100字レヴュー

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2006-01-31

[] 少女単体 / ロミオとジュリエット

2006年1月31日19:00 北沢タウンホール〜世田谷路上

演劇的事件。ドキュ映像で経緯1年語り場外へ、近所在住の共演者○ミ○宅へ。赤ズキンで大キティ抱いた刈谷文が観客引き連れ小雨降る下北沢一番街を進む様が圧巻。共犯意識に退く観客前に弱気路上劇も意義ある挑戦。(やま)

2006-01-30

[] ラッパ屋 / あしたのニュース

2006年1月30日19:30 THEATER/TOPS

地方小新聞社と隣接豆腐舞台にプチ社会派コメディ。ノスタルジーな舞台美術が圧巻。ビール工場誘致したい市の思惑に乗った捏造記事で展開、暇ネタ中心に埋もれる記者描き鈴木聡の世界ヒール役の木村靖司がいい。(やま)

2006-01-29

[] 東京タンバリン / Damage

2006年1月29日14:00 吉祥寺シアター

過去最多数キャスト26人使った大作は組織の暴力性描き恐さ抜群。被害者団体の活動が拡大する様が不気味。舞台上に並ぶ6場面次々転換もモノトーンなセット裏目、メリハリ欲しい。広く小劇場役者集めた試みは評価。(やま)

2006-01-28

[] むっちりみえっぱり / 明日からは粉がある

2006年1月28日15:00 五反田アトリエヘリコプター

1000円で実現の待望の復活公演は五反田団支援で傑作。パン工房舞台にこけしの方々との諍いコミカルに展開。クラシック音楽効果的に舞台転換も大胆で高完成度。女同士会話の面白さに持ち味十分。黒田大輔がモテキャラ。(やま)

[] 七里ガ浜オールスターズ / 二人の高利貸しの21世紀

2006年1月28日18:00 渋谷ギャラリーデコ5F

チェル岡田利規初期作再演企画は瀧川英次の直球演出がマイナス。帯金ゆかり&大森智治のコンビも空回り。手術資金の1000万円のトランクにゲジゲジ入る不条理展開に見せる工夫弱く観客は居眠り。3本セットで機能か。(やま)

2006-01-27

[] 大鶴義丹 / 昭和ギタン-アングラ劇団の子と生まれて

2005年12月22日初版 バジリコ

昭和43年生の筆者の半世紀は裏状況劇場史の様相。唐十郎の父親ぶり、実家が劇団稽古場の特異環境のもとで幼少期から役者との交流エピソードも機微含め盛り込み興味深い1冊に。直球凡庸な文体も事実の強さで圧倒。(やま)

2006-01-26

[] 地点|京都 / 沈黙と光

2006年1月26日20:00 シアタートラム

5人編成で難解退屈な松田正隆02年作に挑み玉砕。出だしから意欲的な演出凝らし、安部聡子の抜群のフローに酔うも三浦演出は定番作の新解釈にこそ意義あるはず。皇室狙うテロルなど刺激的モチーフも輝きは限定的。(やま)

2006-01-23

[] 燐光群 / スタッフ・ハプンズ

2006年1月23日19:00 ザ・スズナリ

ヘアー作上演第2弾はブッシュ、ラムズフェルドら実名登場のアフガン→イラクへ突き進む政治ドラマ。安易に茶化さず実際の会見記録巧みに構成、ネオコンに翻弄されるブレアとパウエルがリアルで意義深い坂手仕事。(やま)

2006-01-22

[] 手塚夏子 / 私的解剖実験-4

2006年1月22日15:30 BankART Studio NYK

木村美那子&廣井陽子&山縣太一で挑発的なまでに静の印象のダンスキャラ活かした微細な動きに執着し繰り返し意外なほど面白い芸術昇華。空間使い方見事で窓の外には暮れゆく港の倉庫街。ドア開閉で音響の効果。(やま)

[] ほうほう堂 / SHleep

2006年1月22日18:30 BankART Studio NYK

ロバート・ワイアットアルバムと同名タイトル作は、きっちり2人のスタイル。限られた空間に縛られ場の面白さは生かせずも超満員の観衆に人気急上昇を実感。ぼんぼり照明の暗転ならぬ溶転が不気味に心地よく収穫。(やま)

2006-01-21

[] 庭劇団ペニノ / ダークマスター

2006年1月21日14:00 こまばアゴラ劇場

初の再演は狩撫麻礼&泉晴紀の同名マンガ舞台化で傑作完成。場末の洋食屋舞台料理の匂いとラジオ配りイヤホンへ流す音声で圧倒的臨場感。唐組の久保井研好演もマスター役マメ山田が凄過ぎて世の役者陣を凌駕。(やま)

[] 壽 初春大歌舞伎 中村鴈治郎改め坂田藤十郎襲名披露(藤十郎の恋/口上/伽羅先代萩/島の千歳/関三奴)

2006年1月21日16:45 歌舞伎座

70歳過ぎの襲名興行でムリな面多く口上以外で唯一出演した乳人政岡もムダに長い芝居でダレるも床下の吉右衛門幸四郎が救済。スターシステムが機能し大歌舞伎の醍醐味。トリを橋之助染五郎務め世代交代の印象も。(やま)

2006-01-20

[] 地点|京都 / Jericho(エリコ)

2006年1月20日20:00 シアタートラム

松田正隆作連続上演企画第1弾は今の三浦基演出の原点となった2人芝居の再演。内田淳子と仏人俳優ピエール・カルニオで生み出すイスラエル、ワルシャワ市民の女が見る亡夫の幻想が異形化台詞で語られ新たな現実感。(やま)

2006-01-19

[] 黒テント / 『金玉娘』新装版

2006年1月19日19:00 theatre iwato

佐藤信演出で新座付作家の坂口瑞穂作新装版は見世物小屋モチーフに看板の金玉娘に憧れる七と咲の2人チャーミングで愉快、畑山佳美と森智恵子大健闘。ヒゲ女や死にかけ等出し物多く亀冗長。お囃子効果的で歌楽しい。(やま)

[] 森絵都 / いつかパラソルの下で

2005年4月30日初版 角川書店

家族小説に新たなマスターピース誕生。性問題から始まる筋立てに感嘆。厳格だった亡き父に不倫疑惑が持ち上がり、生い立ち辿り伊豆へ佐渡へ兄姉妹が訪ね回る展開で各キャラ楽しく描かれ、全盛期の吉本ばななの趣き。(やま)

2006-01-16

[] モッカモッカ / 薬丸君と薬師丸君

2006年1月16日19:00 OFFOFFシアター

辻修と加藤啓の新生ユニットはパンクな気合いで徹底コント集。上田誠と新作提供したブルースカイの先輩後輩は2人のキャラのブレンドが絶妙。映像も巧みに挟み込み住宅展示場や釣り堀での辻の突進精神が弾けヒット。(やま)

2006-01-15

[] あひるなんちゃら / ハワイで農園

2006年1月15日13:00 中野テルプシコール

飲食店1軒のド田舎にハワイアンセンター建設計画、田圃の青春群像コントは痛快なほどバカキャラ溢れあひる世界。兄姉妹を軸にだらだら展開。黒岩三佳もホームで魅力爆発、仲間由紀恵ばりの野郎口調でつっこみ爽快。(やま)

2006-01-14

[] 指輪ホテル / CANDIES〜Girlish hardcore

2006年1月14日13:30 相鉄本多劇場

欧州ツアー直前の最終準備公演は昨年公演から格段に向上し見事な完成度。東北弁と関西弁の姉妹の口論シーンが最高で卯月&生田の魅力発現。5人揃い背中向け群舞も麗しく美。バスケ場面も上達しスピードも出て成功。(やま)

2006-01-12

[] 松尾スズキ / クワイエットルームにようこそ

2005年12月15日初版 文藝春秋

初の本格中篇は28歳バツイチの女フリーライター明日香を語り手にオーバードーズで入院した閉鎖病棟を舞台松尾スズキ節炸裂。栗田、ミキ、西野、サエら病人たちが皆危なくてキャラ立ちも抜群、形容にも冴えて爆笑。(やま)

review100jireview100ji 2006/09/20 13:44 「ルームへ」ではなく「ルームに」でした。大人計画フェスでのクイズでも、この間違い多かったですね。こちらも間違えてました、訂正します。

2006-01-10

[] 山内譲 / 瀬戸内の海賊〜村上武吉の戦い〜

2005年2月8日初版 講談社メチエ

資料の乏しい村上水軍の全貌を第一人者が徹底検証、特に戦国時代の能島村上氏、武吉時代に焦点当てて毛利や小早川、大友氏との関係、秀吉に追われる様も克明に描き充実。各島に残る城跡など地理感抜群に紹介し成果。(やま)

2006-01-09

[] 通し狂言 曽我梅菊念力弦

2006年1月9日12:00 国立劇場

菊五郎菊之助鶴屋南北作の復活狂言。正月で曽我物だが本筋江戸世話物2話の複雑リミックスで江戸後期の作風の異様さに驚く。尾上親子がともに2役演じたが菊之助女形に貫禄。銭湯場面など見どころ豊富に江戸。(やま)

2006-01-08

[] トリコ・Aプロデュース / 他人(初期化する場合)

2006年1月8日15:00 こまばアゴラ劇場

OMS大賞作は私的空想世界で難解。ゴレンジャーとバナナ製造絡め犬が女の子に恋する筋立ても新味なのはホンより演出。群舞効果的に格子状の舞台デザインセンスも。多用映像は京カフェ風味。良元優作の唄が最高。(やま)

2006-01-07

[] 親族代表 THE LIVE 「3」

2006年1月7日15:00 THEATER/TOPS

ナイロン系揃いコント連発。ブルースカイとケラのホンが面白く、「NHK」はドラマ脚本の書き直し要求を描き不祥事続く局を皮肉り笑い。「3人で死ぬ」も集団自殺のパロディでケラ節炸裂、3人もうまく演じ連続笑。(やま)

[] 小三治、花禄、のいるこいる、円蔵、三語楼、小猫、小雪、他 / 新春爆笑特別興業

2006年1月7日17:20 鈴本演芸場

豪華な顔ぶれもぎゅう詰め感否めず期待の花禄など持ち時間短すぎてネタできず残念。のいるこいる健在で本気の爆笑は加齢の妙。小雪大神楽曲芸は若さも手伝い新鮮も、トリを務めた小三冶が古典しっかり魅せて面目。(やま)

2006-01-03

[] 新年工場見学会2006 / 五反田団「逃げるメン」、TakaNozomi2006

2006年1月3日15:00 アトリエヘリコプター

出し物2本に絞り98年アゴラ初進出作を前田&黒田で再演。逃げ続ける男の友情がコミカルに情けなさ満載でザ・五反田団。密航まで進むもラーメンで揉めるシーンが最高。ライブはオムトン2人+1で男3人進行も笑。(やま)

2006-01-02

[] 新宿梁山泊 / 風のほこり

2006年1月2日 ザ・スズナリ

劇団念願の初唐十郎書き下ろし新作は昭和5年の浅草芝居小屋文芸舞台に唐生前の若き母・田口加代ヒロインに意欲作。カジノフォーリーなど浅草軽演劇題材も奏功。渡会久美子が好演。義眼の瞳映す唐世界で往時再現。(やま)

2006-01-01

[] 村上春樹 / 意味がなければスイングはない

2005年11月25日初版 文藝春秋

待望の音楽エッセイはBウィルソンやSゲッツら想定内11アーティスト音楽のよさを見事な形容の数々で語り、その凄まじい生き様も簡潔に紹介。BスプリングスティーンやWマルサリスまでは納得もスガシカオは意外。(やま)