『1990年の森高千里』@TOHOシネマズ六本木ヒルズ

4/1に発売予定だった

を先行上映するというイベント(発売は5/27に延期)。これもまた森高本人が出演するトークイベントもあるので、映画館をハシゴ。
で、そのトークイベントでも話題になったように、90年代前半の森高、いや、女性アイドルのライブの一つの到達点ともいえるのが『古今東西』であるというのは論を俟たないが、この宇都宮でのライブが、『非実力派宣言』と『古今東西』を埋めるミッシングリンクであるというは非常によくわかる。森高のパフォーマンスだけではなく、バンド演奏のクオリティもぐっと上がっている。
アイドル氷河期と言われる中、ライブを中心に活動していたのは森高くらいのもので、それまでのアイドルのライブのパフォーマンスを底上げしたのは間違いない。しかし90年代中頃以降、女性アイドルといえばグループ、というのがあたりまえのようになってきたこともあり、結局森高を引き継げる才能は現われなかった。
そういうこともふまえると、これはなかなか貴重な映像だ。二度ほど撮影フィルムの交換のために画面がブラックアウトすることから、パッケージ化することなど考えていなかったことは自明であり、それでもこうして四半世紀を経て日の目を見るだけの魅力が確かにある。
トークも楽しかったし、楽しいイベントだった。