アキ・カウリスマキ『ル・アーヴルの靴みがき』(2011)をユーロスペースで観た。古典的で豊かな単純性を獲得していると思えた前作に比べると、人物や人物同士の関係にあまり奥行きが感じられなかった。その平板さこそが人生だというふうにも受け取れなくはないのかもしれないけど。