あてなのないむだめ(β)

αとは別者です

day21

Day21
朝起きる。日本で地震のニュース。
とにかく家族に連絡。ニュージーランドにいる妹からも連絡がくる。

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パリは至って普通である。今日は散歩をした。
散歩にいくまでにオーナーさんに「明日は朝9時くらいに出ますね」と言ったら、
「起きたらすぐでていけばいいじゃない」と無愛想に言わる。
今日寝る場所さえあれば良いので、「はあ、じゃあそうしときます」と返す。

ロンドンよりも大きな街だけど、貧乏旅行者がわざわざ地下鉄を使うほどでも無い。
というわけで、同じ宿のお姉さんたち2人にパリを案内してもらう。

金の指輪の妖精の話。
「長い三つ編みがチャームポイントの、もうそれはすごい三つ編みで・・・そんなおばさんが何かを拾って話かけてきたの。『これはなんでしょうねえ。金の指輪ですかねえ』。それからその指輪をはめ出して、『私には合わないわ。だから貴方に差し上げるわ』。おばさんは私に指輪をはめたの。そしたら矢継ぎ早に『私はお金が無いの。だから恵んでくださらない?』と言いだして、私はそれを拒んだの。そしたらね、『じゃあその指輪を返して』と怒りだして、返したらまた別の獲物を探しにいったの。おもしろいよねえ。もっと良い方法あるだろうに。しかも金歯なんだよ」
そんな話に笑っていたら、オルセー美術前で三つ編みのおばさんが獲物を捉えていた。。
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昼飯はちょっと高いカフェに。ランチ13ユーロ。デザートが付かないのは残念と言っていた。普通は10ユーロ以下でデザートもコーヒーもつくみたい。
ランチは焼き鴨にポテトとにんじんのペースト。非常に美味。フランス美味しいものおおい。
街はどうしてこんなに金色が残ってるの?っていうくらい金色が散りばめられている。金色に対する意識がすごい。もし東京がこうだったら胡散臭いけど、パリならゴージャス。
凱旋門は凱旋門だった。シャンゼリゼ通りでオーシャンゼリゼを鼻歌で口ずさんだら音痴だと言われた。ナポレオン帰還時の小さい凱旋門は本当に小さかった。ナポレオンはガン切れだったろう。彫刻の裸の男は脇の匂いを書いでいるようにしか見えなくて笑った。

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ポンピドゥーで、個人行動。近代美術館。モンドリアンの特集がやっていて、みる。
引っ越し先の部屋の妄想。黒ベースの部屋に、赤とか青の原色の四角い家具があるっていう感じがいいんじゃない。
そのあと常設の近代美術展。近代美術の流れが分かる作りだなあと思い勉強になる。マンレイ。
Wi-Fiスポットだったので、日本の状況確認。親が大丈夫なことくらいしかわからず。
そのあと2人と合流して、モノプリ。1年ぶりのモノプリ。フランプリとかのほうが安いけど、安定感あるなー。

ワイン2本を買って、帰宅。

あしたの飛行機は飛ぶかどうかという確認をする。今後に助けられる。ついでのチェックイン。サカタに連絡。最悪アムステルダムには行こうと約束のメール。
で、リビングに降りるとオーナーさんがフォーを作ってくれていた。いただく。
女性2人と、関西人の落ち着いた長身の男性と飲む。男性がワインを持ってきてくれる。地震の話。
同部屋の女性がPCで調べてくれる。衝撃的でした。
心配しても仕方ないので、とりあえずその場は飲もうとお姉さん。
2人でくだらない漫才をしていると同部屋の女性は今日一緒に歩いてたら奴らと違いすぎると呆れていた。
いろんな人が帰宅。メガネくん帰宅。おじさんも帰宅。おじさんの話にイラつく女性陣。で、そのあと新しく来た20歳の男の子。オーナーさんが寝ていてどこに寝るかわからないので、おれが二重に引いていたマットレスを使って隣に寝床を作ってあげる。大勢でわいわいしていると12時すぎに。

結局、僕は案外と馴染むことに成功しました。
この宿で出会った人たちに感謝だなあと思い、パリの思い出も楽しいものになった。
明日から、無事に日本に帰れるのかという心配と、帰ったら安心なのかという心配が入り混じりながら、就寝。