100字レヴュー

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2007-09-30

[] 青年団リンク 東京デスロック / 演劇LOVE -愛の3本立て「社会」

2007年9月30日14:00 リトルモア地下

3本同時公演はすべて客席レイアウト替え上演。最も古い旧作は現代口語演劇直球の佳作。オフィス舞台にクビが決まった男の話で、同僚が相互に誤解する設定よく、ハイバイの永井若葉が失礼キャラ炸裂で抜群の面白さ。

[] 青年団リンク 東京デスロック / 演劇LOVE -愛の3本立て「3人いる!」

2007年9月30日17:00 リトルモア地下

多田が演じた役を岩井秀人に交代しての再演は役どころが瞬時に入れ替わる醍醐味が機能し楽しさ増し成功。複雑な構造の台本ながら見る側は素直に楽しめるデスロックのヒット作に。チラシ貼り付けた背景も効果上げた。(やま)

2007-09-27

[] 遊園地再生事業団 / ニュータウン入口

2007年9月27日19:00 シアタートラム

ニュータウンの下に眠るもの考察しギリシャ悲劇キャラを現代に蘇らせ時代批評。ダンス的動きも面白い。映像効果的でラストのパレスチナでの入植風景は衝撃的。山縣太一が楽しい味付け。鄭亜美も魅力あふれる存在感。(やま)

2007-09-24

[] サンプル / カロリーの消費

2007年9月24日15:00 三鷹市芸術文化センター 星のホール

ヘルパーと失踪した母探す息子夫婦が社会的な体面から追うものの追いつかれて戸惑う現代的構図鮮やか。チェル&ポツ役者揃え米村亮太朗が体はり、山崎ルキノの看護師にしびれる。古舘寛治のマザコン中年刑事楽しい。(やま)

2007-09-23

[] 鉄割アルバトロスケット / たこまわせ

2007年9月23日15:00 駅前劇場 

菓子配り宴会モードで2部構成のコント集は笑わすことさえ放棄のネタ含め38本。ゴキコン古澤裕介も参加しスカムでファンキーなギャグ満載。悪魔にタマを売りたい男など米国のブルースロックへのこだわりに評価。(やま)

[] 中野成樹+フランケンズ / 遊び半分

2007年9月23日18:00 赤坂レッドシアター

JMシング「西の国のプレイボーイ」を得意の誤意訳で料理し成功。アイルランドの酒場でも登場人物を身近に感じさせる作風は流石。親殺し男が異様にモテる展開がユーモラス。見えない部分つくる舞台は最近の中野流。(やま)

2007-09-22

[] ミクニヤナイハラプロジェクト / 青ノ鳥

2007年9月22日14:30 吉祥寺シアター

超高速で語られたエンゲキ挑戦第2弾は小劇場色強め、平田オリザチェルフィッチュ風味も。研究者たちのてんとう虫を必死で守る姿に滑稽さ。得意の映像抑えめも膨大な文字など情報量過剰。ダンス場面がやはり抜群。(やま)

[] ワワフラミンゴ / この島の話

2007年9月22日19:00 阿佐ヶ谷アートスペースプロット

チケット代を倍に60分へ延長。この島=日本で鶴と呼ばれる女のコ登場、舞台に設置した階段が効果的。オヤジ役者参加で空気重いがナンセンスな魅力継続。町の迷惑者は怪獣など突飛な発想会話が楽しく意外にリアル感。(やま)

2007-09-21

[] 魚喃キリコ / キャンディーの色は赤。

2007年7月25日初版 祥伝社(Feelコミックス

待望の新作はミニマル路線追求で台詞も絵も極端なまでに抑制された、女性の生活の鋭いスケッチで連作。残酷なまでにリアルな心情、現実を描き作家性も到達点。次作はもう少しユルめでOK。ハルチンとの中間点希望。(やま)

2007-09-18

[] 嶽本野ばら / 変身

2007年4月3日初版 小学館

朝目覚めると男前になっていたカフカ作のパロディ漫画家が売れっ子になる様を描くも、難航する恋愛話が楽しく喜劇的。としまえん回転木馬「エルドラド」への偏愛描写に本気度。登場ヒロインの今どきキャラも秀逸。(やま)

2007-09-17

[] 小指値 / [get] an apple on westside/R時のはなしロングバージョン

2007年9月17日13:00 STスポット

旧作と新作組み合わせるも総合力出ず残念。狼に育てられた犬の話は役者の多くが狼に扮し徹底動物ものだが持ち味と違うか。2本目は小学生りゅーじの話で中林舞の女教師の日常がビデオ映像とともに見せた場面が出色。(やま)

2007-09-16

[] 室伏鴻×黒田育世 / ミミ

2007年9月16日14:00 赤坂RED THEATER

ダンス界注目の2人によるデュオは重めの舞踏魂。松本じろ等音楽は黒田色でも戸惑いさえ支配する空間演出は室伏鴻のもの。ソファ倒し、レコード回すループソロ部分で随所に黒田育世の魅力発揮も全体に低調否めず。(やま)

2007-09-15

[] イデビアン・クルー / 政治的

2007年9月15日15:00 吉祥寺シアター

イタリア初演作は舞台左右に2つの違うオフィス設け明滅する蛍光灯下でユニークな動き繰り返しイデ風味炸裂。気配り、気づかい等の身体の動きを巧み取り入れ大成功。アントニオーニ的に硬質で洒落空間演出冴える。(やま)

[] ピチチ5 / 吐くな!飲み込め!甦れ!

2007年9月15日19:00 青山円形劇場

4本の短編集は、またしても切ないまでの情けない者たちの生々しい生き様見せつけ衝撃的。オマンサタバサら負け組男3人組の底辺トークが物悲しくも楽しく、一人に恋人できて未体験ゾーンも鳩の恩返しなオチが見事。(やま)

2007-09-14

[] イキウメ / 散歩する侵略者

2007年9月14日19:00 青山円形劇場

宇宙人による侵略が静かに進む地方都市舞台本格ミステリーな趣き。概念奪う設定活かしラストに向け切ない恋愛話築くも、ベタな演出相変わらずで低調。客演で宇宙人役を日下部そう&内田慈が怖くて怪しすぎる好演。(やま)

2007-09-13

[] 動物電気 / 先輩へのあこがれ

2007年9月13日19:30 本多劇場

ウミショーから準備期間短くホストクラブという不似合いな設定災いし低調。客演もあり女優陣充実だが、小林健一コーナーもパワー不足否めず残念。庶民系こそ持ち味。次回公演は来年6月と先だが駅前劇場復帰で期待。(やま)

2007-09-12

[] 辛酸なめ子 / 片付けられない女は卒業します

2007年5月16日初版 メディアファクトリー

「スマッチ!」連載の引っ越し日記はカオスと化した旧宅の惨状を写真も公開し詳述。新居での大変身の日々もこまめな買い物記録中心に描いて抜群の面白さ。人間観察、世代的悩みも笑ってしまう意外に元気の出る一冊。(やま)

2007-09-09

[] 劇団鹿殺し / 殺ROCK ME!〜サロメ〜

2007年9月9日14:00 スペースゼロ

劇場進出は王役に中村まこと、予言者ヨカマン役に加藤啓を迎え大きな成果。演出に加えサロメという大ヒロイン役を演じきった菜月チョビの根性に拍手。昨年公演からムダ削り、筋立ても強化しフリンジの遊びも機能。(やま)

2007-09-08

[] 零式 / K

2007年9月8日14:00 下北沢小劇場 楽園

貧しき詩人の夫婦愛描く美しく切ない小品が激狭空間のアパートの1部屋舞台に完成。加藤めぐみが神経質な夫の味覚に振り回され暴走する様を好演。部屋に出入りする者もファンタジーを増強し新井哲の劇世界しっかり。(やま)

2007-09-07

[] 堀江敏幸 / めぐらし屋

2007年4月30日初版 毎日新聞社

中年独身女性である蕗子さん主人公に亡き父の最後の仕事=めぐらし屋の存在に気づき、晩年の父の日々の姿が見えてくる展開で会心。未完の百科事典売り歩いた父、蕗子さんの淡々とした仕事や日常風景の描写も鮮やか。(やま)

2007-09-06

[] smartball / The Perfect Drug

2007年9月6日19:30 三鷹市芸術文化センター 星のホール

ポツドール弟分第2弾も前作同様東京に棲む悪を描くが説明的台詞多用が難。病院、スタジオ、女の部屋など5場面ほど同時に見せる手法継続。不法滞在外国人の子供餌食にするプロット強烈で、演出改善なら面白い存在。(やま)

2007-09-04

[] 空間ゼリー / 穢れ知らず

2007年9月4日19:30 ザムザ阿佐ヶ谷

期待の再演は女性比率高い地方旧家舞台に家族の愛憎劇。贅沢な素材並べ興奮の展開もこなせず安易なAV落ち残念。姉妹の関係など女同士の確執鋭く本谷有希子の後継候補筆頭。零式から岡田あがさ引き抜き女優陣充実。(やま)

2007-09-02

[] 遊行舎 / 遊行かぶき 小栗判官と照手姫

2007年9月2日15:30 藤沢・遊行寺本堂

12年目の代表作十演は休憩挟み3時間大作でトポスの力も引き出し圧倒。らい患った小栗=餓鬼阿弥の地獄巡り描き会心。中島淳子の照手姫も土車引く献身が胸打つ。説経師の政太夫に加えJAシーザーが情念巧みに表現。(やま)

2007-09-01

[] 少年王者舘 / シフォン

2007年9月1日14:00 ザ・スズナリ

作家虎馬鯨を据えた新作は筋どころか意味さえ拒否する徹底ぶりで得意のループ。天野 天街が演出に冴え見せプロジェクターワークも順調で完成の域。リピート場面にも長身美女中村榮美子がアクセントつけ面白さ倍増。(やま)