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『建築と日常』編集者日記

09月10日(土)

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5月に訪れた広島県立呉南特別支援学校(左手前)の遠景写真。坂本先生の最新作。他の雑誌の取材に同行させてもらっていたので、当日の日記では詳細は書かずにいた(5月13日)。これも含め、今回『建築家・坂本一成の世界』の制作に当たって、これまで見ていなかった坂本先生の建築を6作観て回った。結果、坂本先生の実作28作のうち21作を、見学可能な範囲で観ていることになる*1

この経験はかなり大きい。図面や写真だけではなかなかその建築の実態を把握することができないというのは僕自身の能力の問題かもしれないけど、実際にそれぞれの建築を訪れていなければ、今回の作品集はこういうかたちでは完成できなかっただろうと思う。特に《星田》や《託麻》や《幕張》など規模が大きいものは、解説文を書いたり、写真をセレクトしたり、それらを各10ページ前後のヴォリュームのなかで図面と組み合わせて配置したりすることに、確信が持てなかったと思う。言ってみれば『建築家・坂本一成の世界』の制作で一貫してあったのは、実際に坂本建築を訪れたことがある人が、訪れたことがない人に対してそれを正確に伝えるという意志だった。個人の解釈を優先させるのではなく、あくまで建築の存在に従うつもりで作っていたとは言えると思う。

以下はこのブログに掲載されていた、坂本建築を訪れた日の日記。

*1:未見は《散田の家》(改修前)、《登戸の家》、《南湖の家》、《坂田山附の家》、《今宿の家》、《南堀江COCUE》(閉店)、《上海当代芸術博物館ミュージアムショップ》。