Hatena::ブログ(Diary)

ウィモバの日々

2015-06-25

Armadilloのクロス開発環境ATDE5をチューニングする忘備録

ハロー ハロー ぼくから世界へ 応答願います ぼくらのコードは正しくつながっていますか(挨拶


アルマジロは哺乳綱異節上目被甲目に属する動物の総称・・・ですが

Armadilloはアットマークテクノ社が発売している、いわゆるARMの組み込みLinux的なあれをあれするやつのこと。

http://armadillo.atmark-techno.com/about-armadillo

最近だと同じような製品で海外のRaspberry Piとかが安価で手に入るけど、それに比べたらArmadilloは高価だけど

工場とか業務用なんかで使えるように耐久性に優れていたり品質も高かったりする、安心と信頼の国産クオリティー。

そんなArmadillo用のカーネルとかドライバとかアプリを開発するために、クロスコンパイル環境「ATDE」が提供されている。

http://armadillo.atmark-techno.com/downloads

VMWarePlayerと上記のATDE(最近だとATDE5がメイン)を使用することで開発できるんだけど

このATDE5はDebianベースのLinux環境なので、ところどころ不便なところがあったりなかったり。

なので少しでも(俺基準で)便利に使えるように、カスタマイズした忘備録。


最近のLinuxはコマンドを打たなくても、GUI画面でファイル移動とかコピーとか実行とか出来るようになっている。

ATDE5でもNautilusエクスプローラ)でWindowsライクに使えるんだけど、デフォルトのままだと

圧縮、解凍GUIから行えないのでシェル(端末)から下記のようなtarコマンドを打たなければならない。

http://uguisu.skr.jp/Windows/tar.html

面倒なので、file-rollerを導入してエクスプローラの右クリックメニューから圧縮・展開(解凍)を実行できるようにする。

atmark@atde5:~$ sudo apt-get install file-roller -y

シェルを起動したら上記コマンドでfile-rollerをインストール後に再起動しよう。

エクスプローラでファイルを選択し、右クリックメニューを開くと下の方に「圧縮」か「展開」が追加されているぞい!

f:id:rideonshooting:20150629093618p:image:w360

インストール時とかに発生した不要なパッケージは削除しておこう。

atmark@atde5:~$ sudo apt-get autoremove -y


  • 2:VM起動時に共有フォルダを自動マウントする

ATDE5にはVMware Toolsが入っているので、ドラッグ&ドロップ(以下D&D)によって

ホストマシンとVMマシン間でファイル移動・コピーが出来るようになっている。

しかし、D&Dではたまにファイルコピー失敗が起こったり、手動D&Dだとコピー忘れとか色々起こりやすいので

シェルとかで自動的にホストPCのファイルを扱えるように、共有フォルダを使うことも多い。

http://manual.atmark-techno.com/armadillo-guide/armadillo-guide-1_ja-2.0.0/ch06.html#sec_configuration_shared_folder_win

一応はArmadillo公式サイトの手順通りにVMWareの設定で共有フォルダを有効化して

atmark@atde5:~$ sudo mkdir -p /media/hgfs

atmark@atde5:~$ sudo mount -t vmhgfs .host:/share /media/hgfs

コマンドを実行すれば、共有フォルダへのマウントはできる。

しかし、この手法だとATDE5を再起動するたびにマウントが解除されるので、毎回マウントするのがめんどくさい。

なので、ATDEのシステム起動時に毎回マウントが実行されるようシェルに登録する。

下記はその一例として、 /etc/rc.local に登録してみる。

rc.localをgeditで直接開くと権限の問題で保存できないので

atmark@atde5:~$ sudo gedit /etc/rc.local

コマンドでsu権限で rc.local を開いて、exitの前に下記の2行を追加→保存する。

f:id:rideonshooting:20150625201942p:image

mkdir -p /media/hgfs

mount -t vmhgfs .host:/share /media/hgfs

その後ATDEを再起動すると、共有フォルダが毎回自動でマウントされている。やったぜ


ATDE5ではデスクトップにアイテムは置けないけど、その代わりにというのか

上部にあるGNOMEのパネルにアプリやファイル・フォルダをD&Dすることでショートカットを配置出来る。

f:id:rideonshooting:20150625202930p:image

右クリックからアイコンも変更出来るので、よく使うフォルダや端末を登録しておけば快適になる。

でも・・・困ったことに作成したショートカットが削除できないよぉ。゜゜(´□`。)°゜。ワーン!!

・・・なんて困ってたら奥さん!あったよ削除方法が!でかした!

こちらのサイト様 http://linux.ikoinoba.net/index.php?UID=1319469326 に記載があるように、

Altキーを押下しながら右クリックで既存ショートカットの削除メニューが!

f:id:rideonshooting:20150625202931p:image

これで自由ショートカットを追加削除出来るぞい!


VMを起動毎に毎回ログインパスワードを入れるのが手間なら、自動ログインするようにしよう。

この手法は、本来はセキュリティ的なあれであまり推奨はされないけど、どうせATDEのデフォルトパスワード

ユーザ名と一緒だし、公開されているパスワードはあってもないようなもんだしね(責任転嫁

する場合は、[システム設定]→[ユーザアカウント]→[ロック解除]→パスワード入力して

[自動ログイン]をオンにする。


アットマークテクノ公式の手順にもあるんだけど、Armadilloは標準でEthernet機能を搭載している。

http://manual.atmark-techno.com/armadillo-840/armadillo-840_product_manual_ja-1.3.0/ch14.html#sct.qt.helloworld_on_armadillo

1.上記のようにArmadillo実機でEthernetを利用出来るように設定しておく。

2.固定IPが必要な場合は /etc/network/interfaces にてネットワーク設定を行う。

3.ATDE5上のQtCreatorで対象実機のIPアドレスを設定する。

4.Qtのプロジェクトにターゲットへのデプロイを追加したり環境変数を設定する。

だいたい上の手順でアプリをATDE上からArmadilloにデプロイ&リモート実行出来る。

アプリを書き換えるために毎回SDカードを抜き差ししたり、ユーザランドを書き換える手間が省けて便利。


これはATDEだけでなく、VMWare全般のテクニックなんだけども

VM仮想マシンを起動していると、仮想マシンと同じフォルダにメモリサイズに指定した大きさのファイルが出来ることがある。

これはいわゆる「仮想メモリ」としてメモリが少ないPC向けに、メモリを外部に置いて使用するための機能なんだけど

最近のメモリが豊満なパソコンでは、むしろ低速なHDDにアクセスするほうが遅くて無駄無駄無駄ァ!

という感じなので、HDD仮想メモリでなく実メモリを使用するように変更する。

仮想マシンのあるフォルダを開き、*.vmxファイルをテキストエディタで開いて

mainMem.useNamedFile= "FALSE"

の項目を追加することで低速なHDDアクセスが減り、快適に動作するようになる。

また、ビルド時にメモリを食うので、[マシン設定]でメモリの指定サイズが512MBとなっている部分を

1GB以上に設定してみると体感出来るかもしれない。


VMの参考サイト様。他のチューニング項目もあるけど、弄りすぎると危ないので他の項目は自己責任で。

http://freesoft.tvbok.com/freesoft/virtual/vmware_tuning.html

http://old.ikoinoba.net/wiki/?VMware

http://www.drk7.jp/MT/archives/001215.html

2014-11-22

WineとplayonlinuxをインストールしてLinux上でMicrosoft Office10を動かす

Linux上でWindowsアプリを動かせたり動かせなかったりするWine

そのWineのフロントエンドであるPlayOnLinuxを使って

LinuxMicrosoftのOffice2010を使っちゃおう!というコーナー。わーぱちぱち!

まぁ既にWineでの動作報告は各所にあるので書くことがないといえばないんだけど

インストール時にハマったので、今後もし同じ現象が出た人用に書いておく。


  • 「PlayOnLinux4.2.5、動け!PlayOnLinux4.2.5、なぜ動かん!?」

まずWineは普通にリポジトリのものをインストールする。

# sudo apt-get install wine

インストール後にwine --version でwine-1.6.2が入っていることが分かる。


playonlinuxは、 http://deb.playonlinux.com/ の上にある[Download]から

対象のディストリビューション選択して、表示されたコマンドを打ってインストールしてみよう。

うちのはZorinでUbuntu系なのでそれっぽいのを入れてみた。


wget -q "http://deb.playonlinux.com/public.gpg" -O- | sudo apt-key add -

sudo wget http://deb.playonlinux.com/playonlinux_trusty.list -O /etc/apt/sources.list.d playonlinux.list

sudo apt-get update

sudo apt-get install playonlinux


すると4.2.5がインストールされる、んだけど・・・ アプリを立ち上げても

最初に他のサイトに書いてあったフォントとかをインストールするっぽい気配がない。

[インストール]ボタンを押下すると自分の環境ではこんなグルグル回る画面になったまま

何時間放置しても変わらなかった。アプリ再起動OS再起動を繰り返してもだめだった。

さらにダウンロードサイトの他のコマンドを試してインストールしなおしても・・・

4.2.5はなんかだめっぽい!

f:id:rideonshooting:20141122220101p:image:w360

ということで、このバージョンは諦めることに。

もしこのバージョンで問題なく動いた人はオメデト!そのままOfficeインストールしよう。



ひとまず4.2.5は失敗っぽいのでアンインストールしてキャッシュを削除する。

# sudo apt-get remove playonlinux

# sudo rm /var/cache/apt/archives/playonlinux_4.2.5_all.deb

そして以前のバージョン4.2.2を検索してダウンロードしてこよう。

(なぜ4.2.2がいいかというと他のブログとかで4.2.2での動作報告があるから^^;)

http://packages.ubuntu.com/ja/trusty/all/playonlinux/download http://repository.playonlinux.com/PlayOnLinux/4.2.2/

playonlinux_4.2.2-1_all.debとかをダウンロードしたら、そのdepパッケージをインストールする。

# sudo dpkg -i ~/ダウンロード/playonlinux_4.2.2-1_all.deb

これでplayonlinuxの4.2.2がインストールされる。

アプリ起動すると最初は画面の下ステータスバーにメッセージが出て、ダウンロードとかしてるのが分かるので放置する。

f:id:rideonshooting:20141122220928p:image:w360

メッセージが消えたら[インストール]ボタンを押すと画面上の各ボタンをちゃんと押せるようになっているので、

[オフィス]ボタンを押下して[Microsoft Office10]を選択、[インストール]ボタンでインストールしていく。

f:id:rideonshooting:20141122221633p:image:w360

インストール自体は普通のWindowsと同じやり方でいいけど

もしわかりにくかったら他のサイトを参考にしてくだちい。

http://puppylinux-jp.blogspot.jp/2014/01/linuxbeanms-office-2010.html

あと、途中でIMEだけはインストールしないよう気をつけたらいい。

f:id:rideonshooting:20141122221821p:image:w360

インストーラの表示に従ってインストール完了したらplayonlinuxのメニューに追加される。

f:id:rideonshooting:20141122222406p:image:w360

さらにデスクトップにもショートカットが出来ている。

f:id:rideonshooting:20141122222617p:image:w360

  • 「このOffice2010、動くぞ・・・!」

ではデスクトップExcelダブルクリックしよう。

無事起動できて、エクセルとワードで動作確認してみたけど

Mozcで文字入力、ファイルの保存&開くこともできた。すごいねWine

初期状態でフォントがぼやけていたらwinetricksからfontsmooth=rgbとかで

フォントスムージングを有効にしよう。

f:id:rideonshooting:20141122223307p:image:w360

でもマクロは正常に動かないらしい(未確認)し、Windows版の再現が完全ではないことは頭に置いておこう。

2014-11-20

ジョブの並列実行でQtCreatorでのビルド時間を短縮する

QtCreatorでビルドする際に、makeに-jオプションをつけたら

並列的にビルドを行ってくれるんだそうで、ビルド時間を短縮出来るとのこと。

「-j」のjの直後に数値をつけると並列数の指定になり、つけない場合はメモリの許す限り全力出すっぽい?

ただ、あまりスレッドを増やしすぎるとスラッシングが起きてかえって効率が悪くなるみたい。

数値を指定する場合はcpu数x2がいいとのこと。 シングルコアの場合は-j2、デュアルコアの場合は-j4、など。

f:id:rideonshooting:20141201171657p:image:w360

画像のようにビルドステップのmake引数に付加する。


以下に、実際にどれくらい効果があったのかのメモとして、デフォルト作成したプロジェクトと

Qt付属のサンプルソースのプロジェクトをリビルドした際の経過時間(ビルド+リンク時間)を残しておく。

環境はQt5.3.2で統一、Releaseビルド固定、[ビルド]→[すべてリビルド]でなるべく条件は一緒・・・のつもり。


1:テンプレートのプロジェクト(Linuxデスクトップ向け)

機種/CPUOS「-j」なし「-j2」「-j4」「-j8」「-j」PassMark
EeePC901
(Atom N270/1.6GHz)
+Zorin OS Lite9(Linux)
00:12〜
00:13
00:1100:11-00:10281
SONY VAIO VGN-P91S
(Atom Z550/2.0GHz)
+linuxBean14.04(Linux)
00:10〜
00:11
00:08〜
00:09
00:08〜
00:09
-00:08〜
00:09
381
Dell Vostro1200
(Core2Duo T7250/2.00GHz × 2)
+linuxBean14.04(Linux)
00:04-00:0200:02〜
00:03
00:02〜
00:03
1105
NECデスクトップ
(Celeron E3300/2.50GHz × 2)
+linuxBean14.04(Linux)
00:0400:0300:02-00:021361
Dell Vostroノート
(Core2Duo P8600/2.40GHz × 2)
+linuxBean14.04(Linux)
00:0300:0200:02-00:021548
EPSON Endeavor ST120
(Core2Duo T9800/2.93GHz × 2)
+linuxBean14.04(Linux)
-----2034
ASUS K55DR
(A8-4500M/1.9GHz × 4)
+linuxBean14.04(Linux)
00:0400:0300:0200:0200:022674
Dell Vostro3300 ノート
(Core i5 480M/2.66GHz × 2)
+linuxBean14.04(Linux)
00:0300:0200:0200:0200:022456
HPデスクトップ
(i5-3470/3.20GHz × 4)
Windows7+MinGW32bit版
00:0300:0200:0200:0200:026568

2:QtCreator付属のサンプルソース「sub-attaq」ソースファイル13個 (Linuxデスクトップ向け)

機種/CPUOS「-j」なし「-j2」「-j4」「-j8」「-j」PassMark
EeePC901
(Atom N270/1.6GHz)
+Zorin OS Lite9(Linux)
01:43〜
01:44
01:19〜
01:20
--01:20〜
01:21
281
SONY VAIO VGN-P91S
(Atom Z550/2.0GHz)
+linuxBean14.04(Linux)
01:3101:10〜
01:11
--01:10〜
01:11
381
Dell Vostro1200
(Core2Duo T7250/2.00GHz × 2)
+linuxBean14.04(Linux)
00:33-00:18〜
00:19
00:1900:191105
NECデスクトップ
(Celeron E3300/2.50GHz × 2)
+linuxBean14.04(Linux)
00:3000:1800:19-00:18〜
00:19
1361
Dell Vostroノート
(Core2Duo P8600/2.40GHz × 2)
+linuxBean14.04(Linux)
00:2500:1500:15-00:151548
EPSON Endeavor ST120
(Core2Duo T9800/2.93GHz × 2)
+linuxBean14.04(Linux)
-----2034
ASUS K55DR
(A8-4500M/1.9GHz × 4)
+linuxBean14.04(Linux)
00:3500:1800:1300:1300:132674
Dell Vostro3300 ノート
(Core i5 480M/2.66GHz × 2)
+linuxBean14.04(Linux)
00:2300:1300:1000:1000:102456
HPデスクトップ
(i5-3470/3.20GHz × 4)
Windows7+MinGW32bit版
00:2000:1100:0700:0700:076568

HPデスクトップのみLinuxブートが起動できなかったのでWindows環境のQtで実行


EeePCでもソースファイルが多くなるとAtomでも効果はあるっぽいけど所詮は初期Atomなのでな・・・

シングルコアは-j2が適切っぽい。

VAIO 旧PはEeePC901よりCPUは少し速いんけど、やっぱり旧世代Atomなんだよなぁ・・・。

最新のAtomは4コアで優秀だとかでうらやましい。

Core2Duoでも旧世代Atomとは段違いすぎる・・・Atom Z550の1/3以下。

デュアルコアなのでCPU数×2の-j4が適切かなー。

PassMark上のスコアでみるとAtomのZ37**代の前半はC2Dの2.0GHzより遅くて後半世代は2.0GHzより速いのかなー、なんて。

デスクトップ向けの4コアだと段違いに速いすぎる・・・ CPUが多く速いほどビルドが快適になるね。クアッドコアなので-j8がいいのかなー?


ということでWindowsでもLinuxでも-jオプションは有効。 MacQtでも多分影響ありかな?便利なオプションだね。

Qtも最初からつけてくれればいいのに・・・と思うけど環境によってCPU数も変わるし

CPU数の指定なしだとスラッシングの可能性もあるし難しいんかな・・・

2014-11-19

メモ。EeePC901とかを改造しているサイト

これまたすごい今更な話だけど、EeePC901のハードを改造している人がいたのでメモ。

miniPCI-expressを物理的に追加してBroadcom CrystalHDと無線LANカードを同時に使えるようにできるらしいo(●´ω`●)o


ASUS eeepc 901-X PCI-e slot mod

http://sgy-net.com/901.html


EeePCはほんと遊びがいのある機種なんだなぁ・・・自分には怖くてとてもここまでできないけど(・ε・`*)

2014-11-11

LinuxネットブックでCrystal HD Video Decoder「BCM70015」を使用してフルHD動画を再生する

相変わらず小型のネットブックで色々とググってたらたまに出てくる「BCM70015」。

ふと気になっていったいどういうものか調べてみたら、

なんとH264の動画再生をサポートしてくれるハードウェアデコーダらしい。

http://saiseiya.com/?pid=35829122

ネットブックのAtomプロセッサでは貧弱な動画再生能力しかないけど、これを使えばフルHD動画もサクサク!?

2009年発売で、発売された当時はそれなりに盛り上がってたブツみたいだねー。

↑のサイトの動作機種をみるとMini PCI ExpressはEeePC901にも対応しているというので、

面白そうなのでつい買ってみたから以下に忘備録として残しておく。


  • EeePC901にBCM70015を取り付けてUSB無線LANを使えるようにしておく

とりあえず上のサイトで買うよりアマゾンのほうが安かったから

アマゾンでBCM70015をポチってみたら、こんなのが届いた。

まさかの箱もなくドライバCDとかもなくてちょっとビビった^^;

ちゃんとしたパッケージされていないからその分安かったのかな・・・?

f:id:rideonshooting:20141107012201j:image:w360


ところでEeePC901にMini PCI Expressスロットなんてあったの・・・?と思ってたら、

スロットは実在するけど既存の無線LANカードで埋まってるとのこと。

電源バッテリを外して、裏蓋を外してみたら、あったよ!無線LANカードスロットが!

無線LANカードスロットは、(一番右に)ありまぁす!

f:id:rideonshooting:20141107012526j:image:w360

左側はSSDとかメモリとか。

余談だけど、EeePCはほんといい設計だね。裏蓋を外すだけでプライマリSSDとメモリと

mini PCIeスロットを交換出来るなんて・・・実際ユーザフレンドリな。


ということで既存の無線LANカードを外して、BCM70015を取り付けた。

f:id:rideonshooting:20141107013312j:image:w360

BCM70015は無線LANカードより小さいから金属のプレートでサイズ調整してるんだなー、なるほど。

無線LANカードに接続されていた2本の線は不要なので、絶縁テープなどを巻いておいたほうが安全っぽい!

入れ替えたことで内臓無線LANが使えなくなったので、こちらのエントリを参考にしてUSBの無線LANカードを使えるようにしておく。

http://d.hatena.ne.jp/rideonshooting/20141110/1415637481


  • Linuxを起動してBCM70015のデバイスを認識するか確認

入れ替えたら裏蓋をネジ止めして、バッテリと電源をつけてLinuxを立ち上げよう。

シェルでこのコマンドを実行してデバイスが認識しているかを確認しておく。

# lspci -v

01:00.0 Multimedia controller: Broadcom Corporation BCM70015 Video Decoder [Crystal HD]

Subsystem: Broadcom Corporation BCM70015 Video Decoder [Crystal HD]

Physical Slot: eeepc-wifi

Flags: bus master, fast devsel, latency 0, IRQ 11

Memory at fbef0000 (64-bit, non-prefetchable) [size=64K]

Memory at fb000000 (64-bit, non-prefetchable) [size=8M]

Capabilities: <access denied>


BCM70015を認識はしているけど対応したドライバは動作していない状態なので「Kernel driver in use」が表示されない。

動画再生時の重さはまだ何も変わらないので、ドライバインストールしよう。


実はBCM70015のドライバを入れるにあたって結構苦戦した。このデコーダが出回った時期は2009〜2010年あたりで

その頃のUbuntu10あたりに入っていたLinuxカーネルのバージョンは最近のLinuxカーネルのバージョンと違っていて

ドライバソースがそのままじゃビルドが通らなかったり、また手順として書かれているサイトの通りに

gitリポジトリからドライバのソースをダウンロードしようとするとリポジトリが404でダウンロードできなかったりと・・・


でググりにググったら、最新のLinuxカーネルに対応したドライバを置いてくれている人がいましたよ奥さん!マジ感謝。

https://github.com/yeradis/crystalhd

このウェブページをみればできる!んだけどせっかくだから手順といて実行したコマンドも残しておく。


1:gitからドライバのソースをダウンロード

# cd ~

# sudo apt-get update

# sudo apt-get install git autoconf g++

# git clone https://github.com/yeradis/crystalhd.git

2:ドライバのソースをビルドしてインストール

# cd crystalhd/driver/linux

# autoconf

# ./configure

# make

# sudo make install

3:ライブラリもビルドしてインストールする

# cd ../../linux_lib/libcrystalhd/

# make

# sudo make install

# sudo modprobe crystalhd

4:PCをいったん再起動して、ドライバ(モジュール)が読まれているか確認する。

# lsmod


ついでに、もう一度lspciコマンドを実行する。

# lspci -v

01:00.0 Multimedia controller: Broadcom Corporation BCM70015 Video Decoder [Crystal HD]

Subsystem: Broadcom Corporation BCM70015 Video Decoder [Crystal HD]

Physical Slot: eeepc-wifi

Flags: bus master, fast devsel, latency 0, IRQ 44

Memory at fbef0000 (64-bit, non-prefetchable) [size=64K]

Memory at fb000000 (64-bit, non-prefetchable) [size=8M]

Capabilities: <access denied>

Kernel driver in use: crystalhd


今度は「Kernel driver in use」ログが出ているので、crystalhdドライバが動作している。

これでHD動画もサクサク表示・・・するために、プレイヤーも準備する必要がある。


ほんとは全部の動画プレイヤーがBCM70015に対応していてくれたら嬉しいんだけど、

crystalhdコーデックに対応した特定のプレイヤーしかムリっぽい。なのでHD動画を再生するために

・XMBC

・VLC

インストールする。

※GnomeMPlayerにはCrystalHDのオプションがあったけど、有効にしても効いてなかった。

# sudo apt-get update

# sudo apt-get install vlc

# sudo apt-get install xbmc


これでXMBCとVLCがインストールされる。XMBCは常に全画面で独特なIFなのでVLCのほうが使いやすいかな?

VLCのコーデックにGUIで直接crystalhdを指定したかったんだけど、どうもGUIでは指定できなさそうだったので

VLCアプリ起動時のオプション引数でコーデックを指定することに。

デスクトップにVLCのショートカットを作って、右クリックでショートカットオプション引数

vlc --codec=crystalhd を追加する。


このショートカットを実行すればコーデックにcrystalhdを使用するモードでVLCが起動するので

メニューからmp4動画を開いて再生すれば、CPUをフルに使わずに動画が再生できたよ!

HD(720p)どころか、フルHD(1080p)もぬるぬる再生できちゃう!

やったねたえちゃん!

静止画で分かりにくいけどこんな感じ。フルHDでもCPU使用率(上の緑色グラフ)を50%以下で滑らか再生。

f:id:rideonshooting:20141112015318p:image:w360

これがライトニングさん・・・速い・・・!

ちなみにcrystalhdを指定しないでVLCを立ち上げて再生すると、720pは一応再生できるけどCPU100%、

1080pだと音声のみで画像は紙芝居^^;


XMBCは起動引数追加とかなしにcrystalhdを使用してくれるので実際頼もしい。

ただ初期状態だとメニューが英語なので日本語にしておくと便利。 http://xbmc.inpane.com/main/setup/


あとはうれしい誤算として、Adobeの最新FlashPlayerも普通にcrystalhdが認識してるっぽくて

Youtubeで動画再生してみたら1080pのHD動画が再生できた。

確かにFlashPlayerの古いバージョンはサポートと書いてたけど最新バージョンでも使えるとは・・・!

まぁフルHDなんて回線速度が追いつかないので途中で何回か読み込み待ちになっちゃうけど^^;

これで楽しい動画生活!

ということで対応のネットブックならBCM70015マジおすすめ。買っておいて損はあるかもしれないけど自分は買ってよかった。


(こんな手間かけなくても最新のネットブック買えば普通にサクサクなんじゃねーの?)(まあいいじゃん)