全脳自由帳

より考えるために書く

奇面館の殺人(綾辻行人)

奇面館の殺人 (講談社ノベルス)

奇面館の殺人 (講談社ノベルス)

前作から6年、館シリーズ第9作。執筆の状況が作者のTwitterで語られていたりしたので、これは文庫化までとても待てない。ノベルズで購入。

奇面館主人・影山逸史に招かれた六人の男たち。館に伝わる奇妙な仮面で全員が“顔”を隠すなか、妖しく揺らめく〈もう一人の自分〉の影…。季節外れの吹雪で館が孤立したとき、〈奇面の間〉に転がった凄惨な死体は何を語る? 前代未聞の異様な状況下、名探偵・鹿谷門実が圧巻の推理を展開する!
名手・綾辻行人が技巧の限りを尽くして放つ「館」シリーズ、直球勝負の書き下ろし最新作。

これまでの館シリーズに漂っていた怪しい感じは減じているが、この作品は「奇面館」という変わった趣向を単純に楽しむべきだと思う。

真相究明のポイントとなるロジックは全くわからなかったし、それに加えて披露される「驚愕の事実」の脱力加減も気持ちいい。変な事実なのだが、作者が意識的にやっていることを伝えてきているので許そう。

途中で鹿谷門実が披露する「あるもの」にはニヤリとさせられた。