100字レヴュー

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2018-02-27

[] 東葛スポーツ×根本宗子 / 袋とじ「根本宗子」

2018年2月27日15:00 六本木スーパーデラックス

注目コラボは相乗効果発揮し大成功。「化粧」モチーフの独り芝居は根本のキャラ際立ち、攻撃的なリリック冴えたラップにも唸る。小劇場シーンのいま切り取る台詞もよく、映像、便器や浴室の使い方もよく世紀の傑作。

[] 山田参助 / あれよ星屑

2014年5月-18年2月初版 BEAM COMIX

焼け跡の東京舞台に死線共にした男たちの敗戦グラフィティが全7巻で完結。闇市、パンパン、進駐軍など生々しく赤裸裸エピソード満載。戦争編で残虐行為も露骨に戦場の非人間性、過酷な現実も大胆に描き見事な成果。

2018-02-26

[] MU / このBARを教会だと思ってる

2018年2月26日19:30 駅前劇場

三茶のバー舞台の4章立て物語は、都会生活への痛い憧れ目に付き居心地の悪い時間。期待の福永マリカも恋人の浮気調査にカネ投ずる妹役でキツめ。帽子作家が夢の癒し系女子に集う男どものベタな造形はむしろいか

2018-02-19

[] アナログスイッチ / みんなの捨てる家。

2018年2月19日19:30 シアター711

父の危篤を機に田舎の実家に集まった兄弟たち、さらに亡き次女の霊と九十九神も登場させコミカルにじわっとくる人情劇が成功。雪国っぽさ出せず、取り壊す家にまつわる想い出ややベタだが感涙。ぎぃ子ら役者は健闘。

[] 石井遊佳 / 百年泥

2018年1月25日初版 新潮社

チェンナイの日本語学校で働くだめんず女性の過去現在を妄想入れ描いた異色作は授業内容などリアル美少年デーヴラージの過酷な生い立ち紹介もシニカルに描き、特異な家庭で育った2人の接点際立ち芥川賞も納得。

2018-02-09

[] タニノクロウ×Mプロジェクト / MOTHER

2018年2月9日19:00 ゲーテ・インスティテュート東京

カスパー・ピヒナーと立ち上げたユニットの東京公演は、素晴らしかった回遊型の15年12月のタニノとドワーフ達公演の感動が再び。小人たちと出会う懐かしい遊具たちが面白く、クライマックスで膨らむ地球に興奮。

[] 松本大洋 / ルーヴルの猫(上)(下)

2017年11月14日初版 小学館ビッグコミックススペシャル

ルーブル美術館屋根裏に棲む猫たちの生態をファンタジー全開で描いて圧倒的なアート性。美術館スタッフ日常、作品との関わり、周辺の町並みも素敵。絵から抜け出た猫の人っぽい造形はいいが筋立てには戸惑いも。

2018-02-06

[] トリプルビル(プロジェクト大山「てまえ悶絶30s」、モモンガコンプレックス「勘違いの庭。」、MOKK「Dum Spiro,Spero」)

2018年2月6日19:00 こまばアゴラ劇場

30代ダンサー中心の3カンパニーの合同公演は、オリジナル衣装で登場の大山が冒頭から圧倒。顔芸まである面白さ追求も拍手。モモコンはコミカルに鼻鳴らす男性2人と不思議世界。激しいMOKKの後は緩めトーク。

[] 若竹千佐子 / おらおらでひとりいぐも

2017年11月16日初版 河出書房新社

芥川賞受賞作は「ひよっこ」な60年代に上京した過去もつ74歳の桃子さん主役に、夫の死後の生活を詳細に描いて会心。詩的に挟む東北弁も効果的で、終盤の墓参りでの走馬灯的に過去の桃子さんに出会う展開に感嘆。