100字レヴュー

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2005-06-29

[] 船乗り込み

2005年6月29日15:00 淀屋橋〜戎橋

松竹座七月大歌舞伎を前に看板役者を披露する水都ならではの水上パレード勘三郎先頭に、淀屋橋発し、花外楼の粋な計らい、東横堀、道頓堀から戎橋まで、橋々の見物人に手を振り返す役者気分で約1時間のレア船旅。(飯野形而)

[] マッドアマノ、植草一秀、鈴木邦男、篠田博之 / マッド・アマノのこれがパロディだ!

2005年6月29日19:30 ロフトプラスワン 

「創」主催も「ジャパンポンチ」の出版記念イベントの色彩。植草登場し「手鏡事件」の真相を訴えたシーンが最高で、緊張感高めに、警察権力の横暴ぶりを事例ふんだんに告発。逮捕手続きの曖昧さ、杜撰さは恐いほど。(やま)

2005-06-27

[] エンジン

2005年4月18日〜6月27日21:00 フジテレビ

欧州挑戦に挫折のレーサー役キムタクコメディエンヌぶりに期待も中途から児童擁護施設舞台で子役主体の感動ドラマに進む宿命。井上由美子脚本は道徳的に偽善ばかり目につき原田芳雄上野樹里など十分に活かせず。(やま)

2005-06-26

[] Dreams on Ice 2005- Road to Torino -

2005年6月26日15:30 新横浜プリンススケートセンター

フィギュアスケート代表強化企画は女性客の声援受けホスト系男性選手の臭い演出に辟易も女性陣充実を確認。荒川村主ら代表選手のなか安藤美姫が魅力爆発したが90年生の新星浅田真央も見事で2010年五輪エース本命に。(やま)

[] ハロ☆プロ パーティ〜!2005 〜松浦亜弥キャプテン公演〜

2005年6月26日19:00 びわ湖ホール

後浦なつみの如き食うか食われるかのぎすぎすした座長大会ではなく、互いに分をわきまえ和気藹々とした大家族的座組実験は大成功。松浦はおてんば双子の良さを活かしながら巧みに制御する立派な若座長ぶりを披露。(飯野形而)

[] あいくるしい

2005年4月10日〜6月26日21:00 TBS

野島伸司の日曜9時枠挑戦は直球勝負で勝利。「ひとつ屋根の下」に続く家族ドラマの新たな古典誕生竹中直人原田美枝子両親に綾瀬はるか&神木隆之介をフィーチャー。伊豆の田舎町舞台に眩いほどのノスタルジー。(やま)

2005-06-25

[] コクーン歌舞伎 桜姫

2005年6月25日12:00 シアターコクーン

小割舞台で連発させた小技に溺れた格好の串田演出。肝心の役者の演技が浅過ぎで、福助の独演場面も伝わらず眠いだけの苦痛展開。ポップな狂言回しも効果薄く、好演の橋之助が痛ましい。8月の歌舞伎座で挽回を期待。(やま)

[] 林家こぶ平改メ九代林家正蔵襲名披露特選落語名人会

2005年6月25日18:00 神戸文化ホール

正蔵の子別れは泣かせず起伏少ないほのぼのホーム・ドラマに。まるく温かいほんわか芸という今後の方向性を明確に提示し、襲名披露の目的成就するも、ほのぼの芸の確立までにはあと20年必要か。文珍は老楽風呂で格の違い。(飯野形而)

[] 虎の門 〜第10回しりとり竜王戦〜

2005年6月25日1:20〜 テレビ朝日

第10回を迎え、お題もハイレベル&ハイセンスに。MCいとうせいこう&勝俣の竜王達へのコメントも厳しい愛情と妄想に溢れており相変わらず良い。永世竜王・板尾、永世竜王次候補・有野は敗退し千原Jrが優勝。(しも。)

2005-06-24

[] 大竹しのぶ / 恋心 〜思ひは時間を超えて、今も昔も〜

2005年6月24日18:30 シアター・ドラマシティ

ラヴ・ソングをテーマにした、芝居無しの歌謡ライヴは総じて選曲、歌唱共に凡庸だが、与謝野晶子竹久夢二の恋文朗読後に、激情的に歌い上げる小田和正「言葉にできない」は美輪のボン・ヴォヤージュを彷彿させる感動あり。(飯野形而)

[] THE・ガジラ / 死の棘

2005年6月24日19:30 シアタートラム

島尾敏雄の傑作小説舞台化は高橋恵子と松本きょうじ2人芝居に3人のトシオが語り役務め意欲的な構成。水を張ったステージに円形舞台設け抽象化。高橋の狂気のなかで夫への気遣い見せ水を飲ませるシーンは名場面。(やま)

[] タイガー&ドラゴン

2005年4月15日〜6月24日22:00 TBS

正月の単発成功受けたシリーズ化はクドカンのストーリーテラーとしての才能見直す長講一席笑えて泣ける傑作人情噺。最終話、西田敏行が二代目小虎として高座に上がる姿に感涙。虚実交錯する弥次喜多的演出も鮮やか。(飯野形而)

[] タイガー&ドラゴン

2005年4月15日〜6月24日22:00 TBS

古典落語を巧みに料理したクドカン新作は、常連の長瀬&岡田を2枚看板に江戸と東京を往来し成功。昼はヤクザ、夜は落語家の小虎は新たなヒーローに。「仁義なき戦い」の囃子も癖になる最先端の傑作人情ドラマが幕。(やま)

[] ポップジャムピュアサイド / 東京事変遠足

2005年6月25日24:15 NHK

番組特別企画は丸ごと東京事変。最新ライブ映像もふんだんに東京駅から国技館や東京タワーなど東京観光を楽しむ3人の姿を織り交ぜ描く貴重な映像の嵐。写真撮影で蜷川実花も。新曲「親方は振り向かない」も楽しみ。(やま)

2005-06-23

[] アタックNo.1

2005年4月14日〜6月23日21:00 テレビ朝日

全11話終了。冒頭から全国選抜に選ばれ鬼の猪熊監督のもと派手に展開。ムリな設定、バレー選手に見えない体格のキャストなど難点も物語の強さはスポ根ならでは。主役上戸彩もいいが八木沢役の宮地真緒が大当たり。(やま)

2005-06-19

[] 坂東玉三郎特別舞踊公演

2005年6月19日13:00 南座

船弁慶で初役の知盛の霊を演じた玉三郎は、五条大橋に義経が蘇ったかの如き華麗な舞と長刀捌きで圧巻。静御前は言うまでもない美しさ。比して獅童の弁慶は荒事決まらず、義経の茶坊主が隣で胡麻を擂っているかの如し。(飯野形而)

[] あひるなんちゃら / スチョーギル

2005年6月19日14:30 中野テルプシコール

小空間でのデフォルメ内閣&学級で脱力系笑い溢れ小劇場ならではの至福の時。惨酷に無邪気に大統領目指すスチョーギル好演した生見司織はじめ黒岩三佳、石井亜矢ら女優陣充実。この面子&テーストで是非もう1本。(やま)

2005-06-18

[] トム・プロジェクト(作・演出:鄭義信)/ カラフト伯父さん

2005年6月18日14:00 吉祥寺シアター

武蔵野市渾身の新劇場杮落としは戯曲の名手招き3人芝居。休業中の鉄工所を舞台に、出版社を潰し債権者に追われるカラフト伯父さんをベンガルが好演。随所で笑い配しながら、カネが絡んだ世知辛い現実巧みに描いた。(やま)

[] ハロ☆プロ パーティ〜!2005 〜松浦亜弥キャプテン公演〜

2005年6月18日18:00 豊中市民会館

誕生日Tシャツ売切に始まり、漢字読めず途切れるナマ前説、新興宗教の如く客席埋め尽くす「の」の字サイリウム、1600人のバースデイ・ソングに巨大ケーキ卒業ライヴの如き希美コール。ののとののヲタの幸福な一日。(飯野形而)

[] 唐組 / 鉛の兵隊

2005年6月18日19:00 西新宿原っぱ

スタント事務所のドタンバを舞台に、戦地で指紋を失った自衛官と彼の代行を志願する男を巡る物語。アイヌのエピソードも交え、荒巻シャケ役の唐十郎が塩漬けで登場。藤井由紀が出番少な目も入墨師の娘好演し存在感。(やま)

2005-06-17

[] 佐々木正孝 / アレ何?大事典

2005年5月10日初版 小学館

待望のササボン初著作がヒット。篠崎晃一監修に迎え、ふだん目にしながら名前の知らないもの一気収集。耳紙、鯨幕、頂華など名前自体が渋いもの多いが、その意外な用途や由来は驚くものばかり。ウンチク情報も満載。(やま)

2005-06-16

[] RONNIE ROCKET Produce 2×9(弐重苦) / 青春の砂鉄

2005年6月16日19:00 OFFOFFシアター

1年半ぶりの公演は山陰の地方都市舞台にいびつな恋愛表現し成功。ビル建設現場で頻発する爆発事故と東京から来た女軸に謎解き。過去の「呪い」に囚われる男女の出会いと惨劇でポスト大人計画ポツドールの世界観。(やま)

2005-06-12

[] 六月大歌舞伎昼の部

2005年6月12日11:00 歌舞伎座

上方和事が板に付き始めた染五郎の封印切は、はんなり感やや欠けるも、前半の憎めないバカっぽさと、稚拙ゆえ挑発に乗り公金横領に至る悲哀を好演。仁左衛門が当り役を若手に譲り、狡猾な小悪党と純朴な親父で締める。(飯野形而)

[] 劇団ジャブジャブサーキット / 成層圏まで徒歩6分

2005年6月12日14:00 ザ・スズナリ

名古屋の中堅劇団の20周年記念公演は、郊外の天文台に隣接するレストラン成層軒舞台ミステリー仕掛けに展開。天文学者の死で過去が明らかになる筋立て上手いが演出は凡庸。キャラも消え気味で面白みに欠け残念。(やま)

[] 六月大歌舞伎夜の部

2005年6月12日16:30 歌舞伎座

南北生誕250年で通し上演された盟三五大切は、仁左衛門が忠義のため非道を尽くす三五郎を粘質に演じ、虎屋の羊羹の如き濃厚さ。人間国宝にして踊りの名手の富十郎が、挙動不審の2歳児に食われる良寛はきわめて前衛。(飯野形而)

2005-06-11

[] 伊藤キム+白井剛 / 禁色

2005年6月11日15:00 世田谷パブリックシアター

三島由紀夫作を土方巽大野慶人が59年に演じた伝説の舞踏公演を伊藤キムがリメイク。ロック全開のなか素っ裸で2人登場し性器をギターの如く掻き鳴らし圧倒。四角く奥行きある簡素な舞台も色光の使い方巧みに成功。(やま)

[] コクーン歌舞伎 桜姫

2005年6月11日17:00 シアターコクーン

端折りすぎて同性愛心中の退廃を活かせなかった串田演出の失敗をカヴァーしたのは、座長の風格無き兄でなく、重厚な存在感と東銀座に無いスピード示した橋之助。気品さ欠く福助に堕ちた遊女は相応だが姫の高貴さ感じられず。(飯野形而)

[] TEXT EXCEPT PHOENIX+steps / ニッポニアニッポン

2005年6月11日19:30 こまばアゴラ劇場

阿部和重作品の初舞台化は元小鳥クロックワークの西悟志が実現。演出手法古臭さ否めず80年代風で、強みのウォーキング抑制も残念だが小説への思い入れたっぷりに味付けも評価。本片手に進行し原作自体の強さ再確認。(やま)

2005-06-10

[] tpt / 9 nine

2005年6月10日19:00 アートスフィア

好評ミュージカル再演はフェリーニ「81/2」モチーフに別所哲也演ずるスパ滞在中の伊映画監督ドラマ。純名りさ、大浦みずき、池田有希子、剱持たまきら16の女優が並ぶ姿は壮観。水溢れる舞台でD・ルヴォー演出見事。(やま)

2005-06-09

[] V.A./ Le son sauvage - Tokyo NextTexture

2005 Body Electric Records(EWBE0014)

大谷能生プロデュースのジャズコンピ東京の先鋭音楽家の競演。GnuからRyusenkei-Body3曲、sim、Oversight、秋山徹次SAR&RS、声楽見事なDill ensemble3曲、mi-ne、飛頭まで幅広く全12曲。カバーデザインは竹尾征倫。(やま)

2005-06-06

[] ポかリン記憶舎 / 短い声で

2005年6月6日19:00 東京デザインセンター ガレリアホール

10ヶ月ぶりの本公演は現代美術モチーフに珍しく真っ当にドラマ美術館の展示スペース舞台に造形作家の事故で展開。CATVスタッフの登場で学生男女2人と指導教員の傲慢なまでの作品への偏愛ぶり鮮やかに浮き彫り成功。(やま)

2005-06-05

[] ブラジル / 偽装/辻褄

2005年6月5日14:30 OFFOFFシアター

「辻褄」も2人芝居3本。事故死した女めぐる連作は現場にいながら辻褄合わせに腐心する男2人に始まり、女の死に喜ぶ夫婦、死んだ女が登場する見事なラストエピソードまで緻密に構成。りんご&ナイフの使い方見事。(やま)

[] Berryz工房ファーストコンサートツアー2005初夏 初単独〜まるごと〜

2005年6月5日18:30 ZEPP OSAKA

半年観ぬ間に同一性識別できなくなるほど身体的、芸能的成長遂げたアンファン・テリブルの初単独ライヴは、楽曲、パフォーマンス共不足無いが傍観してしまい、異様な熱気と興奮のキッズヲタとの距離感痛感。(飯野形而)

2005-06-04

[] 五瓣の椿

2005年6月4日11:00 明治座

正月ドラマ「国盗物語」での好演光った菊川怜の舞台初主演は山本周五郎原作のサスペンス時代劇で三幕。片岡愛之助と共演で、運命に翻弄されるおしのを手堅く演じ、NHK大河ドラマに道。藤真理子に寺田農らが脇固めた。(やま)

[] ブラジル / 偽装/辻褄

2005年6月4日16:00 OFFOFFシアター

2本立て2人芝居3本の「偽装」。ある冤罪痴漢事件で3話。心理描写鋭くシリアスに新機軸。犯人にされた男の家庭から偽装被害者の女、自白強要した刑事まで。チーム下克上の高橋優子のコーラ一気飲み&嘔吐が圧巻。(やま)

[] 美勇伝 ファーストコンサートツアー2005春 〜美勇伝説〜

2005年6月4日19:00 大阪厚生年金会館大ホール

シングル3枚という乏しい資本力と、新人2名・窓際4名の脆弱な組織力を、娘。で培ったポジティヴ志向と比類なきタレント性で補い、好ライヴ作り上げた石川梨華の清々しいリーダーシップとMOMO色トリックに脱帽。(飯野形而)

2005-06-03

[] 美勇伝「紫陽花アイ愛物語」発売記念握手会

2005年6月3日17:00 Zepp Osaka

娘。でエースとしての成果残し円満卒業した石川梨華に与えられたポストは役員クラスのソロ活動ではなく、新人育成含みの新規事業。20歳越えアイドル・ユニットの新規立上げを担う中間管理職の潔い決意に心打たれる。(飯野形而)

[] 文珍・南光・鶴瓶+1しごきの会

2005年6月3日18:30 baseよしもと

ベテランの域に入った超人気落語家3名が前座務めトリの若手をしごく上方落語会注目イヴェントの第2回は桂宗助が汗だくで船弁慶を好演。報道番組司会も降板し本業に傾注する文珍の七段目は圧巻。歌舞伎座で観たい傑作。(飯野形而)