2011-08-01から1ヶ月間の記事一覧

少年王者舘 / 超コンデンス

2011年8月28日18:00 ザ・スズナリ 長身格好いい中村榮美子を飲んだくれ自分不明な太郎役に据えて、現在過去を分単位で行き来する王者舘ワールドが全開。文字遊びで酒+の肴オンパレード楽しく、お品書きシリトリ最高。人数増えて見える酩酊演出に笑う。

モガっ!〜記憶はだいたい憶測〜?(作:田上豊、構成・演出:白神ももこ)

2011年8月27日17:00 富士見市民文化会館キラリ☆ふじみ 6コース中「?」選択は河童に追われ劇場内逃げる展開。室内暑さきつめで他との絡み少なくダンス場面少ない点残念だが、6演目を織り上げる実験性は評価。案内役の角梓の汗まみれの奮闘に拍手。召田実子…

羽海野チカ / スピカ

2011年7月20日初版 白泉社 連載「3月のライオン」が絶好調の彼女の短編集は、00〜04年のデビュー当初の作品群だけに初々しさ抜群。ひな&高橋彷彿のバレエ少女と野球部員の交流描く表題作はじめ短くも少年探偵など少女漫画な味わいしっかり。

DULL-COLORED POP / Caesiumberry Jam

2011年8月25日19:30 シアターグリーン Box in Box 再始動第1弾はチェルノブイリ近くの町の悲劇描いた07年作の再演。舞台に土敷き日本人カメラマンと被災者との交流みせ、教師の出産や消防士の家族の悪夢が衝撃的。いまや被災地差別も懸念される放送禁止な危…

中原昌也 / 死んでも何も残さない 中原昌也自伝

2011年3月20日初版 新潮社 小説中止中に発表の自伝は何と語り下ろし。幼少期からの好きだったテレビ番組や音楽遍歴など等身大エピソード展開し、暴力温泉芸者誕生の話も興味津津。「でかい」影響受けた70年代のバラエティ番組の羅列も楽しい。

CRUSH THE TYMKS / 星の降らない夜明け前

2011年8月24日19:30 こまばアゴラ劇場 初の単独公演はキモ楽しい前説に続き登場後は、ひたすら徹底的に踊り興奮の1時間。持ち味のヒップホップなダンス冴え、コミカルさ巧みに用意し膝ぶつけあう場面に唸る。終演挨拶後のダンスも派手で最高フィナーレ。

Line京急、ボクデス&家族、三浦康嗣(口ロロ)、悪魔のしるし、SachikoM、Core of bells、大谷能生×吉田アミ、地点、遠藤一郎 / 吾妻橋ダンスクロッシング2011

2011年8月20日19:00 アサヒ・アートスクエア 康本欠場でダンス色稀薄化しベタな遠藤一郎は減点。大日本帝国文書朗読の地点も横並びで単調。大谷大活躍。嫁と子ら小浜家総動員のボクデス見事だが三浦合唱の放射線なスカイツリーが会話も面白くこの夜最高の出…

マームとジプシー / 塩ふる世界。

2011年8月20日15:00 STスポット 母親を投身自殺で失ったひなぎく軸に海辺町の同級生たち描く群像劇は新領域演出みせ革新。全役者フル出演、ダンス的な動きを続け、大音量劇伴は声消しても繰り返し演出で救済。告白するはなこ色気抜群で兄も楽しい。

劇団外、本谷有希子 / クレイジーハニー

2011年8月13日19:00 PARCO劇場 商業成功作はトークライブ会場舞台にファン心理の深層えぐりポツ風味。赤髪の携帯小説家で長澤まさみとトーク相手のオカマなリリーフランキー挑発的。絶対服従でも凶暴さ見せるファンで坂口辰平らアンサンブル強烈。

キリンバズウカ / マッチ・アップ・ポンプ

2011年8月13日15:00 川崎市アートセンター アルテリオ小劇場 1年ぶり新作は地方都市で暮らす一家族の再生描き秀逸。2浪中のヒロイン田中こなつ素敵だが商工会で働く地味女子演じた渡邊とかげ素晴らしく楽しい。効果的なダメ男挿入で膨らみ、山火事の疑念や…

佐野眞一 / 津波と原発

2011年6月17日初版 講談社 書き下ろし400枚は震災の実態描き説教臭でも抜群の情報量。三陸と浜通りの緊急取材と東電OLや正力松太郎ら過去仕事も活かし原発編の濃さに興奮。地元に仕事なく出稼ぎに頼る福島の自治体の誘致の皮肉描き出色。

ニッポンの河川 / 大きなものを破壊命令

2011年8月12日19:30 こまばアゴラ劇場 福原充則新作は熊谷舞台に時空超え脱走4姉妹が活躍。光瀬指絵や佐藤真弓ら4女優が次々と役変えカセット手に音響・照明いじり天晴れも四方客席の狭空間でチマチマ感。トークゲスト矢内原美邦でダメ出し要求に苦悩。

青☆組 / パール食堂のマリア

2011年8月7日15:00 三鷹市芸術文化センター 星のホール 10周年で劇団化公演は港町の食堂を舞台にした2時間長編で吉田小夏の想像力爆発。頑固な店主と2人の娘の縁談話を巧みに描き福寿奈央&高橋智子の姉妹よく出色も、ヨコハマメリ―や混血少女なフリンジが…

プロジェクト大山 / キャッチ マイ ビーム

2011年8月6日14:00 シアタートラム TCA次代を担う振付家賞受賞者公演は、赤い大布で姿隠し足だけでダンス見せ腿の美しさ強調の冒頭に感服。お馴染みの水泳帽な頭巾被り、大胆な群舞も強烈だが、アクセント弱くストイックな印象で中盤のダレ惜しい。

劇団鹿殺し / 岸家の夏

2011年8月1日19:00 青山円形劇場 客演で千葉雅子と峯村リエ迎えた女優祭りは九州・飯塚の岸家三姉妹を巡る物語。柔道一筋な女たちの男運の悪さを大胆演出で見せて流石。終盤に母に泣きごと言う名場面に感涙。「バリやばい」「IPPON」など劇中歌も見事。