者の間には越えられない壁がある、ということなのだろう。食材(元ネタ)が珍しければOKで評価した竜騎士07先生、罪作りな奴*という感想に心底から同意。

ななかさんは現実 (ガガガ文庫)

ななかさんは現実 (ガガガ文庫)

*1昔こんなことを書いたことがあるが、前言撤回。確かにエントリにしたくなる地雷というものは実在した。例え、せめてネタにでもしないと、地雷に払った金があまりに惜しくて悔しすぎる、という理由であっても。

2010-07-19

全面鏡張りで太陽光はね返す、水星探査機完成へ : 科学 : YOMIURI ONLINE(読売新聞)

 こういう、いっちゃなんだがマイナーなネタもきちんと追いかけて記事にしてくれるのはありがたいんだけど、熱構造モデルができました、というニュースにこの見出しはちょいとあんまりな気が。

流れるのが惜しいので保存シリーズ

 JAXA 宇宙教育センター : 宇宙教育指導者育成 ベーシックコース 2010年度 北海道会場 北海道札幌市のレポート。一回目の着地から離陸させるときに、デルタVを1桁間違えた。はやぶさ、10km離れるはずが100km離れちゃった*とかラストショット撮影の提案は川口先生。他のメンバーはほぼ全員が反対したけど強行採決 スミアを「涙でくもった」といったら、メンバーが「PMがこわれた」とパニックに*とかのお話し、ひょっとすると初出かな? もちろん俺の情報収集感度の問題かもしれんけど、初耳なエピソード。

152 :名無しさん@お腹いっぱい。:2010/07/17(土) 21:13:54.24 ID:NMJdJmXO
 宇宙教育セミナー札幌まとめ
 
 明日は15時から的川センセイのお話。当日券アルヨー。オワリ
 
 ・・・だけじゃ悲しいので、少しちゃんとした話。
 教育関係部分は除外。需要あるなら考える。
 てか、はやぶさ有効利用しすぎだろJK。で、なんでNASAの映像ばっかり使ってんのー
 
 圦本先生(理学側のお方)のお話
 ・イトカワの姿は歪すぎて、想定の範囲外。
 ・比重は1.9。みっちり詰まった岩石が3〜4くらいなのでめっさ軽い
  予想の半分くらいでした。
 ・岩場と砂場の組み合わせでさらにびっくり
 
 行く前は、表面は塵ばっかり+クレーター多数だと思ってた。
 んで、最初の3点とカタチからみるに
 1.もともとでっかい母天体(数kmくらい?)がぶっこわれた
 2.破片の一部が互いに引き合って、ラッコの頭と胴体を別々に生成
 3.銅と頭が合体! でも中身はたぶん、点でしか接触してない
 4.イトカワに小天体がぶつかった振動で、重力の小さいとこに砂が集まった=みゅーぜすの海
 って感じにできたんじゃないかなー
 
 何でできてるかの話はサンプル分析待ち
 でも、赤外線反射スペクトルデータで予想はできる。
 カンラン石とか輝石とかかなー。てか、隕石のデータとそっくり同じ。
 
 カプセルの気体は地球のだとしても、とっても重要。
 カプセルの密閉に関しては、設計データも予測データもある。
 解析はまさにそれの答え合わせ。
 
 サンプルは、まずサンプルを壊さないでできる調査をして、それから割る。
 割った半分は電子顕微鏡。もう半分はさらに分析。同位体顕微鏡とかで。
 
171 :名無しさん@お腹いっぱい。:2010/07/18(日) 20:23:34.11 ID:kZRWh90p
 セミナー札幌二日目
 
 的川先生編
 ☆はやぶさ
 
 川口先生が一番緊張したのはターゲットマーカの2個目投下時
 メッセージの内容は、だいたい3種類「憧れ・共感・自己表現」
 
 ・イトカワの上の話
 レーザーレンジファインダのテストの内数回は秘密のはずだった。
 →ISASに寝袋まで持ち込んでた記者の眼を欺くことは出来ず
 記者「秘密で何やってんすか!」
 スタッフ「秘密だから話せません!!」
 
 一回目の着地から離陸させるときに、デルタVを1桁間違えた。はやぶさ、10km離れるはずが100km離れちゃった
 二回目の着地は慣れ方がハンパなかった。はやぶさ2作ったら、もっと凄いことになると思う。
 みんなは大喜びしてたけど、川口先生は「まだわからん」の姿勢。でも頬緩んでそれ言っても……
 
 ・燃料漏れ→行方不明→復活
 16分間もれてて、怖くてバルブ開けられない。
 くになか先生は子供と遊園地いってたとこで呼び出されたとのこと。
 行方不明になってから、文科省と予算バトルしてた。
 
 イオンエンジンダイオードは、仕様書にものってないらしい。
 クロスドライブ成功の時のビデオ残ってるけど、川口先生のテンションが凄いことになってるらしい。
 なお、キセノンの単位は「万円」です。
 
172 :名無しさん@お腹いっぱい。:2010/07/18(日) 20:24:19.48 ID:kZRWh90p
 ・帰還
 落っことすのが確定することの川口先生はヤバかった。
 はやぶさに「くん」付けしはじめたのは子オ時期。
 中和神社の日は午後から会議なのに行った。
 帰還のときの写真で、ハデに光ってるのは、キセノンと酸化剤だと思う。
 あっさり見つかりすぎて、探索の訓練してたメンバーは逆にがっかりしたそうだ。
 ラストショット撮影の提案は川口先生。他のメンバーはほぼ全員が反対したけど強行採決
 スミアを「涙でくもった」といったら、メンバーが「PMがこわれた」とパニックに。
 
 工学チームはおなか一杯。理学チームはこれからがテンションうp。違う意味で「壁」復活
 ちなみにミッション達成で賭けしてたけど、パーフェクトに賭けたヤツはいなかった。
 
 擬鳥化はやぶさの絵は、海外からも使いたいという声が殺到。
 でも作者さんに英語メールを転送して困らせるわけにもいかず、翻訳も的川先生サイドのお仕事になった。
 200$払ったとこもあったとのこと。
 
 ・あすかちゃんの手紙
 スライドの中に、手紙の原文が写真で。
 あとから、宇宙教室に来てくれました。
 
 ・イカロス話
 イカロス君は理学サイドに冷たい≒すごく工学です
 膜の設計した方は、おりがみが大好き
 
【NASA-TV】宇宙実況規制避難所★28【JAXA ISS】

高殿円『神曲奏界ポリフォニカ リユニオン・ホワイト』(GA文庫)

 中盤、ジョッシュ・リシュリー組とデイジー・ピース組のラブラブっぷりが凄まじいな。これまでの奥手っぷりはどこへいったんだというか、なんぼ奥手でもさすがに10巻目ともなれば積み上げてきたものが大きいというか、まるで最後の大決戦を前にしてフラグ立て競争をやってるみたいだわ。

 というわけでクライマックスに向けて疾走中。もうここまでくると、どんどん書いてくれ早く続きを読ませて、ただしお体には気をつけて、しか言うことはないな。

2010-07-18

下半身不随の人の歩行支援する「ロボット脚」、世界で初開発 写真5枚 国際ニュース : AFPBB News

 「ほかの人と同じ高さの目線で話せるということは、社会生活の上でも大切なことだ」ってのは分かるなぁ。車いすの体験乗車を数回やったことがあるだけだけど、これはかなり重要な観点に思える。

 ところで、『ロボットスーツHAL』福祉用があるのにあえて「世界初」って何? と思って良く読むと、あっちは自立動作支援ロボット*という名称のもと、あくまでトレーニング時に装着されることを想定してるのか。で、こっちは完全な車いすの代替品として、これを装着して外出し日常生活を送ることを想定してるのね。*1 とすると、「街の日常風景の中にある歩行機械」第一号がこれになるのかもしれないのか。

あざの耕平『神曲奏界ポリフォニカ ダン・サリエルと真夜中のカルテット』(GA文庫)

 第一話:創作者の苦悩、第二話:批評家への怒りと「売れること」の業、いやぁ、相変わらず飛ばしてるな。なんつーか、ぜひ、これを読んだ同業者の感想を見てみたいもんだ。

 そして第三話。真面目でシリアスで良いお話しなんだけど、いつもの人たちの会話が楽しすぎて、もう。

「大丈夫です、ユフィンリーさん! サリエルさまを信じてください!」
「ごめんなさい、モモちゃん。申し訳ないんだけど、それってかなりハードなハードルだわ。少なくとも私には荷が重すぎる」
p.193

で、サリエル先生格好いい!!! 思わず「先生」をつけなきゃならん気になるほど格好いい。「実際そうだろう? アマディアは子供だ。さもなきゃ−−」p.242からはじまる大見得、そしてその後の詐欺師っぷりとスパルタ教師っぷりと最強のツンデレキャラっぷり、確かに「紙一重」タイプだわ。

 しかしこれで本シリーズも一旦は幕引きか。確かにサリエルにもアマディアにもそれなりのオチがついたわけで良い区切りではあるんだけど、延々と大長編を続けるタイプのお話しでないんだけど、黒と金は不幸な永遠の中断、白はクライマックスに向け疾走中、一気に寂しくなるな。せめて赤青がもうちょいハイペースで出れば……てか、作者が他シリーズでとんでもないペースで書いてて手が回らなくても仕方ないと思える赤はともかく、青はやる気あるんだろーか? とりあえずのテコ入れでエイフォニックの文庫化とかリプレイ第3弾とか来てくれないものかしら。

*1:とはいえRex Bionicsからリンクされてる紹介ビデオを見る限り、少なくとも日本の都会のようなせっかちな街に出てくるには、まだスピードが足らんような気はする。

2010-07-17

How does Lutetia compare to the other asteroids and comets visited by spacecraft? - The Planetary Society Blog | The Planetary Society

 イトカワがゴミのように小さいな。オリジナルサイズの画像でも3×5ピクセル。

 しかし、All asteroids and comets visited by spacecraft as of June 2010*だそうだけど、ロゼッタのルテティア観測成功、探査機による小惑星観測の歴史: 松浦晋也のL/Dのリストと微妙に食い違うな。こっちのうち小惑星を一覧にすると、

探査機名称番号/備考
1991GalileoGaspra951
1993GalileoIda, Dactyl243
1997NEARMathilde253
1999Deep Space 1Braille9969
2000NEAREros433
2002StardustAnnefrank5535
2005HayabusaItokawa25143
2008RosettaSteins2867
2010RosettaLutetia21

となるから、えーと、BrailleAnnefrankがこっちの写真にだけあって、マサースキーとAPLが松浦氏のリストにだけ載ってるのか。はて、どこから生まれた違いなのかしら。ま、たぶん何かの基準足切りラインが違うんだろうけど、まさか惑星協会がカッシーニニュー・ホライズンズを、松浦氏がディープ・スペース1号スターダストを、それぞれにハブってたりは……しないよな。

追記:惑星協会の素晴らしい画像、そして訂正です: 松浦晋也のL/D

 「しまった、ディープスペース1と、スターダストを忘れていた!」*とのこと。

asahi.com(朝日新聞社):はやぶさ2、開発費は148億円に 初代+20億円余 - 宇宙探査

 川端達夫文科相は同日、はやぶさ2の開発について「政府全体の宇宙方針にかかわること」として、仙谷由人官房長官と前原誠司宇宙開発担当相(国交相)に宇宙開発戦略本部での検討を要請*……大枠を増やさないままに内部で予算の割り振りを考えるだけじゃなく、全体の枠についても意識してる、という意味だったらそれはそれで喜ばしいことなんだが、さて?

原田源五郎『今日もオカリナを吹く予定はない 3』(ガガガ文庫)

 何かよくわからんままに終わったな。ま、すっきり何もかも片づいて大団円になってたらむしろそっちの方が驚いたような気もする。そもそもきちんと理詰めにすることにとことん向いてない作品で、不条理は不条理のまま暴走すればよかったところ、なまじそれなりに辻褄の合う理由付けをしようとして、かえってgdgdになった、みたいな。

今日もオカリナを吹く予定はない3 (ガガガ文庫)

今日もオカリナを吹く予定はない3 (ガガガ文庫)

2010-07-16

「はやぶさ」の成果とは何なのか? - 記者の眼:ITpro

 こういう記事は、コメントするより、印象深いとこを引用して残すもんだな、うん。

 ただ、ここで政治家が言う“成果”とは一体何なのだろうか。打ち上げ後だけでも7年間続いたはやぶさのプロジェクトの成果・効果がこの1年で急に出る、というのはあり得るのだろうか。
(中略)
 「利益を生むか、産業界で役に立つか、といった成果はものすごく短いタイムスケールの問題です。はやぶさプロジェクトが始まってから15年が過ぎました。じゃあ、1年ではどんな成果がありますか、と聞かれても成果なんかあるわけない。でも15年間の成果を考えた時、日本の科学技術力を高めて、次の世の中を豊かにしていく、そのための人材育成ができるという成果は大きいと思います」
 「次期はやぶさは二百数十億円かかるかもしれませんが、それを10年で割ったら、年間二十数億円です。子ども手当として現金で配るか、未来に投資するか、要するにそれは政策の問題です」
「はやぶさ」の成果とは何なのか? - 記者の眼:ITpro

カンピオーネ! VII 特別書き下ろし『噂のカンピオーネ』

 お、出版済み文庫本より未来の話で、幼なじみ参戦とな。なんかサラッと「草薙の権能」の秘密も明かされてるし。

 ついでに↓も貼っておこ。『円環少女』とか『鉄球姫エミリー』もそうだったけど、この店の特集での紹介文の入れ込みよう、なかなかに楽しい。

丸山英人『隙間女(幅広)』(電撃文庫)

 ああ、やっぱこの方が『夜と血のカンケイ。』より100万倍はこの人に向いてる。便所飯の話とか、ちょっとなかなか他にはない持ち味だよ。この持ち味を殺して無理矢理魔改造して学園ハーレムラブコメ異能バトルを書かせるだけが新人の使い方って、どこかなんか間違ってるよ >各レーベル編集者。ぜひこの、都市伝説モチーフでまったりちょっと良い話の連作短編、というネタで、この作者にはいろいろと書いてもらいたいもんだ。

隙間女(幅広) (電撃文庫)

隙間女(幅広) (電撃文庫)

2010-07-15

J・P・ホーガンの作品に関してつらつらとその2

 昨日のエントリの誤りについてid:proto_typoさんからコメントでご指摘いただきました。ありがとうございます。記憶に頼って書くと、俺の中の熱が『プロテウス・オペレーション』『終局のエニグマ』のあたりから冷めていったこと自体が実に明らかになってしまいますね、と言い訳。

 で、なんでそのあたりから熱が冷めていったのかつらつら考えるに、上手い表現にならないんだけど、世界の謎の解明というか新たな科学・技術的知見の獲得みたいな、物語のネタになるガジェットの面白さと、ストーリー上で解決すべき課題のガジェットとの上手い絡み合いかた。この2点がホーガン作品の俺的な面白さなのかな。前者が突拍子もないものであればあるほど、後者の絡み合いが密接であればあるほど良し、と。

 ガジェットストーリー上の課題
星を継ぐものミネルヴァとガニメアンの真実、歴史の書き換え月の死体の謎解き
ガニメデの優しい巨人ガニメアンの歴史と社会ガニメアンとの交流
巨人たちの星ジェブレン人の陰謀ジェブレン人の陰謀阻止
創世記機械重力物理学の新展開と工学的応用東西対立の中二病的解決
未来の二つの顔AIの知性獲得過程地球規模グリッドを任せられるAIの開発
未来からのホットラインタウ粒子の振るまいと時空の構造地球をバゴファントの脅威から救う
断絶への航海ケイロン人のメンタリティメイフラワー二世タカ派によるケイロン侵略の阻止
造物主の掟タロイド世界の有り様タロイド社会の自主独立を維持

とまぁ、ここまではすっきりするんだけど、『プロテウス・オペレーション』や『終局のエニグマ』では、前者がヘボイ。どこにでもある並行世界とタイムトラベルとか、ソ連の宇宙島の構造とか。で、後者も、要は専制と独裁の勢力に対してどうやって自由と民主主義陣営を勝たせるか、で、すでに『巨人たちの星』『断絶への航海』『造物主の掟』で書いたことの焼き直しなのね。残念ながらこのあたりから、新鮮味が感じられなくなってきちゃったんだろうなぁ >俺。

JAXA|小型ソーラー電力セイル実証機「IKAROS(イカロス)」のガンマ線バーストの観測成功について

 正直なところ、あかつきをH-IIAで打ち上げるんで余ったペイロードの有効活用として載せた機体に、さらにおまけがついてたのか、という程度の認識だったんだけど、なんと初期設定を終えた直後にガンマ線バーストを観測とは、なんとも強運にも恵まれた機体なのかもしれぬ。

 フルサクセスに向けても、順調に前進中の模様。

昨日から今日にかけて,液晶デバイスによる
長時間の姿勢制御にも挑戦しています.
性能の詳細な解析など,まだまだやるべき事はありますが,
液晶デバイスとしても,徐々に定常運用に近づいています.
IKAROS-blog » 今日の IKAROS(7/14)

小川一水『天冥の標 3 アウレーリア一統』(ハヤカワ文庫JA)

 第3巻。ま、全体の10分の3だと思えば、まだプロローグではある。しかしクトコトが冥王斑の原因であるという認識は人類社会には広がらなかったのか。それが常識になってれば、六肢の「サル」と接触した時点で警戒しそうなもんではあるが。*1 で、1巻の石工(メイスン)と2巻のクトコト≒今巻の「サル」という六肢類は共通の系統樹に乗る種か否か、さて、どうなるのだろう。カヨはカヨの先祖もしくは本人なんだろうけど。

 それと、舞台が23世紀半ば〜24世紀初頭なのに、技術水準は核融合炉とそのプラズマによる反動推進、一番の財産は電力生成能力(通貨をkWh(キーウィ)とする電力本位制経済)というあたりがちょっと意外。300年後の人類は、政治的に碌に成長してないのはともかく、重力制御や恒星間航行能力にもまだまだ手が届かないのか。とすると、1巻は西暦換算でいったい何年頃の出来事で、それまでの間にあと何冊分のエピソードが挟まるのかしら?

 あと、今のところ俺的に最大の謎or伏線は、1巻では「メニー・メニー・シープの真の形状」、2巻では亡霊(ダダー)の元になったコードだな。遺伝子シーケンサのデータファイルをAI秘書プログラムが実行可能コードを含むデータファイルだと誤認するような塩基配列をプログラムするためには、どうしたって両プログラムおよびそれらのプラットフォームの仕様に関する情報が必要なはずだが、さて、謎のプログラマーはタイムトラベラーかはたまた予知能力者か。

 てなことをゴチャゴチャと次巻を読む俺用にメモってたら、小川一水スレ10 天冥の標 復活の地 第六大陸で素晴らしいサイトが紹介されてた。次巻が出たらここでお復習いせよ >俺。

天冥の標 3 アウレーリア一統 (ハヤカワ文庫 JA)

天冥の標 3 アウレーリア一統 (ハヤカワ文庫 JA)

*1:いや、それ以前に、「冥王斑で嫌がらせを人類にしかけた何ものか」についての認識があれば、人類統合政府隷下の宇宙軍主導で、「種の拡散」計画が推し進められる社会になるような気も。その認識が広まらなかった理由なんかは、「断章三」が挿入されるであろう2巻と3巻の間の時代を書いた巻待ちかな。

2010-07-14

SF Site News » Obituary: James P. Hogan

 かなりショック。まとまらないけどつらつらと。

 『星を継ぐもの』、(ジュブナイル以外で)SFといえば星新一とスタートレックだった高校生の俺に本作を勧めたの誰だっけ。読後のあまりの衝撃に、誰に勧められてお小遣いをはたいたかの記憶を吹き飛ばされたに違いない。『ガニメデの優しい巨人』でガニメアンのメンタリティの地球人との違いとその進化論的根拠に目からウロコを百枚落とし、*1 『巨人たちの星』のゾラックちゃんの大活躍*2に手に汗を握ったのも、いまだにその感情を思い出せる。

 『創世記機械』の、宇宙の真理の探究と世界的危機の克服があれよあれよという間に結びつく目眩く展開、いまにして思えば「セカイ系」のハシリだったりして。んでJ兵器の無敵無双っぷりは中二病の先祖。『未来からのホットライン』もそういう印象が。

 『未来の二つの顔』、そんな動力も機構もあり得ないんだけど、なぜか俺の脳内イラストでは、ドローンはYouTube - SPHERES Testbed Cyclic Pursuit Formation Flightみたいな感じで空を飛ぶものになってるなぁ。どういう刷り込みなんだろう。

 と、印象に残った作品を挙げて作品リストを見ると、ここまでで1983年。その次が『プロテウス・オペレーション』になるのか。これがなぁ、コロニーの謎解きにはwktkしたけど、しかしそれだけだったんだよな。そしてそれ以後はムニャムニャ。

ハードSFというより「ト」ラディショナルSFと言った方がしっくりくる作風だったと思います.

ファンタジーではないんですけど, 現代の科学的知見を押さえた上で話を構築するハードSFとは異なり, 面白ければそこからはみ出ることもいとわないような所が散見されたり.
コメント#1794579 「ト」: 訃報: SF作家 ジェイムズ・P・ホーガン、逝去 - スラッシュドット・ジャパン
「星を継ぐもの」シリーズを、「理系のユートピア」だなぁと思いながら読んでいました(「理系」なんてくくりは日本だけだとしてもね)。
科学者っつーか、技術者が英雄になれる社会なんて、現代日本の住人から見ると、それだけでSFというか。

「星を継ぐもの」の世界の人間は、理性的な人ばかりで、科学を嫌悪して情緒を優先する人がほとんど目に付かない。
大衆も、投資家も、政治家も、「そんなのは単なる理屈だ!俺の気持ちをどうしてくれる」とか、「あいつらは嘘をついているんだ!俺たちには理解できないと思ってだましているんだ!」みたいな連中の気配もない。そして主人公たち技術者は、頭脳明晰なだけでなく、決断力と交渉力と行動力を兼ね備えている。なんとうらやましい世界か。
コメント#1794640 Re:面白かった記憶が: 訃報: SF作家 ジェイムズ・P・ホーガン、逝去 - スラッシュドット・ジャパン

時雨沢恵一『学園キノ 4』(電撃文庫)

 お、今巻のゲストは10巻7話からか。てか、人物のみならずお話自体もリメイクというか本歌取りというか。いやぁ、馬鹿らしくてハイテンションで楽しい。娯楽活劇はこうあるべし、という見本だな。当面は安定して続くような感じだし、いいぞもっとどんどんやれ。ところで、おばあちゃんは孫の晴れ姿を見れたんだろーか、それだけが心配で気に掛かる(タイミング的にはヘリの中?)。

学園キノ〈4〉 (電撃文庫)

学園キノ〈4〉 (電撃文庫)

*1:なので『断絶への航海』のアイデアはストンと腑に落ちたし、逆に『造物主の掟』のタロイドのあまりな人間っぽさには、もちろんそれを狙って書いてるとわかっててもなお、いまだにちょっと違和感が。

*2:「タリー・ホウ!」

proto_typoproto_typo 2010/07/14 19:14 「プロテウス」は先月新装版が出たタイムパラドックス物で、ソ連のコロニーの話はその次の「終局のエニグマ」ですね。たしかにあのあたりから作風と言うより「主眼」が違ってきてどうも。「量子宇宙干渉機」なんて、昔なら人類のため世界のためもっと積極的な話になると思ったのですが。
「星を継ぐもの」=「理系のユートピア」ってのはよく分かります。地球起源説と外起源説で議論してるシーンなんかが好きでした。

2010-07-13

効率良い回収方法を検討中 - JAXA、「はやぶさ」のサンプル回収状況を説明 | エンタープライズ | マイコミジャーナル

 とにもかくにも、おっそろしく細かい前例のない大変な作業だ、ということはよく伝わってくる。

 本日から、8月一杯まで原則として月曜日の午後に定期的なブリーフィングを開催するとのこと。どうやら、新聞・テレビ局が、「まだか、まだか」と相当な頻度で電話取材をかけたらしい。
ヘラに付着した微粒子の回収方法を検討中: 松浦晋也のL/D

てな状況だそうだけど、もちろん「興味を持たれてるうちが華」ってのもそれはそれで真理ではあるんだろうけど、願わくば、中の人が雑音だのプレッシャーだのにしんどい思いをあんまりしませんように。

角川スニーカー文庫編集部『S BLUE』, 『S RED』ザ・スニーカー100号記念アンソロジー(角川スニーカー文庫)

 読みたい短編計5つ*1のために文庫2冊……買うけどさ、今さらその財布へのダメージが耐え難いほどの歳じゃないけどさ、とことん「抱き合わせ商法」だよなぁ。どんなにポジティブに受け止めようとしても、「在庫整理ありがとう」以上にはならんわ。それにしても、収録作品の2冊への分割の仕方がある意味では実に見事。可能な限り多くの読者が2冊とも買わざるを得なくなるよう、アンソロジーとしてのまとまりなどは一切度外視して、作品の年代もジャンルもタイプもなるべく2冊にバラバラに配置。商売としては、これは確かにプロの編集者の仕事だわ。

*1:おっと、「ガルディーン」は短編じゃなく、書きかけで放り出した長編か。

2010-07-12

ロゼッタ彗星探査機、小惑星「ルテティア」フライバイ | 太陽系 | sorae.jp

 サイエンスな成果については、これから徐々にいろんなものが出てくるんだろうけど、素人ファン的にはとりあえず、土星とのツーショットがいい絵だねぇ。ESA Portal - Rosetta triumphs at asteroid Lutetiaからリンクをたどると一応はHI-RESと銘打たれた画像があるけど、観賞用には今ひとつ、かな。ま、400を越える「空想的画像」が撮影された*そうなんで、きっとまだまだ隠し球があるに違いない。

流れるのが惜しいので保存シリーズ

 サイエンティスト・トーク「宇宙ヨット『イカロス』―太陽の光で宇宙航海中!」 | 日本科学未来館のレポート、とっても盛りだくさん。Togetter - まとめ「日本科学未来館サイエンティスト・トーク「宇宙ヨット『イカロス』-太陽の光で宇宙航行中!」」も貼っておこう。

590 :名無しさん@そうだ選挙に行こう:2010/07/11(日) 16:54:11 ID:abL0wcx1
 森先生講演会終わりました。
 
 前説雑談15分 http://twitpic.com/24a7vi
 本講演1時間 http://twitpic.com/24b9nq
 先生を取り囲んでの質疑応答1時間! http://twitpic.com/24ba2u
 
 講演は椅子50人+立ち見20人以上の大盛況
 講演内での質疑応答が時間切れで無くなった反動?で、
 終了後、みんなが先生を取り囲んで質問大会。
 素人のしょうもない質問にも丁寧に答えてくれて、ほんとにいい人。
 森先生、長時間にわたってありがとうございました。
 
 内輪話やら新ネタやら、イカ坊の先生に会えて大満足!詳細はいずれ。
 31日に相模原でも講演するらしい。
【宇宙ヨット】ソーラー電力セイル実証機イカロス12【IKAROS】
881 :イカロス講演@科学未来館:2010/07/11(日) 21:06:32 ID:fqQ9jHtZ
 覚えてる点を箇条書きで。
 
 IKAROS計画は2007年秋からスタート
 ・次は木星計画 2015〜2020の打ち上げを目指す
  IKAROSの成果を受けて、さらに積極的にアピールしていきたい
 
 今後の惑星探査は、フライバイからランデブー探査へ向かう
  ランデブーするには、軌道投入のために燃料が必要
   なるべく効率よく燃料を使うには
   1.高速で燃料を吹く→イオンエンジン
   2.燃料を使わずに加速→ソーラーセイル
 
 ソーラーセイルについて
  φ50mのセイル(2000平米)だと2gfの力を発生できる→イオンエンジン2基分
  人類が作り出せる最速の宇宙機は、ソーラーセイルになるだろう
 
 
882 :イカロス講演@科学未来館:2010/07/11(日) 21:08:45 ID:fqQ9jHtZ
 IKAROSのΔV
  12月までの6ヶ月で100m/s = 360km/h
  現在までに得た加速は、10m/s = 36km/h
 
 液晶デバイス
  会議室とかに使う曇りガラスのデバイスメーカーとの共同開発品
 
 先端マス分離
  イカロスの3軸の回転速度変化をモニターしながら行った
  Z軸(スピン軸)の回転速度が落ち、X軸Y軸周りには変化が無かった
  →4つのマスを綺麗に分離できたことが写真を使わなくても確認が出来た
 
 
883 :イカロス講演@科学未来館:2010/07/11(日) 21:10:04 ID:fqQ9jHtZ
 セイル展開
  1次展開は11回に分けて回転機構を作動させた
   6/2 #1、#2
   6/3 #3〜#6
   6/4 #7〜#9
   6/8 #10、#11
   回転機構は570回転させる必要がある
   0.041deg/sの回転速度で、総駆動時間は40min
   1次展開の終了時の形は、ほんの少しだけいびつだった
   
  2次展開
   6/9に実行 イカロス本体の振動のグラフでは、280minほどで振動がほぼ収束していた
 
 DCAM
  DCAM2 計画では40cm/secで打ち出す予定だったが、実際には64.5cm/secだった
    本体のジャイロデータ、ドップラー計測により確認
  DCAM1 計画では20cm/sec、実際には35cm/sec
      「はやぶさが自分の影を撮ったので、我々もやってみようと思った」
 
 
884 :イカロス講演@科学未来館:2010/07/11(日) 21:10:58 ID:fqQ9jHtZ
 ギネス
  3つの項目で申請中
   世界で最初のソーラーセイル
   世界最小の人工惑星(DCAM)
   世界最大の人工惑星
 
 ポリイミド
  2種類の膜を使っている
  外側は既存品、内側(1/3くらい)は新規開発品
  内側は熱溶着が可能な膜
  既存のポリイミド膜は、接着剤が必要だが、
  ・アウトガスによる光学部材の曇り
  ・宇宙空間での耐久性
  ・膜厚の増加
  などの面で不利になるので、熱溶着を試みた
 
 無茶ブリ
  森さんへのブログ依頼は、本当にアポ無しの無茶ブリ
 
 
885 :イカロス講演@科学未来館:2010/07/11(日) 21:38:22 ID:fqQ9jHtZ
 忘れてた点を追記
 
 IKAROSのアンテナは、本体の上下面にそれぞれついているが、
 水平方向(膜の方向)には通信ができない。
 今年の8月下旬から1〜2週間ほど、
 地球がイカロスの膜方向に位置するので、
 通信ができない期間が発生する見込み。
 
 一度、通信が途切れた宇宙機を最捕捉するのは、
 なかなか大変。
 1bit通信を使ったりして、なるべく通信不能の期間を
 短くできるように検討をしている
 
 (Up主注記)
 8月下旬は、IKAROSが地球軌道を横切って、
 太陽側に回り込む期間に当たります。
 IKAROSは基本的には太陽を向いているので、
 地球がちょうど真横に見えるようになるんだと思います。
 
888 :イカスレ590:2010/07/11(日) 22:14:29 ID:q1osNIhG
 >>885
 ちょっと補足させて下さい。こんな趣旨の事もおっしゃっていたと思います。
 
 イカ坊には、帽子のキノコのほかに、実はお尻にもアンテナ付いてる。
 それぞれのアンテナが、半球状の指向性パターンを持っている。
 側面にはあえて指向性を持たせていない。それは、帆のアルミ蒸着で電波が
 散乱して、まともに通信できなくなってしまうから。
 
 従って、側面が地球を向く間は通信不能になる。
宇宙開発・天文イベントレポスレ
614 :590:2010/07/11(日) 21:43:28 ID:q1osNIhG
 >>611 盛りだくさんでまとめかねてる内に仕事の早い人が・・・すばらしい!
 
 ところで、以前のスレで出ていた疑問点が、いくつか明確に
 
 Q1. 現在は加速なのか減速なのか
 A.1 減速方向の加速度を受け続けている。太陽に落ち込んでいくほう
 Q.2 WEBページのペーパークラフトの帆の折り方は実物に近いのか
 A2. ほぼ正しい。違うのは、本物は帆が台形型の4枚に分かれてるが、
 ペーパークラフトの都合上、くっついている
 Q3. デブリに当たらないのか?
 A3. (講演会の)帰りに交通事故に会わないかを心配したほうがいいくらい確率は低い
 Q4. 半年以降はどうするのか?太陽に落とす?
 A4. 太陽に突っ込むほどの加速度(=減速)はイカ坊の帆では難しい
 金星軌道に入れるのにも当然足りないので、金星軌道を近地点、地球軌道を遠地点とした
 惑星となって回り続ける
 Q5. HFC32Aが尽きたら?液晶だけで姿勢制御可能?
 A5. たぶん尽きたときが寿命。液晶だけでは、かなり難しいと思う
 
 まずはこんなところ。過去スレとメモと照合して他にもあったらまた書きます。
 
615 :名無しさん@そうだ選挙に行こう:2010/07/11(日) 21:46:10 ID:kkcloZed
 そういえば、一次展開中の謎の角加速について何かお話あった?
 
616 :590:2010/07/11(日) 21:48:40 ID:q1osNIhG
 >>615
 直接はなかったです。いくつか想定外のことが・・・でも概ねシミュレーション通り・・・程度でスルーしてしまいました。
 
 
617 :名無しさん@そうだ選挙に行こう:2010/07/11(日) 21:59:11 ID:O89wiVH8
 未来館での講演行ってきた
 >>590氏のレポにもある通り、大盛況でしたね
 講演本編も興味深いお話だったけど、その後の延長戦的な囲み質疑応答が熱かった
 質問すると質問したこと以上に答えてくれる森先生いい人過ぎw
 大変ありがとうございました
 その質疑応答のときに森先生がおっしゃっていたことなんだが
 収納時に帆についた折り癖が光の反射になんらかの影響を
 及ぼしているっぽいという話が個人的に印象に残った
 ちなみに、イカ坊の中の人のことはバラしちゃいけないと
 口酸っぱく言われたんだそうなw
 
 講演の写真詰め合わせどうぞー(pass:neru)
 ttp://balsamic.fam.cx/up-fragola/download/1278852237.zip
【宇宙ヨット】ソーラー電力セイル実証機イカロス12【IKAROS】

追記:お出かけ日記−行き当たりばっ旅 : 20100711サイエンティスト・トーク「宇宙ヨット『イカロス』―太陽の光で宇宙航海中!」==聴講メモ==

 イカロススレ>>590さんのブログ

相内円『すてっち!』(HJ文庫)

 上手いなぁ。さりげなく日付がちょっとずつ前後してお話を編んでく構成、好きだわ、こーゆーの。お話自体はいわゆるはやりの良くある日常部活ものなんだけど、これだけ無駄なく引き締まった書き方で、かつ、ここまでゆったりとした雰囲気になるってのは、なかなかに凄腕なんじゃなかろうか、この作者。

すてっち! (HJ文庫)

すてっち! (HJ文庫)

2010-07-11

川人忠明『おやすみ魔獣少女 暗黒女神の《領域》』(角川スニーカー文庫)

「じゃあ、訊くけど。そう言ったら、ならなくてもよくなるの? あたしが当主にならなくても、父さんや母さんや村の人たちを、そっとしておいてくれるって約束してくれるの?」
p.96

 おお、これは確かに『ダークエルフの口づけ』の人の新作だわ。シビアね。容赦なく死ぬ死ぬ。今どきの普通のラノベなら、あの人なんかは生き延びてライバルになりそうなもんだが。それにしても、ハッピーエンドになる道筋がこれっぽっちも見えてこんなぁ。エストの願いなんて「内乱しか起こらない」状態にする以外にクリアできそうにないし。すでに続刊の刊行も決まってるようだし、実に楽しみである。

2010-07-10

イカロス加速実証成功記念に過去記事サルベージ

 ま、2006年にはやぶさが光圧での姿勢制御に成功した時点で実証済みと言えばその通りなんだが、と思ったら、この方、2004年にお亡くなりになってたのか。

 ↑を書いたあとで念のためSolar sail - Wikipedia, the free encyclopediaを見たら、マリナー10号とメッセンジャーが姿勢制御については実証済みとのこと。なるほど、IKAROSは、惑星間航行において、光子による史上最大の加速度を発揮した実証機となりました*という微妙な表現になるわけだ。

追記

 昨夕に【宇宙ヨット】ソーラー電力セイル実証機イカロス12【IKAROS】あたりで同じネタが議論されとった。マリナー2号ですでに実施されていたとのこと。

鎌池和馬『ヘヴィーオブジェクト 採用戦争』(電撃文庫)

 なんか説明台詞がくどくなってないか? 適用される物理法則が独自なのも設定がゴチャゴチャしまくってるのもいつもの通りだけど、こんなに説明を会話に依存する書き方をしてたっけ、この人。それとも、ひらがなで喋るべき台詞が普通にかな漢字交じりになってたりするところを見ると、推敲に割くべきリソースが足りなくなってるのかしら。

 話自体は面白いし、キャラの言動は楽しいし(特にフローレイティア)、ペンギンとか曲芸飛行とか個々のエピソードもよくできてるし、大きな動きも出てきて楽しみではあるんだけど、↑のような完成度の低さというか作りの荒さが残念。ついでに、お姫様のあまりの出番の少なさと空気さも残念かも。

ヘヴィーオブジェクト 採用戦争 (電撃文庫)

ヘヴィーオブジェクト 採用戦争 (電撃文庫)

2010-07-09

IKAROS-blog » 今日の IKAROS(7/8)

以前にも紹介したことがありますが,IKAROSは太陽角センサーとドップラー信号を用いた
姿勢決定を行っています.
この姿勢決定方式の弱点が,実は南半球と北半球の境目です.ここをよぎるとき
姿勢決定精度が最も悪くなるのです.
逆に,ここが姿勢系担当の腕の見せどころ.「心眼」で正しい姿勢を見切るのです.

 「心眼」って……そのうち絵入りで、何がどうなってどう難しいのかの解説でも出てくるのを期待しよう。イカロス君に「スタッフに無茶ブリしてみて」とお願いしたら実現するかな?

来年度予算「窮屈で困る」 宇宙機構理事長 - 47NEWS(よんななニュース)

  • 来年度予算の概算要求について「(総額で)本年度予算より増えないよう言われており、はやぶさ後継機を含めて大変窮屈で困っている」
  • 政府の有識者の会議などからは、15年の無人月面探査や、国際宇宙ステーションへの無人物資補給機「HTV」の高性能化も提言されている。「新規項目を入れようとすると既存事業を遅らせるしかない。どの事業を選択するか、一生懸命議論している」

 いろんな人がいろんなところでいろんなことを言ってるが、とりあえず、外形的な金勘定としては、これが現状、と。

出口きぬごし『恋する鬼門のプロトコル』(電撃文庫)

 なんでたまもが呼び出し一発で地下アジトに参上できる? てなところをはじめとして、なんか全体に、初々しい高校生のキャッキャウフフと政治レイヤーの陰謀話と霊子がどうのSTPがこうのという世界設定の話と、いろんな要素をこれでもかこれでもかとてんこ盛りにしたあげくに不消化になってる印象なんだけど、もっとボリュームのある話だったのを一冊に収まるようにごっそり削ったりしたのかしら。狐さんの存在もそれまでまったく仄めかされすらせずにいきなりってのがかなり唐突だし。個々の要素は結構好みなお話なんだが、全体として出来上がったものはなんだかカオティック。

 もっとも、あとがきによると、「あら削り」で「わかりにくい」のを、作者自身も編集サイドも了解した上で、それが持ち味であると開き直ってるようで。であれば単純に、この作者・作品と俺の波長が合わない、ということなんだろうな。残念。

2010-07-08

JAXA|小惑星探査機「はやぶさ」(MUSES-C)カプセル内のサンプル回収(採取)の開始について

 なんとも控えめなプレスリリース。でも同7月6日からサンプル回収、及び、回収したサンプルの記録管理を開始いたしました*って、あれ? 5日の朝日新聞とNHKのスクープを受けての記者会見の時点で、探針が中に入った写真が出てたよね? なんか時系列がよくわからん。ま、あんまり本質的なことじゃないけど。

米澤穂信『ふたりの距離の概算』(角川書店)

 あら、今回はちょいと苦みが効いたまま最終ページまで来てしまった。いわゆるハッピーエンドとはちょいと別物で。まさか作中の喫茶店がブレンド一押しなのも、「本作は苦いよ」という暗喩なのだったんだろーか。てなしょーもないとこまで深読みしたくなるくらいに、手がかりの隠し方が素敵だわ。

 しかしノンシリーズや〈小市民〉ならともかく、〈古典部〉でこの雰囲気で締められると、「明るく読み終えられる次作を早く出せ」と叫びたい気持ちでいっぱいではある。いやまぁ、どう終わってても「とっとと次を読ませろ」になってたとは思うけどね。

ふたりの距離の概算

ふたりの距離の概算

かぐや画像ギャラリー | 直線崖

 へぇ。こらまた豪快にまっすぐスパッといってるもんだ。神話の時代に女神が邪悪なるもの相手に大鎌を振るったとか、究極超獣Uキラーザウルスに投じられた八つ裂き光輪orバーチカルギロチンの余波だ、とか言われたら信じてしまいそうなレベル。何がどうなるとこんなまっすぐな切れ目が入るんだろう。今後の研究の進展が楽しみだ。

2010-07-07

森田季節『ともだち同盟』(角川書店)

 白乙一と黒乙一みたいに、『原点回帰』『ルイシュ』と、本作や『ビター・マイ・スイート』みたいなのを区別する用語がそろそろあっても良いな。うーん、躁森田と鬱森田、違うな。言語センスねぇぞ >俺。血の温度とかテンションの高い低いを一文字で何とか表現できんもんかな。

 それにしても、なかなかに謎なお話を読んだ。帯ではビターダークな青春ミステリー*になってるのが公式サイトではビターな青春ストーリー*になってるのも謎。「間柄の価値と分岐点の看板の意味、こんなもん解ける奴がおるかい、ミステリーってレベルじゃじゃねえぞ」という突っ込みでも入ったのかしら? ダークでもないよな。むしろ印象に残るのは海を照らす陽光。キラキラと明るいんじゃなく真っ白な明るさ。*1 しかし呪いをかける魔女怖い、マジで怖い。怖すぎて癖になりそうなくらい怖い。

ともだち同盟

ともだち同盟

KU-MA 子ども・宇宙・未来の会 | YMコラム「「はやぶさ」プロローグ」

 うわは、いま明かされる漁業交渉の真実。大変やなぁ。しかし最後の段落を見ると、糖尿病以外にも、肝臓が大丈夫か、精密検査を受けはったんやろかしら。他人事ながら、心配やわ。

*1:人を殺した理由を問われて「太陽が眩しかったから」と答えたのは何の話だっけ。きっとそういう明るさ。

2010-07-06

籐真千歳『スワロウテイル人工少女販売処』(ハヤカワ文庫JA)

 第三部でいきなりエラくでかい話に化けて転がりはじめたと思ったら、明かされる驚愕の事実「発想のネタ元は2ちゃんねる」。面白かったが、世界の有り様なり設定について、黒幕な人が延々語って説明するだけ、という構成はちょいと間延び感が。ミステリっぽい部分やらキャラ同志の触れあいなパートがよくできてるだけに、もうちょっとその辺を上手く処理できんかったものか、惜しい、と言わざるを得ない。しかし逆に言えば、ストーリーも個々の要素も光るもの大なだけに、そういう構成の仕方が上手くなれば、この人、大化けするのかもしれないな。*1 

 それにしても、なんとも「ハヤカワ好み」だな、これは。デビューした電撃はじめライトノベルレーベルでは絶対に書かせてもらえそうにないお話しだ。いかにも「ゼロ年代」とか「リアルフィクション」とか口にする人に受けそう。

スワロウテイル人工少女販売処 (ハヤカワ文庫JA)

スワロウテイル人工少女販売処 (ハヤカワ文庫JA)

12月3日発売、大人の超合金第2弾「スペースシャトル エンデバー号」 | スペースシャトル | sorae.jp

 これはかなり欲しい。しかしペイロードがMPLMなのか。*2 どうせならSTS-123のエンデバーにきぼう船内保管室 or STS-124のディスカバリーにきぼう船内実験室 or STS-127のエンデバーにきぼう船外実験プラットフォーム、のいずれかの組み合わせにしたらもっと俺的には物欲を刺激されるかも。

米空軍、初のスペースデブリ監視衛星を7月8日に打ち上げ | 軍事衛星 | sorae.jp

 デブリ監視専業*3で衛星を打ち上げるのか。しかも初号機「パスファインダー」ってことは、2機目以降の予定もあるんだろう。なんやかんや言っても、こうやって必要ならポンポンと打ち上げられるってあたりが、底力なんだろうなぁ。

*1電撃文庫ならともかく、そういう「分かりやすい」「読みやすい」方向への指導をハヤカワJAの編集部がきちんとやるかどうかは不安だけど。

*2:てことは再現対象は多目的補給モジュール - Wikipediaの表によれば、STS-100, 108, 111, 126のいずれかってことね。それらの間で違いが出てくるのかどうかは知らんけど。

*3:実際には他の軌道上の物体だって監視できるんだろうけど。

2010-07-05

asahi.com(朝日新聞社):はやぶさカプセルに微粒子 宇宙機構、成分を分析へ - サイエンス

 何か来た、来たよ!!!

冬樹忍『おれと天使の世界創生(ユグドラシル) 2』(HJ文庫)

「……世界が、滅びたら」
「……部長は、新人賞に投稿できなくなるんですよね」
p.142

 ああ、やはり痛い過去持ちであったか >主人公。前作のような「外部の悪により奪われる」よりむしろこっちのが痛いよな。

 てな真面目な感想を吹き飛ばすぐらい、エロエロでハイテンションなお話であった。いやもうホントにこの人の書く会話は楽しい。で、魔神の片づけっぷりといい、ラスト一歩前でいきなり54分ほど時間をすっ飛ばす描写といい、わかってるねぇ。異能バトルなんぞ背景だよ、うん。

2010-07-04

Glamour Shot from space! Working on some scheduled maintenanc... on Twitpic

Glamour Shot from space! Working on some scheduled maintenanc... on Twitpic

 宇宙のトイレ掃除 via Twitter / Soichi Noguchi 野口 聡一: ISSのトイレ補修の様子。内部の配管まで写っている珍 ...*1 ふと、ここでどういう洗剤が使われてるのか気になる。やっぱ「NASA御用達」を売りにするトイレ洗剤があったりするのかしら。汚れが確実に落ち洗い流すのに必要な水は極少、なおかつ人体に害のあるガスの発生は皆無、見たいな。

 こないだ、生まれて初めて風呂掃除にカビ取り用の次亜塩素酸・水酸化ナトリウム系洗剤を使い、その威力にビビった*2んで、「NASA御用達」パワーが実在するものなら体験してみたい。

種子島宇宙センター塩害深刻、壁に穴・配管サビ : 科学 : YOMIURI ONLINE(読売新聞)

 うわ、何という惨状。よそ様の衛星の打ち上げを受注していこうってのに、発注元(候補)の人がこれ見たら、受注の可能性がそれだけで目減りしそうだ。科学探査・技術開発専用の設備ならボロボロでも良いってわけじゃないが、商用ならなおさら、設備の見てくれも商品価値の重要な要素なわけで、国が開発した技術を円滑に企業化し、国際競争力を強化して産業を振興すること*を謳うんなら、こういうとこにも金をかけなきゃならんのだなぁ。

すえばしけん『スクランブル・ウィザード 7』(HJ文庫)

 十郎は一花に囚われてる自分を一歩前に踏み出させる、月子はそれを引っ張る、立場上やら過去やらのしがらみは能勢なら能勢に集約してそれを断ち切ることを物語上の象徴にする、という感じに単純化できてたら……王道は王道故に陳腐だけど、王道故に上手くなぞれば良い作品になるんだよな。PM社だの政治状況だの、てんこ盛り過ぎたか。*3

 と、ここまでが読み始める前に打ち切り臭全開のあらすじを見ての考え。で、読み始める……うわはは、土下座します、ごめんなさい、甘く見てました。

「いい? 月子。あんたはあたしの友だちだ。だから権利を持っている」
「け、権利?」
「そう。友だちだから、いつ、いかなるとき、何時何分何秒であっても、あんたはあたしに相談していい。愚痴っていい。弱音を吐いていい。助けを求めていい。甘えていいし、泣いてもいいし、みっともないところを見せてもいい。−−そういう権利だよ」
「以下同文、だねえ」
p.69
「え−−え? それって、どういう……」
「戦えよ、お前も」
p.121

いやもう、ベタベタに甘々なんだけど、考えてみればこの子たち、みんなローティーンなんだな。なら理想と友情に燃えて理想論を振りかざせばよいのだ。で、それを貫き通して大団円を勝ち取った月子さんに拍手。

 大人たちもそれぞれに良いキャラで良い役どころを演じてくれました。エピローグの引っかけも上手い。いやあ、いい最終巻でした。

スクランブル・ウィザード7 (HJ文庫)

スクランブル・ウィザード7 (HJ文庫)

*1:「補修」? some scheduled maintenance in the Space Station bathroom compartment*だから定例のメンテ、いわゆるお掃除じゃないのかしら。

*2:一人暮らし開始以来二十数年間、これまで普通の洗剤とスポンジで一箇所を数分かけてこすってたものが、泡の一吹きで完了。うーむ、何でこれまで使ってこなかったんだ? 「金 > 手間と時間」という学生時代以来の鉄則がいまだに脳みそに染みつきまくってて、ある用途に特化した専用の家庭用品を買うのに抵抗があったのか >俺。

*3:これも読み終わってから改めて考えれば、バランスブレーカーな能力の持ち主をバトルに絡めないand小学生をガチの殺し合いに参加させないための状況設定だったんだよな。

2010-07-03

IKAROS-blog » 今日の IKAROS(7/2)

 お、サラッと重大な成果報告が。

今日は液晶デバイスでの姿勢制御を行いました.
きちんと制御できています.

the Sneaker(ザ・スニーカー)』2010年8月号(角川書店)

 「ガル通」最終回。切るに切れずズルズル続けてきたものを、区切りの号数を名目にようやく切った、ってなところか。ま、これで『ガルディーン』自体の命運も、ジ・エンド、かな。しかしこれで火浦功って、肩書きが「元作家」になるまで、あと一歩、『SF Japan』が残るのみか。

 「サクラダリセット」、いいねぇ。これだけ淡々と血の温度を低く保ちながらラブラブっぷりを書けるってのは、なかなかに珍しい芸風だと思う。

 そして「レイセン」。相変わらずテンションもクオリティも最高。具体的な状況は何一つ進展してないってのに、何でこんなに盛り上がりまくるんだよ。いいぞもっとやれ。

the Sneaker (ザ・スニーカー) 2010年 08月号 [雑誌]

the Sneaker (ザ・スニーカー) 2010年 08月号 [雑誌]

2010-07-02

NASA - A Rover Gets Its Wheels

 で、でかい。いや、もちろんこれまでだってサイズ含め形状もスペックも公開されてるんだけど、いわゆる「横にタバコの箱を置いてもらえて初めてわかる」というやつだ。こうして人間と対比されると実にでかい。こんなものを火星の地表にまで送り込めるんだなぁ。

Mars Science laboratory rover

北元あきの『竜王女は天に舞う 3 White Cage』(MF文庫J)

 やっぱこの作者、血生臭い場面や陰惨なバトル、陰険な駆け引きの類が上手いし好きそうだよな。モブや雑魚はきっちり死ぬし、イラストはオミットされてたけど迫ってくるメイド軍団をミンチにしていく絵は想像するだにエグイし。巨大な化け物相手に敵同士が図らずも手を組む形になるのもお約束。が、そのラストの戦いのカタルシスが微妙にページ不足で足りない気がするなぁ。ラブコメやらサービスシーンをもうちょい削ってでも、ここをもっと盛り上げるべきだろ、普通。いや、ラブコメパートもそれはそれなりに面白いんだけどね。

2010-07-01

瑞智士記『星刻の竜騎士』(MF文庫J)

 今度はMFで新作と来たか。これで4レーベル同時展開、しかもこの人としては初の異世界ファンタジーで学園ラブコメ、男性主人公の成長譚で萌え系キャラてんこ盛り。つくづく多芸な人だ。この巻自体は、正直、「テンプレをなぞった」感を感じなくもないんだが、この人らしくたっぷりと過去の因縁やらダークな設定やらが控えてそうで、ここからだんだん黒くなることを期待するならば実に楽しみなオープニング。既に続編の執筆も進めています*とのことで、良いペースで出てくれれば有り難い。

 しかしイラスト、背景が白いのはまだしも、この内容と設定で、竜は表紙以外では敵の触手だけ、あとは全部人間(と人間の姿をした竜)のみしか描(か|け)ないって、ちょいとあんまりな気が。

星刻の竜騎士(1) (MF文庫J)

星刻の竜騎士(1) (MF文庫J)

一迅社文庫、一迅社文庫アイリス - 2010年8月刊 - ラノベの杜

一迅社文庫
8/20発売
●くいなパスファインダー (仮) 【著:瀬尾つかさ/絵:きくらげ】

 ……『円環のパラダイム』打ち切り? だったら悲しい……川口士さんのように、2シリーズ同時展開になることを祈ろう。

連想など

6月29日
「反対意見は丸め込んででも、2020年までに月探査に2400億円を付ける」方向に強引に乗り切る方針が本日中に決定しそう*→何も起きず
6月30日
霞ヶ関の動きを変えることが出来たのかどうかはまだ良くわかりませんが、弛まず慌てず、一歩一歩これからも進んで行きたい*

 そういえば、全然まったく関係のないことをふと思いついたんだけど、カルト宗教教祖とかインチキ占い師とかの手口で、「○○年△月□日に××が起きる」と予言しておき、実際に○○年△月□日に何も起きなかったら、「私が××が起きないように必死に祈ったからだ。我が霊力のありがたさを見よ」「私が予知したからみんなが××にならないよう必死に努力したんだ。何と素晴らしい予知か」みたいに、自分の予測が外れたことをも自分の正当性の強化に利用する論法ってあるよね。

 もっとも今日の日経産業新聞に怒。はやぶさの成果を�... on Twitpicなんかの特に最終パラグラフの論理展開を見ると、いきなり首相が国会で「はやぶさ2に予算を」とか口走ったことへの危機感を持ち、科学探査以外の何かorはやぶさ2以外の科学探査に予算を回してほしくてポジショントークをする人、というのも実在してそうではあるか。

2003 | 12 |
2004 | 01 | 02 | 03 | 04 | 05 | 06 | 07 | 08 | 09 | 10 | 11 | 12 |
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